181 / 191
第十九章
第七話 強敵が立ち塞がるけど、二十回も倒さないといけないのかよ!
しおりを挟む
~シロウ視点~
「撤退だ! 撤退! 急いで後退しろ!」
敵の数がかなり減った頃、女王メイの軍団が撤退を始めた。
「やりましたわ! シロウ! 敵軍が引いて行きます」
逃げていく敵兵を見て、マリーが喜ぶ。
確かに喜ばしいことだ。だけど、本当に逃げ帰っているだけなのだろうか? 撤退と見せかけて追撃を許し、追いついたところで伏兵が奇襲を仕掛ける。そんな戦術も十分に考えられる。
「へっへー、ザマァねぇな。このレオを相手にしたのだ。当然の結果だぜ。このままあいつらを追いかけて、背後から攻撃してくれる」
考えていると、レオが走り出す。
「待て! 敵の作戦の可能性だって十分考えられる! 深追いはするな!」
「誰がシロウの言うことなんか聞くかよ! 同じチームではあるが、お前はリーダーではない! 俺は俺の判断で行かせてもらう」
俺の忠告を無視して、レオは一人で敵を追いかける。
勝手な行動をしやがって。後で酷い目に遭っても知らないからな。
レオが単独行動を取って五分が経過した。だが、彼が戻ってくる様子はない。
「マリー、俺はレオの様子を見てくる。別働隊が合流してきたら、俺はレオを連れ戻しに向かったと言ってくれ」
「わかりましたわ。お気を付けて」
「ああ、スピードスター」
彼女に頷くと、俺は俊足の魔法を唱えてレオを追いかける。
しばらく走っていると、地面から足が二本生えているのが見えた。
もしかして。
二本の足に駆け寄り、地面から出ている足を引っ張る。すると、地面の中からレオが出て来た。
「おーい、こんなところで野菜ごっこかよ。遊んでいる場合じゃないぞ」
「ふ……ざ……ける……な……おべが……あぞんで……いる……ように……みべる……か」
どうやら酷くコテンパンにされたようだな。顔面青痣ができて、せっかくのイケメン顔が台無しになっている。
まぁ、これで彼も単独行動の危険性を学んだだろう。脳の記憶を司る海馬に刻まれたことだろうし、回復をさせてやるとするか。
「ネイチャーヒーリング」
回復魔法をかけて、彼の細胞に働きかける。損傷した肉体は修復され、ボコボコにされる前の状態に戻った。
「それで、何があったのか教えてくれないか」
「どうして俺が、お前に恥を晒さないといけない」
レオは、何があったのかを話す気がないみたいだ。そっぽを向かれてしまった。
「いや、地面に埋まっている姿を見られただけでも、十分に恥をかいているぞ。今更恥の上乗せをしても、あんまり変わらないからな」
事実を告げると、彼は屈辱を覚えているようで、俺を睨む。
「化け物だよ! 少女を肩に乗せた大男が、俺を投げ飛ばしたんだ! そしたら地面に埋まってしまった」
少女を乗せた大男! もしかして。
ある人物が頭に浮かんだとき、何者かがこちらに歩いて来る。
全長二メートルは超えていそうな長身に、鍛え抜かれた肉体の大男。そして彼の肩にはクリーム色の長髪の女の子が乗っていた。
やっぱりミーリアとバーサーカーだったか。でも、あのバーサーカーは以前会ったあの二人よりも大きい。
「ミーリア!」
少女の名を呼ぶ。
俺の声に気付き、彼女は顔を上げた。しかし、すぐに顔を俯かせる。
「シロウお兄ちゃんごめんなさい。わたしはあなたを倒します」
宣戦布告を告げると、ミーリアはバーサーカーから降りる。
「レオ!」
「ご主人様!」
これから戦闘が始まると言う段階で、エリナとキャッツが俺たちのところにやって来た。
エリナは追いかけて来るかもしれないと思ったけど、まさかキャッツまで来るとは思わなかったな。
「やっちゃってバーサーカー!」
『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォ!』
屈強な大男が、巨大な斧を振り上げながら一気に距離を詰めて来る。
「エリナ! レオを連れて一旦下がってくれ」
「分かったわ」
「シロウ! 何勝手なことを言っていやがる! あいつにリベンジマッチをさせろ!」
「レオいい加減にしてよ! リベンジマッチってことは、一回負けているんでしょう。だったら大人しく一旦引くわよ。でないと」
「あだだだだ! わ、分かった。大人しく引くから、耳を引っ張らないでくれ」
エリナとレオの会話が耳に入る中、敵の進行を止めるために魔法を放つ。
「ファイヤーボール!」
火球を放つと、やつは一旦足を止める。そして斧を左右に動かした。
その瞬間、俺の放った火球は中心が裂けて二つに別れ、バーサーカーを避ける。
斧を振るった際に発生する気圧の変化を利用して、風を生み出したか。
あのバーサーカー、思った以上に賢いじゃないか。
『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォ!』
「ご主人様、ここはキャッツが通訳をするワン! あいつの言っていることは、ご主人様にも知って欲しいワン」
俺には雄叫びを上げているようにしか聞こえないけど、何かを語っているのか。
「分かった。キャッツは通訳を頼む!」
「はいワン!」
『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォ!』
「シロウ! お前を試させてもらう。お前がミーリアの救世主となるのか、この俺たちが見極めよう……と言っているワン!」
俺がミーリアの救世主? どう言うことだ?
「クレース! ヘラ! やっぱりムリだよ! シロウお兄ちゃんとわたしは敵同士、どう考えてもいい方向には転ばない!」
『グオ、グオオ、グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォ!』
「ミーリア、もう、お前を守ってやれるのはシロウしかいない。ヘラとクレースは融合して一体のバーサーカーとして生まれ変わった。どっちにしろ、俺たちの肉体は最終的には限界に達して滅びる。だからその前に、大切な妹を預けるのに相応しい男なのか、この目で見極めさせてもらう! ワン」
「妹だって!」
バーサーカーの言葉を通訳したキャッツのセリフを聞き、俺は驚く。
あの二体のバーサーカーがミーリアの兄で、しかも融合して一体になっているだと!
『グオオオオ。グオ、グオ、グオ。グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!』
「ああ、俺たちは元々下級の奴隷だった。しかし、妹のミーリアはバーサーカーを操るスキルを持っていた。その才能を見込まれ、上級奴隷にミーリアは昇格した。だが、俺たちは妹と離れ離れになる。まだ小さい妹を一人にさせることができなかった俺たちは、バーサーカーになることで、一緒にいられる道を選んだ! ワン」
バーサーカーは元々ミーリアの血縁関係にあった。
と言うことは、俺に殺気を放っていたのって、兄心から来る嫉妬心だったんじゃないのか?
『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォ!』
「俺たちは融合して二人分のスキルを得た! その効果により、二十回倒さないと俺は死なない! ワン」
バーサーカーは斧を振り上げながら、俺との距離を縮めて来た。
こいつを二十回も倒さないといけないのかよ。
「撤退だ! 撤退! 急いで後退しろ!」
敵の数がかなり減った頃、女王メイの軍団が撤退を始めた。
「やりましたわ! シロウ! 敵軍が引いて行きます」
逃げていく敵兵を見て、マリーが喜ぶ。
確かに喜ばしいことだ。だけど、本当に逃げ帰っているだけなのだろうか? 撤退と見せかけて追撃を許し、追いついたところで伏兵が奇襲を仕掛ける。そんな戦術も十分に考えられる。
「へっへー、ザマァねぇな。このレオを相手にしたのだ。当然の結果だぜ。このままあいつらを追いかけて、背後から攻撃してくれる」
考えていると、レオが走り出す。
「待て! 敵の作戦の可能性だって十分考えられる! 深追いはするな!」
「誰がシロウの言うことなんか聞くかよ! 同じチームではあるが、お前はリーダーではない! 俺は俺の判断で行かせてもらう」
俺の忠告を無視して、レオは一人で敵を追いかける。
勝手な行動をしやがって。後で酷い目に遭っても知らないからな。
レオが単独行動を取って五分が経過した。だが、彼が戻ってくる様子はない。
「マリー、俺はレオの様子を見てくる。別働隊が合流してきたら、俺はレオを連れ戻しに向かったと言ってくれ」
「わかりましたわ。お気を付けて」
「ああ、スピードスター」
彼女に頷くと、俺は俊足の魔法を唱えてレオを追いかける。
しばらく走っていると、地面から足が二本生えているのが見えた。
もしかして。
二本の足に駆け寄り、地面から出ている足を引っ張る。すると、地面の中からレオが出て来た。
「おーい、こんなところで野菜ごっこかよ。遊んでいる場合じゃないぞ」
「ふ……ざ……ける……な……おべが……あぞんで……いる……ように……みべる……か」
どうやら酷くコテンパンにされたようだな。顔面青痣ができて、せっかくのイケメン顔が台無しになっている。
まぁ、これで彼も単独行動の危険性を学んだだろう。脳の記憶を司る海馬に刻まれたことだろうし、回復をさせてやるとするか。
「ネイチャーヒーリング」
回復魔法をかけて、彼の細胞に働きかける。損傷した肉体は修復され、ボコボコにされる前の状態に戻った。
「それで、何があったのか教えてくれないか」
「どうして俺が、お前に恥を晒さないといけない」
レオは、何があったのかを話す気がないみたいだ。そっぽを向かれてしまった。
「いや、地面に埋まっている姿を見られただけでも、十分に恥をかいているぞ。今更恥の上乗せをしても、あんまり変わらないからな」
事実を告げると、彼は屈辱を覚えているようで、俺を睨む。
「化け物だよ! 少女を肩に乗せた大男が、俺を投げ飛ばしたんだ! そしたら地面に埋まってしまった」
少女を乗せた大男! もしかして。
ある人物が頭に浮かんだとき、何者かがこちらに歩いて来る。
全長二メートルは超えていそうな長身に、鍛え抜かれた肉体の大男。そして彼の肩にはクリーム色の長髪の女の子が乗っていた。
やっぱりミーリアとバーサーカーだったか。でも、あのバーサーカーは以前会ったあの二人よりも大きい。
「ミーリア!」
少女の名を呼ぶ。
俺の声に気付き、彼女は顔を上げた。しかし、すぐに顔を俯かせる。
「シロウお兄ちゃんごめんなさい。わたしはあなたを倒します」
宣戦布告を告げると、ミーリアはバーサーカーから降りる。
「レオ!」
「ご主人様!」
これから戦闘が始まると言う段階で、エリナとキャッツが俺たちのところにやって来た。
エリナは追いかけて来るかもしれないと思ったけど、まさかキャッツまで来るとは思わなかったな。
「やっちゃってバーサーカー!」
『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォ!』
屈強な大男が、巨大な斧を振り上げながら一気に距離を詰めて来る。
「エリナ! レオを連れて一旦下がってくれ」
「分かったわ」
「シロウ! 何勝手なことを言っていやがる! あいつにリベンジマッチをさせろ!」
「レオいい加減にしてよ! リベンジマッチってことは、一回負けているんでしょう。だったら大人しく一旦引くわよ。でないと」
「あだだだだ! わ、分かった。大人しく引くから、耳を引っ張らないでくれ」
エリナとレオの会話が耳に入る中、敵の進行を止めるために魔法を放つ。
「ファイヤーボール!」
火球を放つと、やつは一旦足を止める。そして斧を左右に動かした。
その瞬間、俺の放った火球は中心が裂けて二つに別れ、バーサーカーを避ける。
斧を振るった際に発生する気圧の変化を利用して、風を生み出したか。
あのバーサーカー、思った以上に賢いじゃないか。
『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォ!』
「ご主人様、ここはキャッツが通訳をするワン! あいつの言っていることは、ご主人様にも知って欲しいワン」
俺には雄叫びを上げているようにしか聞こえないけど、何かを語っているのか。
「分かった。キャッツは通訳を頼む!」
「はいワン!」
『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォ!』
「シロウ! お前を試させてもらう。お前がミーリアの救世主となるのか、この俺たちが見極めよう……と言っているワン!」
俺がミーリアの救世主? どう言うことだ?
「クレース! ヘラ! やっぱりムリだよ! シロウお兄ちゃんとわたしは敵同士、どう考えてもいい方向には転ばない!」
『グオ、グオオ、グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォ!』
「ミーリア、もう、お前を守ってやれるのはシロウしかいない。ヘラとクレースは融合して一体のバーサーカーとして生まれ変わった。どっちにしろ、俺たちの肉体は最終的には限界に達して滅びる。だからその前に、大切な妹を預けるのに相応しい男なのか、この目で見極めさせてもらう! ワン」
「妹だって!」
バーサーカーの言葉を通訳したキャッツのセリフを聞き、俺は驚く。
あの二体のバーサーカーがミーリアの兄で、しかも融合して一体になっているだと!
『グオオオオ。グオ、グオ、グオ。グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!』
「ああ、俺たちは元々下級の奴隷だった。しかし、妹のミーリアはバーサーカーを操るスキルを持っていた。その才能を見込まれ、上級奴隷にミーリアは昇格した。だが、俺たちは妹と離れ離れになる。まだ小さい妹を一人にさせることができなかった俺たちは、バーサーカーになることで、一緒にいられる道を選んだ! ワン」
バーサーカーは元々ミーリアの血縁関係にあった。
と言うことは、俺に殺気を放っていたのって、兄心から来る嫉妬心だったんじゃないのか?
『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォ!』
「俺たちは融合して二人分のスキルを得た! その効果により、二十回倒さないと俺は死なない! ワン」
バーサーカーは斧を振り上げながら、俺との距離を縮めて来た。
こいつを二十回も倒さないといけないのかよ。
11
お気に入りに追加
1,978
あなたにおすすめの小説

パークラ認定されてパーティーから追放されたから田舎でスローライフを送ろうと思う
ユースケ
ファンタジー
俺ことソーマ=イグベルトはとある特殊なスキルを持っている。
そのスキルはある特殊な条件下でのみ発動するパッシブスキルで、パーティーメンバーはもちろん、自分自身の身体能力やスキル効果を倍増させる優れもの。
だけどその条件がなかなか厄介だった。
何故ならその条件というのが────

無能扱いされた実は万能な武器職人、Sランクパーティーに招かれる~理不尽な理由でパーティーから追い出されましたが、恵まれた新天地で頑張ります~
詩葉 豊庸(旧名:堅茹でパスタ)
ファンタジー
鍛冶職人が武器を作り、提供する……なんてことはもう古い時代。
現代のパーティーには武具生成を役目とするクリエイターという存在があった。
アレンはそんなクリエイターの一人であり、彼もまたとある零細パーティーに属していた。
しかしアレンはパーティーリーダーのテリーに理不尽なまでの要望を突きつけられる日常を送っていた。
本当は彼の適性に合った武器を提供していたというのに……
そんな中、アレンの元に二人の少女が歩み寄ってくる。アレンは少女たちにパーティーへのスカウトを受けることになるが、後にその二人がとんでもない存在だったということを知る。
後日、アレンはテリーの裁量でパーティーから追い出されてしまう。
だが彼はクビを宣告されても何とも思わなかった。
むしろ、彼にとってはこの上なく嬉しいことだった。
これは万能クリエイター(本人は自覚無し)が最高の仲間たちと紡ぐ冒険の物語である。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

ギルドを追放された俺、傭兵ギルドのエリートに拾われる〜元ギルドは崩壊したらしい〜
ネリムZ
ファンタジー
唐突にギルドマスターから宣言される言葉。
「今すぐにこのギルドから去れ。俺の前に二度と顔を出さないように国も出て行け」
理解出来ない言葉だったが有無を言わせぬマスターに従った。
様々な気力を失って森の中を彷徨うと、賞金首にカツアゲされてしまった。
そこに助けようとする傭兵ギルドのA級、自称エリートのフィリア。
モヤモヤとした気持ちに駆られ、賞金首を気絶させる。
行く場所が無い事を素直に伝えるとフィリアは自分のギルドに招待してくれた。
俺は仕事が必要だったのでありがたく、その提案を受けた。
そして後に知る、元所属ギルドが⋯⋯。
新たな目標、新たな仲間と環境。
信念を持って行動する、一人の男の物語。

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。

他人の寿命が視える俺は理を捻じ曲げる。学園一の美令嬢を助けたら凄く優遇されることに
千石
ファンタジー
【第17回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞】
魔法学園4年生のグレイ・ズーは平凡な平民であるが、『他人の寿命が視える』という他の人にはない特殊な能力を持っていた。
ある日、学園一の美令嬢とすれ違った時、グレイは彼女の余命が本日までということを知ってしまう。
グレイは自分の特殊能力によって過去に周りから気味悪がられ、迫害されるということを経験していたためひたすら隠してきたのだが、
「・・・知ったからには黙っていられないよな」
と何とかしようと行動を開始する。
そのことが切っ掛けでグレイの生活が一変していくのであった。
他の投稿サイトでも掲載してます。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる