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それを私は愛と呼ぶ
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首輪から流れた電流の痛みがまだ引いていないのに、胸の先に快楽を与えられておかしくなりそうだった。
「い、いや、だめっ、やめて」
「遠慮するなって、真面目に答えたご褒美なんだからさ」
「あっ、やっ、おねがい」
懇願しても男はやめてくれなかった。それどころか、私の股間に手を押さえつけてきて、張型をより奥に当ててくる。
「や、だめなの、あっ、ああっ」
「気持ちよさそうで何よりだよ。折角だから、このままの状態で質問を続けさせてもらおうかな」
「やっ、止めてっ」
「次の質問だ」
男は私の言葉を無視した。
「エルドノアはお前のことをどう思っている?」
「あっ、あんっ」
━━エルドノア様が、私のことを?
「ペット、か、何か。あ、あんっ」
多分、これくらいにしか思っていない。
可愛がりたい時だけ可愛がって、お利口にしていたら褒める。エルドノア様はそういう人だから。
「へえ? お前、フィアロンだけじゃなくて、自分の崇める神にまで犬扱いされてるのかよ」
男は怪訝そうな顔で私を見ていた。
「それなのにお前はあいつのことが好きだって? 飼いならされすぎじゃねえの?」
「いい、の。あっ、あん。それで、も、いいの」
「いや、だめだろ。一緒にいる男をもっと選べよ? な?」
男に何を言われようとも私の考えは変わらない。私はエルドノア様が好きだ。いつまでも、ずっと、ずっとエルドノア様と一緒にいたい。
エルドノア様はこのクソみたいな世界で唯一私を守ってくれる人だ。エルドノアより綺麗な人や物なんてきっとこの世にはありはしない。彼と出会えたことが私の人生の中で一番の幸せだった。
だから、彼が私を愛してくれなくても構わなかった。私を好きになってくれたらそれはそれで嬉しいけれど。
でも、エルドノア様は執着されることを嫌う人だから。そんな気持ちを少しでも見せたらいけない気がする。
「ん、んあっ」
ずっと胸に刺激を与えられて気が変になりそうだ。男は相変わらず張型を奥に押し付けてくる。
「あっ、やっ」
━━イキたくない。イキたくないの・・・・・・。
「あっ、ああっ」
浮いた腰はがくがく震えていて、胸とお腹に与えられる快楽に、もう耐えられなかった。
「あっ、やだっ、あっ、ああっ!」
下から液体が溢れ出た。それはとても激しい勢いで出てきて、ベッドを濡らした。
男は口を半開きにして私の下半身を見つめている。
━━イかされた。
「うっ、ううっ」
恥ずかしさが込み上げてきて涙が溢れ出る。エルドノア様以外の人にこんな姿を見られたくなかった。
泣いていたら胸を刺激する振動が止まった。それから間もなく男の手が伸びてきて私の頬に触れた。男は涙を指で拭ってバツの悪そうな顔で私を見てきた。
男と目が合うのが嫌で顔を逸らしたら、男は唇を重ねてきた。
「んっ、あぅ」
唇を乱暴にこじり開けられて口の中を舐め回される。逃げようにも男に頭を抑えられているせいでそうすることができなかった。
息もできないほど口の中を貪られる。まるで、口内を蹂躙し尽くさないと気が済まないみたいだ。
「んっ、い、やっ」
息ができなくて苦しい。必死になって首を左右に揺らしたら、男はようやく口づけをやめてくれた。
乱れた息を整えていると男は私の首筋に顔を埋めた。ぺろりと舌で舐められて吸い付かれた。
「やっ! エルドノア様!」
私は無意識にそう言っていた。その瞬間、鈍い痛みが首に走った。男が噛みついたのだ。
男は顔をあげて私の顔を見た。
「エルドノアのどこがいいんだ?」
男は泣きそうな顔で聞いてきた。
「どこって?」
「大して愛されてもいないのに、お前は何でエルドノアのことが好きなのかって聞いてるんだよ!」
「私を守ってくれるから」
そう言った途端、男は馬鹿にしたように笑った。
「守られてないじゃないか!」
男に胸を鷲掴みにされた。
「いたいっ」
「俺にこれだけ嬲られたってあいつは来やしないんだよ」
「やっ、やめて」
「なあ? 認めろよ。お前のそれは愛じゃねえよ。ただ見てくれが良くて傍にいてくれるだけの男を"自分を守ってくれる存在"だと勘違いしているだけだ。愛してるって思い込んで幸せな気分になりたいだけだろ?」
この人は一体、何を言っているのだろう。
エルドノア様は確かに私を守ってくれた。彼がいてくれるおかげで私はフィアロン公爵に殺されずに済んだ。死にかけた私を生かして守ってくれる人は、エルドノア様しかいなかった。
「私は、エルドノア様と一緒にいたいの。いつまでも、ずっと、永遠に」
━━この狂った世界でエルドノア様とともに永遠の時を生きていたい。
「私はエルドノア様を愛してる」
私はエルドノア様が好きだ。それの何がいけないのだろう。
「い、いや、だめっ、やめて」
「遠慮するなって、真面目に答えたご褒美なんだからさ」
「あっ、やっ、おねがい」
懇願しても男はやめてくれなかった。それどころか、私の股間に手を押さえつけてきて、張型をより奥に当ててくる。
「や、だめなの、あっ、ああっ」
「気持ちよさそうで何よりだよ。折角だから、このままの状態で質問を続けさせてもらおうかな」
「やっ、止めてっ」
「次の質問だ」
男は私の言葉を無視した。
「エルドノアはお前のことをどう思っている?」
「あっ、あんっ」
━━エルドノア様が、私のことを?
「ペット、か、何か。あ、あんっ」
多分、これくらいにしか思っていない。
可愛がりたい時だけ可愛がって、お利口にしていたら褒める。エルドノア様はそういう人だから。
「へえ? お前、フィアロンだけじゃなくて、自分の崇める神にまで犬扱いされてるのかよ」
男は怪訝そうな顔で私を見ていた。
「それなのにお前はあいつのことが好きだって? 飼いならされすぎじゃねえの?」
「いい、の。あっ、あん。それで、も、いいの」
「いや、だめだろ。一緒にいる男をもっと選べよ? な?」
男に何を言われようとも私の考えは変わらない。私はエルドノア様が好きだ。いつまでも、ずっと、ずっとエルドノア様と一緒にいたい。
エルドノア様はこのクソみたいな世界で唯一私を守ってくれる人だ。エルドノアより綺麗な人や物なんてきっとこの世にはありはしない。彼と出会えたことが私の人生の中で一番の幸せだった。
だから、彼が私を愛してくれなくても構わなかった。私を好きになってくれたらそれはそれで嬉しいけれど。
でも、エルドノア様は執着されることを嫌う人だから。そんな気持ちを少しでも見せたらいけない気がする。
「ん、んあっ」
ずっと胸に刺激を与えられて気が変になりそうだ。男は相変わらず張型を奥に押し付けてくる。
「あっ、やっ」
━━イキたくない。イキたくないの・・・・・・。
「あっ、ああっ」
浮いた腰はがくがく震えていて、胸とお腹に与えられる快楽に、もう耐えられなかった。
「あっ、やだっ、あっ、ああっ!」
下から液体が溢れ出た。それはとても激しい勢いで出てきて、ベッドを濡らした。
男は口を半開きにして私の下半身を見つめている。
━━イかされた。
「うっ、ううっ」
恥ずかしさが込み上げてきて涙が溢れ出る。エルドノア様以外の人にこんな姿を見られたくなかった。
泣いていたら胸を刺激する振動が止まった。それから間もなく男の手が伸びてきて私の頬に触れた。男は涙を指で拭ってバツの悪そうな顔で私を見てきた。
男と目が合うのが嫌で顔を逸らしたら、男は唇を重ねてきた。
「んっ、あぅ」
唇を乱暴にこじり開けられて口の中を舐め回される。逃げようにも男に頭を抑えられているせいでそうすることができなかった。
息もできないほど口の中を貪られる。まるで、口内を蹂躙し尽くさないと気が済まないみたいだ。
「んっ、い、やっ」
息ができなくて苦しい。必死になって首を左右に揺らしたら、男はようやく口づけをやめてくれた。
乱れた息を整えていると男は私の首筋に顔を埋めた。ぺろりと舌で舐められて吸い付かれた。
「やっ! エルドノア様!」
私は無意識にそう言っていた。その瞬間、鈍い痛みが首に走った。男が噛みついたのだ。
男は顔をあげて私の顔を見た。
「エルドノアのどこがいいんだ?」
男は泣きそうな顔で聞いてきた。
「どこって?」
「大して愛されてもいないのに、お前は何でエルドノアのことが好きなのかって聞いてるんだよ!」
「私を守ってくれるから」
そう言った途端、男は馬鹿にしたように笑った。
「守られてないじゃないか!」
男に胸を鷲掴みにされた。
「いたいっ」
「俺にこれだけ嬲られたってあいつは来やしないんだよ」
「やっ、やめて」
「なあ? 認めろよ。お前のそれは愛じゃねえよ。ただ見てくれが良くて傍にいてくれるだけの男を"自分を守ってくれる存在"だと勘違いしているだけだ。愛してるって思い込んで幸せな気分になりたいだけだろ?」
この人は一体、何を言っているのだろう。
エルドノア様は確かに私を守ってくれた。彼がいてくれるおかげで私はフィアロン公爵に殺されずに済んだ。死にかけた私を生かして守ってくれる人は、エルドノア様しかいなかった。
「私は、エルドノア様と一緒にいたいの。いつまでも、ずっと、永遠に」
━━この狂った世界でエルドノア様とともに永遠の時を生きていたい。
「私はエルドノア様を愛してる」
私はエルドノア様が好きだ。それの何がいけないのだろう。
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