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遊佐江梨子
【2】カップル喫茶
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「本当に、行くのか?」
歌舞伎町の、路地裏のビルの地下。
昼間なのに、店のドアの前はもう淫靡な雰囲気がある。
わたしたちはカップル喫茶の前にいた。
「見るだけか、見せるだけよ。平気よ」
自分の恋人が、他の男とセックスしているのを見たせいで、弘樹は自信を失った。
世の中にはそんなシチュエーションで逆に興奮する者たちもいるのに。
「July」という名のその店は、アジアンテイストで内装が施されていた。
アロマだろう、お香の匂いがした。
店内は薄暗く、橙色の照明のせいですべてのものがオレンジ色に見えた。
「ちょうどお客様と同年代のカップルがご来店なさってます」
ウェイターに案内されて着いた広めのソファ席の横のソファでは、カップルがすでにことをはじめていた。
「お、おい。江梨子…」
目のやり場に困ったように、弘樹がわたしにしがみついてくる。
「…ん…ふ…んっ、」
隣のソファのカップルは、キスをしながら男性が指で女性を悦ばせているところだった。
スカートは腰までめくりあげられていて、パンティの中に男性が手を入れているのが丸見えだ。
布越しに指が小刻みに動いている。
クリトリスを擦っているのだろう。
同年代とウェイターは言ったけど、熟年のカップルのようだ。
「見ていいのよ。見られたいんだから」
弘樹は顔を顰めていた。嫌悪感がにじみ出ている。
恋人と他の男のセックスを見たことがトラウマになっている弘樹は、そのことを思い出しているのかもしれない。
熟年のカップルは、ギャラリーを得て興奮度が増したのか、男性が女性のブラウスのボタンを外してブラジャーをたくし上げ乳房を露わにした。
少し垂れているのがかえって艶めかしい。
男性は、わたしたちに見せつけるように大きめの乳輪と乳首を舐めた。
「…あっ、気持ち…いい…んっ…」
女性の方は気持ち良さそうに喘ぎながら、チラッとわたしの方を見た。
年齢は四十代くらいだけど、綺麗な女性だった。
興奮を覚えて、わたしは弘樹の顔を両手で挟んで、キスをねだった。
「江梨子…」
弘樹はまだ『見られる』ことに抵抗を感じているらしい。
構わず、わたしはミニスカートをたくし上げて弘樹の太ももを跨ぐように膝に乗って、唇を重ねた。
キスしながら、バストを弘樹の胸に押し付ける。
両手で弘樹の頭を抱きかかえるように、弘樹の髪を指に絡めた。
「…弘樹…さわって…あそこに…さわって」
パンストは履いてない。
お気に入りの小さなパンティは、横の紐を解けば簡単に脱げるようになっている。
もっとも弘樹はそんなことも思いつかないようで、スカートの下から入れた手で、パンティの布の上から割れ目を指で撫でている。
そのじれったい刺激も悪くないけど、愛液でパンティはもうぐっしょり濡れている。
わたしは自分で、紐を解いた。
弘樹の指が直接クリトリスに触れる。ゆっくり、撫でられる。気持ちいい。
わたしは腰を浮かせて弘樹のズボンのベルトを抜きとりファスナーを降ろした。
ボクサーパンツから弘樹のペニスを出して、そっと握る。
反応して、もう充分硬くなっている。
「…弘樹、これ、舐めて欲しい?」
弘樹は隣のカップルを気にしているようだった。
二人は、いまや女性がソファの上に四つん這いになり、男性が立ち上がってバックから挿入していた。
女性は半裸、男性は全裸だった。
「…ああん!…いいっ…突いて…もっと…あっ、はあん…!もう…だめえ…」
女性の喘ぎ声が切迫して大きくなる。
隣に視線を奪われたまま、弘樹は「ああ」と頷いた。
わたしは、ソファから降りて、絨毯の上に跪いて弘樹のペニスをフェラした。
弘樹が達しないように加減して、表面を舐めるだけにした。
そしてまた膝の上に乗り、自分から弘樹を中に向かい入れた。
奥まで入れると、背筋がぶるっと震えるような快感が身体を走る。
弘樹も、「ううっ…」と呻いて、快楽に恍惚とした表情をした。
「…今日の、弘樹の…大きくて…すごく、気持ちいいわ。動いていい?」
「ああ…」
弘樹はわたしのトップスを脱がせて、薄いキャミソールの上から乳房を揉んだ。
ブラはつけていない。
透けた乳首をキャミの上から、弘樹が唇で挟む。
弘樹の肩に掴まって、わたしは上下に動いた。
「…いいわ…いい…奥まで当たる…」
隣のカップルはすでにことが終わって、今度はわたしたちのセックスを固唾を飲んで見ていた。
全裸の男性は、また股間を大きくしている。
女性の方は、快楽に蕩けた表情で微笑みながら、わたしを見ていた。
わたしは彼女を手招きした。
弘樹の上で腰を動かしながら、魅力的な女性に腕を伸ばし、引き寄せてキスした。
彼女もディープキスに応えてくれた。
弘樹はわたしの行動に驚いていたけれど、女同士のキスが刺激になったのか、わたしの中にあっという間に熱いものを弾けさせた。
歌舞伎町の、路地裏のビルの地下。
昼間なのに、店のドアの前はもう淫靡な雰囲気がある。
わたしたちはカップル喫茶の前にいた。
「見るだけか、見せるだけよ。平気よ」
自分の恋人が、他の男とセックスしているのを見たせいで、弘樹は自信を失った。
世の中にはそんなシチュエーションで逆に興奮する者たちもいるのに。
「July」という名のその店は、アジアンテイストで内装が施されていた。
アロマだろう、お香の匂いがした。
店内は薄暗く、橙色の照明のせいですべてのものがオレンジ色に見えた。
「ちょうどお客様と同年代のカップルがご来店なさってます」
ウェイターに案内されて着いた広めのソファ席の横のソファでは、カップルがすでにことをはじめていた。
「お、おい。江梨子…」
目のやり場に困ったように、弘樹がわたしにしがみついてくる。
「…ん…ふ…んっ、」
隣のソファのカップルは、キスをしながら男性が指で女性を悦ばせているところだった。
スカートは腰までめくりあげられていて、パンティの中に男性が手を入れているのが丸見えだ。
布越しに指が小刻みに動いている。
クリトリスを擦っているのだろう。
同年代とウェイターは言ったけど、熟年のカップルのようだ。
「見ていいのよ。見られたいんだから」
弘樹は顔を顰めていた。嫌悪感がにじみ出ている。
恋人と他の男のセックスを見たことがトラウマになっている弘樹は、そのことを思い出しているのかもしれない。
熟年のカップルは、ギャラリーを得て興奮度が増したのか、男性が女性のブラウスのボタンを外してブラジャーをたくし上げ乳房を露わにした。
少し垂れているのがかえって艶めかしい。
男性は、わたしたちに見せつけるように大きめの乳輪と乳首を舐めた。
「…あっ、気持ち…いい…んっ…」
女性の方は気持ち良さそうに喘ぎながら、チラッとわたしの方を見た。
年齢は四十代くらいだけど、綺麗な女性だった。
興奮を覚えて、わたしは弘樹の顔を両手で挟んで、キスをねだった。
「江梨子…」
弘樹はまだ『見られる』ことに抵抗を感じているらしい。
構わず、わたしはミニスカートをたくし上げて弘樹の太ももを跨ぐように膝に乗って、唇を重ねた。
キスしながら、バストを弘樹の胸に押し付ける。
両手で弘樹の頭を抱きかかえるように、弘樹の髪を指に絡めた。
「…弘樹…さわって…あそこに…さわって」
パンストは履いてない。
お気に入りの小さなパンティは、横の紐を解けば簡単に脱げるようになっている。
もっとも弘樹はそんなことも思いつかないようで、スカートの下から入れた手で、パンティの布の上から割れ目を指で撫でている。
そのじれったい刺激も悪くないけど、愛液でパンティはもうぐっしょり濡れている。
わたしは自分で、紐を解いた。
弘樹の指が直接クリトリスに触れる。ゆっくり、撫でられる。気持ちいい。
わたしは腰を浮かせて弘樹のズボンのベルトを抜きとりファスナーを降ろした。
ボクサーパンツから弘樹のペニスを出して、そっと握る。
反応して、もう充分硬くなっている。
「…弘樹、これ、舐めて欲しい?」
弘樹は隣のカップルを気にしているようだった。
二人は、いまや女性がソファの上に四つん這いになり、男性が立ち上がってバックから挿入していた。
女性は半裸、男性は全裸だった。
「…ああん!…いいっ…突いて…もっと…あっ、はあん…!もう…だめえ…」
女性の喘ぎ声が切迫して大きくなる。
隣に視線を奪われたまま、弘樹は「ああ」と頷いた。
わたしは、ソファから降りて、絨毯の上に跪いて弘樹のペニスをフェラした。
弘樹が達しないように加減して、表面を舐めるだけにした。
そしてまた膝の上に乗り、自分から弘樹を中に向かい入れた。
奥まで入れると、背筋がぶるっと震えるような快感が身体を走る。
弘樹も、「ううっ…」と呻いて、快楽に恍惚とした表情をした。
「…今日の、弘樹の…大きくて…すごく、気持ちいいわ。動いていい?」
「ああ…」
弘樹はわたしのトップスを脱がせて、薄いキャミソールの上から乳房を揉んだ。
ブラはつけていない。
透けた乳首をキャミの上から、弘樹が唇で挟む。
弘樹の肩に掴まって、わたしは上下に動いた。
「…いいわ…いい…奥まで当たる…」
隣のカップルはすでにことが終わって、今度はわたしたちのセックスを固唾を飲んで見ていた。
全裸の男性は、また股間を大きくしている。
女性の方は、快楽に蕩けた表情で微笑みながら、わたしを見ていた。
わたしは彼女を手招きした。
弘樹の上で腰を動かしながら、魅力的な女性に腕を伸ばし、引き寄せてキスした。
彼女もディープキスに応えてくれた。
弘樹はわたしの行動に驚いていたけれど、女同士のキスが刺激になったのか、わたしの中にあっという間に熱いものを弾けさせた。
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