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続ココロの恋人(高校生編)
5.トクベツな感情
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「わかったよ…好きなように、しろよ」
オレがそう言うと、紺野はびっくりしたように両目を見開いてマジマジとオレの顔を見た。
「本当に、いいの?」
「いいって言ってるだろ!気が変わんねーうちにスルならさっさとシロ!」
一度くらいの過ちなら、長い人生の中であってもいいじゃないか。
どうせ紺野とももう会えなくなるんだし、青春時代の甘酸っぱい思い出くらいにはなるだろう。
オレは自分の気が変わらないうちに、鍵のついてないドアに歩み寄ってつっかえ棒で外から開かないようにした。
それからカーテンを閉めて、上に着ている服をぱっぱと脱ぐ。
その間、紺野は魂が抜けたみたいにぼーっと突っ立ってるだけだった。
この役立たず!
「なるべく痛くないように、しろよ」
照れ隠しにオレが言った言葉に、紺野は放心したように頷いて自分も上半身裸になり、そっとオレをベッドに押し倒した。
「トモ…」
真上からオレの顔を見下ろす紺野の視線に、ドキドキする。
ああ、オレ、紺野に抱かれちゃうんだー。
紺野の唇が、オレの首筋に繰り返し触れる。
髪を撫でながら、耳の中も舐められた。
紺野の熱い吐息が耳の奥まで触れるような感じがして、身体の奥にくすぐったいような甘い痺れが走った。
胸の真ん中を舐められたときはそれだけなのに声が出そうで、オレは自分の指を噛んで堪えた。
いつのまにかジーンズを脱がされて、下着姿になっている。
下着の下のものはすっかり硬く勃って、窮屈そうに布を持ち上げている。
紺野が下着の上から、その形を確かめるように撫でた。
「…あっ…」
とうとう我慢していた声が漏れてしまった。
「おまえ、今日すげえ感じてるだろ」
紺野が余裕しゃくしゃくって感じで言う。
おまえ、ヤッてる間に立ち直ったな。
「いいから黙ってヤレよ!」
はいはい、なんて返事をしながら紺野はオレのブリーフを脱がせる。
それから全裸になったオレの膝を立てさせて脚を開いた。
恥ずかしい格好にオレは目を閉じるだけじゃ足りず、顔を思いきり背けて唇を噛む。
けど次の瞬間、あたたかい快感に包まれて身体の力が抜けた。
「……あぁ…こ、こん…のぉ」
紺野の唾液なのか自分の体液なのかわからない、下半身の濡れた感触が脳ミソを犯す。
マジ、気持ちいい。
腰を振りたい衝動を我慢できずに、オレはねだるように背中を浮かせて腰を突き出した。
そんなオレの欲望を見抜いたように、紺野が先端に軽く歯をたてる。
ヤバイ、もうイキそ。
なんか詐欺だよなあ、と思う。
男同士でもこんな気持ち良くなるなんて。
本当はオレには紺野のことをとやかく言う資格なんてない。
この快楽をいつもどこかで期待していた。
それを認めて楽しむだけの度胸がなかっただけで。
今だってそんなのはない。
こんなことを続けていたら頭がおかしくなるんじゃないかと思う。
だいいち、ときどき誤解してしまいそうになる。
自分と紺野の関係を。
紺野はオレのこと、好きな女の身代わり程度に思ってるんだろうけど、ときどき勘違いしそうになる。
たとえばこんなふうにオレの身体を愛しそうに紺野の手が撫でるときとか。
なんか、オレたちの間にトクベツな感情が流れているようなそんな勘違いをしそうになる。
そんなもの、あるわけないのに。
そんなことを考えていたら、紺野の舌が思いもかけない場所に移動して、ビックリしてオレは腰を引いた。
「紺野っ!…そんなとこっ…やだ!…やめ、ろっ」
「濡らしておかないとおまえがツライから、我慢しろって」
焦りまくるオレとは反対に紺野はなんでそんなに落ち着いてるんだよー、おまえーっ、と腹が立つくらい冷静だ。
「だけど、舐めるくらいじゃやっぱ無理があるよなあ。トモ、なんかない?潤滑油の代わりになりそうなモン」
「じゅ、ジュンカツユ?」
なんだよ、それ。
あるワケねーだろっ!バカヤロー!
ますますパニックに陥るオレとは対照的に、紺野は落ち着いて部屋を見回してそのナントカの代わりに使えるものを物色している。
「ねえよなあ、せめてサラダ油でもあれば。マヨネーズじゃ、あんまりだよな」
「サ、サラダ油?!マヨネーズ?!」
てめえ、オレを食うつもりか?!
「あっ、コレでいいじゃん。案外いいかもしんねー、これ」
と言って紺野が持ってきたのは歯磨き粉だった。
そ、そ、そ、それをどうするつもりだよーーー!
恐怖のあまり固まってるオレの両足を跨いですわり、紺野はニヤッと笑って歯磨き粉をチューブから出して指に塗った。
「トモ、うつ伏せになれよ」
「や、やだ、やだ」
「え?仰向けでいいの?顔が見れるからオレはその方がいいけどね」
おまえ、本性サドだろ。
オレはしぶしぶうつ伏せになった。
「腰浮かせて」
「うっ…うう」
紺野に向かって、ケツの穴を見せるみたいな格好をさせられる。
オレは心底後悔した。
情にほだされて、ヤラせてやるなんて言わなきゃ良かった。
オレが遅い後悔をしている間に、歯磨き粉を塗りたくった紺野の指がとうとうそこに触れる。
「…あ…や、やだ…や」
冷たい。それにスースーする。
紺野の指が、挿ってくる。
「力、抜いて…トモ」
オレは未知の感覚に歯を食い絞って耐えた。
少しずつ奥まで指を入れながら、紺野はもう片方の手でオレの前を扱く。
前と後ろで弄られて、意識をどこに集中していいかわからない。
「いっ…痛ってえよ」
「まだ指一本だよ?」
指一本っておまえは他人事みたいに簡単に言うけどなあ、だいたいそこは出すとこで入れるとこじゃねえんだよっ!
心の中で悪態吐きまくりのオレを無視して、紺野は入れた指を中で動かす。
「ひっ…やあぁ!」
紺野の指が内壁のどこかに触れたとき、オレは思わず射精してしまった。
自分でコントロールできなかった。
あんまり刺激が強すぎて。
「…すげえ、ちゃんとここでも感じるんだなあ」
なに、感心してんだよ…ばかやろう。
オレはもうぐったりして、文句の言葉も出ない。
痛みよりも羞恥のせいで目尻に涙が浮かんだ。
「トモ、イクよ」
わざわざ耳元まで唇を寄せて紺野が言った。
もう勝手にしろよ、と思っていると、今度は身体をひっくり返され仰向きにされた。
紺野はオレの膝を持ち上げて、腰を浮かせ、そこに自分の先端をあてた。
ドクンドクンと鼓動が鳴り響く。
目を閉じるのも不安で、オレは真上にある紺野の顔をじっと見てしまった。
ふっと、紺野が微笑した瞬間、身体が裂かれるような痛みが走った。
「うっ!」
呻いて、オレは喉を反らしながら紺野の肩を指が食い込むほど強い力でつかむ。
少しずつ紺野は腰をすすめた。
オレのそこは痛みを通りこして感覚はもうあまりない。
ただものすごい圧迫感と違和感を感じている。
「全部、入ったよ」
言われて、そうなのか、紺野のが全部、入ってるのか、と思う。
狭い器官に無理矢理挿入している紺野の方もかなり辛いのか、額に汗が滲んでいた。
ちょっと顔を顰めて苦痛に耐える紺野の顔を、そんな場合じゃないのに、やっぱりキレイな顔だなあ、なんて思ってしまう。
けど、なんでオレたちこんなお互いに辛いことをしてるんだろう。
「…トモ」
紺野はなにかを成し遂げたような満足そうな表情でオレの名前を呼んで、唇を重ねてきた。
「あっ…う…んっ」
唇と舌で感じる快感が、下半身の痛みを和らげる。
紺野は、痛みのせいで萎えてしまったオレのそれにも指を伸ばす。
優しく、あやすように撫でる。
快感を与えようとする指は、愛情に似た感情を錯覚させる。
紺野はオレのカラダを好きな女の子の身代わりにしているくせに、いつもこんなふうに律儀に快楽を分け合おうとするから。
そんなことする必要はないじゃないかと思いながら、そういう紺野の態度を嬉しいなんて思ってしまうオレは馬鹿みたいだ。
「動くよ。いい?」
もうどうにでもなれって心境で頷いて、オレは必死に紺野の口づけに応えた。
つい夢中になってしまって紺野の首の後ろに回した腕に力が入ってしまった。
結果的に紺野を引き寄せるような仕草になっている。
けど、今は紺野にゆだねるしかない。
オレの身も心も独占している紺野に、縋るしかないなんて癪だけど。
オレがそう言うと、紺野はびっくりしたように両目を見開いてマジマジとオレの顔を見た。
「本当に、いいの?」
「いいって言ってるだろ!気が変わんねーうちにスルならさっさとシロ!」
一度くらいの過ちなら、長い人生の中であってもいいじゃないか。
どうせ紺野とももう会えなくなるんだし、青春時代の甘酸っぱい思い出くらいにはなるだろう。
オレは自分の気が変わらないうちに、鍵のついてないドアに歩み寄ってつっかえ棒で外から開かないようにした。
それからカーテンを閉めて、上に着ている服をぱっぱと脱ぐ。
その間、紺野は魂が抜けたみたいにぼーっと突っ立ってるだけだった。
この役立たず!
「なるべく痛くないように、しろよ」
照れ隠しにオレが言った言葉に、紺野は放心したように頷いて自分も上半身裸になり、そっとオレをベッドに押し倒した。
「トモ…」
真上からオレの顔を見下ろす紺野の視線に、ドキドキする。
ああ、オレ、紺野に抱かれちゃうんだー。
紺野の唇が、オレの首筋に繰り返し触れる。
髪を撫でながら、耳の中も舐められた。
紺野の熱い吐息が耳の奥まで触れるような感じがして、身体の奥にくすぐったいような甘い痺れが走った。
胸の真ん中を舐められたときはそれだけなのに声が出そうで、オレは自分の指を噛んで堪えた。
いつのまにかジーンズを脱がされて、下着姿になっている。
下着の下のものはすっかり硬く勃って、窮屈そうに布を持ち上げている。
紺野が下着の上から、その形を確かめるように撫でた。
「…あっ…」
とうとう我慢していた声が漏れてしまった。
「おまえ、今日すげえ感じてるだろ」
紺野が余裕しゃくしゃくって感じで言う。
おまえ、ヤッてる間に立ち直ったな。
「いいから黙ってヤレよ!」
はいはい、なんて返事をしながら紺野はオレのブリーフを脱がせる。
それから全裸になったオレの膝を立てさせて脚を開いた。
恥ずかしい格好にオレは目を閉じるだけじゃ足りず、顔を思いきり背けて唇を噛む。
けど次の瞬間、あたたかい快感に包まれて身体の力が抜けた。
「……あぁ…こ、こん…のぉ」
紺野の唾液なのか自分の体液なのかわからない、下半身の濡れた感触が脳ミソを犯す。
マジ、気持ちいい。
腰を振りたい衝動を我慢できずに、オレはねだるように背中を浮かせて腰を突き出した。
そんなオレの欲望を見抜いたように、紺野が先端に軽く歯をたてる。
ヤバイ、もうイキそ。
なんか詐欺だよなあ、と思う。
男同士でもこんな気持ち良くなるなんて。
本当はオレには紺野のことをとやかく言う資格なんてない。
この快楽をいつもどこかで期待していた。
それを認めて楽しむだけの度胸がなかっただけで。
今だってそんなのはない。
こんなことを続けていたら頭がおかしくなるんじゃないかと思う。
だいいち、ときどき誤解してしまいそうになる。
自分と紺野の関係を。
紺野はオレのこと、好きな女の身代わり程度に思ってるんだろうけど、ときどき勘違いしそうになる。
たとえばこんなふうにオレの身体を愛しそうに紺野の手が撫でるときとか。
なんか、オレたちの間にトクベツな感情が流れているようなそんな勘違いをしそうになる。
そんなもの、あるわけないのに。
そんなことを考えていたら、紺野の舌が思いもかけない場所に移動して、ビックリしてオレは腰を引いた。
「紺野っ!…そんなとこっ…やだ!…やめ、ろっ」
「濡らしておかないとおまえがツライから、我慢しろって」
焦りまくるオレとは反対に紺野はなんでそんなに落ち着いてるんだよー、おまえーっ、と腹が立つくらい冷静だ。
「だけど、舐めるくらいじゃやっぱ無理があるよなあ。トモ、なんかない?潤滑油の代わりになりそうなモン」
「じゅ、ジュンカツユ?」
なんだよ、それ。
あるワケねーだろっ!バカヤロー!
ますますパニックに陥るオレとは対照的に、紺野は落ち着いて部屋を見回してそのナントカの代わりに使えるものを物色している。
「ねえよなあ、せめてサラダ油でもあれば。マヨネーズじゃ、あんまりだよな」
「サ、サラダ油?!マヨネーズ?!」
てめえ、オレを食うつもりか?!
「あっ、コレでいいじゃん。案外いいかもしんねー、これ」
と言って紺野が持ってきたのは歯磨き粉だった。
そ、そ、そ、それをどうするつもりだよーーー!
恐怖のあまり固まってるオレの両足を跨いですわり、紺野はニヤッと笑って歯磨き粉をチューブから出して指に塗った。
「トモ、うつ伏せになれよ」
「や、やだ、やだ」
「え?仰向けでいいの?顔が見れるからオレはその方がいいけどね」
おまえ、本性サドだろ。
オレはしぶしぶうつ伏せになった。
「腰浮かせて」
「うっ…うう」
紺野に向かって、ケツの穴を見せるみたいな格好をさせられる。
オレは心底後悔した。
情にほだされて、ヤラせてやるなんて言わなきゃ良かった。
オレが遅い後悔をしている間に、歯磨き粉を塗りたくった紺野の指がとうとうそこに触れる。
「…あ…や、やだ…や」
冷たい。それにスースーする。
紺野の指が、挿ってくる。
「力、抜いて…トモ」
オレは未知の感覚に歯を食い絞って耐えた。
少しずつ奥まで指を入れながら、紺野はもう片方の手でオレの前を扱く。
前と後ろで弄られて、意識をどこに集中していいかわからない。
「いっ…痛ってえよ」
「まだ指一本だよ?」
指一本っておまえは他人事みたいに簡単に言うけどなあ、だいたいそこは出すとこで入れるとこじゃねえんだよっ!
心の中で悪態吐きまくりのオレを無視して、紺野は入れた指を中で動かす。
「ひっ…やあぁ!」
紺野の指が内壁のどこかに触れたとき、オレは思わず射精してしまった。
自分でコントロールできなかった。
あんまり刺激が強すぎて。
「…すげえ、ちゃんとここでも感じるんだなあ」
なに、感心してんだよ…ばかやろう。
オレはもうぐったりして、文句の言葉も出ない。
痛みよりも羞恥のせいで目尻に涙が浮かんだ。
「トモ、イクよ」
わざわざ耳元まで唇を寄せて紺野が言った。
もう勝手にしろよ、と思っていると、今度は身体をひっくり返され仰向きにされた。
紺野はオレの膝を持ち上げて、腰を浮かせ、そこに自分の先端をあてた。
ドクンドクンと鼓動が鳴り響く。
目を閉じるのも不安で、オレは真上にある紺野の顔をじっと見てしまった。
ふっと、紺野が微笑した瞬間、身体が裂かれるような痛みが走った。
「うっ!」
呻いて、オレは喉を反らしながら紺野の肩を指が食い込むほど強い力でつかむ。
少しずつ紺野は腰をすすめた。
オレのそこは痛みを通りこして感覚はもうあまりない。
ただものすごい圧迫感と違和感を感じている。
「全部、入ったよ」
言われて、そうなのか、紺野のが全部、入ってるのか、と思う。
狭い器官に無理矢理挿入している紺野の方もかなり辛いのか、額に汗が滲んでいた。
ちょっと顔を顰めて苦痛に耐える紺野の顔を、そんな場合じゃないのに、やっぱりキレイな顔だなあ、なんて思ってしまう。
けど、なんでオレたちこんなお互いに辛いことをしてるんだろう。
「…トモ」
紺野はなにかを成し遂げたような満足そうな表情でオレの名前を呼んで、唇を重ねてきた。
「あっ…う…んっ」
唇と舌で感じる快感が、下半身の痛みを和らげる。
紺野は、痛みのせいで萎えてしまったオレのそれにも指を伸ばす。
優しく、あやすように撫でる。
快感を与えようとする指は、愛情に似た感情を錯覚させる。
紺野はオレのカラダを好きな女の子の身代わりにしているくせに、いつもこんなふうに律儀に快楽を分け合おうとするから。
そんなことする必要はないじゃないかと思いながら、そういう紺野の態度を嬉しいなんて思ってしまうオレは馬鹿みたいだ。
「動くよ。いい?」
もうどうにでもなれって心境で頷いて、オレは必死に紺野の口づけに応えた。
つい夢中になってしまって紺野の首の後ろに回した腕に力が入ってしまった。
結果的に紺野を引き寄せるような仕草になっている。
けど、今は紺野にゆだねるしかない。
オレの身も心も独占している紺野に、縋るしかないなんて癪だけど。
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