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アルベールは積極的にハヤセに快楽を刻み込んでいった。自分のペニスの形をハヤセに覚えさせようと意気込む彼である。激情が止まらなかった。ハヤセは両手でアルベールにへばりついて、小刻みの律動に喘いだ。
「あっ、はあぁ……っ!!あぁっ!!」
ぶるぶると膝が力を無くしていく。脚を開脚させた状態で、ほぼ騎乗の姿勢になりかけているのはハヤセだ。いくら体重が軽くとも、尻にかかる圧力は相当なものがある。秘所とペニスが繋がっていてはなおさら衝撃は強かった。
アルベールも同様に、快楽の流れが、血の巡りのように端々に伝わっていた。尻の最奥に達したかのような深い挿入に、興奮と愉悦が湧きあがる。ハヤセの腰が上下に動くだけでどんな刺激よりも強い。白けた意識にずんと伝わっていくものがあった。
「ぐっ……どうだ。気持ち良いか?」
「うんっ!!うん、きもちいいっ……いいから!!」
「ゆっくりして」と口にする前に、アルベールの怒張した欲が深く突き刺さった。
腰と腰がつくたびにハヤセは叫びそうになる。叫ばずとも顔が歪んで、望んでもいないのに涎と涙が垂れて落ちていく。ペニスに跨ることで、身体がうねるように機敏に反応していく。
「すごい柔らかいな……。お前の中」
「あっ、やっ……はあぁ!!……もうっ……!!」
「あぁマズいな。一度……うっ、出してしまいそうだ」
アルベールは上体を起こしていく。起き上がった反動で、結合部の向きが上向いた。完全に上下の位置関係が無くなって、同じ目線にあって唇が触れた。腕をギュッと首まで通したハヤセが、相手の胸筋にもたれた。
「はっ……ああ!!ぅあ……ふうぅ、……ぅうっん!!」
ハヤセの奥をさらに抉るように。灼熱が脳を焼く。上へ上へと迫ろうとするもの、秘所をコツコツと押しかけていくとびきりの快楽さえ我慢する。
「あぁ……っ!!イクぞ……受け取ってくれ!!」
口も尻もふやけていく。大量の唾液がハヤセの口内を侵すとき、アルベールの動きがはたと止まった。腰を鷲掴み、肌を極限まで付き合わせた体勢。つながった箇所を気にするより先に、ハヤセは熱を帯びた腹の違和感に打ち震えた。
びゅるびゅると音をあげて流し込んでくる。尻に向けられた無数の劇物が、身体を行き渡っていった。射精の勢いは強く長い、欲望の高まりをこれでもかとハヤセは受けることになる。
「はあ、せい……し……っ、はっ、……あぁ」
すぐさま中へ。まとわりつく精子を散らされ、隅から隅までアルベールの子種一色となる。下半身を浸透させていく熱量に、肌が咽ぶ。ぞくぞくと全身を駆けていく背徳感には、無性の快感がついて回った。
アルベールはさりとて腰を引くことはしなかった。高ぶりが収まるはずもなく、軍役で溜まった欲望をハヤセに見せつけようとばかりに昂っていた。興奮の色は褪せることなく、さっきと同じ律動をするために相手の尻に手を伸ばす。
「んっ……!!まって……っ!!まだ、あっ……あっ!!」
再び動き始める。疲労感など、最初から無かったように。アルベールは雄々しい肉体をできるかぎり誇示し、ハヤセを抱きすくめるようにした。座位で相手の顔を見据えつつ、中をかき乱し、奥へ奥へと剛直を貫こうとする。
彼を止められるほど、文句が出せる余裕などハヤセにはなかった。
「あっ、はあぁ……っ!!あぁっ!!」
ぶるぶると膝が力を無くしていく。脚を開脚させた状態で、ほぼ騎乗の姿勢になりかけているのはハヤセだ。いくら体重が軽くとも、尻にかかる圧力は相当なものがある。秘所とペニスが繋がっていてはなおさら衝撃は強かった。
アルベールも同様に、快楽の流れが、血の巡りのように端々に伝わっていた。尻の最奥に達したかのような深い挿入に、興奮と愉悦が湧きあがる。ハヤセの腰が上下に動くだけでどんな刺激よりも強い。白けた意識にずんと伝わっていくものがあった。
「ぐっ……どうだ。気持ち良いか?」
「うんっ!!うん、きもちいいっ……いいから!!」
「ゆっくりして」と口にする前に、アルベールの怒張した欲が深く突き刺さった。
腰と腰がつくたびにハヤセは叫びそうになる。叫ばずとも顔が歪んで、望んでもいないのに涎と涙が垂れて落ちていく。ペニスに跨ることで、身体がうねるように機敏に反応していく。
「すごい柔らかいな……。お前の中」
「あっ、やっ……はあぁ!!……もうっ……!!」
「あぁマズいな。一度……うっ、出してしまいそうだ」
アルベールは上体を起こしていく。起き上がった反動で、結合部の向きが上向いた。完全に上下の位置関係が無くなって、同じ目線にあって唇が触れた。腕をギュッと首まで通したハヤセが、相手の胸筋にもたれた。
「はっ……ああ!!ぅあ……ふうぅ、……ぅうっん!!」
ハヤセの奥をさらに抉るように。灼熱が脳を焼く。上へ上へと迫ろうとするもの、秘所をコツコツと押しかけていくとびきりの快楽さえ我慢する。
「あぁ……っ!!イクぞ……受け取ってくれ!!」
口も尻もふやけていく。大量の唾液がハヤセの口内を侵すとき、アルベールの動きがはたと止まった。腰を鷲掴み、肌を極限まで付き合わせた体勢。つながった箇所を気にするより先に、ハヤセは熱を帯びた腹の違和感に打ち震えた。
びゅるびゅると音をあげて流し込んでくる。尻に向けられた無数の劇物が、身体を行き渡っていった。射精の勢いは強く長い、欲望の高まりをこれでもかとハヤセは受けることになる。
「はあ、せい……し……っ、はっ、……あぁ」
すぐさま中へ。まとわりつく精子を散らされ、隅から隅までアルベールの子種一色となる。下半身を浸透させていく熱量に、肌が咽ぶ。ぞくぞくと全身を駆けていく背徳感には、無性の快感がついて回った。
アルベールはさりとて腰を引くことはしなかった。高ぶりが収まるはずもなく、軍役で溜まった欲望をハヤセに見せつけようとばかりに昂っていた。興奮の色は褪せることなく、さっきと同じ律動をするために相手の尻に手を伸ばす。
「んっ……!!まって……っ!!まだ、あっ……あっ!!」
再び動き始める。疲労感など、最初から無かったように。アルベールは雄々しい肉体をできるかぎり誇示し、ハヤセを抱きすくめるようにした。座位で相手の顔を見据えつつ、中をかき乱し、奥へ奥へと剛直を貫こうとする。
彼を止められるほど、文句が出せる余裕などハヤセにはなかった。
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