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朱に交われば赤くなる
7.真夜中の訪問者
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次の日から綾瀬は普段通りの生活に戻った。
昼間は大学に通い、夜は父親に付き合って料亭に行く。
葉月にも高谷にも、以前と変りがないような顔を見せた。
下村のことは全く口にしなかった。
「下村をバックアップした組が割れた。大島組だ。おまえの命と引換えに、協力を取引したらしい」
庭にある池にかかった石橋に佇む綾瀬に、高谷は背後から声をかけた。
綾瀬はじっと水面を見ていた。
時々、鯉が跳ねて小さな飛沫を立てる。
「…大島か」
清竜会の傘下の組だが、意外な話ではない。
綾瀬が三代目を継ぐのを以前から反対しているという噂だった。
そんな先の、あるかないかの話を賛成も反対もないだろうと綾瀬は思うが、諍いの種など、本当はあってもなくてもいいのかもしれない。
組織の勢力関係は、いつでも変化を求められている。
「もっとも証拠はない。どうする」
綾瀬は少し考えて「おまえと葉月に任せる」と言った。
あとはもう言うことはないというように、振り返って高谷の横を通り過ぎようとする。
「待てよ」
高谷が腕をつかんでも、綾瀬は立ち止まろうとはしなかった。
そのせいで、肩に羽織っただけのカーディガンが地面に落ちた。
高谷はそれを拾って、砂を払って綾瀬に手渡す。
綾瀬は諦めたように、立ち止まって高谷の言葉を待った。
「なにが言いたいんだよ」
「……」
言葉で、なにをどう言えばいいのかわからなかった。
高谷は綾瀬にこそ、何か言って欲しかったのかもしれない。
なんでもいい。弱音でも。罵声でも。
「おまえ…」
瞳の中に苛立ちを込めて、綾瀬は高谷を睨む。
同情の類いを高谷から欲しいとは思ってない。
出来れば、知られたくもなかった。
けれど高谷は知ったのだ。
そして多分、8年前のことも。
「勘違いするなよ。オレは、あんなこと、なんとも思ってない」
踏み込んで、欲しくない。
たとえ高谷にでも。
そうではない。
高谷だから、こそ。
***
部屋の入口、ドアの前に立つ黒い影を、綾瀬はベッドの中から見た。
夜の遅い屋敷の中も、さすがに寝静まった時間の訪問。
二十四時間体制で内外の警備は固く護られている屋敷の、もっとも奥にあるこの部屋に、騒ぎを起さずに入ってこれる人間は知れている。
そうでなくても綾瀬にはそれが誰のシルエットかすぐにわかった。
「誰が勝手に入っていいつった…」
高谷は咎める綾瀬の声を無視して静かに近寄ってくる。
「なんのつもりだ、高谷」
部屋には、眠るのに必要なだけの明かりしかない。
だから、高谷の表情までは見えなかった。
けれどその行動はわかる。
高谷は綾瀬のベッドの側まで来て、ものも言わずシャツを脱ぎ捨てた。
綾瀬は息を飲んだ。
覆い被さってくる影に、一瞬、身動きが出来なかった。
「高谷!」
逃げようとした身体を押さえつけられるようにして乗り上げられても、大声をあげることはしない。
声をあげれば、誰かが飛んでくる。
それだけは避けなければならなかった。
高谷は綾瀬が被っていた上掛け布団を取り払った。
脚の上に体重をかけ、綾瀬の首に、手を這わせる。
「高谷!」
暗さに目が慣れ、至近距離にある高谷の表情が見えてきた。
高谷は悔しくなるほど、冷静な顔をしている。確信犯だ。間違いない。
黙って好きにさせてたまるかという気持ちで綾瀬は高谷を睨んで悪態を吐く。
「おまえ、こんなことしてどうなるかわかってんな」
「腹でも切るか?オレはいいんだぜ、死んでやっても」
首を這う手が、頬を包んだ。
言葉とは全く違うその触れ方の優しさに綾瀬は戸惑う。
「おまえがオレを失えるならな」
唇の端を歪めたように、笑う。
皮肉では、ない。
声は、綾瀬を宥めるように穏やかだった。
その優しさのまま、唇を首筋に押しつける。
濡れた熱い感触を、脈打つそこに感じて綾瀬の身体が強張る。
「やめろ」
高谷の手が身体を這う。
シルクのパジャマの上を、明確な意思を持った生き物のように。
綾瀬を食い尽くす、意思を持った生き物のように。
「や、やめろっ!」
ぎりぎりの声で叫ぶ。
いつまで理性で堪えられるか、途端に自信がなくなった。
「怯えんなよ、綾瀬。過去の傷なんか忘れろ」
言いながら高谷は綾瀬の手首を押さえて、胸を開いていく。
自分の体温の熱さを綾瀬に教えるように、愛撫が胸を攻める。
綾瀬の中で、高谷の引き起こす感覚が、見知らぬ男のそれとすり変っていく。
過去、と高谷は言う。
綾瀬にとってそれは過去の悪夢ではない。
8年前からずっと、自分の根本を脅かしてきた。
いくら虚勢を張って見せても、核の部分で弱くて汚い自分を嘲笑うように。
今、高谷によって与えられるそれが、眠っていたその恐怖を呼び起こす。
背中が浮くように反る。
目は見開いていても何も見ていない。
高谷の愛撫が下肢に到達した頃は唇が震えはじめていた。
「いやだ…いや…あ…っ!やめ」
普段の、冷たくて美しい仮面のような表情はすでにない。
剥き出しの恐怖は計らずも隠していたい素顔を晒してしまう。
「…ゆ、…ゆる…して…ゆる…」
下村には言わずに堪えた言葉を、今になって口にするのは意識が混乱しているせいだ。
十ニ歳の少年に戻ったように綾瀬の口から漏れる哀願を無視して、高谷は根気強く綾瀬の身体を開いていく。
綾瀬の中に入れた指で快感のポイントを探りながら、指を増し、自分を受け入れるスペースを広げていく。
挿入するときも、高谷は慎重だった。
「…い、やだあ…やめろっ、いやだっ!」
叫びを、掌で塞いで耳の中に囁きを吹き込む。
「オレだ、綾瀬。おまえを抱いてるのはオレだ」
高谷の声が聞えているのかわからない、綾瀬の身体の震えはおさまらない。
「オレだ」
平な胸を合わせて、抱きしめる。
強い力で。
「オレだ、綾瀬」
耳の側で囁くように繰り返し名前を呼んで、唇を耳朶に押し当てる。
少しずつ綾瀬の身体から力が抜ける。
ぐったりと高谷の腕に身を預けるようになった頃、高谷は少し身体を離して綾瀬を見つめた。
おずおずと顔をあげた綾瀬と、視線が絡まった。
「……高谷」
「綾瀬」
繋がったままで、高谷は綾瀬の下肢に手を伸ばし、そこを扱いて欲望を解放させてやった。
唇を固く噛んで綾瀬は喘ぎを堪えた。
高谷の汗に濡れた身体に、ただしがみついていた。
***
目が覚めて、寝返りをうった瞬間に下肢に痛みを感じて小さな呻き声をあげた。
「目、覚めたか」
声の方に顔をあげると、窓際に立って高谷が煙草を吸っていた。
「てめえ、よくもぬけぬけと…」
「謝るつもりはない。言い訳もしない」
「言い訳しないだとっ」
テーブルの上の灰皿に火のついた煙草を押しつけて消したあと、高谷はベッドの側に歩み寄った。
「望んでたろ?おまえは、オレに抱かれることを望んでた」
「なっ」
「オレもだよ。オレも、ずっとおまえを抱きたいと思っていた。今までそれをしなかったのは、その資格があるのか自信がなかった。だけど、そんなこと自分に対する言い訳だった。むしろ…」
と言って高谷は目を細める。
ベッドの上で上体を半分だけ起した綾瀬は、どう返事をしたらいいのか戸惑い、それを隠すためにわざと高谷を睨みつけている。
「…むしろ、なんだよ」
綾瀬の虚勢が、高谷にはわかる。
強がって拒む振りをしても、本当は優しくされたい。
今の綾瀬は我侭で欲張りなただの子供と同じだ。
そんなふうに思われていると知ったら綾瀬は怒るだろうが、高谷は感情を剥き出しにする綾瀬に今までとは違った距離感を感じた。
「忘れた」
高谷の、最近とみに眼光が鋭くなったといわれる目許が細くなる。
唇が微笑の形を作った。
こんなふうに高谷が笑うのは久し振りだと思って、綾瀬はしばらく見惚れたように視線を高谷の顔の上に止めた。
高谷の指が顎を、掴んだ。
唇を塞がれる。
そういえば。
昨夜はこんなふうに、唇を合わせることはしなかった。
軽く抗う仕草の綾瀬の両手首を握りこんで、枕に押しつけながら高谷は思うまま、貪るように綾瀬を味わった。
むしろ、溺れるのが怖かったんだ。
「ちょ、調子にのるなっ!」
やっと高谷の身体を押し離して言った綾瀬の言葉を、高谷は、柔かい微笑を浮かべて聞き流した。
昼間は大学に通い、夜は父親に付き合って料亭に行く。
葉月にも高谷にも、以前と変りがないような顔を見せた。
下村のことは全く口にしなかった。
「下村をバックアップした組が割れた。大島組だ。おまえの命と引換えに、協力を取引したらしい」
庭にある池にかかった石橋に佇む綾瀬に、高谷は背後から声をかけた。
綾瀬はじっと水面を見ていた。
時々、鯉が跳ねて小さな飛沫を立てる。
「…大島か」
清竜会の傘下の組だが、意外な話ではない。
綾瀬が三代目を継ぐのを以前から反対しているという噂だった。
そんな先の、あるかないかの話を賛成も反対もないだろうと綾瀬は思うが、諍いの種など、本当はあってもなくてもいいのかもしれない。
組織の勢力関係は、いつでも変化を求められている。
「もっとも証拠はない。どうする」
綾瀬は少し考えて「おまえと葉月に任せる」と言った。
あとはもう言うことはないというように、振り返って高谷の横を通り過ぎようとする。
「待てよ」
高谷が腕をつかんでも、綾瀬は立ち止まろうとはしなかった。
そのせいで、肩に羽織っただけのカーディガンが地面に落ちた。
高谷はそれを拾って、砂を払って綾瀬に手渡す。
綾瀬は諦めたように、立ち止まって高谷の言葉を待った。
「なにが言いたいんだよ」
「……」
言葉で、なにをどう言えばいいのかわからなかった。
高谷は綾瀬にこそ、何か言って欲しかったのかもしれない。
なんでもいい。弱音でも。罵声でも。
「おまえ…」
瞳の中に苛立ちを込めて、綾瀬は高谷を睨む。
同情の類いを高谷から欲しいとは思ってない。
出来れば、知られたくもなかった。
けれど高谷は知ったのだ。
そして多分、8年前のことも。
「勘違いするなよ。オレは、あんなこと、なんとも思ってない」
踏み込んで、欲しくない。
たとえ高谷にでも。
そうではない。
高谷だから、こそ。
***
部屋の入口、ドアの前に立つ黒い影を、綾瀬はベッドの中から見た。
夜の遅い屋敷の中も、さすがに寝静まった時間の訪問。
二十四時間体制で内外の警備は固く護られている屋敷の、もっとも奥にあるこの部屋に、騒ぎを起さずに入ってこれる人間は知れている。
そうでなくても綾瀬にはそれが誰のシルエットかすぐにわかった。
「誰が勝手に入っていいつった…」
高谷は咎める綾瀬の声を無視して静かに近寄ってくる。
「なんのつもりだ、高谷」
部屋には、眠るのに必要なだけの明かりしかない。
だから、高谷の表情までは見えなかった。
けれどその行動はわかる。
高谷は綾瀬のベッドの側まで来て、ものも言わずシャツを脱ぎ捨てた。
綾瀬は息を飲んだ。
覆い被さってくる影に、一瞬、身動きが出来なかった。
「高谷!」
逃げようとした身体を押さえつけられるようにして乗り上げられても、大声をあげることはしない。
声をあげれば、誰かが飛んでくる。
それだけは避けなければならなかった。
高谷は綾瀬が被っていた上掛け布団を取り払った。
脚の上に体重をかけ、綾瀬の首に、手を這わせる。
「高谷!」
暗さに目が慣れ、至近距離にある高谷の表情が見えてきた。
高谷は悔しくなるほど、冷静な顔をしている。確信犯だ。間違いない。
黙って好きにさせてたまるかという気持ちで綾瀬は高谷を睨んで悪態を吐く。
「おまえ、こんなことしてどうなるかわかってんな」
「腹でも切るか?オレはいいんだぜ、死んでやっても」
首を這う手が、頬を包んだ。
言葉とは全く違うその触れ方の優しさに綾瀬は戸惑う。
「おまえがオレを失えるならな」
唇の端を歪めたように、笑う。
皮肉では、ない。
声は、綾瀬を宥めるように穏やかだった。
その優しさのまま、唇を首筋に押しつける。
濡れた熱い感触を、脈打つそこに感じて綾瀬の身体が強張る。
「やめろ」
高谷の手が身体を這う。
シルクのパジャマの上を、明確な意思を持った生き物のように。
綾瀬を食い尽くす、意思を持った生き物のように。
「や、やめろっ!」
ぎりぎりの声で叫ぶ。
いつまで理性で堪えられるか、途端に自信がなくなった。
「怯えんなよ、綾瀬。過去の傷なんか忘れろ」
言いながら高谷は綾瀬の手首を押さえて、胸を開いていく。
自分の体温の熱さを綾瀬に教えるように、愛撫が胸を攻める。
綾瀬の中で、高谷の引き起こす感覚が、見知らぬ男のそれとすり変っていく。
過去、と高谷は言う。
綾瀬にとってそれは過去の悪夢ではない。
8年前からずっと、自分の根本を脅かしてきた。
いくら虚勢を張って見せても、核の部分で弱くて汚い自分を嘲笑うように。
今、高谷によって与えられるそれが、眠っていたその恐怖を呼び起こす。
背中が浮くように反る。
目は見開いていても何も見ていない。
高谷の愛撫が下肢に到達した頃は唇が震えはじめていた。
「いやだ…いや…あ…っ!やめ」
普段の、冷たくて美しい仮面のような表情はすでにない。
剥き出しの恐怖は計らずも隠していたい素顔を晒してしまう。
「…ゆ、…ゆる…して…ゆる…」
下村には言わずに堪えた言葉を、今になって口にするのは意識が混乱しているせいだ。
十ニ歳の少年に戻ったように綾瀬の口から漏れる哀願を無視して、高谷は根気強く綾瀬の身体を開いていく。
綾瀬の中に入れた指で快感のポイントを探りながら、指を増し、自分を受け入れるスペースを広げていく。
挿入するときも、高谷は慎重だった。
「…い、やだあ…やめろっ、いやだっ!」
叫びを、掌で塞いで耳の中に囁きを吹き込む。
「オレだ、綾瀬。おまえを抱いてるのはオレだ」
高谷の声が聞えているのかわからない、綾瀬の身体の震えはおさまらない。
「オレだ」
平な胸を合わせて、抱きしめる。
強い力で。
「オレだ、綾瀬」
耳の側で囁くように繰り返し名前を呼んで、唇を耳朶に押し当てる。
少しずつ綾瀬の身体から力が抜ける。
ぐったりと高谷の腕に身を預けるようになった頃、高谷は少し身体を離して綾瀬を見つめた。
おずおずと顔をあげた綾瀬と、視線が絡まった。
「……高谷」
「綾瀬」
繋がったままで、高谷は綾瀬の下肢に手を伸ばし、そこを扱いて欲望を解放させてやった。
唇を固く噛んで綾瀬は喘ぎを堪えた。
高谷の汗に濡れた身体に、ただしがみついていた。
***
目が覚めて、寝返りをうった瞬間に下肢に痛みを感じて小さな呻き声をあげた。
「目、覚めたか」
声の方に顔をあげると、窓際に立って高谷が煙草を吸っていた。
「てめえ、よくもぬけぬけと…」
「謝るつもりはない。言い訳もしない」
「言い訳しないだとっ」
テーブルの上の灰皿に火のついた煙草を押しつけて消したあと、高谷はベッドの側に歩み寄った。
「望んでたろ?おまえは、オレに抱かれることを望んでた」
「なっ」
「オレもだよ。オレも、ずっとおまえを抱きたいと思っていた。今までそれをしなかったのは、その資格があるのか自信がなかった。だけど、そんなこと自分に対する言い訳だった。むしろ…」
と言って高谷は目を細める。
ベッドの上で上体を半分だけ起した綾瀬は、どう返事をしたらいいのか戸惑い、それを隠すためにわざと高谷を睨みつけている。
「…むしろ、なんだよ」
綾瀬の虚勢が、高谷にはわかる。
強がって拒む振りをしても、本当は優しくされたい。
今の綾瀬は我侭で欲張りなただの子供と同じだ。
そんなふうに思われていると知ったら綾瀬は怒るだろうが、高谷は感情を剥き出しにする綾瀬に今までとは違った距離感を感じた。
「忘れた」
高谷の、最近とみに眼光が鋭くなったといわれる目許が細くなる。
唇が微笑の形を作った。
こんなふうに高谷が笑うのは久し振りだと思って、綾瀬はしばらく見惚れたように視線を高谷の顔の上に止めた。
高谷の指が顎を、掴んだ。
唇を塞がれる。
そういえば。
昨夜はこんなふうに、唇を合わせることはしなかった。
軽く抗う仕草の綾瀬の両手首を握りこんで、枕に押しつけながら高谷は思うまま、貪るように綾瀬を味わった。
むしろ、溺れるのが怖かったんだ。
「ちょ、調子にのるなっ!」
やっと高谷の身体を押し離して言った綾瀬の言葉を、高谷は、柔かい微笑を浮かべて聞き流した。
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