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第十章
第十一話 さらば変態よ
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~シロウ視点~
よし、上手くいった。
身体が維持できずに腐れていく魔神木を見て、俺は小さくガッツポーズをした。
成功するかはかけだったけど、上手くいってくれて何よりだ。
『ぎゃああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! どうして俺の身体が腐っていくううううううううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!』
彼にとっては予想外のことだったらしい。仕方がない。一応教えてやるとするか、エルフではなくなった頭で理解ができるかは不明だがな。
「仕方がないので教えてやろう。周囲の木が枯れてゆくのを見て、お前が他の木から栄養と水分を奪っていることを察した。だから魔法で木が腐る原因の細菌を増殖させたんだ。
お前は栄養と水分を多く得てしまったからな。細菌が増殖する環境を自ら作り出してしまったんだよ」
「そうなのですわね。何をしようとしていたのかはわかりませんが、自らの行いで首を絞めるとはとんだおバカさんですわ」
俺の隣で戦っているマリーが軽く毒を吐く。
「マリー。まだ、クロエが捉えられている状態なんだ。あいつを刺激するようなことは極力避けてくれ」
「そうですが、ワタクシのシロウがどんな状況になろうとも、あの木の化け物から、クロエを助け出してくれると信じておりますもの」
マリーが片目を瞑ってウインクをしてくる。
やれやれ、期待されている以上は頑張って応えてあげないといけないじゃないか。最近は依頼以外での戦闘も増えてきているような気がするが、クロエの命がかかっている以上は本気でやるしかないか。
思考を巡らせて考える。
細菌の増殖により、やつの身体は徐々に腐っていく。だけど、だからと言って勝ち確とは言えない。
『くそう! このままでは死んでしまう。こうなっては背に腹はかえられない。ぎゃあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
予想した通り、魔神木となったアーシュさんは腐り始めている箇所を自ら切り離して、それ以上の進行を阻止したな。
「やっぱりそうなるよなぁ。細菌を利用した攻撃はこれ以上やっても効果は薄いだろうし、他の方法を考えるとしますか」
『シロウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ! 邪魔をするなあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
複数の触手のような根っ子が地面を砕き、石礫を飛ばしてくる。
横に跳躍して躱すと、クロエの実家の陰に一旦隠れる。
やつは身体中に目があるからな。体勢を立て直すために隠れても直ぐに見つかってしまうだろう。
どうやってやつを倒そうか。
次の手を考えていると足に何かが当たった。
「クロエ……の人形……なのか? それにしても精巧に作られてあるな。一瞬でも本物と見間違えてしまった」
戦闘中にも関わらず、興味を引かれたのでクロエの人形を抱き起こす。
この人形を上手く使えば、囚われている本物のクロエを救出することができないか。上手くいくかは神のみぞ知ると言ったところだが、やってみないことには何も始まらない。
「インピード・レコグニション」
魔神木に対して認識阻害の魔法をかけた。これであいつはこの人形が本物だと認識するはずだ。
クロエ人形をお姫様抱っこをすると、魔神木になったアーシュさんに近づく。
「おーい! 本物はこっちだ! 人形とすり替わっていたことに気づかないとは、とんだ間抜けだな」
挑発的な言葉を言うと、複数の目が俺のほうに視線を向ける。
『バカな! いつの間に! くそう。俺のクロエを返せええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!』
複数の目と視線が合った瞬間、凄まじい眠気に襲われてしまう。我慢ができずに瞼を閉じてしまった。
あいつの目と視線が合ってしまうと、脳内に睡眠物質が増加させられてしまうのか。ここで眠ってしまえば、作戦が失敗してしまう。
「ウイークアップ!」
覚醒魔法を唱え、脳内に溜まった睡眠物質を除去する。閉じていた瞼を開けた刹那、複数の触手のような枝が迫ってきた。
横に跳躍しながら躱していくと、本物のクロエが囚われている枝を見上げる。
「ウエポンカーニバル、ウエポンアロー!」
空中に複数の武器を展開させると、得物を射出した。
攻撃が枝にヒットすると、バラバラになって地面に落ちていく。
身体を支えていたものを失い、枝と一緒に本物のクロエも落下した。彼女は眠っているようで、意識のない身体は頭から落下していた。このまま地面に激突すれば、即死の可能性も出てくる。
『クロエを返せ!』
本者に気を取られている間に、人形のクロエが奪われてしまったが、あの人形の役目はここまでだ。
「スピードスター!」
俊足の魔法を唱えて素早く移動をすると、地面に衝突する前にクロエをキャッチ。
そのままマリーたちと合流する。
「クロエを救出できた。あとはあの魔神木とアーシュさんを分離させるだけだ。パースペクティブ」
透視魔法を唱え、アーシュさんの本体がある場所を探す。
どこだ。彼の本体がある場所は?
魔神木の肉体の隅々まで探す。しかし、どこにもエルフの姿は見当たらなかった。
まさか、完全に融合してしまったのか。
彼は救いようがないほどの変人ではあるが、あれでもクロエにとっては家族なんだ。できることなら、助ける方向で考えていた。けれど、完全に融合してしまったのなら話は別だ。
完全に魔物になってしまった以上は、倒さなければならない。
「ごめん。クロエ、君のお兄さんを救ってあげられなくって。デスボール!」
呪文を唱え、上空に直径十メートルほどの火球を生み出す。
レオのときとは魔神木の性質が違う。それは肉体である枝が、細菌により腐ったことで証明された。やつの身体は大木と変わらない。ならば、この業火に焼かれれば倒せるはずだ。
「喰らえ! デスボール!」
巨大な火球を振り下ろし、魔神木の肉体に当てる。
『ぎゃああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
炎が触れた魔神木は断末魔の悲鳴を上げた。
やつは抵抗することなく、炎に焼かれる。
これで終わっただろう。
業火に焼かれたアーシュさんの最後を見届ける。
よし、上手くいった。
身体が維持できずに腐れていく魔神木を見て、俺は小さくガッツポーズをした。
成功するかはかけだったけど、上手くいってくれて何よりだ。
『ぎゃああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! どうして俺の身体が腐っていくううううううううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!』
彼にとっては予想外のことだったらしい。仕方がない。一応教えてやるとするか、エルフではなくなった頭で理解ができるかは不明だがな。
「仕方がないので教えてやろう。周囲の木が枯れてゆくのを見て、お前が他の木から栄養と水分を奪っていることを察した。だから魔法で木が腐る原因の細菌を増殖させたんだ。
お前は栄養と水分を多く得てしまったからな。細菌が増殖する環境を自ら作り出してしまったんだよ」
「そうなのですわね。何をしようとしていたのかはわかりませんが、自らの行いで首を絞めるとはとんだおバカさんですわ」
俺の隣で戦っているマリーが軽く毒を吐く。
「マリー。まだ、クロエが捉えられている状態なんだ。あいつを刺激するようなことは極力避けてくれ」
「そうですが、ワタクシのシロウがどんな状況になろうとも、あの木の化け物から、クロエを助け出してくれると信じておりますもの」
マリーが片目を瞑ってウインクをしてくる。
やれやれ、期待されている以上は頑張って応えてあげないといけないじゃないか。最近は依頼以外での戦闘も増えてきているような気がするが、クロエの命がかかっている以上は本気でやるしかないか。
思考を巡らせて考える。
細菌の増殖により、やつの身体は徐々に腐っていく。だけど、だからと言って勝ち確とは言えない。
『くそう! このままでは死んでしまう。こうなっては背に腹はかえられない。ぎゃあああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
予想した通り、魔神木となったアーシュさんは腐り始めている箇所を自ら切り離して、それ以上の進行を阻止したな。
「やっぱりそうなるよなぁ。細菌を利用した攻撃はこれ以上やっても効果は薄いだろうし、他の方法を考えるとしますか」
『シロウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ! 邪魔をするなあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
複数の触手のような根っ子が地面を砕き、石礫を飛ばしてくる。
横に跳躍して躱すと、クロエの実家の陰に一旦隠れる。
やつは身体中に目があるからな。体勢を立て直すために隠れても直ぐに見つかってしまうだろう。
どうやってやつを倒そうか。
次の手を考えていると足に何かが当たった。
「クロエ……の人形……なのか? それにしても精巧に作られてあるな。一瞬でも本物と見間違えてしまった」
戦闘中にも関わらず、興味を引かれたのでクロエの人形を抱き起こす。
この人形を上手く使えば、囚われている本物のクロエを救出することができないか。上手くいくかは神のみぞ知ると言ったところだが、やってみないことには何も始まらない。
「インピード・レコグニション」
魔神木に対して認識阻害の魔法をかけた。これであいつはこの人形が本物だと認識するはずだ。
クロエ人形をお姫様抱っこをすると、魔神木になったアーシュさんに近づく。
「おーい! 本物はこっちだ! 人形とすり替わっていたことに気づかないとは、とんだ間抜けだな」
挑発的な言葉を言うと、複数の目が俺のほうに視線を向ける。
『バカな! いつの間に! くそう。俺のクロエを返せええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!』
複数の目と視線が合った瞬間、凄まじい眠気に襲われてしまう。我慢ができずに瞼を閉じてしまった。
あいつの目と視線が合ってしまうと、脳内に睡眠物質が増加させられてしまうのか。ここで眠ってしまえば、作戦が失敗してしまう。
「ウイークアップ!」
覚醒魔法を唱え、脳内に溜まった睡眠物質を除去する。閉じていた瞼を開けた刹那、複数の触手のような枝が迫ってきた。
横に跳躍しながら躱していくと、本物のクロエが囚われている枝を見上げる。
「ウエポンカーニバル、ウエポンアロー!」
空中に複数の武器を展開させると、得物を射出した。
攻撃が枝にヒットすると、バラバラになって地面に落ちていく。
身体を支えていたものを失い、枝と一緒に本物のクロエも落下した。彼女は眠っているようで、意識のない身体は頭から落下していた。このまま地面に激突すれば、即死の可能性も出てくる。
『クロエを返せ!』
本者に気を取られている間に、人形のクロエが奪われてしまったが、あの人形の役目はここまでだ。
「スピードスター!」
俊足の魔法を唱えて素早く移動をすると、地面に衝突する前にクロエをキャッチ。
そのままマリーたちと合流する。
「クロエを救出できた。あとはあの魔神木とアーシュさんを分離させるだけだ。パースペクティブ」
透視魔法を唱え、アーシュさんの本体がある場所を探す。
どこだ。彼の本体がある場所は?
魔神木の肉体の隅々まで探す。しかし、どこにもエルフの姿は見当たらなかった。
まさか、完全に融合してしまったのか。
彼は救いようがないほどの変人ではあるが、あれでもクロエにとっては家族なんだ。できることなら、助ける方向で考えていた。けれど、完全に融合してしまったのなら話は別だ。
完全に魔物になってしまった以上は、倒さなければならない。
「ごめん。クロエ、君のお兄さんを救ってあげられなくって。デスボール!」
呪文を唱え、上空に直径十メートルほどの火球を生み出す。
レオのときとは魔神木の性質が違う。それは肉体である枝が、細菌により腐ったことで証明された。やつの身体は大木と変わらない。ならば、この業火に焼かれれば倒せるはずだ。
「喰らえ! デスボール!」
巨大な火球を振り下ろし、魔神木の肉体に当てる。
『ぎゃああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
炎が触れた魔神木は断末魔の悲鳴を上げた。
やつは抵抗することなく、炎に焼かれる。
これで終わっただろう。
業火に焼かれたアーシュさんの最後を見届ける。
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