Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳

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第十一章

第七話 今回も奪われたけど、最終的には勝ちました

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「シャクルアイス!」

 俺は氷による拘束呪文を唱える。するとゾウ型の魔物、エレファントエンペラーの足元に水が出現した。その水は魔物の足に巻きつくと、すぐに氷に変化をする。

『パオオーン!』

 急に足が動かなくなり、エレファントエンペラーは吠える。

 やった。やつの動きを封じてしまえば、逃げられる心配はない。

 魔物は長い鼻を動かし、振り回す。

「マリーは攻撃をするな! エレファントエンペラーの鼻の先端は、斧のようになっている。触れれば簡単に斬られてしまうぞ」

「分かりましたわ。クロエ、ミラーカ、お願いしますわ」

「うん」

「言われなくとも分かっているさ」

 接近戦は危険だと伝えると、マリーがクロエとミラーカに指示を出す。

「狙って、発射!」

 クロエが弓を構えて矢を放つ。すると彼女の放った矢は、魔物の目に突き刺さった。

『パギャオオーン!』

 視界の一部を奪われたエレファントエンペラーは、斧になっている鼻を無茶苦茶に振り回す。

 相当怒っているようだな。下手に近づくのは危険だろう。

 魔物が暴れ疲れて動きが鈍くなるのを待つ。すると、やつの頭部にある王冠が輝き出した。

 すると、青空だった空が曇り、雷雲となる。

『パオオーン!』

 魔物が吠えた瞬間、雷が鳴る。落雷が発生し、エレファントエンペラーに直撃した。

 落雷による熱で拘束していた氷が溶かされ、魔物は自由になる。

「まずい! みんな散開してくれ!」

 急ぎ、仲間たちに散らばるように言う。

 解放された魔物が、雷を纏った状態でこちらに突進してきたからだ。

 マリーたちは左右に逃げて魔物の攻撃から逃れるが、俺はその場に立ち尽くす。

 これで狙いは俺だけに絞られた。

「さて、始めるとしますか。アクアガード」

 呪文を唱えて全身を水で覆う。そして跳躍すると、刃のない鼻の部分に飛びついた。

 魔物が纏っている電気が流れてくる。

 しかし、痺れを感じることはない。

 あることを確認したところで、魔物から飛び降りると地面に着地する。

 そして纏っていた水を体から離すと、それを球状に変えた。

 えーと、確か今日の料理当番はエリーザだったよな。

「エリーザ、食塩を投げてくれないか」

「食塩? 分かりましたわ」

 いきなり調味料を要求されて彼女は困惑していた。だが、俺に考えがあることに気づいてくれたようで、直ぐに荷物から食塩の入った瓶を取り出して投げる。

「ありがとう」

 エリーザにお礼を言い、蓋を開けると電気を纏った水の中に食塩を入れる。

「さあ、終わらせるとしよう」

 食塩入りの電気を纏った水を、エレファントエンペラーに放つ。

『パギャオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!』

 電気を纏った水が魔物に直撃した瞬間、獲物は悲鳴を上げながら地面に倒れる。今の攻撃で絶命したようで、エレファントエンペラーは動かなくなった。

 魔物が倒れた直後、マリーたちが俺のところにやって来る。

「自分から落雷を受けたときはなんともなかったのに、どうしてシロウの攻撃は通用しましたの?」

「ああ、それはな。水は電気をほとんど通さないからだ」

「え! 水は電気を通すものだよね!」

 マリーの質問に答えると、クロエが驚く。

「クロエの言う水と言うのは、水以外にも不純物が混ざった状態のものだ。純水であれば、電気を通さない。あの魔物は身体の表面に純水を纏っていたから、落雷を受けても平気だったと言うわけだ」

「なるほど、水を纏って、エレファントエンペラーに抱きついたのは、あいつの純水を奪うためだったと言うわけだね」

 さすがミラーカだ。今の説明である程度理解してくれた。

「そう。あいつの身体から水を奪い、食塩を加えたことで、電気を通す水になった。その水さえ当てれば、いくらエレファントエンペラーであっても電撃には耐えられない」

「魔物を倒した理屈なんてどうでもいいですわよ! それよりも早くしないと、また奪われてしまうかもしれませんわよ!」

『ワン、ワン、ワン!』

 説明している最中、エリーザとキャッツが、早く討伐の証を剥ぎ取るように言う。

「それもそうだな」

 エリーザの言うとおり、またあのオバサンが横取りに来るかもしれない。ここは早く採取を終わらせたほうがいいだろう。

「シロウ。今回は私が剥ぎ取りをさせてもらってもいいかい?」

「まぁ、いいけど場所は分かっているか?」

「口元にある牙だろう。それぐらい分かっているさ」

 持っている袋をミラーカに渡すと、彼女はエレファントエンペラーに近付き、二本の牙を剥ぎ取る。

「ほら、綺麗に剥ぎ取れただろう」

 綺麗に剥ぎ取れたことを証明したいのか、ミラーカが二本の牙を持ち上げて見せびらかす。

 そんなことをしないで早く袋にしまってくれよ。また奪われるかもしれないじゃないか。

 そんなことを心の中で呟いていると、再び風が舞い上がる。

 まさか!

 風に気付いたときには遅かった。再び目にゴミが入り、咄嗟に瞼を閉じる。

 くそう。早く瞼を開けて、牙を守らないといけないと言うのに!

「アハハハハ! まさか十万ポイントのエレファントエンペラーを倒すとは思ってもいなかったよ。一応あんたたちの実力は認めてやるさ。だけど最後に笑うのはこの私たちさ。戦いに負け、勝負に勝つってね! それじゃあさようなら」

 赤い髪の女性の声が聞こえてくる。

 くそう。またしても奪われてしまった。

 目の痛みがなくなり、閉じていた瞼を開ける。ミラーカの手には牙がなくなっていた。

「ミラーカ! 牙は?」

「どうやら、取られてしまったようだね」

「何を呑気なことを言っているのですか! 早く追いかけて取り戻しますわよ!」

 ミラーカの態度にマリーが怒り、彼女はあの女を探しに走って行く。

 マリーに続いて、クロエたちも追いかけて行った。

「俺も探さないと」

「シロウちょっと待った」

 探査魔法を使おうとして、両手を前に出したときだ。ミラーカが止めるように言う。

「シロウこいつを見てくれ」

 ミラーカは懐から空になっている瓶を見せる。容器の内側には、僅かにジェル状の物体が残っていた。

 これはもしかして。

 ミラーカを見ると、彼女はウインクをした。

「分かった。マリーたちを呼び戻そう」

 追いかけに行ったマリーたちを呼び戻し、俺たちは制限時間一杯まで他の魔物を討伐した。





「お前たちも頑張ったようだが、今回は俺たちが勝たせてもらう」

「結果が分かっていると言うのに、よく逃げ出さなかったね。まずは褒めてあげるよ」

「対戦相手が俺たちだったのだ。運がなかったと思うしかない」

 ギルドに戻って合流するなり、金髪の男、赤い髪の女、青い髪の男がそれぞれ勝ち誇った態度で俺たちに声をかける。

 討伐の証は先にギルドマスターのガイアに渡してある。あとは彼の集計が終わるのを待つだけだ。

 しばらくすると、ガイアが胸の前で腕を組みながら俺たちのところにやって来る。

「さて、まずは両チーム討伐ご苦労だった。証を確認したのだが、結果を見て俺はびっくりした。なんと、十万ポイントを超えていたのだ」

 ギルドマスターのガイアの言葉に、対戦相手のチームはニヤリと口角をあげる。

「では、勝者を発表しよう。勝ったのは、シロウ率いるエグザイルドだ!」

「やりましたわ! シロウ!」

「私たち、あのあと頑張ったものね!」

「本当に良かったです」

 カラクリが分かっていないマリーたちは、本当に逆転したと思い込んでいるようだ。三人は抱き合って勝利を喜ぶ。

「待て、待て、待て! それは可笑しいだろうが!」

「そうだよ! どうして私たちが負けるのさ!」

「俺たちは十万ポイントであるエレファントエンペラーを倒したのだぞ」

 結果に納得のいかない三人は、ギルドマスターのガイアに詰め寄る。しかし彼は、三人の言葉の意味が理解していないようで、キョトンとしていた。

「お前たち、何か変なものを食べて頭がおかしくなっているのか? エレファントエンペラーの牙を持ち帰ったのはシロウたちだぞ」

「「「はー!」」」

 ガイアの言葉に、三人は大きく口を開けて間抜け面を晒す。

「あははははは、あーはははは」

 三人の顔を見た瞬間、ミラーカがお腹を押さえながら大声で笑い出した。

「本当に気づいていないとは思ってもいなかったよ。あんたたち、あれを持っていて変な違和感を覚えなかったのかい?」

 ミラーカが三人に尋ねるが、彼らは言葉の意味が理解していない様子だ。

 パチン!

 ミラーカが指を鳴らした直後、事務所の奥からジェル状の生き物が飛び出した。

「スライム!」

 ガイアが声を上げた瞬間、スライムは象の牙に変身する。

「こいつは私が研究して作った人に無害なマネットライムだ。言葉は話せないが、変身能力は野生のものと変わらない。あんたたちの目を欺くために、こいつを囮にしたのさ」

「なんだって!」

 ミラーカの説明に、赤い髪の女性が驚く。

「因みにお前たちが証として持って来たのはエレメント階級のオーガの頭だけだぞ」

 ガイアの言葉を聞いた瞬間、思わず吹き出しそうになった。

 エレメント階級のオーガって、俺たちから奪ったものじゃないか。つまり、あいつらは一体も倒していなかったってことなのかよ。

 きっとこれまでベストスリーに入れたのも、他者から奪い、ハイエナをしていたからなのだろうな。

「まったく、第三位ともあろうものが情けないではないか! お前たちは今から降格だ! ランキング外からやり直して来い!」

「「「は、はい」」」

 疲れた表情を浮かべながら、三人は力なく返事をするのであった。
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