121 / 191
第十三章
第六話 珍獣コンテストに参加することになりました
しおりを挟む
~シロウ視点~
「ふぅ、やっと解放された」
トーマンが召喚した魔物を倒してから数時間が経った。
俺たちはやって来た衛兵から事情聴取を受けることになり、暫くの間拘束されていた。
「まったくもう、どうしてあの衛兵たちはシロウの言うことを信じないですの!」
「本当にそうだよ! シロウさんは何も嘘をついていないのに!」
マリーとクロエが不機嫌な顔をしながら言葉を漏らす。
「おそらく、あの男はこの町でそうとうな信頼を得ているようだね。私たちの言葉を信じようとはしないなんて」
「他にも目撃者がいましたが、皆さん空から魔物が降って来たと証言しておりますわ。離れた位置からではそのように見えてしまったのでしょう」
続いてミラーカとエリーザも言葉を漏らす。
ミラーカの言うとおり、トーマンはこの町では信頼の厚い男なのだろう。人気がある分、余所者である俺たちの言葉は信用するに値しないのだろうな。
「とにかく、今日は宿屋を探して休もう」
「賛成ですわ。魔物と戦い、長時間拘束されたのでワタクシとても疲れております」
「私も」
俺が宿屋で休むことを提案すると、マリーとクロエが賛成する。
「シロウ、あそこにある看板は宿屋じゃないか?」
ミラーカが建物の前に置かれてある看板を指差す。するとエリーザが駆け寄り、看板を確認した。
「間違いなく、宿屋の看板ですわね! これで休むことができますよ、シロウさん」
ひとまず中に入って部屋の手配をするか。今日は疲れたからな。金額が高くてもいいからここで休もう。
「んんん~ん! 見つけましたよ!」
宿屋のドアノブに手を置いた瞬間、できることなら今日は会いたくない人物の声が耳に入って来た。
彼はこちらに向かって走っている。
マジかよ。まさかこんなに早く第二ラウンドを開始することになるなんて。こうなったら、本気であいつをぶっ飛ばして早く休憩するとしよう。
「ファイヤーボール」
火球の魔法を唱えて先制攻撃を行う。
「んんん~ん。まさかいきなり攻撃してくるとは! ですが、それも仕方がないことですね」
俺の攻撃を、トーマンは軽々と避けると更に距離を詰めてきた。
やっぱり簡単には当たらないよな。こうなったら範囲攻撃で倒すか。
「待った! 待った! 別に争いに来た訳ではないので、攻撃しないでください! 今回は話し合いをしようかと」
「話し合いだと?」
いったいどういうつもりだ? 今更話し合いもないだろう? いきなり襲って来たのはお前のほうからじゃないか。
「その場で止まって話せ! 距離を空けた状態なら話を聞こう」
一定の距離を空けるように言うと、トーマンはその場で足を止め、俺の指示に従う。
俺の言うことを素直に聞いたな。本当に話をするだけなのか? だけど油断はできないよな。念のために警戒だけは怠らないようにしないと。
構えた状態でトーマンが会話を切り出すのを待つ。
「んんん~ん。では、まずはこれを受け取ってください」
彼は手に持っていた紙を投げた。飛んでくる紙をキャッチすると紙面に目を通す。
珍獣コンテスト?
「僕は冷静になって考え直したのです。やはり暴力は良くないと。なので、このコンテストで僕のペットと勝負しませんか? もしあなたが勝てば、キャスコを無料でお譲りいたします」
「本当に俺が勝てば、キャッツを諦めてくれるのか?」
「ええ、男に二言はありません。もし、嘘を吐いたらセンボンザクラを呑みましょう」
トーマンの表情を観察する。
顔色を全然変えないし、表情筋が不自然な動きをしていないな。彼は本当に嘘を吐いてはいないのだろう。
「分かった。お前を信じよう」
「信じてくださりありがとうございます。では、当日お会いしましょう」
軽く一礼すると、トーマンは隙だらけの背中を俺たちに向けながら去って行く。
本当に話しをするだけだったようだな。
「とりあえず宿に入ろうか」
扉を開け、今度こそ俺たちは宿屋に入った。
「いらっしゃい。何名様ですか?」
「五名です」
カウンターにいる店主に人数を伝えながら受付に向かう。
「すみません。この珍獣コンテストなのですが、詳しいことを知っていますか?」
先ほどトーマンからもらった紙を店主に見せる。
一応参加はするが、完全に信じることはできないからな。できる限り情報収集をしておかないと。
「ああ、それね。この町の町長さんが毎年主催しているコンテストよ。確かトーマンさんがスポンサーになっていたわね。勝敗は生き物の珍しさや美しさ、賢さなんかを観客にアピールして、投票で一番を決めるの」
「へぇー、そうなのですね。ありがとうございます」
店主に礼を言い、部屋の代金を支払う。
「あの男がスポンサーだなんて本当に大丈夫ですの? 何か裏がありそうな気がしますわ」
「心配だよね」
「裏で観客を買収していた場合は出来レースになる。参加するだけムダだ」
「あの男の余裕な顔を思い出せば、買収している可能性が高いですわ。シロウさん! 止めたほうがいいですわよ。一泊は止めて夜中に出発しませんか?」
エリーザが夜逃げみたいなことを提案してくる。
確かにそうかもしれないけれど、やってみないとわからないのも事実だ。勝負を避けて逃げるのは、何だか嫌だ。
「いや、キャッツの魅力ならどの観客もイチコロだ。きっと大丈夫だよ」
心配ないことを彼女たちに伝え、俺たちは部屋に向かう。
きっと大丈夫だ。魔神花となったミラーカと戦ったとき、キャッツが小動物呼びをしてネズミを従わせた。
もし、あの能力に他の可能性を見出せるとしたのなら、何があっても勝てるはずだ。
だけど、その前にやるべきことをしないといけない。
「マリー、お願いがあるのだけど」
「何でしょうか? 何でも言ってください」
「実は――」
マリーにあることを頼むと、俺たちは部屋に入って一泊した。
そして数日が経ち、とうとう珍獣コンテストの日がやってくる。
「観客の皆様、お待たせしました! これより珍獣コンテストを開催します!」
「わあああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
司会が開催を宣言すると、観客たちが歓声を上げる。
「んんん~ん。よく来てくれました。逃げ出さないでくれて僕は安心しましたよ」
「当たり前だろう。キャッツを諦めてもらうには、参加するしかないからな」
「では、キャスコをかけて尋常に勝負としましょう」
「ああ、絶対に俺たちが優勝する」
「その威勢がどこまで続くのか見ものですね。では、僕のパートナーをご紹介しましょう」
トーマンは召喚石を地面に投げ、中から大会用の獣を出す。
「この獣は!」
「ふぅ、やっと解放された」
トーマンが召喚した魔物を倒してから数時間が経った。
俺たちはやって来た衛兵から事情聴取を受けることになり、暫くの間拘束されていた。
「まったくもう、どうしてあの衛兵たちはシロウの言うことを信じないですの!」
「本当にそうだよ! シロウさんは何も嘘をついていないのに!」
マリーとクロエが不機嫌な顔をしながら言葉を漏らす。
「おそらく、あの男はこの町でそうとうな信頼を得ているようだね。私たちの言葉を信じようとはしないなんて」
「他にも目撃者がいましたが、皆さん空から魔物が降って来たと証言しておりますわ。離れた位置からではそのように見えてしまったのでしょう」
続いてミラーカとエリーザも言葉を漏らす。
ミラーカの言うとおり、トーマンはこの町では信頼の厚い男なのだろう。人気がある分、余所者である俺たちの言葉は信用するに値しないのだろうな。
「とにかく、今日は宿屋を探して休もう」
「賛成ですわ。魔物と戦い、長時間拘束されたのでワタクシとても疲れております」
「私も」
俺が宿屋で休むことを提案すると、マリーとクロエが賛成する。
「シロウ、あそこにある看板は宿屋じゃないか?」
ミラーカが建物の前に置かれてある看板を指差す。するとエリーザが駆け寄り、看板を確認した。
「間違いなく、宿屋の看板ですわね! これで休むことができますよ、シロウさん」
ひとまず中に入って部屋の手配をするか。今日は疲れたからな。金額が高くてもいいからここで休もう。
「んんん~ん! 見つけましたよ!」
宿屋のドアノブに手を置いた瞬間、できることなら今日は会いたくない人物の声が耳に入って来た。
彼はこちらに向かって走っている。
マジかよ。まさかこんなに早く第二ラウンドを開始することになるなんて。こうなったら、本気であいつをぶっ飛ばして早く休憩するとしよう。
「ファイヤーボール」
火球の魔法を唱えて先制攻撃を行う。
「んんん~ん。まさかいきなり攻撃してくるとは! ですが、それも仕方がないことですね」
俺の攻撃を、トーマンは軽々と避けると更に距離を詰めてきた。
やっぱり簡単には当たらないよな。こうなったら範囲攻撃で倒すか。
「待った! 待った! 別に争いに来た訳ではないので、攻撃しないでください! 今回は話し合いをしようかと」
「話し合いだと?」
いったいどういうつもりだ? 今更話し合いもないだろう? いきなり襲って来たのはお前のほうからじゃないか。
「その場で止まって話せ! 距離を空けた状態なら話を聞こう」
一定の距離を空けるように言うと、トーマンはその場で足を止め、俺の指示に従う。
俺の言うことを素直に聞いたな。本当に話をするだけなのか? だけど油断はできないよな。念のために警戒だけは怠らないようにしないと。
構えた状態でトーマンが会話を切り出すのを待つ。
「んんん~ん。では、まずはこれを受け取ってください」
彼は手に持っていた紙を投げた。飛んでくる紙をキャッチすると紙面に目を通す。
珍獣コンテスト?
「僕は冷静になって考え直したのです。やはり暴力は良くないと。なので、このコンテストで僕のペットと勝負しませんか? もしあなたが勝てば、キャスコを無料でお譲りいたします」
「本当に俺が勝てば、キャッツを諦めてくれるのか?」
「ええ、男に二言はありません。もし、嘘を吐いたらセンボンザクラを呑みましょう」
トーマンの表情を観察する。
顔色を全然変えないし、表情筋が不自然な動きをしていないな。彼は本当に嘘を吐いてはいないのだろう。
「分かった。お前を信じよう」
「信じてくださりありがとうございます。では、当日お会いしましょう」
軽く一礼すると、トーマンは隙だらけの背中を俺たちに向けながら去って行く。
本当に話しをするだけだったようだな。
「とりあえず宿に入ろうか」
扉を開け、今度こそ俺たちは宿屋に入った。
「いらっしゃい。何名様ですか?」
「五名です」
カウンターにいる店主に人数を伝えながら受付に向かう。
「すみません。この珍獣コンテストなのですが、詳しいことを知っていますか?」
先ほどトーマンからもらった紙を店主に見せる。
一応参加はするが、完全に信じることはできないからな。できる限り情報収集をしておかないと。
「ああ、それね。この町の町長さんが毎年主催しているコンテストよ。確かトーマンさんがスポンサーになっていたわね。勝敗は生き物の珍しさや美しさ、賢さなんかを観客にアピールして、投票で一番を決めるの」
「へぇー、そうなのですね。ありがとうございます」
店主に礼を言い、部屋の代金を支払う。
「あの男がスポンサーだなんて本当に大丈夫ですの? 何か裏がありそうな気がしますわ」
「心配だよね」
「裏で観客を買収していた場合は出来レースになる。参加するだけムダだ」
「あの男の余裕な顔を思い出せば、買収している可能性が高いですわ。シロウさん! 止めたほうがいいですわよ。一泊は止めて夜中に出発しませんか?」
エリーザが夜逃げみたいなことを提案してくる。
確かにそうかもしれないけれど、やってみないとわからないのも事実だ。勝負を避けて逃げるのは、何だか嫌だ。
「いや、キャッツの魅力ならどの観客もイチコロだ。きっと大丈夫だよ」
心配ないことを彼女たちに伝え、俺たちは部屋に向かう。
きっと大丈夫だ。魔神花となったミラーカと戦ったとき、キャッツが小動物呼びをしてネズミを従わせた。
もし、あの能力に他の可能性を見出せるとしたのなら、何があっても勝てるはずだ。
だけど、その前にやるべきことをしないといけない。
「マリー、お願いがあるのだけど」
「何でしょうか? 何でも言ってください」
「実は――」
マリーにあることを頼むと、俺たちは部屋に入って一泊した。
そして数日が経ち、とうとう珍獣コンテストの日がやってくる。
「観客の皆様、お待たせしました! これより珍獣コンテストを開催します!」
「わあああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
司会が開催を宣言すると、観客たちが歓声を上げる。
「んんん~ん。よく来てくれました。逃げ出さないでくれて僕は安心しましたよ」
「当たり前だろう。キャッツを諦めてもらうには、参加するしかないからな」
「では、キャスコをかけて尋常に勝負としましょう」
「ああ、絶対に俺たちが優勝する」
「その威勢がどこまで続くのか見ものですね。では、僕のパートナーをご紹介しましょう」
トーマンは召喚石を地面に投げ、中から大会用の獣を出す。
「この獣は!」
10
お気に入りに追加
1,754
あなたにおすすめの小説
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる