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第十五章
第三話 キャプテンモネの正体
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「騒がしいと思って様子を見に来たけど、まさかこんなに早く辿り着くとは思っていなかったよ。しかも海を凍らせて歩いて来るとは計算外だ」
建物から出てきた女性は、俺たちが歩いてきた氷の道を見て、苦笑いを浮かべた。
「やっぱりあなたがキャプテンモネだったのですね」
俺は坂道を全速疾走して止まれなくなっていた女性を見つめながら言う。
「さすがにあのなぞなぞを解いただけあって、勘が鋭いね。そのとおりさ、ボクがキャプテンモネ。君たちを試すようなことをして悪かったね。あんまり人と関わるようなことはしたくなかったのでね。ある程度の実力がない者は、いつも問題を出して追い返していたんだ」
「えーと、つまり俺は、キャプテンモネに認められたってことでいいのか?」
「まぁ、そうなるね。だけど、海を凍らせてショートカットをするのは予想外すぎたよ。ボクはてっきり、地下通路からやって来ると思っていたからね」
地下通路なんてものがあったんだ。もしかしたら、町の人たちに聞き込みをすれば、地下通路の存在に気づけたのかもしれないな。そっちのルートも、ある意味面白そうだ。
だけど、時間に限りがある以上は、結果的にこっちを選択して正解だったな。
「ここで立ち話をするのも、わざわざ訪れてくれた君たちには悪い。中に入ってくれ、落ち着いた場所で話を聞こう」
中に入るように促され、俺たちは建物の中に入る。
すると、建物の中はドックだったようで、船があった。
「船だ」
「ああ、昨日完成したばかりの水空両用の船だ。海の上では荒波にも動じない船となり、空では荒れた気流の中でも突破できる優れものさ」
水空両用。この船さえあれば、魔大陸に行くことも可能だ。どうにか上手く交渉して、船を譲ってもらわないとな。
「今、人数分の椅子を用意するから、少し待ってくれ」
キャプテンモネが来客用のイスを用意すると、テーブルの前に置く。
「これで話を聞く準備はできた。空いているところに座ってくれ」
イスに座るように促され、俺たちは腰をおろす。
「あ、そうだ。いい紅茶が入ったんだ。今用意するから少しだけ待ってくれ」
「わざわざ用意しなくても大丈夫ですよ」
「ボクが飲みたいんだ。そろそろオヤツの時間だからね。君たちには、それに付き合ってもらう」
飲み物を用意すると言い、彼女は席を立つ。
「本当に凄い船ですわね」
「うん、何メートルくらいあるのかな?」
「ざっと見て十五、いや二十メートルくらいはありそうだね」
「ミラーカさん、見ただけで分かりますの。わたしはパッと見ただけでは全然分かりませんわ」
『ワウーン?』
「神獣様、ミラーカさんに疑いの目を向けていますわね」
キャプテンモネが戻って来るまでの間、俺たちは船を見ながら雑談をして過ごす。
「お待たせ。とっても美味しい紅茶だから、気に入ってもらえると思う」
人数分の紅茶を、キャプテンモネがテーブルの上に置く。
これでようやく話を聞いてもらえるな。
「それで、ボクに何の用だい? 謎解きに成功した褒美に話しを聞いてあげるよ」
「実は、俺たち飛行船が欲しいのです。そんなときに、キャプテンモネの話を聞きまして」
「それで訪ねてきたと?」
彼女の返事に無言で頷く。
「ボクに目を付けるとはなかなかやるね。いいよ。あの船を操縦して行きたい場所に連れて行ってあげる。ちょうど試運転もしたかったんだ」
彼女の言葉に驚いてしまう。
まさかこんなに話がスムーズに進むとは、思ってもいなかったな。もっと交渉には時間がかかると思っていたから、少し呆気ない。
まぁ、話しが平行線のまま時間だけが過ぎて行くよりかはマシか。
「それでどこに行きたいの? 西の大陸? それとも北の大陸かな?」
紅茶を飲みながら、キャプテンモネは行き先を訊ねてくる。
「俺たち、魔大陸に行きたいのです。そこでやらなければならないことがあるので」
「ブッ! ま、魔大陸だって!」
キャプテーンモネが飲んでいた紅茶を噴き出し、持っていたカップをテーブルに置いて、身を乗り出してくる。
「ええ、そうですわよ。ワタクシたちは魔大陸に行きたいのですの」
俺の代わりにマリーが答える。
「ダメだ。ダメだ。今のナシ。魔大陸に行くのなら他を当たってくれ。と言っても、そんな物好きは多分いないと思うけれどね」
「何でダメなの!」
クロエが立ち上がると、キャプテンモネに訊ねる。
「魔大陸は魔族の巣窟だ。魔物だってこの地にいる奴らとは比較にならないし、魔族は人とは友好関係を結ぼうとしない。実際に魔族に攫われたまま戻ってこない人や、魔族に命を奪われた人たちは大勢いる」
キャプテンモネの言葉を聞き、チラリとミラーカを見る。
視線に気付いたようで、彼女は苦笑いした。
「私がイレギュラーなのは自覚している。それに彼女が言っているのは事実だ。本当のことを言っている以上は、何も言い返せない」
「き、君は魔族だったの!」
再びキャプテンモネが驚く。
「そうだけど、もしかして気づかなかったのかい?」
「全然気づかなかった。だって禍々しい雰囲気が全然感じられない。ボクの見たことのある魔族は、人間を見下した目をしている」
「そうか。昔の私はそんな目をしていたのか」
ミラーカが悲しげな表情をする。
このままではあんまり良くない雰囲気が、場を支配してしまうな。ここはすぐに話題をすり替えたほうがよさそうだ。
「別にキャプテンモネに着いて来てもらいたいとは思っていない。あの飛行船を買わせてくれ」
「あの飛行船がいったいいくらすると思っているのか分かっているのかい?」
「大丈夫だ。金なら用意できる」
堂々と言うと、キャプテンモネは馬鹿にしたように苦笑いした。
正直に言うと、多分今の所持金では足りないだろう。だけど、こちらが一歩引いた態度を取れば、相手が付け上がるだけ。とにかく交渉の場では、俺のほうが優勢であると、相手に思い込ませなければならない。
「わ、分かった。そこまで言うのなら考えよう。そうだなぁ……よし、ボクの頼みを一つ訊いてくれるのなら、魔大陸まで君たちを連れて行ってやろうじゃないか」
ふぅ、どうにか俺のほうが交渉の場を支配することができた。それにしても、彼女の頼みって何だろう?
「君たちに頼みたいボクの願い。それは――」
建物から出てきた女性は、俺たちが歩いてきた氷の道を見て、苦笑いを浮かべた。
「やっぱりあなたがキャプテンモネだったのですね」
俺は坂道を全速疾走して止まれなくなっていた女性を見つめながら言う。
「さすがにあのなぞなぞを解いただけあって、勘が鋭いね。そのとおりさ、ボクがキャプテンモネ。君たちを試すようなことをして悪かったね。あんまり人と関わるようなことはしたくなかったのでね。ある程度の実力がない者は、いつも問題を出して追い返していたんだ」
「えーと、つまり俺は、キャプテンモネに認められたってことでいいのか?」
「まぁ、そうなるね。だけど、海を凍らせてショートカットをするのは予想外すぎたよ。ボクはてっきり、地下通路からやって来ると思っていたからね」
地下通路なんてものがあったんだ。もしかしたら、町の人たちに聞き込みをすれば、地下通路の存在に気づけたのかもしれないな。そっちのルートも、ある意味面白そうだ。
だけど、時間に限りがある以上は、結果的にこっちを選択して正解だったな。
「ここで立ち話をするのも、わざわざ訪れてくれた君たちには悪い。中に入ってくれ、落ち着いた場所で話を聞こう」
中に入るように促され、俺たちは建物の中に入る。
すると、建物の中はドックだったようで、船があった。
「船だ」
「ああ、昨日完成したばかりの水空両用の船だ。海の上では荒波にも動じない船となり、空では荒れた気流の中でも突破できる優れものさ」
水空両用。この船さえあれば、魔大陸に行くことも可能だ。どうにか上手く交渉して、船を譲ってもらわないとな。
「今、人数分の椅子を用意するから、少し待ってくれ」
キャプテンモネが来客用のイスを用意すると、テーブルの前に置く。
「これで話を聞く準備はできた。空いているところに座ってくれ」
イスに座るように促され、俺たちは腰をおろす。
「あ、そうだ。いい紅茶が入ったんだ。今用意するから少しだけ待ってくれ」
「わざわざ用意しなくても大丈夫ですよ」
「ボクが飲みたいんだ。そろそろオヤツの時間だからね。君たちには、それに付き合ってもらう」
飲み物を用意すると言い、彼女は席を立つ。
「本当に凄い船ですわね」
「うん、何メートルくらいあるのかな?」
「ざっと見て十五、いや二十メートルくらいはありそうだね」
「ミラーカさん、見ただけで分かりますの。わたしはパッと見ただけでは全然分かりませんわ」
『ワウーン?』
「神獣様、ミラーカさんに疑いの目を向けていますわね」
キャプテンモネが戻って来るまでの間、俺たちは船を見ながら雑談をして過ごす。
「お待たせ。とっても美味しい紅茶だから、気に入ってもらえると思う」
人数分の紅茶を、キャプテンモネがテーブルの上に置く。
これでようやく話を聞いてもらえるな。
「それで、ボクに何の用だい? 謎解きに成功した褒美に話しを聞いてあげるよ」
「実は、俺たち飛行船が欲しいのです。そんなときに、キャプテンモネの話を聞きまして」
「それで訪ねてきたと?」
彼女の返事に無言で頷く。
「ボクに目を付けるとはなかなかやるね。いいよ。あの船を操縦して行きたい場所に連れて行ってあげる。ちょうど試運転もしたかったんだ」
彼女の言葉に驚いてしまう。
まさかこんなに話がスムーズに進むとは、思ってもいなかったな。もっと交渉には時間がかかると思っていたから、少し呆気ない。
まぁ、話しが平行線のまま時間だけが過ぎて行くよりかはマシか。
「それでどこに行きたいの? 西の大陸? それとも北の大陸かな?」
紅茶を飲みながら、キャプテンモネは行き先を訊ねてくる。
「俺たち、魔大陸に行きたいのです。そこでやらなければならないことがあるので」
「ブッ! ま、魔大陸だって!」
キャプテーンモネが飲んでいた紅茶を噴き出し、持っていたカップをテーブルに置いて、身を乗り出してくる。
「ええ、そうですわよ。ワタクシたちは魔大陸に行きたいのですの」
俺の代わりにマリーが答える。
「ダメだ。ダメだ。今のナシ。魔大陸に行くのなら他を当たってくれ。と言っても、そんな物好きは多分いないと思うけれどね」
「何でダメなの!」
クロエが立ち上がると、キャプテンモネに訊ねる。
「魔大陸は魔族の巣窟だ。魔物だってこの地にいる奴らとは比較にならないし、魔族は人とは友好関係を結ぼうとしない。実際に魔族に攫われたまま戻ってこない人や、魔族に命を奪われた人たちは大勢いる」
キャプテンモネの言葉を聞き、チラリとミラーカを見る。
視線に気付いたようで、彼女は苦笑いした。
「私がイレギュラーなのは自覚している。それに彼女が言っているのは事実だ。本当のことを言っている以上は、何も言い返せない」
「き、君は魔族だったの!」
再びキャプテンモネが驚く。
「そうだけど、もしかして気づかなかったのかい?」
「全然気づかなかった。だって禍々しい雰囲気が全然感じられない。ボクの見たことのある魔族は、人間を見下した目をしている」
「そうか。昔の私はそんな目をしていたのか」
ミラーカが悲しげな表情をする。
このままではあんまり良くない雰囲気が、場を支配してしまうな。ここはすぐに話題をすり替えたほうがよさそうだ。
「別にキャプテンモネに着いて来てもらいたいとは思っていない。あの飛行船を買わせてくれ」
「あの飛行船がいったいいくらすると思っているのか分かっているのかい?」
「大丈夫だ。金なら用意できる」
堂々と言うと、キャプテンモネは馬鹿にしたように苦笑いした。
正直に言うと、多分今の所持金では足りないだろう。だけど、こちらが一歩引いた態度を取れば、相手が付け上がるだけ。とにかく交渉の場では、俺のほうが優勢であると、相手に思い込ませなければならない。
「わ、分かった。そこまで言うのなら考えよう。そうだなぁ……よし、ボクの頼みを一つ訊いてくれるのなら、魔大陸まで君たちを連れて行ってやろうじゃないか」
ふぅ、どうにか俺のほうが交渉の場を支配することができた。それにしても、彼女の頼みって何だろう?
「君たちに頼みたいボクの願い。それは――」
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