【R-18/番外編】この狂った世界で私達はささやかな幸せを求める

花草青依

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お人形に恋をした

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 気がついたら、私の上に誰かが跨っていた。多分、挿れられている。そういう感覚がした。
 私は右を向かされて男のものをしゃぶらされていた。男のものは固くなっているにもかかわらず、太くも長くもなかったからそんなに苦しくない。
 左手は隣に立った男のものを握らされていた。男は私の手を使って自分のものを上下に扱いていた。

 ━━どうしてこうなったの?

 思い出そうとしても全く思い出せない。確か、転んで聖女に足を蹴られて。それから・・・・・・。だめ。思い出せない。
 どうしてこうなったのか。どういう状況なのか。よく分からないけど、ラッキーだ。
 わざわざ男の人に媚を売る手間が省けた。これなら簡単にお仕事が終わりそうだ。
 
 舌を使って男の人が喜びそうな場所を探していく。
「っ!」
 少し舐めただけなのに男の身体がぴくりと動いた。彼の反応を良いところを重点的に舐めてあげたら、男は私の頭を力強く手で押してきた。男のものが口の中に全て入ると流石に苦しかった。
 でも、その状況は長く続かなかった。男は私の口の中に精を吐き出したからだ。変な味がして気持ち悪いけど頑張って飲み込む。そうしないと意味が無いから。

 男は口の中からものを取り出すとさっさと服を着始めた。普通の人は一度出せば終わりだ。もうしばらく出せないのならここにいてもらう理由もない。私は去っていく男を無視して左側に立つ黒髪の男に顔を向けた。
 黒髪の男は冷めた目で私を見下ろしている。彼のものを口に入れようと身体を動かそうとした途端、お腹に強い刺激を与えられた。下の口に挿れている男が腰を激しく打ちつけてきたのだ。
「んあっ」
 ぱんぱんという破裂音とびちゃびちゃという水音が部屋の中に響く。その音を聞いていたら何だか気持ちよくなってくる。

「あぅ、あっ、あん」
「いい声で鳴くお人形さんだね」
 黒髪の男は笑いながら私の胸を掴んだ。
「ひゃっ」
 軽く揉んでから彼は自分のものを私の胸に押し付けてきた。
「あん、やっ」
「乳首をちんこで擦られて喜ぶなんて、変態さんだ」
 とても楽しそうに黒髪の男は言った。
「んあっ、あぅ」

 ━━気持ちいいけど、ちょっと飽きたかな。そろそろ終わらせよう。

 お尻にほんの少し力を入れてあそこを締めあげる。咥え込んでいた男のものが熱い精を放ったのを感じた。
 その瞬間、胸焼けしたような感覚がした。お腹の中が気持ち悪くてたまらない。
 そういえば、一日に何度もしちゃいけないんだった。私はエルドノアさまと違って身体の中に貯めておける魂の数に限りがあるから。だから、いっぱいしたら身体によくないんだって。エルドノアさまに言われていた。

 ━━でも、やらなきゃエルドノアさまの役に立てない。

 中に出した男もさっさと服を着て部屋から出て行った。残りは隣に立つ黒髪の男だけだ。
 吐き気を抑えて何とか起き上がる。男は相変わらず立ったまま私を見ていた。

「この程度じゃ壊れないのか」
 男は突然私の髪を引っ張った。
「やっ、やめてっ」
「さっきまで話に聞いていた通りのお人形さんだったのに。どういう理屈で自我が戻るのかな?」
「しらないっ」
 男は私の頬を叩いた。こわくて痛くて涙が出た。
「イレトは自我のあるお前の方が好きみたいだけど、私は美しいお人形さんの方が好みかな」

 ━━イレトって、誰?

 疑問を口にしたらまた殴られるような気がして私は何も言わなかった。 
 男は私の髪から手を離すと彼のものを私の口元に近づけてきた。私は舌を出してそれを舐めあげていく。

 ━━きもちわるい。

 胸のむかつきはまだ治まりそうにない。もっときもちわるくなる前に早く終わらせなきゃ。
 ぺろぺろと舐めあげて少し強く吸い上げたら男はぴくりと反応した。

 ━━だいじょうぶ。もうすぐ、終わる、から。

 自分に言い聞かせてきもちわるさを何とか堪える。そうして一生懸命、口でしていたら、黒髪の男はあっさりと精を吐き出した。
 えずきそうになるのを必死に堪えて飲み込んだ。

 ━━お腹がむかむかする。

 私は横になって丸まった。

「とんでもないあばずれだな」
 男はそう吐き捨てると服を着直して部屋を出て行った。
 部屋に一人取り残された私は目を瞑った。今日はエルドノアさまが部屋に来てくれるかもしれない。だから、自分の部屋に帰りたかったけど、少しでも動いたら吐いてしまいそうだ。
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