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第二十章
第三話 さようならキャッツ
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「キャッツ!」
俺を守ろうとして、自ら犠牲になったケモノ族の女の子の名を叫ぶ。
「チッ、仕留め損なったか。さすがケモノ族だな。主人と認めた者を、自分の命をと引き換えに守るとは」
あの火球を放ったと思われる男が、こちらに近づいてくる。
「メッフィーを倒すとはな。メイのやつが下僕にしたいわけだ」
ゆっくりと近づく男を睨みつける。
「お前、よくもキャッツを」
「俺の名はプー・クー・ディン。メイ女王の側近にして騎士団長をしている」
「騎士団長だと、でもあの火球は」
「ああ、俺の魔法だ。俺は魔法戦士、魔法と剣術、両方マスターしている」
「お前だけは許さない! キャッツの仇を討つ!」
プーを睨むと、敵の一撃を警戒する。
「いい顔つきになったじゃないか。だけど、そんなに感情をむき出しの状態で、俺に勝てるとでも思っているのか? まぁ、隙だらけの方が捕まえやすくって助かるがな!」
プーが手を前に出すと、やつの前に火球が現れた。その大きさは彼の背丈ほどあり、火の玉でプーの姿が見えなくなる。
「それじゃあ行くぜ!」
火球が俺に向けて放たれる。
どうやってあの火球を防ぐ? ライトウィールで火球を覆って、不完全燃焼を引き起こすか。それともサンドストームで酸素との供給を断つか。いや、それよりもウォーターポンプで炎の熱を奪った方が、確実性があるよな。
思考を巡らせていると、敵の放った火球はどんどん迫ってくる。とうとう回避するのも難しい。
「くそう。ウォーターポンプ!」
咄嗟に魔法を発動して水圧の高い水を放ち、火球を相殺する。水の冷却効果により、周辺に水蒸気が舞った。
火球を完全に消火し終えた瞬間、プーが目の前にいた。やつは鞘から剣を抜いて跳躍すると、剣を振り下ろす。
避けないと。
そう思った瞬間、足を滑らせてしまい、その場で転倒してしまった。
「無様だな。仲間一人やられたくらいでそのざまとは」
「お前に何が分かる! キャッツは俺の大切な仲間なんだ!」
「これで終わりだ……がああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
やつが剣を水平にして刀身で殴ろうとしたその時、上空から小さい火球が放たれ、プーに当たる。
その数秒後、何かがプーの背中に着地した。猫の顔に狐のような耳、そしてモフモフの尻尾は犬という奇妙な身体をしている生き物だった。
だけど、俺はこの動物……いや神獣を知っている。
「キャッツ!」
『ワン』
「お前、生きていたのか」
『ワン、ワン』
キャッツはプーの背中から俺の肩に飛び移ると、俺に頬ズリしてくる。
「キャッツ、本当に良かった。ごめんな。俺が油断してしまったせいで」
彼女の頭を撫でると、キャッツは嬉しそうに目を細める。
どうしてキャッツが神獣に戻ったのかはわからない。だけど、彼女が生きていたことに、今は感謝しよう。
立ち上がって後方に飛び、敵との距離を開ける。
「く、くそう。目標達成間近で油断をしてしまった。ハイヒール」
プーは回復呪文を使って傷を癒すと、立ち上がって剣を構え直した。
「へぇー、さっきよりもいい顔つきになったじゃないか。これなら本気を出しても楽しめそうだ」
「さっきは悪かったな。お詫びに本気の十分の一の力で相手になってやる。さっきまでは本来の百分の一程度しか力を出してはいなかったからな」
「威勢だけはいいじゃないか。なら、その十分の一とやら力を俺に見せてくれよ。ファイヤー」
プーが先ほどと同じく火球を放つ。
悪いな。キャッツが無事だと判明した今、俺の頭の中では目まぐるしく計算がされている。
今の段階で、お前をどのように倒すのかが決まった。
「キャッツ、今から暴れるからな。しっかり捕まっていろよ」
『ワン!』
「ウォーターポンプ! スピードスター! ミラー」
連続で魔法を使い、先ほどと同じように水圧の高い水で、敵の火球を相殺に持ち込む。
「さっきと同じかよ! 芸がないじゃないか」
火球が消え、目の前にプーが控え、剣の柄に手を添えていた。
「お前だって同じじゃないか」
「俺を舐めるなよ! ソニックブーム」
プーが鞘から剣を抜いた瞬間、斬撃が飛んできた。音速を超える攻撃に、俺は避けることができずに敵の攻撃を受ける。
「ハハハ! この攻撃からは逃れられない! 俺の勝ち……何だと!」
やつが勝利を確信した瞬間、俺は口角を上げる。
プーが倒したのは、鏡に映る俺だった。
「残念だったな。本物の俺はこっちだ。エンハンスドボディ」
肉体強化の呪文を唱え、一時的に脳の抑制を外す。
スピードスターの効果が持続しているお陰で、やつが振り返ったときには、俺は彼の目の前にいた。
「悪いが、これで終わりだ!」
プーの腹部に思いっきり拳を叩き込み、彼は後方に吹き飛ばされる。
地面の上を何度かバウンドしたあと、大地を擦るように引き摺られ、彼は横たわった。
「アハハハハ!」
吹き飛ばされたプーは、仰向けのまま青空を見て笑っていた。
俺の一撃を受けて笑っているだと! まだ余裕があったのか。
「アハハハハ! 負けだ負けだ! これで十分の一の実力とか、化物だろうが! もう、俺は尻尾を巻いて逃げる力しか残っていない。殺したければ殺せ」
プーがトドメを刺すように言う。
彼は女王をメイ様ではなく、呼び捨てで言っていた。プーは女王メイと親密な関係にあると見ていい。
彼の命を奪うよりも、捕虜にした方が戦況を有利に進めることができるはず。
「いや、お前の命は奪わない。その代わりに捕虜になってもらう」
「そうかい。ならお前たちの捕虜にさせてもらうよ」
「師匠!」
アッテラの声が聞こえ、聞こえた方に顔を向ける。
赤い長髪の褐色の女の子が俺のところにやってきた。
腕に何かを抱えているな。あれはリピートバードか?
「どうしたアッテラ!」
「それがですね……ってキャッツが神獣に戻っている!」
俺の肩に乗っている獣を見て、アッテラは驚いた。
「戦闘中に元に戻ってしまったんだよ」
「なるほど、人化の実の効果が切れたみたいですね」
「人化の実?」
「はい、師匠にあげたのは、動物を一時的に人にすることができる木の実です」
なるほどなぁ、そんな木の実があったなんて知らなかったな。
それで今までキャッツはケモノ族になっていたわけか。
「すみません師匠、人化の実は、もう持っていないんですよ」
アッテラが申し訳なさそうに謝る。
「別に責めたりはしないさ。こっちのキャッツも、愛らしいからな」
『ワウーン?』
「それよりも、どうして持ち場を離れたんだ?」
「そうでした! これを聴いてください」
アッテラがリピートバードを俺に見せると、鳥は嘴を動かして言葉を話す。
『こちら、バーサーク部隊、大変です! レオとコーウが謀反! 敵に寝返りました。それだけではありません、他の兵たちも裏切り……女王メイ……メイ女王最高! 萌え萌え!』
いったい、あいつらに何が起きた?
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思考を巡らせていると、敵の放った火球はどんどん迫ってくる。とうとう回避するのも難しい。
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咄嗟に魔法を発動して水圧の高い水を放ち、火球を相殺する。水の冷却効果により、周辺に水蒸気が舞った。
火球を完全に消火し終えた瞬間、プーが目の前にいた。やつは鞘から剣を抜いて跳躍すると、剣を振り下ろす。
避けないと。
そう思った瞬間、足を滑らせてしまい、その場で転倒してしまった。
「無様だな。仲間一人やられたくらいでそのざまとは」
「お前に何が分かる! キャッツは俺の大切な仲間なんだ!」
「これで終わりだ……がああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
やつが剣を水平にして刀身で殴ろうとしたその時、上空から小さい火球が放たれ、プーに当たる。
その数秒後、何かがプーの背中に着地した。猫の顔に狐のような耳、そしてモフモフの尻尾は犬という奇妙な身体をしている生き物だった。
だけど、俺はこの動物……いや神獣を知っている。
「キャッツ!」
『ワン』
「お前、生きていたのか」
『ワン、ワン』
キャッツはプーの背中から俺の肩に飛び移ると、俺に頬ズリしてくる。
「キャッツ、本当に良かった。ごめんな。俺が油断してしまったせいで」
彼女の頭を撫でると、キャッツは嬉しそうに目を細める。
どうしてキャッツが神獣に戻ったのかはわからない。だけど、彼女が生きていたことに、今は感謝しよう。
立ち上がって後方に飛び、敵との距離を開ける。
「く、くそう。目標達成間近で油断をしてしまった。ハイヒール」
プーは回復呪文を使って傷を癒すと、立ち上がって剣を構え直した。
「へぇー、さっきよりもいい顔つきになったじゃないか。これなら本気を出しても楽しめそうだ」
「さっきは悪かったな。お詫びに本気の十分の一の力で相手になってやる。さっきまでは本来の百分の一程度しか力を出してはいなかったからな」
「威勢だけはいいじゃないか。なら、その十分の一とやら力を俺に見せてくれよ。ファイヤー」
プーが先ほどと同じく火球を放つ。
悪いな。キャッツが無事だと判明した今、俺の頭の中では目まぐるしく計算がされている。
今の段階で、お前をどのように倒すのかが決まった。
「キャッツ、今から暴れるからな。しっかり捕まっていろよ」
『ワン!』
「ウォーターポンプ! スピードスター! ミラー」
連続で魔法を使い、先ほどと同じように水圧の高い水で、敵の火球を相殺に持ち込む。
「さっきと同じかよ! 芸がないじゃないか」
火球が消え、目の前にプーが控え、剣の柄に手を添えていた。
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地面の上を何度かバウンドしたあと、大地を擦るように引き摺られ、彼は横たわった。
「アハハハハ!」
吹き飛ばされたプーは、仰向けのまま青空を見て笑っていた。
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「アハハハハ! 負けだ負けだ! これで十分の一の実力とか、化物だろうが! もう、俺は尻尾を巻いて逃げる力しか残っていない。殺したければ殺せ」
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「師匠!」
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赤い長髪の褐色の女の子が俺のところにやってきた。
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「それがですね……ってキャッツが神獣に戻っている!」
俺の肩に乗っている獣を見て、アッテラは驚いた。
「戦闘中に元に戻ってしまったんだよ」
「なるほど、人化の実の効果が切れたみたいですね」
「人化の実?」
「はい、師匠にあげたのは、動物を一時的に人にすることができる木の実です」
なるほどなぁ、そんな木の実があったなんて知らなかったな。
それで今までキャッツはケモノ族になっていたわけか。
「すみません師匠、人化の実は、もう持っていないんですよ」
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