59 / 320
第59話 悲しい現実と、救いの神
しおりを挟む
「きゃあああああっ!」
「うわあああああっ!」
勢い良く進むトロッコの中で絶叫する、ラヴィとロッシェ。
頭を抱えてしゃがんでいる。
それに覆い被さる様に守るセレナ。
アンが運転に集中出来る様に。
「少しの時間位、我慢なさい!」
「だってだって……!」
アンが大声で怒るが、ラヴィは構わず喚く。
この世界には、トロッコは在ってもジェットコースターは無い。
娯楽感覚で乗れる代物では無かった。
ラヴィが叫ぶのも当然と言える。
「セレナを見習いなさい!」
セレナはラヴィを守るのに必死で、叫ぶ暇が無いのが実情。
怖いのは同じだった。
『ううううっ』と唸るばかりのロッシェ。
『男のくせに情けない』とアンは言うが。
比較対象がクライスだと知っているので、何とも言えないラヴィ。
『あの超人と比べたら駄目でしょ』と思うのもつかの間。
「そろそろ地下牢よ!対ショック準備!」
「え!このまま突っ込むの?」
「ブレーキが利けば免れるわ。後あれも用意して……。」
「ええええええ!」
また絶叫するラヴィ。
安全に止まる事を祈るしか無い。
誰に?
神に?
何の神に?
もう誰でも良いから!
助けてえええええええ!
「事の始まりは、お嬢様のお誕生日でした。」
その頃牢では、ユシが事の真相を話し始めた。
内容は以下に。
お嬢様がお誕生日を迎えたのに、旦那様が倒れられてしまいました。
主治医に診せたのですが、原因が分からずじまい。
お嬢様は町に下り、必死で医者を探していました。
そこで出会ったのが、あのヴェードという男。
藁にもすがる思いで、お嬢様は連れ帰りました。
ヴェードが診ると、すぐに良くなりました。
処方箋を出され、ヴェードが出す薬を旦那様は疑いも無く飲み続けられました。
その内評判となって、町の病人が度々訪れる様になりました。
『民の為になれば』と旦那様も屋敷を開放して、患者を受け入れる様になりました。
ある日、薄汚い身なりの男が『病気を治せ』とやって参りました。
旦那様はその男をヴェードに会わせました。
すると、男はおかしな事を言い出しました。
『俺が本当の領主だ』と。
気が狂ったのかと思い、旦那様は心配になってヴェードに相談しました。
その時、ヴェードが叫んだのです。
『領主様がおかしくなられた!隔離せねば!』と。
びっくりする旦那様でしたが、ヴェードにドンと突き飛ばされた途端バタリと倒れ込んだのです。
うつ伏せになりながら、何やら呻いておりました。
『益々おかしい』と、最初は離れに旦那様のみ閉じ込められました。
奥様もお嬢様も、それは大層心配なさっておりました。
しかし、離れの中で旦那様が暴れ出したのです。
近衛隊が止めに入ったのですが、余りの力の強さに負傷者多数。
『もう駄目です、手遅れです』とヴェードが奥様に進言し、泣く泣く旦那様は殺されました。
私共も、お嬢様と涙で濡らしました。
すると、留守を預かっていた召使いが男に殺されました。
男は宣言しました。
『俺、いや儂が領主だ、逆らう者は皆牢へ入れてやる!』と。
それが、今【サーボと名乗っている男】です。
町の民の信頼を得、邪魔な者をサーボを通じて排除し。
メインダリーは疎か、他の領地まで手を出そうとする。
悪魔の様なヴェードの本性が露わになりました。
御し易い者を領主へ据え実権を握ると、この事実を知る奥様とお嬢様を地下牢へ閉じ込めました。
暫くは牢内生活が続き。
私は唯一お嬢様方に信頼されているとあって、お食事をお運びする係になっておりました。
ある日突然、奥様が牢から連れ出されました。
その日以来、奥様の行方は知れません。
お嬢様だけが、この牢に残されてしまいました。
このままでは、いずれお嬢様も殺されてしまう。
そこで私が身代わりとなり、お嬢様を逃がしたのです。
御無事だと良いのですが。
その間、領主達を騙す為。
他の牢に閉じ込められた人達と結託して、隠し通して来たのです。
どうやらそれも限界の様ですが。
オースタン様がここに連れて来られたという事は、この牢に居るのがお嬢様では無いと発覚したも同然。
私の命は、もう無いでしょう。
でも良かった、この事実を誰かに話したかったのです。
自分の胸に納めるには、余りに辛過ぎますので。
もう悔いはございません。
出来れば、一目お嬢様にお会いしとうございました……。
ふう、と話し終わるユシ。
わなわなと震え出すヘン。
そっと肩に手を置くノウ。
恐る恐る、ヘンはユシに聞く。
「奥様の行方は、何か分からないか……?」
まさか。
違う。
違うと思いたい。
一縷の望みを返答に託した。
しかしそれは空しい願いだった。
「噂では、ケンヅとの間にある森に連れて行かれたとか。」
「あああああああああああああああああ!」
ヘンは泣き叫び、その場に蹲る。
ノウも察する。
そして涙を流した。
『心当たりがあるのですか?』とユシに聞かれ、代わりにノウが答えた。
「私をヘン様が助けてくれたのです。その森で、魔物に出くわした所を……。」
「……まさか、その魔物が?」
「恐らく。残念ですが……。」
下を向いて、うな垂れるノウ。
「俺が……俺が……。」
罪の意識に苛まれるヘン。
知らなかったとはいえ、主君の奥方を手に掛けてしまった。
これ程無念な事があろうか。
何と非力な。
何と脆弱な。
ノウが声を掛けるも、その内反応しなくなった。
その時。
「「うわあああああああああああああああああっ!」」
ドスーーーーン!
アン達の乗ったトロッコが勢い良く地下の廊下を突っ切ったと思うと、突き当りの牢にぶち当たった。
その寸前、目一杯ブレーキを掛け。
クライスに教わった、エアバッグの様な物を錬成した。
お蔭で全員無事。
トロッコは壊れたが怪我一つ無かった。
大きな物体がぶつかったにも関わらず、牢は変形1つしない。
頑丈なのでは無い。
アンがすぐに気付いた。
錬金術で出来た牢の柵。
変形しても自動修復する仕組み。
ラヴィはすぐに牢の中を覗き込む。
「ロッシェの探している人って誰?」
もう敬語なんかどうでも良かった。
面倒臭い。
「多分女性、だと思う。」
「多分って何よ?」
「しょうがないじゃないか。会った事が無いんだから。」
「どう言う事?ちゃんと説明して。」
プンプン怒るラヴィに、『隠しておきたかったんだが』と渋々話すロッシェ。
「少女に頼まれたんだ。『身代わりに捕らわれている人を助けて』って。」
ロッシェのその発言を聞いて、ユシが反応。
「もし!その少女はまさか、おんぼろの服を着ていませんでしたか?」
「ああ、そうだが?あ、あんたか?トワの身代わりってのは。」
その言葉を聞いて、ユシは泣き崩れる。
助かったんだ。
良かった。
「安心するのはまだ早いぞ。トワもこの町に来てるんだ。一緒に迎えに来た。」
「え!危険なのは分かってるでしょう!」
「それだけ大事な存在って事だろ。今出すから。よっと。」
ふーーーーんっ!
牢の柵を曲げようとするが、幾ら力を入れても曲がらない。
『それじゃ鍵を壊そう』と、そこらに転がっている石で叩くも駄目。
壊れたトロッコの部品で殴っても駄目。
「もう結構です。諦めて下さい。」
ユシは満足気に言った。
無事脱出出来た事を確認した。
もうそれだけで良い。
しかし、それを許せない者が居た。
「兄様が居なくて良かったですね。《諦める》と言う言葉が大嫌いですから。」
アンが柵に手を触れると、パッと輝いたと思うとあっさり柵が消滅した。
ラヴィは中に入り、ノウへ手を差し伸べる。
「どうやらあなたが3人目の使者の様ね。お疲れさま。早く行きましょ。」
何が何やら訳が分からず、引っ張り出されるノウ。
ユシの手を引くロッシェ。
動かないヘンを見て、背中に背負うセレナ。
先行して他の牢を開けながら、捕まった人を逃がして回るアン。
皆解放感に浸り、一目散に出口を目指す。
トロッコで突っ込んで来るついでに邪魔する者をなぎ倒したおかげで、脱出はスムーズに進んだ。
皆が屋敷の門まで辿り着いた時。
何かが起こった。
屋敷内で。
「うわあああああっ!」
勢い良く進むトロッコの中で絶叫する、ラヴィとロッシェ。
頭を抱えてしゃがんでいる。
それに覆い被さる様に守るセレナ。
アンが運転に集中出来る様に。
「少しの時間位、我慢なさい!」
「だってだって……!」
アンが大声で怒るが、ラヴィは構わず喚く。
この世界には、トロッコは在ってもジェットコースターは無い。
娯楽感覚で乗れる代物では無かった。
ラヴィが叫ぶのも当然と言える。
「セレナを見習いなさい!」
セレナはラヴィを守るのに必死で、叫ぶ暇が無いのが実情。
怖いのは同じだった。
『ううううっ』と唸るばかりのロッシェ。
『男のくせに情けない』とアンは言うが。
比較対象がクライスだと知っているので、何とも言えないラヴィ。
『あの超人と比べたら駄目でしょ』と思うのもつかの間。
「そろそろ地下牢よ!対ショック準備!」
「え!このまま突っ込むの?」
「ブレーキが利けば免れるわ。後あれも用意して……。」
「ええええええ!」
また絶叫するラヴィ。
安全に止まる事を祈るしか無い。
誰に?
神に?
何の神に?
もう誰でも良いから!
助けてえええええええ!
「事の始まりは、お嬢様のお誕生日でした。」
その頃牢では、ユシが事の真相を話し始めた。
内容は以下に。
お嬢様がお誕生日を迎えたのに、旦那様が倒れられてしまいました。
主治医に診せたのですが、原因が分からずじまい。
お嬢様は町に下り、必死で医者を探していました。
そこで出会ったのが、あのヴェードという男。
藁にもすがる思いで、お嬢様は連れ帰りました。
ヴェードが診ると、すぐに良くなりました。
処方箋を出され、ヴェードが出す薬を旦那様は疑いも無く飲み続けられました。
その内評判となって、町の病人が度々訪れる様になりました。
『民の為になれば』と旦那様も屋敷を開放して、患者を受け入れる様になりました。
ある日、薄汚い身なりの男が『病気を治せ』とやって参りました。
旦那様はその男をヴェードに会わせました。
すると、男はおかしな事を言い出しました。
『俺が本当の領主だ』と。
気が狂ったのかと思い、旦那様は心配になってヴェードに相談しました。
その時、ヴェードが叫んだのです。
『領主様がおかしくなられた!隔離せねば!』と。
びっくりする旦那様でしたが、ヴェードにドンと突き飛ばされた途端バタリと倒れ込んだのです。
うつ伏せになりながら、何やら呻いておりました。
『益々おかしい』と、最初は離れに旦那様のみ閉じ込められました。
奥様もお嬢様も、それは大層心配なさっておりました。
しかし、離れの中で旦那様が暴れ出したのです。
近衛隊が止めに入ったのですが、余りの力の強さに負傷者多数。
『もう駄目です、手遅れです』とヴェードが奥様に進言し、泣く泣く旦那様は殺されました。
私共も、お嬢様と涙で濡らしました。
すると、留守を預かっていた召使いが男に殺されました。
男は宣言しました。
『俺、いや儂が領主だ、逆らう者は皆牢へ入れてやる!』と。
それが、今【サーボと名乗っている男】です。
町の民の信頼を得、邪魔な者をサーボを通じて排除し。
メインダリーは疎か、他の領地まで手を出そうとする。
悪魔の様なヴェードの本性が露わになりました。
御し易い者を領主へ据え実権を握ると、この事実を知る奥様とお嬢様を地下牢へ閉じ込めました。
暫くは牢内生活が続き。
私は唯一お嬢様方に信頼されているとあって、お食事をお運びする係になっておりました。
ある日突然、奥様が牢から連れ出されました。
その日以来、奥様の行方は知れません。
お嬢様だけが、この牢に残されてしまいました。
このままでは、いずれお嬢様も殺されてしまう。
そこで私が身代わりとなり、お嬢様を逃がしたのです。
御無事だと良いのですが。
その間、領主達を騙す為。
他の牢に閉じ込められた人達と結託して、隠し通して来たのです。
どうやらそれも限界の様ですが。
オースタン様がここに連れて来られたという事は、この牢に居るのがお嬢様では無いと発覚したも同然。
私の命は、もう無いでしょう。
でも良かった、この事実を誰かに話したかったのです。
自分の胸に納めるには、余りに辛過ぎますので。
もう悔いはございません。
出来れば、一目お嬢様にお会いしとうございました……。
ふう、と話し終わるユシ。
わなわなと震え出すヘン。
そっと肩に手を置くノウ。
恐る恐る、ヘンはユシに聞く。
「奥様の行方は、何か分からないか……?」
まさか。
違う。
違うと思いたい。
一縷の望みを返答に託した。
しかしそれは空しい願いだった。
「噂では、ケンヅとの間にある森に連れて行かれたとか。」
「あああああああああああああああああ!」
ヘンは泣き叫び、その場に蹲る。
ノウも察する。
そして涙を流した。
『心当たりがあるのですか?』とユシに聞かれ、代わりにノウが答えた。
「私をヘン様が助けてくれたのです。その森で、魔物に出くわした所を……。」
「……まさか、その魔物が?」
「恐らく。残念ですが……。」
下を向いて、うな垂れるノウ。
「俺が……俺が……。」
罪の意識に苛まれるヘン。
知らなかったとはいえ、主君の奥方を手に掛けてしまった。
これ程無念な事があろうか。
何と非力な。
何と脆弱な。
ノウが声を掛けるも、その内反応しなくなった。
その時。
「「うわあああああああああああああああああっ!」」
ドスーーーーン!
アン達の乗ったトロッコが勢い良く地下の廊下を突っ切ったと思うと、突き当りの牢にぶち当たった。
その寸前、目一杯ブレーキを掛け。
クライスに教わった、エアバッグの様な物を錬成した。
お蔭で全員無事。
トロッコは壊れたが怪我一つ無かった。
大きな物体がぶつかったにも関わらず、牢は変形1つしない。
頑丈なのでは無い。
アンがすぐに気付いた。
錬金術で出来た牢の柵。
変形しても自動修復する仕組み。
ラヴィはすぐに牢の中を覗き込む。
「ロッシェの探している人って誰?」
もう敬語なんかどうでも良かった。
面倒臭い。
「多分女性、だと思う。」
「多分って何よ?」
「しょうがないじゃないか。会った事が無いんだから。」
「どう言う事?ちゃんと説明して。」
プンプン怒るラヴィに、『隠しておきたかったんだが』と渋々話すロッシェ。
「少女に頼まれたんだ。『身代わりに捕らわれている人を助けて』って。」
ロッシェのその発言を聞いて、ユシが反応。
「もし!その少女はまさか、おんぼろの服を着ていませんでしたか?」
「ああ、そうだが?あ、あんたか?トワの身代わりってのは。」
その言葉を聞いて、ユシは泣き崩れる。
助かったんだ。
良かった。
「安心するのはまだ早いぞ。トワもこの町に来てるんだ。一緒に迎えに来た。」
「え!危険なのは分かってるでしょう!」
「それだけ大事な存在って事だろ。今出すから。よっと。」
ふーーーーんっ!
牢の柵を曲げようとするが、幾ら力を入れても曲がらない。
『それじゃ鍵を壊そう』と、そこらに転がっている石で叩くも駄目。
壊れたトロッコの部品で殴っても駄目。
「もう結構です。諦めて下さい。」
ユシは満足気に言った。
無事脱出出来た事を確認した。
もうそれだけで良い。
しかし、それを許せない者が居た。
「兄様が居なくて良かったですね。《諦める》と言う言葉が大嫌いですから。」
アンが柵に手を触れると、パッと輝いたと思うとあっさり柵が消滅した。
ラヴィは中に入り、ノウへ手を差し伸べる。
「どうやらあなたが3人目の使者の様ね。お疲れさま。早く行きましょ。」
何が何やら訳が分からず、引っ張り出されるノウ。
ユシの手を引くロッシェ。
動かないヘンを見て、背中に背負うセレナ。
先行して他の牢を開けながら、捕まった人を逃がして回るアン。
皆解放感に浸り、一目散に出口を目指す。
トロッコで突っ込んで来るついでに邪魔する者をなぎ倒したおかげで、脱出はスムーズに進んだ。
皆が屋敷の門まで辿り着いた時。
何かが起こった。
屋敷内で。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
七人の兄たちは末っ子妹を愛してやまない
猪本夜
ファンタジー
2024/2/29……3巻刊行記念 番外編SS更新しました
2023/4/26……2巻刊行記念 番外編SS更新しました
※1巻 & 2巻 & 3巻 販売中です!
殺されたら、前世の記憶を持ったまま末っ子公爵令嬢の赤ちゃんに異世界転生したミリディアナ(愛称ミリィ)は、兄たちの末っ子妹への溺愛が止まらず、すくすく成長していく。
前世で殺された悪夢を見ているうちに、現世でも命が狙われていることに気づいてしまう。
ミリィを狙う相手はどこにいるのか。現世では死を回避できるのか。
兄が増えたり、誘拐されたり、両親に愛されたり、恋愛したり、ストーカーしたり、学園に通ったり、求婚されたり、兄の恋愛に絡んだりしつつ、多種多様な兄たちに甘えながら大人になっていくお話。
幼少期から惚れっぽく恋愛に積極的で人とはズレた恋愛観を持つミリィに兄たちは動揺し、知らぬうちに恋心の相手を兄たちに潰されているのも気づかず今日もミリィはのほほんと兄に甘えるのだ。
今では当たり前のものがない時代、前世の知識を駆使し兄に頼んでいろんなものを開発中。
甘えたいブラコン妹と甘やかしたいシスコン兄たちの日常。
基本はミリィ(主人公)視点、主人公以外の視点は記載しております。
【完結:211話は本編の最終話、続編は9話が最終話、番外編は3話が最終話です。最後までお読みいただき、ありがとうございました!】
※書籍化に伴い、現在本編と続編は全て取り下げとなっておりますので、ご了承くださいませ。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
覇者となった少年 ~ありがちな異世界のありがちなお話~
中村月彦
ファンタジー
よくある剣と魔法の異世界でのお話……
雷鳴轟く嵐の日、一人の赤子が老人によって救われた。
その老人と古代龍を親代わりに成長した子供は、
やがて人外の能力を持つに至った。
父と慕う老人の死後、世界を初めて感じたその子供は、
運命の人と出会い、生涯の友と出会う。
予言にいう「覇者」となり、
世界に安寧をもたらしたその子の人生は……。
転生要素は後半からです。
あまり詳細にこだわらず軽く書いてみました。
------------------
最初に……。
とりあえず考えてみたのは、ありがちな異世界での王道的なお話でした。
まぁ出尽くしているだろうけど一度書いてみたいなと思い気楽に書き始めました。
作者はタイトルも決めないまま一気に書き続け、気がつけば完結させておりました。
汗顔の至りであります。
ですが、折角書いたので公開してみることに致しました。
全108話、約31万字くらいです。
ほんの少しでも楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
レジェンドオーブ・ロード~物語に憧れて最強への道を歩み始めるオレは、魔王達の根源たる最魔の元凶を滅ぼし全ての異世界を平和へと導きます~
丹波 新
ファンタジー
ロードという名を持った逆立つ金髪の目立つエメラルド色の瞳を持つ主人公がいた。
10才の頃からストンヒュー王国の宮廷使用人見習いだった。
ストンヒュー王国とは動物と人が言葉を交えて共存する異世界である。
お目付け役として3匹のネズミにロードは見守られた。
記憶を無くしていたので王様の意向で宮殿に住まわせてもらっている。
12才の頃、レジェンドオーブ・スライムという絵本と出会い竜に乗って異世界に旅立つことを夢見る。
それからは仕事に勉強に体を鍛えることで忙しかった。
その頑張りの分、顔が広くなり、国中の人と動物たちと友達になった。
そして彼は19才にまで育ち、目標だった衛兵になる道を諦め使用人になる。
しかしスライム勇者に憧れた青年ロードの冒険は、悪い竜が現れたことによりここから始まる。
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
最弱の英雄譚|才能にも環境にも恵まれなかった底辺の少年が3人の女冒険者と出会い、努力友情勝利で英雄へと成り上がる痛快大逆転冒険ファンタジー!
オニオン太郎
ファンタジー
ステータスが存在するファンタジー世界。それはステータスの高さで地位が決まる、苛烈な競争社会であった。そんな情勢の中、『どれだけレベルを上げてもステータスが上昇しない』という特性を背負った底辺の少年、ルース・マゾースキーは、ある日いつものようにいじめられている所を3人の女冒険者のパーティーに助けられる。
家無し、金無し、才能無しの最底辺のルースは、彼女らとの出会いをきっかけに、ステータス至上主義の競争社会の中で、最低値のステータスのまま、知恵と勇気と仲間の絆で、弱肉強食の残酷な世界を勝ちあがり、英雄へと昇りつめていく。
『努力は才能や環境の差を超えられないのか?』
『結局、人生の10割は運なのか?』
現代なら誰もが抱くこの大きな問いをテーマに、最弱の少年の痛快な逆転劇が始まる!
※なろうとか色々なサイトでも載っけてるよ!
映画館の座席選び、どこが良かったかすぐ忘れます
月澄狸
エッセイ・ノンフィクション
映画館に行ったとき、忘れないうちに書き留めました。
「◯列目はこんな感じか……次は一つ前でも良いかもな」とか、「おお、◯列目、良いじゃん」とか思っても、頻繁に行くわけじゃないので、覚えていられないんですよね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる