4 / 40
第一幕
第4話 偽プロフィール vs 占い師
しおりを挟む
扉が閉じられ、僧形の男性と対峙する。空調のきいた室内に、お香の匂いがただよっていることに織田は気づいた。
「そちらにおかけください」
これが、複数の女性を庵に留めているという男か。
緊張と渇きのせいでわずかしか出ない唾を、織田はごくりと飲み込んだ。
織田は対面の丸椅子に腰をかけ、足元にある箱にバッグを入れた。
男と向かい合う。目の下の隈が濃く、四十代半ばと聞いていたが、もう少し年上に見える。くっきりとした二重で黒目が大きく、愛嬌のある顔と言えなくもない。やや馬顔で、厚めの唇にほくろがあった。
「天野です。よろしく」
男が目を見開いたまま口だけで笑顔を作る。
「織田と申します。よろしくお願いします」
肩を縮めて一礼すると、天野は「では、観ていきましょう」と書類を取り出した。
机の上の白い紙に何やら書いたり、使い古してぼろぼろになった本で調べたりしながら、考えこむ表情をしている。半分以上本当とはいえ、架空のプロフィールであることがばれたのではないかと気が気ではなく、汗ばんだ手をもぞもぞさせた。
机の上には他に、カードの束や積み木のようなもの、箱、小さな燭台、それと数珠が置かれている。
「ああ、あなたは頭のいい人だね。知識や教養だけでなく、バランス感覚があり、大きく道を踏み外すことはない。相手に合わせるタイプだから、あまり争いごとにも巻き込まれない」
天野が確かめるようにこちらを見ながら、笑顔で語りかける。織田が相槌を打つと、さらに先を続けた。「芸術的センスがある」等の好意的なことがほとんどだったが、肯定的な雰囲気を作ってマインドコントロールをしやすくする罠かもしれない。話し方がフレンドリーなのも、わざとなのだろう。
「さて、じゃあ本題に入るね。お仕事の悩み、と」
始まった。織田は肩に力を入れて、身構えた。
「今は、何のお仕事をしてるの?」
ここは嘘をつかないことにしている。
「編集です。大きな出版社の下請けで、企画本を作ったり記事を書いたりしています」
天野は判読できないくずし字をいくつか書き、トントンと鉛筆で紙を叩いた。
「仕事運はいいですよ。あなたは芸術や学問的なことに関わる仕事に向いているから、適職でしょう。……人間関係は、問題ないですよね?」
天野が意味ありげに微笑む。心理テクニックでよくある、否定型での問いかけだ。これなら、答えが「問題あり」でも「問題なし」でも、占い師の読みが当たった、と相手に思わせることができる。
「はい、問題ないです。人間関係はいい方だと思います」
「そうでしょうね。あなたは人運があるから」
あっという間に、「今のは人間関係が良好だというこちらの予想を確認しただけ」になってしまった。たとえ「実は上司と仲が悪くて」と答えていても、「そうでしょう、だから聞いたんです」という流れを作っただろう。
「編集って忙しいんでしょう? 入稿前に徹夜とか、ドラマでよく言ってるし」
いかにも雑談という風に軽い口調で、天野が話しかけてくる。
「はい。締め切り前はいつも終電ですね。泊まり込みもありますし」
「女性でも泊まり込みなんだ。女性用仮眠室とかあるの?」
「いえ、五人だけの小さな会社なので、みんな会議室のソファか、床で寝袋に入って寝てます」
織田も、雑談的に応じる。このあたりは本当のことを言っても大丈夫だろう。
「寝袋まであるとは、用意がいいなあ」
目を丸くする天野に、つい織田も話を進める。
「中途で入社したときに、社長から専用の寝袋をプレゼントされたんですよ。みんな色違いで持ってるんです」
戦隊モノみたいだ、と天野が椅子の背もたれにそりかえり、手を打って笑う。
「ちなみに何色?」と訊かれたので「ピンクです」と答えると、「モモレンジャーだ!」とさらに笑われた。
「うん、モモレンジャー、いいね。上司から愛されているんだね。……しかし、入社早々寝袋支給では、びっくりしたんじゃないの?」
少し真面目な顔に戻って、天野が言う。
「はい。でも、それで覚悟が決まったというか。きつい仕事ですけど、本が出ると嬉しいですし。モモレンジャー上等です」
織田が答えると、「あなた、面白い人だ」と天野がまた笑う。
「でも、そんなに忙しいと、恋愛がうまくいかなくなりそうだね」
天野が意味ありげに微笑む。恐らく鎌をかけているのだ。
仕事の悩みといっても、そのせいでうまくいかないのは、人間関係、恋愛関係、金銭面、健康面と細分化される。消去法でひとつずつ潰して絞るつもりだろう。
「確かに、結婚するならそろそろ考えなきゃいけない年齢ですけど、今は仕事のことで頭がいっぱいでして」
あまり興味がなさそうな口調で答える。
「おじさんからしたら、こんな若くてかわいい子が仕事に夢中で恋もしないなんて、もったいない気がするけどね。あ、最近はこういうこと言っちゃいけないんだっけ」
案の定、天野は「今のは雑談」という風に受け流し、次の手を打ってきた。
「お給料には、満足していないのかな。今はよくても、将来的にそれで生活していけるか、とか」
確かに将来の不安はある。ファルスの給料は、そんなに多くない。残業代込みの固定給で、深夜帰宅時のタクシー代や夜食代も、もちろん自腹だ。せいぜい八時くらいまでの仕事できっちり残業代をもらい、ボーナスも基本給の二倍以上あった前職が懐かしい。
不安が顔に出たのか、天野がすかさず畳みかける。
「二十代も後半になると、『今だけよくてもいけない』って守りに入るよね。遅くまで働いて、一人家に帰ってふと、このままでいいのかなって思っちゃったり」
織田は無意識にうなずいていた。我に返ると、少しだけ前のめりの姿勢になっている。本音の部分では、今の仕事を続けていけるのか漠然とした不安を抱え続けていた。試しに「これでいいのか」訊いてみたい。
「そうなんです。仕事は好きだし、周りともうまくやってるんですが、終電まで残業とか徹夜とか、そんな働き方を四十、五十になってもできるのか、苦労している割に給料が安くて、今はよくても老後は大丈夫なのか、いろいろ考えていると不安なんです。軌道修正するなら今の内に、と思うと焦ってしまって」
自分は今二十五歳ということになっているから、最後の部分はごまかした。実際は二十八歳、十月には二十九歳になる。動くなら二十代の内が有利ではあるが、今の仕事を積極的に手放す気にはなれない。
天野がうなずきながら、こちらを見ている。織田は駄目押しの言葉を発した。
「このまま今の仕事を続けても、大丈夫なのでしょうか」
そうですね、と天野が書類に目をやる。
「さっきも言ったけど、今の仕事は適職だね。その意味では、下手な転職はしない方がいい」
織田は思わず安堵のため息をついた。「辞めた方が身のため」と言われでもしたら、やはり気分が悪い。
「財運は困らない程度にはあるよ。周りが助けてくれるし、不自由はしないはずだ。あなた、人運があるから」
「ホントですか?」
つい嬉しくて、口角があがってしまう。天野が微笑み返してくる。
「織田さくらさん。あなたはこのままで大丈夫」
天野が一息ついて、ゆっくりと息を吐き出した。
「……と、普通の占い師なら言うでしょうね」
「そちらにおかけください」
これが、複数の女性を庵に留めているという男か。
緊張と渇きのせいでわずかしか出ない唾を、織田はごくりと飲み込んだ。
織田は対面の丸椅子に腰をかけ、足元にある箱にバッグを入れた。
男と向かい合う。目の下の隈が濃く、四十代半ばと聞いていたが、もう少し年上に見える。くっきりとした二重で黒目が大きく、愛嬌のある顔と言えなくもない。やや馬顔で、厚めの唇にほくろがあった。
「天野です。よろしく」
男が目を見開いたまま口だけで笑顔を作る。
「織田と申します。よろしくお願いします」
肩を縮めて一礼すると、天野は「では、観ていきましょう」と書類を取り出した。
机の上の白い紙に何やら書いたり、使い古してぼろぼろになった本で調べたりしながら、考えこむ表情をしている。半分以上本当とはいえ、架空のプロフィールであることがばれたのではないかと気が気ではなく、汗ばんだ手をもぞもぞさせた。
机の上には他に、カードの束や積み木のようなもの、箱、小さな燭台、それと数珠が置かれている。
「ああ、あなたは頭のいい人だね。知識や教養だけでなく、バランス感覚があり、大きく道を踏み外すことはない。相手に合わせるタイプだから、あまり争いごとにも巻き込まれない」
天野が確かめるようにこちらを見ながら、笑顔で語りかける。織田が相槌を打つと、さらに先を続けた。「芸術的センスがある」等の好意的なことがほとんどだったが、肯定的な雰囲気を作ってマインドコントロールをしやすくする罠かもしれない。話し方がフレンドリーなのも、わざとなのだろう。
「さて、じゃあ本題に入るね。お仕事の悩み、と」
始まった。織田は肩に力を入れて、身構えた。
「今は、何のお仕事をしてるの?」
ここは嘘をつかないことにしている。
「編集です。大きな出版社の下請けで、企画本を作ったり記事を書いたりしています」
天野は判読できないくずし字をいくつか書き、トントンと鉛筆で紙を叩いた。
「仕事運はいいですよ。あなたは芸術や学問的なことに関わる仕事に向いているから、適職でしょう。……人間関係は、問題ないですよね?」
天野が意味ありげに微笑む。心理テクニックでよくある、否定型での問いかけだ。これなら、答えが「問題あり」でも「問題なし」でも、占い師の読みが当たった、と相手に思わせることができる。
「はい、問題ないです。人間関係はいい方だと思います」
「そうでしょうね。あなたは人運があるから」
あっという間に、「今のは人間関係が良好だというこちらの予想を確認しただけ」になってしまった。たとえ「実は上司と仲が悪くて」と答えていても、「そうでしょう、だから聞いたんです」という流れを作っただろう。
「編集って忙しいんでしょう? 入稿前に徹夜とか、ドラマでよく言ってるし」
いかにも雑談という風に軽い口調で、天野が話しかけてくる。
「はい。締め切り前はいつも終電ですね。泊まり込みもありますし」
「女性でも泊まり込みなんだ。女性用仮眠室とかあるの?」
「いえ、五人だけの小さな会社なので、みんな会議室のソファか、床で寝袋に入って寝てます」
織田も、雑談的に応じる。このあたりは本当のことを言っても大丈夫だろう。
「寝袋まであるとは、用意がいいなあ」
目を丸くする天野に、つい織田も話を進める。
「中途で入社したときに、社長から専用の寝袋をプレゼントされたんですよ。みんな色違いで持ってるんです」
戦隊モノみたいだ、と天野が椅子の背もたれにそりかえり、手を打って笑う。
「ちなみに何色?」と訊かれたので「ピンクです」と答えると、「モモレンジャーだ!」とさらに笑われた。
「うん、モモレンジャー、いいね。上司から愛されているんだね。……しかし、入社早々寝袋支給では、びっくりしたんじゃないの?」
少し真面目な顔に戻って、天野が言う。
「はい。でも、それで覚悟が決まったというか。きつい仕事ですけど、本が出ると嬉しいですし。モモレンジャー上等です」
織田が答えると、「あなた、面白い人だ」と天野がまた笑う。
「でも、そんなに忙しいと、恋愛がうまくいかなくなりそうだね」
天野が意味ありげに微笑む。恐らく鎌をかけているのだ。
仕事の悩みといっても、そのせいでうまくいかないのは、人間関係、恋愛関係、金銭面、健康面と細分化される。消去法でひとつずつ潰して絞るつもりだろう。
「確かに、結婚するならそろそろ考えなきゃいけない年齢ですけど、今は仕事のことで頭がいっぱいでして」
あまり興味がなさそうな口調で答える。
「おじさんからしたら、こんな若くてかわいい子が仕事に夢中で恋もしないなんて、もったいない気がするけどね。あ、最近はこういうこと言っちゃいけないんだっけ」
案の定、天野は「今のは雑談」という風に受け流し、次の手を打ってきた。
「お給料には、満足していないのかな。今はよくても、将来的にそれで生活していけるか、とか」
確かに将来の不安はある。ファルスの給料は、そんなに多くない。残業代込みの固定給で、深夜帰宅時のタクシー代や夜食代も、もちろん自腹だ。せいぜい八時くらいまでの仕事できっちり残業代をもらい、ボーナスも基本給の二倍以上あった前職が懐かしい。
不安が顔に出たのか、天野がすかさず畳みかける。
「二十代も後半になると、『今だけよくてもいけない』って守りに入るよね。遅くまで働いて、一人家に帰ってふと、このままでいいのかなって思っちゃったり」
織田は無意識にうなずいていた。我に返ると、少しだけ前のめりの姿勢になっている。本音の部分では、今の仕事を続けていけるのか漠然とした不安を抱え続けていた。試しに「これでいいのか」訊いてみたい。
「そうなんです。仕事は好きだし、周りともうまくやってるんですが、終電まで残業とか徹夜とか、そんな働き方を四十、五十になってもできるのか、苦労している割に給料が安くて、今はよくても老後は大丈夫なのか、いろいろ考えていると不安なんです。軌道修正するなら今の内に、と思うと焦ってしまって」
自分は今二十五歳ということになっているから、最後の部分はごまかした。実際は二十八歳、十月には二十九歳になる。動くなら二十代の内が有利ではあるが、今の仕事を積極的に手放す気にはなれない。
天野がうなずきながら、こちらを見ている。織田は駄目押しの言葉を発した。
「このまま今の仕事を続けても、大丈夫なのでしょうか」
そうですね、と天野が書類に目をやる。
「さっきも言ったけど、今の仕事は適職だね。その意味では、下手な転職はしない方がいい」
織田は思わず安堵のため息をついた。「辞めた方が身のため」と言われでもしたら、やはり気分が悪い。
「財運は困らない程度にはあるよ。周りが助けてくれるし、不自由はしないはずだ。あなた、人運があるから」
「ホントですか?」
つい嬉しくて、口角があがってしまう。天野が微笑み返してくる。
「織田さくらさん。あなたはこのままで大丈夫」
天野が一息ついて、ゆっくりと息を吐き出した。
「……と、普通の占い師なら言うでしょうね」
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
日給二万円の週末魔法少女 ~夏木聖那と三人の少女~
海獺屋ぼの
ライト文芸
ある日、女子校に通う夏木聖那は『魔法少女募集』という奇妙な求人広告を見つけた。
そして彼女はその求人の日当二万円という金額に目がくらんで週末限定の『魔法少女』をすることを決意する。
そんな普通の女子高生が魔法少女のアルバイトを通して大人へと成長していく物語。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる