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第二章 異世界ラ・グランデ
三話
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「おはようございます」
「おはよう。昨日は眠れた?」
翌朝、サラさんが部屋に入って来た頃には、僕はベッドに腰かけていた。朝早く目覚めた僕は、ストレッチと、空手・合気道の型を行い、一息ついていた。
「はい、よく眠れました。ありがとうございます」
僕は、サラさんに礼をした。
「礼なんか要らないって。私達には子供がいないからね。リオ君を息子みたいに思ってしまっているけど、ダメかな?」
「全然問題無いです」
僕は、サラさんが心配そうに訊ねて来たのに、笑顔で答えた。
「じゃあ・・・・・・、お母さんって言ってみてくれないかな? 今すぐじゃなくても良いんだよ?」
「お母さん……」
「きゃーっ、ありがとう!」
僕を抱き締めて来るサラさん。
「おい!リオを起こすのに、どれ位かかって……」
そこに待ちくたびれて、業を煮やしたグレンさんがやって来た。
「何やってんだ、お前達……?」
冷静に突っ込みを入れたグレンさんだった。
「何、感動の場面、ぶち壊してんのよ!」
「何言ってんだ。サラ、俺が止めなきゃ、ずっとやってただろ?」
朝食中、夫婦喧嘩だな・・・・・・って見てたけど、話が進まないので、止めに入った。
「サラさんもグレンさんも……」
「サラさん?」
サラさんという言葉に泣き顔をして見せるサラさん……
「いえ、お母さん……」
「何? リオ君?」
瞬間的に笑顔になるサラさん。すごいぞ、表情の変化が。僕は、将来、女性に尻に敷かれる予感します……、地球のお母さん。
「夫婦喧嘩は止めて貰えませんか?」
僕は、涙眼でウルウルさせて見せる。
「ごめんね?」
サラさんが矛を収めた。子供の涙眼って効果的なんだな……、女性に対しては。グレンさんは、何やってんのこいつら?みたいな視線を向けていた。
「ごほん! そうだったな。話は、リオ、お前のこれからについてだ」
「はい」
グレンさんは続ける。
「先ず、お前には、この世界で生き残って行く為に、武術と魔法の訓練と共に教養を身につけて貰う。武術は俺が担当、魔法と教養はサラが担当する。とりあえず、明日から開始だ」
「はい」
僕は、グレンさんの説明に同意を示した。
「ごめんなさいね? グレンは脳筋なの。戦う事、家庭大工以外はからっきしなの」
「サラ!」
夫婦喧嘩始めた二人、飽きないね……。
「おはよう。昨日は眠れた?」
翌朝、サラさんが部屋に入って来た頃には、僕はベッドに腰かけていた。朝早く目覚めた僕は、ストレッチと、空手・合気道の型を行い、一息ついていた。
「はい、よく眠れました。ありがとうございます」
僕は、サラさんに礼をした。
「礼なんか要らないって。私達には子供がいないからね。リオ君を息子みたいに思ってしまっているけど、ダメかな?」
「全然問題無いです」
僕は、サラさんが心配そうに訊ねて来たのに、笑顔で答えた。
「じゃあ・・・・・・、お母さんって言ってみてくれないかな? 今すぐじゃなくても良いんだよ?」
「お母さん……」
「きゃーっ、ありがとう!」
僕を抱き締めて来るサラさん。
「おい!リオを起こすのに、どれ位かかって……」
そこに待ちくたびれて、業を煮やしたグレンさんがやって来た。
「何やってんだ、お前達……?」
冷静に突っ込みを入れたグレンさんだった。
「何、感動の場面、ぶち壊してんのよ!」
「何言ってんだ。サラ、俺が止めなきゃ、ずっとやってただろ?」
朝食中、夫婦喧嘩だな・・・・・・って見てたけど、話が進まないので、止めに入った。
「サラさんもグレンさんも……」
「サラさん?」
サラさんという言葉に泣き顔をして見せるサラさん……
「いえ、お母さん……」
「何? リオ君?」
瞬間的に笑顔になるサラさん。すごいぞ、表情の変化が。僕は、将来、女性に尻に敷かれる予感します……、地球のお母さん。
「夫婦喧嘩は止めて貰えませんか?」
僕は、涙眼でウルウルさせて見せる。
「ごめんね?」
サラさんが矛を収めた。子供の涙眼って効果的なんだな……、女性に対しては。グレンさんは、何やってんのこいつら?みたいな視線を向けていた。
「ごほん! そうだったな。話は、リオ、お前のこれからについてだ」
「はい」
グレンさんは続ける。
「先ず、お前には、この世界で生き残って行く為に、武術と魔法の訓練と共に教養を身につけて貰う。武術は俺が担当、魔法と教養はサラが担当する。とりあえず、明日から開始だ」
「はい」
僕は、グレンさんの説明に同意を示した。
「ごめんなさいね? グレンは脳筋なの。戦う事、家庭大工以外はからっきしなの」
「サラ!」
夫婦喧嘩始めた二人、飽きないね……。
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