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第2話 降伏しよう……ねっ
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「陛下……正気ですか?」
僕とは別の角を持つ異形がおどろおどろしく言った。そして、周りの異形達はゆっくりとお互いに顔を見合わせ始めた。特に、鐘の異形は喜んでいるように見える。その光景は、苦しい状況からあっけない理由で抜け出した同僚たちのようだ。
そんな中、僕の目の前に勢い良く、豚のような異形が手を合わせながら飛び出してきた。
「ぶぅ、やっと私達の愚案に耳を傾けてくれるのですね陛下。そうと決まれば、早速休戦協定を結ぶための対策を練りましょう!」
妙に甲高い声でその豚のような異形は言った。
「え、うん」
何が何だかわからない僕は、その異形が近づける顔から離れながら適当に言った。すると、突然ふいに力強い声が部屋に響く。
「我々は常に陛下と共にある。陛下が徹底抗戦を望むのなら我々はそれに賛成し、陛下が終戦を望むのら我々はそれに賛成するまででだ。だがしかし、我々に降伏という歴史の屈辱は有り得ない! 少なくとも戦前の領土で独立を保てるような和平交渉を行うべきだ。そうでしょう、陛下?」
さっき「陸路があるだろう」と言った、爬虫類のようで顔の堀が深い異形の声だ。この異形は部屋にいる全員に言い聞かせるように言葉を飛ばした。しかし、僕はその時異形が使った仰々しいジェスチャーに魅入っていたので、あまり聞いていなかった。
まずい、何を言ってるか全く聞いてなかったけど問題ないかな。まぁ、とりあえず何でもかんでも賛成しておけば安心って友達が言ってたし、大丈夫か。
僕は「え、うん、そ、そうだね」とこれまた適当に返事をした。
すると、鐘の顔の異形が口を開く。
「陛下は降伏を我々に勧めたのだ。それに加え、私達の声に国際社会が耳を貸すとでも思ってるのですか?」
先の喜びなんて消えてしまった鐘の異形の言葉に爬虫類の異形が反駁する。
「陛下はこの帝国の血と土を支配してられる、ならばあれは本心ではなく、我々への思いやりの言葉に決まっているだろう。そして、降伏の回避は、我々の思想的優越があれば何も問題ない」
爬虫類の異形がそう言うと、鐘の異形はすっと僕の方を振り向いた。
「陛下、何も私は無条件降伏をしろと言っているわけではありません。しかし、私達に降伏以外の選択肢はないでしょう。現在の帝国の体制と独立さえ保障してもらえば十分じゃないですか?」
鐘の異形は見えない顔に緊迫した表情を作った。だから、何を話しているかいまいちピンと来ない僕にでも、鐘の異形がどれだけ焦っているかが痛く理解できた。
はぁ……、終戦することと降伏することの違いがよく分からないんだけど。でも、なんとなくこの爬虫類みたいな異形より鐘の顔の異形の方が筋が通っている気がする。よく会社で、「絆」とか「思いやり」とか「努力」とかいう言葉を押し付けてくる人達と根っこの部分でこの爬虫類の異形は繋がってそうに感じるからなぁ。
この状況は夢に決まっているが、それでも下手な発言をしないために「うーん、じゃあこうf」と僕が口火を切りかけたら、部屋にいる3体の異形が僕の前では初めて、「我々が降伏することは国民への裏切りだ!」、「降伏なんてとんでもない。今はどうであれ、陛下とこの帝国は世界の主役なのだぞ」、「この敗北主義者め、俺たちの銃口の延長線上で地に伏していった兵士らは降伏する為に戦ったわけではない!」と口々に言った。ついでに、豚の異形が「その通りです!」一心不乱に手をたたき始めた。こいつ手のひら返ししてない?
その時、間違いなく降伏したくないグループの方がこの部屋では多数だろう、と僕は悟った。そして、僕は次のような行動に出る。
「たしかに、我々に降伏は許されないだろう」
大分心に余裕ができた僕は自分の容姿にあったような言葉を選び、言った。
あの鐘の異形には悪いけど、夢の中でまで爪弾きものにされたくないから、長い物に巻かれとこう。というか、いい加減に覚めないかな? そろそろこの重厚な空気感に堪えれなくなってきたんだけど……。
爬虫類の異形や豚の異形を始めとした五体は僕の言葉に満足したかのように調子づいている、その傍ら鐘の異形は直立不動の状態で下をうつむく。
「それで、結局どうします?」
僕とは別の角を持つ異形が言った。
「陛下、現在、我々は西側から血盟国陣営、東側からメメント・モリ陣営に挟撃されています。しかし、血盟国陣営とメメント・モリ陣営は協力の関係ではありません。例えば、お互いに軍事通行権を認めていませんし、そもそも政治的イデオロギーがこの二国では決定的に違います。なので、まずメメント・モリ陣営と講和し、これを成功させ、世界に我々がメメント・モリ陣営の防波堤になることをアピールします。すると、順当に血盟国陣営との講和も進むでしょう」
爬虫類の異形は演劇での舞台役者のような振る舞いをしつつ、ゆっくりと僕に近づき、最終的には僕の机に両腕を落としながら言った。
へぇ、なんか学生の最終日に夏休みの宿題を全力で終わらせる計画並みに雑な説明だった気がするけど、何とかなるのかな。
それに対して、僕とは別の角を持つ異形は「先にメメント・モリ陣営と講和会議を開くようですが、我々の首都を包囲下に置いているのはメメント・モリ陣営の盟主ハーデス連邦です。彼らが交渉に応じるとは……」と徐々に声の大きさを落としながら言った。
「問題ない、思想的優越がある」
爬虫類の異形は間髪入れずに言った。すると、別の角を持つ異形は視線を床に落とし、「……そうですか」と呟いた。辺りの空気感が重くなった。
鐘の異形と別の角を持つ異形が僕にはとても不憫に見え、哀愁感が二人の周りに漂っていた。いくらこれが夢だとはいえ、そこには心に来るものがある、まるでこれが現実のことなんじゃないかと錯覚するほどに。しかし、そんな僕の心の内など知りもしない豚の異形は馴れ馴れしく話しかけてくる。
「ぶひっ、陛下、とりあえずこういう方向で行きましょうぞ。そして、陛下はもう何時間も国の指揮を執っておられてますよね、ぶひっ。ですから、講和会議についての詳しいことは私たちが今から大急ぎで計画します。その間、陛下は自室で休憩を取ってください」
豚の異形は気持ち悪い笑顔―こいつ自身がどう思ってるかはわかんないけど―を指し向けながら言い、僕はこれを、この雰囲気から出ていける好機だととらえたので、迫真の顔で何度も頷いた。やったね!
僕とは別の角を持つ異形がおどろおどろしく言った。そして、周りの異形達はゆっくりとお互いに顔を見合わせ始めた。特に、鐘の異形は喜んでいるように見える。その光景は、苦しい状況からあっけない理由で抜け出した同僚たちのようだ。
そんな中、僕の目の前に勢い良く、豚のような異形が手を合わせながら飛び出してきた。
「ぶぅ、やっと私達の愚案に耳を傾けてくれるのですね陛下。そうと決まれば、早速休戦協定を結ぶための対策を練りましょう!」
妙に甲高い声でその豚のような異形は言った。
「え、うん」
何が何だかわからない僕は、その異形が近づける顔から離れながら適当に言った。すると、突然ふいに力強い声が部屋に響く。
「我々は常に陛下と共にある。陛下が徹底抗戦を望むのなら我々はそれに賛成し、陛下が終戦を望むのら我々はそれに賛成するまででだ。だがしかし、我々に降伏という歴史の屈辱は有り得ない! 少なくとも戦前の領土で独立を保てるような和平交渉を行うべきだ。そうでしょう、陛下?」
さっき「陸路があるだろう」と言った、爬虫類のようで顔の堀が深い異形の声だ。この異形は部屋にいる全員に言い聞かせるように言葉を飛ばした。しかし、僕はその時異形が使った仰々しいジェスチャーに魅入っていたので、あまり聞いていなかった。
まずい、何を言ってるか全く聞いてなかったけど問題ないかな。まぁ、とりあえず何でもかんでも賛成しておけば安心って友達が言ってたし、大丈夫か。
僕は「え、うん、そ、そうだね」とこれまた適当に返事をした。
すると、鐘の顔の異形が口を開く。
「陛下は降伏を我々に勧めたのだ。それに加え、私達の声に国際社会が耳を貸すとでも思ってるのですか?」
先の喜びなんて消えてしまった鐘の異形の言葉に爬虫類の異形が反駁する。
「陛下はこの帝国の血と土を支配してられる、ならばあれは本心ではなく、我々への思いやりの言葉に決まっているだろう。そして、降伏の回避は、我々の思想的優越があれば何も問題ない」
爬虫類の異形がそう言うと、鐘の異形はすっと僕の方を振り向いた。
「陛下、何も私は無条件降伏をしろと言っているわけではありません。しかし、私達に降伏以外の選択肢はないでしょう。現在の帝国の体制と独立さえ保障してもらえば十分じゃないですか?」
鐘の異形は見えない顔に緊迫した表情を作った。だから、何を話しているかいまいちピンと来ない僕にでも、鐘の異形がどれだけ焦っているかが痛く理解できた。
はぁ……、終戦することと降伏することの違いがよく分からないんだけど。でも、なんとなくこの爬虫類みたいな異形より鐘の顔の異形の方が筋が通っている気がする。よく会社で、「絆」とか「思いやり」とか「努力」とかいう言葉を押し付けてくる人達と根っこの部分でこの爬虫類の異形は繋がってそうに感じるからなぁ。
この状況は夢に決まっているが、それでも下手な発言をしないために「うーん、じゃあこうf」と僕が口火を切りかけたら、部屋にいる3体の異形が僕の前では初めて、「我々が降伏することは国民への裏切りだ!」、「降伏なんてとんでもない。今はどうであれ、陛下とこの帝国は世界の主役なのだぞ」、「この敗北主義者め、俺たちの銃口の延長線上で地に伏していった兵士らは降伏する為に戦ったわけではない!」と口々に言った。ついでに、豚の異形が「その通りです!」一心不乱に手をたたき始めた。こいつ手のひら返ししてない?
その時、間違いなく降伏したくないグループの方がこの部屋では多数だろう、と僕は悟った。そして、僕は次のような行動に出る。
「たしかに、我々に降伏は許されないだろう」
大分心に余裕ができた僕は自分の容姿にあったような言葉を選び、言った。
あの鐘の異形には悪いけど、夢の中でまで爪弾きものにされたくないから、長い物に巻かれとこう。というか、いい加減に覚めないかな? そろそろこの重厚な空気感に堪えれなくなってきたんだけど……。
爬虫類の異形や豚の異形を始めとした五体は僕の言葉に満足したかのように調子づいている、その傍ら鐘の異形は直立不動の状態で下をうつむく。
「それで、結局どうします?」
僕とは別の角を持つ異形が言った。
「陛下、現在、我々は西側から血盟国陣営、東側からメメント・モリ陣営に挟撃されています。しかし、血盟国陣営とメメント・モリ陣営は協力の関係ではありません。例えば、お互いに軍事通行権を認めていませんし、そもそも政治的イデオロギーがこの二国では決定的に違います。なので、まずメメント・モリ陣営と講和し、これを成功させ、世界に我々がメメント・モリ陣営の防波堤になることをアピールします。すると、順当に血盟国陣営との講和も進むでしょう」
爬虫類の異形は演劇での舞台役者のような振る舞いをしつつ、ゆっくりと僕に近づき、最終的には僕の机に両腕を落としながら言った。
へぇ、なんか学生の最終日に夏休みの宿題を全力で終わらせる計画並みに雑な説明だった気がするけど、何とかなるのかな。
それに対して、僕とは別の角を持つ異形は「先にメメント・モリ陣営と講和会議を開くようですが、我々の首都を包囲下に置いているのはメメント・モリ陣営の盟主ハーデス連邦です。彼らが交渉に応じるとは……」と徐々に声の大きさを落としながら言った。
「問題ない、思想的優越がある」
爬虫類の異形は間髪入れずに言った。すると、別の角を持つ異形は視線を床に落とし、「……そうですか」と呟いた。辺りの空気感が重くなった。
鐘の異形と別の角を持つ異形が僕にはとても不憫に見え、哀愁感が二人の周りに漂っていた。いくらこれが夢だとはいえ、そこには心に来るものがある、まるでこれが現実のことなんじゃないかと錯覚するほどに。しかし、そんな僕の心の内など知りもしない豚の異形は馴れ馴れしく話しかけてくる。
「ぶひっ、陛下、とりあえずこういう方向で行きましょうぞ。そして、陛下はもう何時間も国の指揮を執っておられてますよね、ぶひっ。ですから、講和会議についての詳しいことは私たちが今から大急ぎで計画します。その間、陛下は自室で休憩を取ってください」
豚の異形は気持ち悪い笑顔―こいつ自身がどう思ってるかはわかんないけど―を指し向けながら言い、僕はこれを、この雰囲気から出ていける好機だととらえたので、迫真の顔で何度も頷いた。やったね!
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