【R-18/番外編】この狂った世界で私達はささやかな幸せを求める

花草青依

文字の大きさ
上 下
19 / 44
私達のおままごと

2

しおりを挟む
 ティアと目が合った。彼女はキスマークを付けられて喜んでいる。にこりと笑って彼女は言った。
「すき、だいすき。キスして?」
「それはさっきしただろう?」
「何回でもしたいの」

 ━━かわいい子だ。

 本当はキスじゃなくて彼女の陰部を触りたい気分なんだけど。でも、ティアの望むようにしてやろう。
 唇を重ねて彼女の舌を舐める。ゆっくり優しくしてやったら、ティアは物足りなかったらしい。深くねっとりと舌を絡めてきた。
 そんな中、右手で胸を揉んだらティアの身体がぴくりと反応した。指で乳首を優しく擦ってやったら小さく喘いだ。
「んあっ、ふぁっ」
 彼女は気持ちよさそうな声を漏らしながらキスを続けた。

 長いことキスを続けて、ティアはようやく唇を離した。私達の唇から銀の糸が垂れるとティアははにかんだ。
「何を恥ずかしそうにしてるのさ」
 銀の糸を指で絡め取りティアの唇に近づけると彼女は黙ってそれを舐め取った。

「脚、開いて」
 彼女の上から降りてそう言ったらティアは脚を広げた。丸見えになった秘所から愛液がだらりと垂れた。指で掬ってクリトリスに擦り付けてやる。

「やっ、ああっ」
 ティアは気持ち良すぎたのか、脚をがくがくさせている。
「脚は開いたままだよ」
「は、はいっ」
 両手で枕の端を押さえて必死になって快楽に耐えようとしているティアを見ていたら、いじめたい気分になってきた。
 ゆっくり優しく、けれど執拗にクリトリスを弄る。ティアの嬌声が部屋の中に響いて鳴り止まない。

「ティア」
「ひゃ、んんっ、あん」
「ティアったら」
「んう、は、はい、んあっ、あっ」
「見て、お前のいやらしい蜜で指がぐちゃぐちゃだ」
 クリトリスを弄るのをやめて、ティアの愛液に塗れた指を彼女に見せつける。ティアは私の手を取って当然のように指を舐めた。

「美味しい?」
 ティアは指を舐めながらこくりと頷いた。
「そう。じゃあ、私も味わってみようかな」
 ティアの口から指を引き抜くと、彼女の太ももに手を添えた。そしてティアの秘所に口を付けてそのまま舌を這わす。
 彼女のそこは甘い味がした。舐めても舐めても甘い蜜が溢れ出てくる。
「やっ、あん」
 舌でなぞる度にティアは足をびくびくと震わせて、やがてバタつかせ始めた。

 一度顔を離して「動くな」と命令する。指で割れ目を撫でてみてもティアは喘ぎ声を漏らすだけで足は広げたまま動かない。
 ティアの足が止まったのを確認できたから、もう一度彼女の秘所を舐めた。ティアはびくびくと足を震わせながら快楽に耐えている。
 クリトリスを舐めて吸い上げていると、ティアが悲鳴にも似た叫び声をあげた。
「やっ、いやあぁぁぁ、んあっ!」
 流石の私も驚いて顔を上にあげた途端、ティアは激しく潮を吹いた。
 おかげで私の服はびしょびしょになった。濡れてしまっては仕方がない。私は服を脱いだ。
「気持ちよかったの?」
 顔にかかった彼女の体液を拭いながら聞いてみた。ティアは荒い息をするばかりで、答えてくれない。

 私は彼女の胸を掴んだ。
「ひゃうっ」
 優しく撫であげて固くなった乳首を爪弾くと彼女の息はもっと荒くなった。
「んあっ、だめっ! イッたばっかなの。あんっ、あっ、休ま、せてっ」
「お前は本当に生意気だよ。人に潮をかけておいて。よくそんな口がきけるね」
 私がそう言った途端、ティアは熱っぽい瞳を潤ませて私の目を見た。
「ごめんなさい」
「いいよ。謝らなくても。それより、後で一緒にお風呂に入ろうね」
 私は返事も聞かず彼女に口づけた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

×一夜の過ち→◎毎晩大正解!

名乃坂
恋愛
一夜の過ちを犯した相手が不幸にもたまたまヤンデレストーカー男だったヒロインのお話です。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

処理中です...