83 / 191
第九章
第七話 操られたオルウィン家の者たち
しおりを挟む
「ブラゴ! シロウたちにいったいどんな毒を飲ませた!」
「あははははは! 言う訳がないじゃないですか。尋ねられて答えるほど、僕はバカではないですよ」
テーブルに顔を埋めたまま、俺は二人の会話を耳に入れる。
なるほどな。どうやら俺は、不覚にもブラゴの毒入り紅茶を飲んでしまったということか。だけど毒を盛られたとわかった以上は、解決方法はもちろんある。解毒すればいい。
はぁー、ブラゴのやつ、本当に面倒臭いことをさせてくれるじゃないか。
毒には選択毒性と言うものがあり、生き物によって毒の影響の出やすさが異なってくる。
そして毒の種類も多い。神経毒に血液毒、細胞毒に自然毒、そして人口毒だ。そしてそれぞれの毒の成分が細かく分かれる。更に毒の種類によって治療の仕方も異なってくるのだ。なので、いったい何の毒を盛られたのかが分かっていないと治療が難しい。
仕方がない。面倒臭いけれど、一つ一つ試してみるか。
幸いにも、僅かに口を動かすことができる。これなら呪文を唱えることも可能だな。
あーあ、ブラゴのやつがせこい手を使ってくるせいで、面倒臭いことをしなければならないじゃないか。テーブルの上に蹲っているのも格好が悪いし、さっさと終わらせよう。
「ブラゴ! 今日こそは許さないんだからね」
「別に許してもらおうとは思ってもいませんよ。これが僕の仕事なのですから」
「直ぐにあんたを倒して解毒方法を教えてもらうよ!」
「やれるものならやってみてください。僕には、あなたたちに特攻をもつ防御壁を持っていますので。ねぇ、オルウィン男爵、マリーお嬢」
詳しい状況を把握することができないが、おそらくブラゴの言葉からして、彼の言っている防御壁というのはマリーたちのことなのだろうな。
仲間であるマリーや、その父親である男爵様を傷つけるようなことはできない。そう思っているのだろう。
本当に魔族らしいやり方だ。
「シロウたちならともかく、私がその手が通用すると思っているのか? 私は魔族だよ。同じチームに所属してはいるが、彼女は敵だ。マリーもろともブラゴをぶっ飛ばせるのであれば、一石二鳥。私には特しかない」
「腐っても魔族というわけですか。人間の男に毒されたかと思っていましたが、そうではないようですね。嬉しいような、作戦が失敗して悲しいような複雑な気分ですよ」
ミラーカの言葉に少し心配になった。
多分冗談だよな。本気でマリーたちもろとも倒そうとは思ってはいないよな?
安心しきれないところが怖い。ここは早く解毒したほうが良さそうだな。
えーと、ある程度は試したから、あと考えられるのはこれくらいかな。
「デトックスフィケイション」
解毒の魔法を唱えた瞬間、身体に起きた痺れがなくなった。さらに身体が軽くなったような気分となり、ゆっくり起き上がる。
「バカな! 僕の用意した毒は、簡単に解毒できるようなものではないんだぞ!」
俺が起き上がったのが、やつにとっては予想外だったようだ。ブラゴは驚きの表情を浮かべる。
「解毒するのに少し時間がかかったけれど、どうにか毒による身体の障がいを見つけることができたよ。お前の用意した毒の正体は神経毒だ。身体の神経に障がいを与えることで、身体の動きに制限をかける。ならば、毒素を薄めれば神経の異常がなくなり、普段どおりに動くことできる」
「くっ」
どうして動くことが可能なのか聞かされたブラゴは、苦虫を噛み潰したような表情をした。
「デトックスフィケイション」
身体を動かすことができないでいるクロエとエリーザにも、解毒の魔法をかける。
「シロウさんありがとう」
「助かりましたわ」
二人が完全に回復したのを確認すると、ブラゴに視線を向ける。
「残念だったな。これでお前の思うようにはならなかったというわけだ」
「クッ、だけどまだだ。僕はガーベラから、催眠にかかったオルウィン家たちを自由にすることができる権利を譲ってもらっている! シロウは仲間とその父親を攻撃できない!」
ブラゴが声を荒げると、マリーと男爵様はやつを守るように前に出る。
さてと、これは困ったな。どうやって二人を傷つけずにブラゴだけを倒そうか。
思考を巡らして考えてみるも、やはり方法は一つしかないという結論に至った。
どうせブラゴを攻撃しても、二人がやつを守ろうとするだろう。ということは、二人にかかった暗示を解くほうが先だよな。
「ブラゴさまの敵が出た! やつを倒せ」
男爵様が叫ぶと、応接室内に黒服の男たちが入ってきた。
彼らには見覚えがある。やっぱり俺の予想どおり、黒服たちは、男爵様の護衛で雇われた武闘家たちか。
「いくらシロウでも、これだけの人間たちを傷つけずに倒すことはできないはず。彼らに殴られ、ボロ雑巾のようになってください」
一斉に黒服たちが拳を構えて襲ってきた。
うーん、ギルドでの光景を繰り返しているよな。確か異世界の知識では、こういうのをデジャブと言うんだったけ?
だけど再現して俺まで同じ魔法を使うのは芸がない。ここは別の魔法で無力化させてもらうとしますか。
「スリープ」
黒服の男たちに睡眠魔法を発動した。脳内に睡眠物質が増加された彼らは、身体の機能を維持するために眠りに就く。
「さぁ、男爵様もしばらく眠っていてください」
マリーの父親にも睡眠魔法を発動させ、彼にも眠ってもらう。
「さて、これで黒服と男爵様はお寝んねだ。エンハンスドボディー」
黒服たちが床に倒れた直後、今度は肉体強化の魔法を唱えた。マリーが鞭を放って俺の胸を狙って攻撃したのが見えたからだ。
放たれた鞭を握り、軽い綱引き状態となる。
「どうしてシロウさんは、マリーさんにも睡眠魔法をかけないのですか? 彼女も眠らせれば、あとはブラゴだけじゃないですか!」
「マリーにも食らってくれればよかったのだけどな。マリーにはユニークスキル【抗体】がある。一度受けた状態異常を無効化するというやつだ。俺は前にマリーに対して、睡眠魔法を使ったことがある」
「なるほど、彼女の寝込みを襲おうとして一度使ってしまったと言うわけだね」
ミラーカの言葉に、苦笑いをしてしまう。
余裕なのはいいことだが、冗談を言っていい場面かどうかくらい、わかっているだろうに。
「これはいいことを聞きました。マリー嬢は一度受けた状態異常が通用しないですか。これはいい盾になりますね」
ブラゴがニヤリと不気味な笑みを浮かべる。
うーん。あの様子だと、ブラゴのやつ全然気づいていないみたいだな。それともわざと気付いていないふりをしているのか? 後者なら策士だが、前者ならただのバカだぞ。
まぁ、それを今から試すとしますか。ブラゴがせっかくマリーの状態が催眠だと教えてくれたのだ。なら、早急に終わらせてやつの心理を確かめるとしよう。
「マリー、いい加減に戻ってこいよ。ウエークアップ」
マリーに覚醒魔法を発動させた。
「あれ? ワタクシはいったい今まで何をしていたのでしょうか?」
「バカな! ガーベラの催眠魔法を解いただと!」
マリーが正気を取り戻したのを見て、ブラゴが驚愕した表情を見せる。
「催眠魔法って言うのは、脳を半覚醒にさせて半分眠っている状態にさせているんだ。それにより無意識の状態になる。だから、睡眠のサイクルであるレム睡眠とノンレム睡眠のサイクル速度を早め、目覚めさせれば催眠が解けると思った」
「まさか、そのような手段で、催眠を解くとは! だけど再びかけ直せばいいだけだ!」
ブラゴは指を擦らせてパチンと音を出す。
「さぁ、もう一度シロウを攻撃する……んだああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ」
やつがマリーに攻撃を指示した瞬間、彼女は鞭を動かして攻撃した。しかし標的は俺たちではなく、ブラゴに向けて放たれる。
彼女の一撃を受けたブラゴは窓を割って庭へと吹き飛ばされた。
ああ、どうやらやつはバカだったようだ。マリーにはユニークスキルの【抗体】があり、一度受けた状態異常を無効化すると教えたのに、もう忘れていやがる。
さてと、やつも吹き飛ばされたし、庭のほうが思いっきり戦える。
俺たちエグザイルドは、庭のほうへと移動した。
「あははははは! 言う訳がないじゃないですか。尋ねられて答えるほど、僕はバカではないですよ」
テーブルに顔を埋めたまま、俺は二人の会話を耳に入れる。
なるほどな。どうやら俺は、不覚にもブラゴの毒入り紅茶を飲んでしまったということか。だけど毒を盛られたとわかった以上は、解決方法はもちろんある。解毒すればいい。
はぁー、ブラゴのやつ、本当に面倒臭いことをさせてくれるじゃないか。
毒には選択毒性と言うものがあり、生き物によって毒の影響の出やすさが異なってくる。
そして毒の種類も多い。神経毒に血液毒、細胞毒に自然毒、そして人口毒だ。そしてそれぞれの毒の成分が細かく分かれる。更に毒の種類によって治療の仕方も異なってくるのだ。なので、いったい何の毒を盛られたのかが分かっていないと治療が難しい。
仕方がない。面倒臭いけれど、一つ一つ試してみるか。
幸いにも、僅かに口を動かすことができる。これなら呪文を唱えることも可能だな。
あーあ、ブラゴのやつがせこい手を使ってくるせいで、面倒臭いことをしなければならないじゃないか。テーブルの上に蹲っているのも格好が悪いし、さっさと終わらせよう。
「ブラゴ! 今日こそは許さないんだからね」
「別に許してもらおうとは思ってもいませんよ。これが僕の仕事なのですから」
「直ぐにあんたを倒して解毒方法を教えてもらうよ!」
「やれるものならやってみてください。僕には、あなたたちに特攻をもつ防御壁を持っていますので。ねぇ、オルウィン男爵、マリーお嬢」
詳しい状況を把握することができないが、おそらくブラゴの言葉からして、彼の言っている防御壁というのはマリーたちのことなのだろうな。
仲間であるマリーや、その父親である男爵様を傷つけるようなことはできない。そう思っているのだろう。
本当に魔族らしいやり方だ。
「シロウたちならともかく、私がその手が通用すると思っているのか? 私は魔族だよ。同じチームに所属してはいるが、彼女は敵だ。マリーもろともブラゴをぶっ飛ばせるのであれば、一石二鳥。私には特しかない」
「腐っても魔族というわけですか。人間の男に毒されたかと思っていましたが、そうではないようですね。嬉しいような、作戦が失敗して悲しいような複雑な気分ですよ」
ミラーカの言葉に少し心配になった。
多分冗談だよな。本気でマリーたちもろとも倒そうとは思ってはいないよな?
安心しきれないところが怖い。ここは早く解毒したほうが良さそうだな。
えーと、ある程度は試したから、あと考えられるのはこれくらいかな。
「デトックスフィケイション」
解毒の魔法を唱えた瞬間、身体に起きた痺れがなくなった。さらに身体が軽くなったような気分となり、ゆっくり起き上がる。
「バカな! 僕の用意した毒は、簡単に解毒できるようなものではないんだぞ!」
俺が起き上がったのが、やつにとっては予想外だったようだ。ブラゴは驚きの表情を浮かべる。
「解毒するのに少し時間がかかったけれど、どうにか毒による身体の障がいを見つけることができたよ。お前の用意した毒の正体は神経毒だ。身体の神経に障がいを与えることで、身体の動きに制限をかける。ならば、毒素を薄めれば神経の異常がなくなり、普段どおりに動くことできる」
「くっ」
どうして動くことが可能なのか聞かされたブラゴは、苦虫を噛み潰したような表情をした。
「デトックスフィケイション」
身体を動かすことができないでいるクロエとエリーザにも、解毒の魔法をかける。
「シロウさんありがとう」
「助かりましたわ」
二人が完全に回復したのを確認すると、ブラゴに視線を向ける。
「残念だったな。これでお前の思うようにはならなかったというわけだ」
「クッ、だけどまだだ。僕はガーベラから、催眠にかかったオルウィン家たちを自由にすることができる権利を譲ってもらっている! シロウは仲間とその父親を攻撃できない!」
ブラゴが声を荒げると、マリーと男爵様はやつを守るように前に出る。
さてと、これは困ったな。どうやって二人を傷つけずにブラゴだけを倒そうか。
思考を巡らして考えてみるも、やはり方法は一つしかないという結論に至った。
どうせブラゴを攻撃しても、二人がやつを守ろうとするだろう。ということは、二人にかかった暗示を解くほうが先だよな。
「ブラゴさまの敵が出た! やつを倒せ」
男爵様が叫ぶと、応接室内に黒服の男たちが入ってきた。
彼らには見覚えがある。やっぱり俺の予想どおり、黒服たちは、男爵様の護衛で雇われた武闘家たちか。
「いくらシロウでも、これだけの人間たちを傷つけずに倒すことはできないはず。彼らに殴られ、ボロ雑巾のようになってください」
一斉に黒服たちが拳を構えて襲ってきた。
うーん、ギルドでの光景を繰り返しているよな。確か異世界の知識では、こういうのをデジャブと言うんだったけ?
だけど再現して俺まで同じ魔法を使うのは芸がない。ここは別の魔法で無力化させてもらうとしますか。
「スリープ」
黒服の男たちに睡眠魔法を発動した。脳内に睡眠物質が増加された彼らは、身体の機能を維持するために眠りに就く。
「さぁ、男爵様もしばらく眠っていてください」
マリーの父親にも睡眠魔法を発動させ、彼にも眠ってもらう。
「さて、これで黒服と男爵様はお寝んねだ。エンハンスドボディー」
黒服たちが床に倒れた直後、今度は肉体強化の魔法を唱えた。マリーが鞭を放って俺の胸を狙って攻撃したのが見えたからだ。
放たれた鞭を握り、軽い綱引き状態となる。
「どうしてシロウさんは、マリーさんにも睡眠魔法をかけないのですか? 彼女も眠らせれば、あとはブラゴだけじゃないですか!」
「マリーにも食らってくれればよかったのだけどな。マリーにはユニークスキル【抗体】がある。一度受けた状態異常を無効化するというやつだ。俺は前にマリーに対して、睡眠魔法を使ったことがある」
「なるほど、彼女の寝込みを襲おうとして一度使ってしまったと言うわけだね」
ミラーカの言葉に、苦笑いをしてしまう。
余裕なのはいいことだが、冗談を言っていい場面かどうかくらい、わかっているだろうに。
「これはいいことを聞きました。マリー嬢は一度受けた状態異常が通用しないですか。これはいい盾になりますね」
ブラゴがニヤリと不気味な笑みを浮かべる。
うーん。あの様子だと、ブラゴのやつ全然気づいていないみたいだな。それともわざと気付いていないふりをしているのか? 後者なら策士だが、前者ならただのバカだぞ。
まぁ、それを今から試すとしますか。ブラゴがせっかくマリーの状態が催眠だと教えてくれたのだ。なら、早急に終わらせてやつの心理を確かめるとしよう。
「マリー、いい加減に戻ってこいよ。ウエークアップ」
マリーに覚醒魔法を発動させた。
「あれ? ワタクシはいったい今まで何をしていたのでしょうか?」
「バカな! ガーベラの催眠魔法を解いただと!」
マリーが正気を取り戻したのを見て、ブラゴが驚愕した表情を見せる。
「催眠魔法って言うのは、脳を半覚醒にさせて半分眠っている状態にさせているんだ。それにより無意識の状態になる。だから、睡眠のサイクルであるレム睡眠とノンレム睡眠のサイクル速度を早め、目覚めさせれば催眠が解けると思った」
「まさか、そのような手段で、催眠を解くとは! だけど再びかけ直せばいいだけだ!」
ブラゴは指を擦らせてパチンと音を出す。
「さぁ、もう一度シロウを攻撃する……んだああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ」
やつがマリーに攻撃を指示した瞬間、彼女は鞭を動かして攻撃した。しかし標的は俺たちではなく、ブラゴに向けて放たれる。
彼女の一撃を受けたブラゴは窓を割って庭へと吹き飛ばされた。
ああ、どうやらやつはバカだったようだ。マリーにはユニークスキルの【抗体】があり、一度受けた状態異常を無効化すると教えたのに、もう忘れていやがる。
さてと、やつも吹き飛ばされたし、庭のほうが思いっきり戦える。
俺たちエグザイルドは、庭のほうへと移動した。
30
お気に入りに追加
1,948
あなたにおすすめの小説

薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜
仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。
森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。
その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。
これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語
今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ!
競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。
まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

無能扱いされた実は万能な武器職人、Sランクパーティーに招かれる~理不尽な理由でパーティーから追い出されましたが、恵まれた新天地で頑張ります~
詩葉 豊庸(旧名:堅茹でパスタ)
ファンタジー
鍛冶職人が武器を作り、提供する……なんてことはもう古い時代。
現代のパーティーには武具生成を役目とするクリエイターという存在があった。
アレンはそんなクリエイターの一人であり、彼もまたとある零細パーティーに属していた。
しかしアレンはパーティーリーダーのテリーに理不尽なまでの要望を突きつけられる日常を送っていた。
本当は彼の適性に合った武器を提供していたというのに……
そんな中、アレンの元に二人の少女が歩み寄ってくる。アレンは少女たちにパーティーへのスカウトを受けることになるが、後にその二人がとんでもない存在だったということを知る。
後日、アレンはテリーの裁量でパーティーから追い出されてしまう。
だが彼はクビを宣告されても何とも思わなかった。
むしろ、彼にとってはこの上なく嬉しいことだった。
これは万能クリエイター(本人は自覚無し)が最高の仲間たちと紡ぐ冒険の物語である。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~
m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。
書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。
【第七部開始】
召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。
一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。
だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった!
突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか!
魔物に襲われた主人公の運命やいかに!
※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。
※カクヨムにて先行公開中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる