38 / 62
38散らして絡まる③ ※
しおりを挟む
「レオと呼べ」
ルイの耳もとで聞こえてくるのは、甘ったるい声。喉の奥底から出されたような低い響きが、鼓膜にこもっていく。
「なに……を?」
「俺をそう呼んでくれよ。昔みたいに」
敏感になった身体を好き放題されながら、ルイは上にそびえる人からの言葉に驚いた。確かに彼は、再開してから一度も「レオ様」と相手に呼びかけたことがなかった。
「もう俺のことは、どうでもよくなったのか?」
意識せずに半年間、レオポルド、レオポルドと口にするのみであった。
彼はかつての願いを忘れたのか、それともわざと呼ばないようにしてあるのか。モヤモヤする気持ちが邪魔をして、互いの距離は埋まっていかない。
ルイの言葉や態度に、相手は業を煮やしたのであろう。この場で強圧的に求めてくるレオポルドは、もはや手が付けられない獣だった。
「今は、でも」
「呼んでくれないのか、どうして?お前にとって俺は夫にはふさわしくないからか」
「んっ!!だからっ、それやめっ」
性器をゴシゴシとしごかれて、ルイは絶叫した。しまった、と彼は歯噛みする暇もなかった。自慰で得られるものの何倍も強い、激烈な快感。いくら興奮を抑えようとしても、敏感な性感帯にはルイの意思が伝わっていかない。
「こんなに愛しているんだぞ?好きな想いをぶつけているのに」
「いっ、ううぅ」
「お前の夫はそんなに魅力がないか?」
ありすぎて困っているんだと、ルイは心のなかで怒鳴った。6年で少年が見違えて、隣にいた自分が彼の変貌ぶりに追いつけなくなっている。彼にこの世界を教えていたはずなのに、今ではそれが逆の立場になってしまった。
夫の成長を心から祝うことができない。どうしても、ルイは情けない自分と比べてしまうからだ。
非の打ち所のない肉体と教養を兼ね備えたレオポルド。
脚を開き、尻を持ち上げられて、浅ましくよがっている自分。どちらも、ルイには受け入れがたい変わり様だった。
「俺はお前の夫だ。それを自覚しているか?」
「してる……してるっ。してるからもうこすらないで!!」
身体が弓のようにのけ反って歓喜する。ビクビクと腰が動く。2度目の絶頂を味わって、ルイはまたもやひどく悶えていた。人の手によって子種を搾取されて、充足感と危機意識が同時に迫ってくる。
ベッドの左端を掴んで、まるで声にならない呻きを漏らしていく。
「ルイ。俺はレオと呼んでくれるまで、容赦しないからな」
「はぁ……はぁ、ああぁ。ぁああ」
「さんざん我慢してきたんだ。この日のために、ルイとひとつになれるように」
組み敷かれた人は臀部を持ち上げられても、抵抗できなかった。まだ余韻のなかで身体の芯が乱れている。激しい流れを断ち切ることは、もうできない。
見えないところで尻に異物をあてがわれていることを、ルイは片隅で察知していた。待てとか、やめてという言葉を出すことも考えた。
だが今宵は閨教育だ。思えば成人になった王子に手ほどきをするのが役目として与えられている。無駄な足掻きをしても、どうせ王子のなすがままとなることが目に見えていた。
「い……あ!!」
滑りの良い尻に、巨大な異物はぬるりと入りこんでいく。先端部まではよかったが、さっそく入りきらずにレオポルドの勢いは失せた。貫けばどこまでも入っていく、上からはそのような風にも捉えることができた。
あっけなかった。悩み葛藤していたのに、相手に身体を許すのはあっという間だった。
「痛いよな。ゆっくり挿れるから……」
「ぐ……う」
ルイはボロボロと涙を流しながら、レオポルドの腕にしがみついていた。年長者としての面子などありはしなかった。顔を隠して、黙って、尻に生じる痛みにじっと耐えるのが関の山だ。
つま先がぴんと糸を張ったように硬くなる。細い腕で、汗に濡れる王子の顔を引き寄せる。
(顔はぜったいに見せたくない)
意地だった。ささやかなプライドが、レオポルドの顔を抱きしめる力をルイにもたらしていく。
「辛いか?まだ痛むよな」
尻の奥を無理やり裂かれることはなかった。じっとこちらを待ち続ける、レオポルドの手心は言葉どおりだ。ほとんど腰を押しつけず、性欲を貪るような抽送もしない。彼の紳士ぶりが理想すぎて、ルイはありがたさに胸が締め付けられた。
「も、うごいて……終われないから」
「でも」
「いいから。ん……お願い、レオ様」
魔術にかけられたようにレオポルドのペニスが、尻の中で膨張していく。圧迫感、身体に肉棒が入っている恐怖。相手が満足してくれないと、この感覚を終えることはできない。
「ルイ。お前……泣いているのか」
「お願い、ちゃん……と。レオ様」
ろれつが回らない。唾液が口の動きを防いでくるから、生っぽい風味がするそれらを飲み込んだ。
「ちゃんと、そだって」
「え?」
「りっぱに育って。レオ様、おねがいだから」
ルイはたった一つの望みを伝えて、相手に恭順する身ぶりを示した。ぱくぱくと口を開けると涙の塩辛さが感じられる。いや、もしかしたら覆いかぶさっている相手の汗の味かもしれない。
~~~~~
腰を打ち付ける淫らな音がする。その音に応じるように、人の弱々しい喘ぎがあとに続く。
「あぁ……ルイ……ルイ」
「レオ様、んっ……んぅ」
「なんで今まで呼んでくれなかった、理由を教えてくれよ。ルイをもっと知りたいんだ」
「また、ああっ!!うぅう」
痙攣して、足腰が宙に漂っていきそうになる。激しい絶頂に、ルイは耐えきれずに目をつぶった。力んで、声をあげて、快楽の衝撃に頭が冴えていく。
白く天井がぼやけている。ルイの頭に浮かぶのは、自分の羞恥心と、レオポルドの昔の面影。あとは雄として覚醒した今のレオポルドの容貌だった。
「俺たちは夫婦だろ。隠しごとは無しにしよう」
「ひっ……んんっ!!そんなの、そんなこと」
自分が吐き出した精液が、股のあたりに粘着する。熱さにうつらうつらとしていたところで、さらに追い討ちが重なる気分だった。
「い……んぅ……レオ様……!!あなたは、いつもっ後ろに」
震える声に反応するように、王子はぴたりと手を止めた。
愛撫によってまき散らされた体液の数々。それらがベッドのシーツに淫らな染みを作っている。かすかな沈黙の内に聞こえてくるのは、鼻をすする音のみであった。
「なんだって?」
「後ろに……ぐっ、いると……思ってたの」
涙が粒のように見えるほどに、ルイは泣いた。顔を隠そうとするが、顔を歪ませて、崩れ落ちていく。彼が感情を高ぶらせていることは、攻めていた相手の方にも伝わってきた。
尋ねられた方はしゃっくりを重ねて、水滴を拭うばかりだった。レオポルドは多くの内容を理解できない様子だった。
「ずっとレオ様……ぐっ……ひぐっ、ううぅ」
「……」
レオポルドが人として、上へ上へと昇っていく。疎外感を募らせていたのはルイの方も同様であった。
置いていかないで、遠くに行かないでとルイは告げたかった。だが咽びながら喉が震え、うまく言葉にすることはできなかった。
ルイの耳もとで聞こえてくるのは、甘ったるい声。喉の奥底から出されたような低い響きが、鼓膜にこもっていく。
「なに……を?」
「俺をそう呼んでくれよ。昔みたいに」
敏感になった身体を好き放題されながら、ルイは上にそびえる人からの言葉に驚いた。確かに彼は、再開してから一度も「レオ様」と相手に呼びかけたことがなかった。
「もう俺のことは、どうでもよくなったのか?」
意識せずに半年間、レオポルド、レオポルドと口にするのみであった。
彼はかつての願いを忘れたのか、それともわざと呼ばないようにしてあるのか。モヤモヤする気持ちが邪魔をして、互いの距離は埋まっていかない。
ルイの言葉や態度に、相手は業を煮やしたのであろう。この場で強圧的に求めてくるレオポルドは、もはや手が付けられない獣だった。
「今は、でも」
「呼んでくれないのか、どうして?お前にとって俺は夫にはふさわしくないからか」
「んっ!!だからっ、それやめっ」
性器をゴシゴシとしごかれて、ルイは絶叫した。しまった、と彼は歯噛みする暇もなかった。自慰で得られるものの何倍も強い、激烈な快感。いくら興奮を抑えようとしても、敏感な性感帯にはルイの意思が伝わっていかない。
「こんなに愛しているんだぞ?好きな想いをぶつけているのに」
「いっ、ううぅ」
「お前の夫はそんなに魅力がないか?」
ありすぎて困っているんだと、ルイは心のなかで怒鳴った。6年で少年が見違えて、隣にいた自分が彼の変貌ぶりに追いつけなくなっている。彼にこの世界を教えていたはずなのに、今ではそれが逆の立場になってしまった。
夫の成長を心から祝うことができない。どうしても、ルイは情けない自分と比べてしまうからだ。
非の打ち所のない肉体と教養を兼ね備えたレオポルド。
脚を開き、尻を持ち上げられて、浅ましくよがっている自分。どちらも、ルイには受け入れがたい変わり様だった。
「俺はお前の夫だ。それを自覚しているか?」
「してる……してるっ。してるからもうこすらないで!!」
身体が弓のようにのけ反って歓喜する。ビクビクと腰が動く。2度目の絶頂を味わって、ルイはまたもやひどく悶えていた。人の手によって子種を搾取されて、充足感と危機意識が同時に迫ってくる。
ベッドの左端を掴んで、まるで声にならない呻きを漏らしていく。
「ルイ。俺はレオと呼んでくれるまで、容赦しないからな」
「はぁ……はぁ、ああぁ。ぁああ」
「さんざん我慢してきたんだ。この日のために、ルイとひとつになれるように」
組み敷かれた人は臀部を持ち上げられても、抵抗できなかった。まだ余韻のなかで身体の芯が乱れている。激しい流れを断ち切ることは、もうできない。
見えないところで尻に異物をあてがわれていることを、ルイは片隅で察知していた。待てとか、やめてという言葉を出すことも考えた。
だが今宵は閨教育だ。思えば成人になった王子に手ほどきをするのが役目として与えられている。無駄な足掻きをしても、どうせ王子のなすがままとなることが目に見えていた。
「い……あ!!」
滑りの良い尻に、巨大な異物はぬるりと入りこんでいく。先端部まではよかったが、さっそく入りきらずにレオポルドの勢いは失せた。貫けばどこまでも入っていく、上からはそのような風にも捉えることができた。
あっけなかった。悩み葛藤していたのに、相手に身体を許すのはあっという間だった。
「痛いよな。ゆっくり挿れるから……」
「ぐ……う」
ルイはボロボロと涙を流しながら、レオポルドの腕にしがみついていた。年長者としての面子などありはしなかった。顔を隠して、黙って、尻に生じる痛みにじっと耐えるのが関の山だ。
つま先がぴんと糸を張ったように硬くなる。細い腕で、汗に濡れる王子の顔を引き寄せる。
(顔はぜったいに見せたくない)
意地だった。ささやかなプライドが、レオポルドの顔を抱きしめる力をルイにもたらしていく。
「辛いか?まだ痛むよな」
尻の奥を無理やり裂かれることはなかった。じっとこちらを待ち続ける、レオポルドの手心は言葉どおりだ。ほとんど腰を押しつけず、性欲を貪るような抽送もしない。彼の紳士ぶりが理想すぎて、ルイはありがたさに胸が締め付けられた。
「も、うごいて……終われないから」
「でも」
「いいから。ん……お願い、レオ様」
魔術にかけられたようにレオポルドのペニスが、尻の中で膨張していく。圧迫感、身体に肉棒が入っている恐怖。相手が満足してくれないと、この感覚を終えることはできない。
「ルイ。お前……泣いているのか」
「お願い、ちゃん……と。レオ様」
ろれつが回らない。唾液が口の動きを防いでくるから、生っぽい風味がするそれらを飲み込んだ。
「ちゃんと、そだって」
「え?」
「りっぱに育って。レオ様、おねがいだから」
ルイはたった一つの望みを伝えて、相手に恭順する身ぶりを示した。ぱくぱくと口を開けると涙の塩辛さが感じられる。いや、もしかしたら覆いかぶさっている相手の汗の味かもしれない。
~~~~~
腰を打ち付ける淫らな音がする。その音に応じるように、人の弱々しい喘ぎがあとに続く。
「あぁ……ルイ……ルイ」
「レオ様、んっ……んぅ」
「なんで今まで呼んでくれなかった、理由を教えてくれよ。ルイをもっと知りたいんだ」
「また、ああっ!!うぅう」
痙攣して、足腰が宙に漂っていきそうになる。激しい絶頂に、ルイは耐えきれずに目をつぶった。力んで、声をあげて、快楽の衝撃に頭が冴えていく。
白く天井がぼやけている。ルイの頭に浮かぶのは、自分の羞恥心と、レオポルドの昔の面影。あとは雄として覚醒した今のレオポルドの容貌だった。
「俺たちは夫婦だろ。隠しごとは無しにしよう」
「ひっ……んんっ!!そんなの、そんなこと」
自分が吐き出した精液が、股のあたりに粘着する。熱さにうつらうつらとしていたところで、さらに追い討ちが重なる気分だった。
「い……んぅ……レオ様……!!あなたは、いつもっ後ろに」
震える声に反応するように、王子はぴたりと手を止めた。
愛撫によってまき散らされた体液の数々。それらがベッドのシーツに淫らな染みを作っている。かすかな沈黙の内に聞こえてくるのは、鼻をすする音のみであった。
「なんだって?」
「後ろに……ぐっ、いると……思ってたの」
涙が粒のように見えるほどに、ルイは泣いた。顔を隠そうとするが、顔を歪ませて、崩れ落ちていく。彼が感情を高ぶらせていることは、攻めていた相手の方にも伝わってきた。
尋ねられた方はしゃっくりを重ねて、水滴を拭うばかりだった。レオポルドは多くの内容を理解できない様子だった。
「ずっとレオ様……ぐっ……ひぐっ、ううぅ」
「……」
レオポルドが人として、上へ上へと昇っていく。疎外感を募らせていたのはルイの方も同様であった。
置いていかないで、遠くに行かないでとルイは告げたかった。だが咽びながら喉が震え、うまく言葉にすることはできなかった。
288
お気に入りに追加
721
あなたにおすすめの小説
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ
【完結】『ルカ』
瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。
倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。
クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。
そんなある日、クロを知る青年が現れ……?
貴族の青年×記憶喪失の青年です。
※自サイトでも掲載しています。
2021年6月28日 本編完結
消えない思い
樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。
高校3年生 矢野浩二 α
高校3年生 佐々木裕也 α
高校1年生 赤城要 Ω
赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。
自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。
そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。
でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。
彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。
そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。
トップアイドルα様は平凡βを運命にする
新羽梅衣
BL
ありきたりなベータらしい人生を送ってきた平凡な大学生・春崎陽は深夜のコンビニでアルバイトをしている。
ある夜、コンビニに訪れた男と目が合った瞬間、まるで炭酸が弾けるような胸の高鳴りを感じてしまう。どこかで見たことのある彼はトップアイドル・sui(深山翠)だった。
翠と陽の距離は急接近するが、ふたりはアルファとベータ。翠が運命の番に憧れて相手を探すために芸能界に入ったと知った陽は、どう足掻いても番にはなれない関係に思い悩む。そんなとき、翠のマネージャーに声をかけられた陽はある決心をする。
運命の番を探すトップアイドルα×自分に自信がない平凡βの切ない恋のお話。
【短編】旦那様、2年後に消えますので、その日まで恩返しをさせてください
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
「二年後には消えますので、ベネディック様。どうかその日まで、いつかの恩返しをさせてください」
「恩? 私と君は初対面だったはず」
「そうかもしれませんが、そうではないのかもしれません」
「意味がわからない──が、これでアルフの、弟の奇病も治るのならいいだろう」
奇病を癒すため魔法都市、最後の薬師フェリーネはベネディック・バルテルスと契約結婚を持ちかける。
彼女の目的は遺産目当てや、玉の輿ではなく──?
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる