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第十章
第一話 クロエ、実家に帰らせてもらいます。
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~クロエ視点~
私ことクロエは、サザークの町を歩いてお買い物中です。今日は私が食事当番なので、張り切っています。
「シロウさんに、私の手料理を食べてもらえる日、今日は頑張るぞ」
頭の中で、シロウさんが私の手料理を食べて喜んでくれている姿を妄想します。
「えへへ、そんなに褒めないでくださいよ。私の料理が美味しいのは当然じゃないですか」
妄想の中のシロウさんに褒めていただいていると、心がぽかぽかとして温かい気持ちになります。
「今日は、私の得意料理であるサラダにしましょう! 野菜を切って、盛り付けをして、上から特製ソースをかければできあがりです!」
今晩の料理が決まれば、後は食材を買って調理するだけです。
「フン、フン、フフーン」
ご機嫌になった私は、鼻歌を口遊みながらスキップをしてお店に向かいました。
「おじさん、トミトとレダスをください」
「お、クロエちゃん。今日も可愛いね。サービスをしてトミトをひとつ、オマケで付けちゃうよ」
「わー、ありがとうおじさん」
褒められたので、一応お礼をいいますが、内心はあんまり喜んでいません。
あーあ、どうせ褒められるのなら、シロウさんから可愛いって言われたいな。
野菜を受け取り、代金を支払うと宿屋に帰ります。
まずは、台所を借りて野菜を洗うでしょう。その後に野菜を切って、盛り付けをして、最後に宿屋のおばちゃんが作った特製ソースをかければ完成! ああ、お料理って簡単でいいよね!
宿屋に帰ってからのことを考えていると、一羽の鳥が私の前に舞い降りました。
えーと、この鳥は確かリピートバードだったよね? マリーさんからのメッセージが来たときと同じ鳥だもの。
首を左右に振って周囲を見ます。周りには私しかいません。つまり、この子は私にメッセージを届けに来たというわけです。
でも、誰からだろう? 私にメッセージを送ってくれる人なんていたっけ?
首を傾げていると、リピートバードは私に尋ねることなく勝手に言葉を言い始めました。
『クロエ、久しぶりだな。元気にしていたか?』
この感じの喋り方はもしかして!
「兄さん! もしかして兄さんなの!」
私は思わず声を張り上げました。当然ですが、鳥からの返答はありません。
『実は父さんと母さんが病に倒れた。譫言でお前の名前を呼んでいる。悪いが、顔を見せに来てくれないか?』
「そんな! お父さんとお母さんの容態はどうなの! そんなに酷いの!」
再び強めの口調で鳥に語りかけますが、リピートバードからの返事はありません。
メッセージが終了したのか、鳥は両翼を羽ばたかせて空高く舞い上がります。
「ま、待ってよ! もっと詳しいことを教えて!」
上空を見上げながら、声を張り上げます。けれど、リピートバードには私の声が届きません。
「どうしよう。どうしよう。大変なことになっちゃった」
私はどうしようか悩みます。お父さんとお母さんが心配なのは事実です。だけど今の私は、エグザイルドのメンバー。勝手に抜け出す訳にはいきません。
「とにかく、シロウさんにこのことを伝えないと」
地を蹴って走り、急いで宿屋に向かいます。
宿屋に辿り着くと、すぐに階段を駆け上って私たちが使っている部屋の扉を開けました。
「シロウさん!」
「びっくりした。どうした? 何かあったのか?」
勢いよく扉を開けて大きい声を出したから、シロウさんは驚いて心配そうに私を見ます。
「シ、シロウさん。私、実家に帰らせてもらいます」
「「「ええー!」」」
実家に帰ることを告げると、マリーさん、ミラーカさん、エリちゃんが驚きました。
「ク、クロエ! それはどういうことですの!」
「いきなりだね」
「まさか、シロウさんに何かされましたの?」
「何で俺が関わっていることになるんだよ」
突然のことに皆さん焦っているようです。すみません。急いでいたので、上手く言葉が見つかりませんでした。
「なぁ、それはエグザイルドから抜けると言う意味なのか?」
「いえ、そうではなく……あ、でも、そうなってしまうのかなぁ?」
上手く伝える言葉が出ないでもじもじしていると、シロウさんは私の頭に手を置きました。そして柔らかい笑みを浮かべます。
「よかったら話してくれないか?」
「はい」
私は買い物の最中に、リピートバードから兄のメッセージを受け取ったということ伝えます。
「なるほどな。それで実家に帰りたいと」
「はい」
「場所はどこ何だ?」
「隣の大陸です」
「そうか。それなら全員で行くとするか」
シロウさんの言葉に驚きました。両親のお見舞いに行くのに、皆さんもついてくるなんて思いもしませんでした。
「実はな、クロエが買い物に行っている間、オルテガから依頼を受けたんだ。内容は隣の大陸に渡る船の護衛だ。依頼のついでに、次の拠点は隣の大陸に移そうかと考えていたんだ」
シロウさんの説明を聞き、心の中でギルドマスターに感謝しました。これでシロウさんたちに申し訳ないと思わないですみます。
「俺もクロエの両親が心配だから、一緒にお見舞いに行ってもいいか?」
「もちろんです。寧ろ私からお願いしたいぐらいです」
やったー! これでシロウさんを紹介することができる! お父さんとお母さんには、元気になったときに改めて紹介をして、まずは兄さんにシロウさんを紹介しよう!
私は何だか嬉しくなりました。
兄さんとシロウさん、仲良くしてくれるかな? 仲良くしてくれたら嬉しいのだけどなぁ。
「それじゃあ、今からおばちゃんに頼んで、キッチンで料理をして来ます」
私の神様に笑顔を向けると、そのまま部屋を出てキッチンに向かいます。大好きな人に美味しい手作りサラダを食べてもらうために。
私ことクロエは、サザークの町を歩いてお買い物中です。今日は私が食事当番なので、張り切っています。
「シロウさんに、私の手料理を食べてもらえる日、今日は頑張るぞ」
頭の中で、シロウさんが私の手料理を食べて喜んでくれている姿を妄想します。
「えへへ、そんなに褒めないでくださいよ。私の料理が美味しいのは当然じゃないですか」
妄想の中のシロウさんに褒めていただいていると、心がぽかぽかとして温かい気持ちになります。
「今日は、私の得意料理であるサラダにしましょう! 野菜を切って、盛り付けをして、上から特製ソースをかければできあがりです!」
今晩の料理が決まれば、後は食材を買って調理するだけです。
「フン、フン、フフーン」
ご機嫌になった私は、鼻歌を口遊みながらスキップをしてお店に向かいました。
「おじさん、トミトとレダスをください」
「お、クロエちゃん。今日も可愛いね。サービスをしてトミトをひとつ、オマケで付けちゃうよ」
「わー、ありがとうおじさん」
褒められたので、一応お礼をいいますが、内心はあんまり喜んでいません。
あーあ、どうせ褒められるのなら、シロウさんから可愛いって言われたいな。
野菜を受け取り、代金を支払うと宿屋に帰ります。
まずは、台所を借りて野菜を洗うでしょう。その後に野菜を切って、盛り付けをして、最後に宿屋のおばちゃんが作った特製ソースをかければ完成! ああ、お料理って簡単でいいよね!
宿屋に帰ってからのことを考えていると、一羽の鳥が私の前に舞い降りました。
えーと、この鳥は確かリピートバードだったよね? マリーさんからのメッセージが来たときと同じ鳥だもの。
首を左右に振って周囲を見ます。周りには私しかいません。つまり、この子は私にメッセージを届けに来たというわけです。
でも、誰からだろう? 私にメッセージを送ってくれる人なんていたっけ?
首を傾げていると、リピートバードは私に尋ねることなく勝手に言葉を言い始めました。
『クロエ、久しぶりだな。元気にしていたか?』
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私は思わず声を張り上げました。当然ですが、鳥からの返答はありません。
『実は父さんと母さんが病に倒れた。譫言でお前の名前を呼んでいる。悪いが、顔を見せに来てくれないか?』
「そんな! お父さんとお母さんの容態はどうなの! そんなに酷いの!」
再び強めの口調で鳥に語りかけますが、リピートバードからの返事はありません。
メッセージが終了したのか、鳥は両翼を羽ばたかせて空高く舞い上がります。
「ま、待ってよ! もっと詳しいことを教えて!」
上空を見上げながら、声を張り上げます。けれど、リピートバードには私の声が届きません。
「どうしよう。どうしよう。大変なことになっちゃった」
私はどうしようか悩みます。お父さんとお母さんが心配なのは事実です。だけど今の私は、エグザイルドのメンバー。勝手に抜け出す訳にはいきません。
「とにかく、シロウさんにこのことを伝えないと」
地を蹴って走り、急いで宿屋に向かいます。
宿屋に辿り着くと、すぐに階段を駆け上って私たちが使っている部屋の扉を開けました。
「シロウさん!」
「びっくりした。どうした? 何かあったのか?」
勢いよく扉を開けて大きい声を出したから、シロウさんは驚いて心配そうに私を見ます。
「シ、シロウさん。私、実家に帰らせてもらいます」
「「「ええー!」」」
実家に帰ることを告げると、マリーさん、ミラーカさん、エリちゃんが驚きました。
「ク、クロエ! それはどういうことですの!」
「いきなりだね」
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突然のことに皆さん焦っているようです。すみません。急いでいたので、上手く言葉が見つかりませんでした。
「なぁ、それはエグザイルドから抜けると言う意味なのか?」
「いえ、そうではなく……あ、でも、そうなってしまうのかなぁ?」
上手く伝える言葉が出ないでもじもじしていると、シロウさんは私の頭に手を置きました。そして柔らかい笑みを浮かべます。
「よかったら話してくれないか?」
「はい」
私は買い物の最中に、リピートバードから兄のメッセージを受け取ったということ伝えます。
「なるほどな。それで実家に帰りたいと」
「はい」
「場所はどこ何だ?」
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「そうか。それなら全員で行くとするか」
シロウさんの言葉に驚きました。両親のお見舞いに行くのに、皆さんもついてくるなんて思いもしませんでした。
「実はな、クロエが買い物に行っている間、オルテガから依頼を受けたんだ。内容は隣の大陸に渡る船の護衛だ。依頼のついでに、次の拠点は隣の大陸に移そうかと考えていたんだ」
シロウさんの説明を聞き、心の中でギルドマスターに感謝しました。これでシロウさんたちに申し訳ないと思わないですみます。
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