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第43話 泊まりますか?取られますか?
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男にはキツいが、女には優しい。
『お調子者』と言う言葉が一番似合う。
そんな使い魔。
でも、指定席は何故かクライスの左肩だった。
「ちょこっと耳にしただけで、私も会った事が無かったの。」
歩きながらアンは、オズをちらちら見る。
『よせやい、照れるぜ』と言う顔のオズは、アンがクライスに対する自分の態度を怒っているとは思わない。
都合の良い様に解釈する。
前からこいつはそうだ。
『だから敬遠してたんだがな』と呆れるクライス。
何と無くオズのキャラを掴んで来た、ラヴィとセレナ。
そうなると、不思議なのは……。
「じゃあ何でクライスは、オズを肩から降ろさないの?」
誰もがそう思う。
返って来た返事は、そっけない物だった。
「こいつが使い魔だから。」
「ちょっと、それじゃ分かんない!ちゃんと言って!」
「うーん。」
クライスは頭を掻いた。
躊躇うなんて珍しい。
それでも言葉にしようとするが。
「余り言えないんだ、済まん。」
「お嬢ちゃんを困らせるとは、お前もまだガキだな。」
バンッ!
クライスが左肩を叩くが、使い魔なのでダメージゼロ。
ケッケッケッ。
変な笑い声を発するオズを、ムカーッとした顔で見るアン。
でも気付かない。
それが使い魔。
「それよりほれ、村があるぞ。行ってみようぜ。」
主導権を握りたがるオズ。
知らん振りのクライス。
ラヴィとセレナは、顔を見合わせて何とも言えない表情をする。
これからどうなっちゃうのかなあ?
少し不安だった。
村に入る直前。
妖精と違って、使い魔は人に認識される。
なのでオズは、手乗り文鳥へと変身。
これなら、人間の肩に留まっていても不自然では無い。
クライスは久し振りに、自分からオズへ話し掛ける。
「村から魔力を感じるか?」
「いや、何かが通った形跡は有るけどな。」
「人か?物か?」
「両方だろうな。どうせ、錬金術で生み出した乗り物に乗ってたんだろうよ。」
「そうか。」
錬金術師より魔力には敏感。
それが、オズを肩に乗せている理由の1つ。
ラヴィはそう認識した。
そうなると、魔力って何?
具体的には聞いていなかった。
後、魔法使いに付いても知りたいな。
ラヴィの頭は聞きたい事だらけ。
でも今は我慢しておこう。
オズが言った《錬金術》と言う言葉で、クライスが嫌な顔をしたからだ。
一行は、今夜泊まる宿を探した。
結構小さな村だったので、宿があるかどうか微妙だったが。
幸いにも、泊めてくれると言う家があった。
そこは農家らしく、農耕器具が家の外壁に並べられていた。
「ささ、遠慮無く入って下さい。」
40代に見える女性が家へ招き入れた。
様子を探りながらも、まずセレナが入る。
安全を確認した後、残りが入って行った。
「済みませんね、行商をしていると物取りに出会う事があるもので。」
適当な言い訳を付くセレナ。
「いえ、こちらこそ。すんなり入れてくれるなら、大抵の人は警戒しますから。」
女性も応じる。
小さい四角のテーブル。
その周りには椅子が無い。
代わりにクッションの様な物が置いてある。
仕方無く、一行はその上に座った。
『どうぞ』と、女性はお茶を出してくれた。
「この村は、何が特産なんですか?」
ずずずとお茶をすすりながら、ラヴィは女性に尋ねる。
女性はニヤリとして言った。
「勿論、物取りですよ。」
しまった、これには薬が……!
気が遠くなるラヴィ。
バタンと倒れるセレナ。
アンも。
クライスは……?
確認する間も無く、ラヴィも眠ってしまった。
「上手く行きましたね、姉御。」
身長の低い鼻の伸びた太っちょ男が、玄関のドアを開ける。
一緒に、ひょろ長い痩男も入って来る。
「甘い、甘い甘い。こいつ等、甘過ぎですよ。」
「まあ良いじゃないか。こうして、あたい達に物を貢いでくれるんだからさ。」
高笑いをして変装を外す。
女性は、20代前半へと若返った。
「相変わらず見事な変装ですねえ、惚れ惚れしまさあ。」
太っちょがよいしょする。
「当然だろ?こちとら稀代の盗賊、【リゼ】様だよ?」
「そうだぞ【ヘリック】。お前の長い鼻でも分かるだろ?」
「鼻の事は余計だろ、【ボーンズ】。」
彼女等は、この村をアジトにしている盗賊団。
村に宿が無い事を利用して。
家に招き入れては薬で眠らせ、身包み剥いで村の外に追い出す。
それが常套手段。
「お前達、さっさと仕事をおし!」
リゼが命ずると、『はいはい』と生返事をして部下の2人が一行へと近付く。
さて、どいつからやろうか。
……お、この姉ちゃん良い体してんじゃねえか。
こいつにしよう、そうしよう。
そう言ってヘリックがラヴィに触れようとした時。
むくっ。
ラヴィが起き上がった。
ビクッとして後ずさりするヘリック。
『何だ情けない、夢に反応しただけだろ』と、今度はボーンズ。
信じられない事に、ボーンズはラヴィにグーで顔を殴られた。
それも強い力で。
身体の軽いボーンズが吹っ飛ぶ。
家の壁に打ち付けられる。
対照的に、ラヴィはゆっくり起き上がる。
『イタタタ』と顔を押さえるボーンズと、更に後ずさりするヘリック。
『だらしない部下達だねえ』とリゼが大きな木槌を持ち出す。
「あたい等の為に、逝っとくれ!」
容赦無く、ラヴィの腹を目掛けて木槌を振るう。
それをサッと躱すラヴィ。
そしてボソッと呟いた。
「まだ逝かせる訳にはいかんのでの。」
低くしわがれた口調。
明らかに少女のものでは無い。
異質な感じ。
それが、リゼに危険を知らせていた。
それでも再び腹を狙うリゼ。
あわあわして、見ているしか無い部下達。
木槌をまた難なく躱すと、ラヴィはリゼの首根っこを掴んで投げ飛ばした。
ヘリックへ向けて。
咄嗟に木槌を離すリゼ。
ぶつかる両者。
そこにラヴィが近付く。
ベタンと重なり合ってもがいている2人を見下して言った。
「この程度か。ふん、大した事無いのう。詰まらんわ。」
何だ、この圧倒的な威圧感は!
リゼは甘く見ていた。
油断していた。
慢心していた。
それ故に、恐怖が半端無く心に襲って来る。
リゼの様子を見て、『これは勝てない、やられる!』と思った部下達。
ブルブル震え出す。
「その辺にしといてやれ。《人の体》だぞ。」
のっそり起きたのはクライスだった。
この様な類の薬には耐性がある。
それはアンも同じ。
遅れてゆっくり起きて来た。
錬金術の基礎、解毒。
当然の結果。
正体が知れない者同士ではあったが、自力に差が有り過ぎた。
クライスの言葉に、フッと力が抜けるラヴィ。
その体を抱きかかえるクライス。
アンの錬金術で起こされるセレナ。
一連の光景を、あんぐりと口を開けて見ている盗賊団。
クライスの腕の中で目が覚め、顔を赤らめるラヴィ。
顔を背けてボソッと呟く。
「やり過ぎなのよ、もう。」
『お調子者』と言う言葉が一番似合う。
そんな使い魔。
でも、指定席は何故かクライスの左肩だった。
「ちょこっと耳にしただけで、私も会った事が無かったの。」
歩きながらアンは、オズをちらちら見る。
『よせやい、照れるぜ』と言う顔のオズは、アンがクライスに対する自分の態度を怒っているとは思わない。
都合の良い様に解釈する。
前からこいつはそうだ。
『だから敬遠してたんだがな』と呆れるクライス。
何と無くオズのキャラを掴んで来た、ラヴィとセレナ。
そうなると、不思議なのは……。
「じゃあ何でクライスは、オズを肩から降ろさないの?」
誰もがそう思う。
返って来た返事は、そっけない物だった。
「こいつが使い魔だから。」
「ちょっと、それじゃ分かんない!ちゃんと言って!」
「うーん。」
クライスは頭を掻いた。
躊躇うなんて珍しい。
それでも言葉にしようとするが。
「余り言えないんだ、済まん。」
「お嬢ちゃんを困らせるとは、お前もまだガキだな。」
バンッ!
クライスが左肩を叩くが、使い魔なのでダメージゼロ。
ケッケッケッ。
変な笑い声を発するオズを、ムカーッとした顔で見るアン。
でも気付かない。
それが使い魔。
「それよりほれ、村があるぞ。行ってみようぜ。」
主導権を握りたがるオズ。
知らん振りのクライス。
ラヴィとセレナは、顔を見合わせて何とも言えない表情をする。
これからどうなっちゃうのかなあ?
少し不安だった。
村に入る直前。
妖精と違って、使い魔は人に認識される。
なのでオズは、手乗り文鳥へと変身。
これなら、人間の肩に留まっていても不自然では無い。
クライスは久し振りに、自分からオズへ話し掛ける。
「村から魔力を感じるか?」
「いや、何かが通った形跡は有るけどな。」
「人か?物か?」
「両方だろうな。どうせ、錬金術で生み出した乗り物に乗ってたんだろうよ。」
「そうか。」
錬金術師より魔力には敏感。
それが、オズを肩に乗せている理由の1つ。
ラヴィはそう認識した。
そうなると、魔力って何?
具体的には聞いていなかった。
後、魔法使いに付いても知りたいな。
ラヴィの頭は聞きたい事だらけ。
でも今は我慢しておこう。
オズが言った《錬金術》と言う言葉で、クライスが嫌な顔をしたからだ。
一行は、今夜泊まる宿を探した。
結構小さな村だったので、宿があるかどうか微妙だったが。
幸いにも、泊めてくれると言う家があった。
そこは農家らしく、農耕器具が家の外壁に並べられていた。
「ささ、遠慮無く入って下さい。」
40代に見える女性が家へ招き入れた。
様子を探りながらも、まずセレナが入る。
安全を確認した後、残りが入って行った。
「済みませんね、行商をしていると物取りに出会う事があるもので。」
適当な言い訳を付くセレナ。
「いえ、こちらこそ。すんなり入れてくれるなら、大抵の人は警戒しますから。」
女性も応じる。
小さい四角のテーブル。
その周りには椅子が無い。
代わりにクッションの様な物が置いてある。
仕方無く、一行はその上に座った。
『どうぞ』と、女性はお茶を出してくれた。
「この村は、何が特産なんですか?」
ずずずとお茶をすすりながら、ラヴィは女性に尋ねる。
女性はニヤリとして言った。
「勿論、物取りですよ。」
しまった、これには薬が……!
気が遠くなるラヴィ。
バタンと倒れるセレナ。
アンも。
クライスは……?
確認する間も無く、ラヴィも眠ってしまった。
「上手く行きましたね、姉御。」
身長の低い鼻の伸びた太っちょ男が、玄関のドアを開ける。
一緒に、ひょろ長い痩男も入って来る。
「甘い、甘い甘い。こいつ等、甘過ぎですよ。」
「まあ良いじゃないか。こうして、あたい達に物を貢いでくれるんだからさ。」
高笑いをして変装を外す。
女性は、20代前半へと若返った。
「相変わらず見事な変装ですねえ、惚れ惚れしまさあ。」
太っちょがよいしょする。
「当然だろ?こちとら稀代の盗賊、【リゼ】様だよ?」
「そうだぞ【ヘリック】。お前の長い鼻でも分かるだろ?」
「鼻の事は余計だろ、【ボーンズ】。」
彼女等は、この村をアジトにしている盗賊団。
村に宿が無い事を利用して。
家に招き入れては薬で眠らせ、身包み剥いで村の外に追い出す。
それが常套手段。
「お前達、さっさと仕事をおし!」
リゼが命ずると、『はいはい』と生返事をして部下の2人が一行へと近付く。
さて、どいつからやろうか。
……お、この姉ちゃん良い体してんじゃねえか。
こいつにしよう、そうしよう。
そう言ってヘリックがラヴィに触れようとした時。
むくっ。
ラヴィが起き上がった。
ビクッとして後ずさりするヘリック。
『何だ情けない、夢に反応しただけだろ』と、今度はボーンズ。
信じられない事に、ボーンズはラヴィにグーで顔を殴られた。
それも強い力で。
身体の軽いボーンズが吹っ飛ぶ。
家の壁に打ち付けられる。
対照的に、ラヴィはゆっくり起き上がる。
『イタタタ』と顔を押さえるボーンズと、更に後ずさりするヘリック。
『だらしない部下達だねえ』とリゼが大きな木槌を持ち出す。
「あたい等の為に、逝っとくれ!」
容赦無く、ラヴィの腹を目掛けて木槌を振るう。
それをサッと躱すラヴィ。
そしてボソッと呟いた。
「まだ逝かせる訳にはいかんのでの。」
低くしわがれた口調。
明らかに少女のものでは無い。
異質な感じ。
それが、リゼに危険を知らせていた。
それでも再び腹を狙うリゼ。
あわあわして、見ているしか無い部下達。
木槌をまた難なく躱すと、ラヴィはリゼの首根っこを掴んで投げ飛ばした。
ヘリックへ向けて。
咄嗟に木槌を離すリゼ。
ぶつかる両者。
そこにラヴィが近付く。
ベタンと重なり合ってもがいている2人を見下して言った。
「この程度か。ふん、大した事無いのう。詰まらんわ。」
何だ、この圧倒的な威圧感は!
リゼは甘く見ていた。
油断していた。
慢心していた。
それ故に、恐怖が半端無く心に襲って来る。
リゼの様子を見て、『これは勝てない、やられる!』と思った部下達。
ブルブル震え出す。
「その辺にしといてやれ。《人の体》だぞ。」
のっそり起きたのはクライスだった。
この様な類の薬には耐性がある。
それはアンも同じ。
遅れてゆっくり起きて来た。
錬金術の基礎、解毒。
当然の結果。
正体が知れない者同士ではあったが、自力に差が有り過ぎた。
クライスの言葉に、フッと力が抜けるラヴィ。
その体を抱きかかえるクライス。
アンの錬金術で起こされるセレナ。
一連の光景を、あんぐりと口を開けて見ている盗賊団。
クライスの腕の中で目が覚め、顔を赤らめるラヴィ。
顔を背けてボソッと呟く。
「やり過ぎなのよ、もう。」
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