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第九章
第五話 どうやらマリーはエグザイルドを抜けるようです
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オルウィン家でお茶をご馳走になったその日の夜、俺は宿屋のベッドで横になっていた。
頭の中で、マリーの悲しげな顔が思い浮かび、歯を食い縛る。
「あんな顔をしないでくれよ。お前が言いたいことは分かっている。俺に止めて欲しかったんだろう。だけど、英雄と呼ばれているとは言え、俺はただの一般庶民でしかない。貴族の問題に首を突っ込むようなことはできないんだ」
ポツリと独り言を呟く。
「だけど、何とかなる方法を見つけてやるからな」
「マリーさん、これからどうするのでしょうか?」
「さあね? でも、最終的にはマリーが決めることだ。私たちが口出しをすることはできない」
「マリーお姉様のことですから、きっと屋敷を抜け出すと思いますわ。多分、こっそりこちらに来るのではないでしょうか?」
同じ部屋にいるクロエたちの話し声が耳に入ってくる。
まぁ、マリーのことだから可能性としてはあるよな。もし、家名を捨てる覚悟で、俺たちと合流しようとした場合のことも考えていたほうがいいかもしれない。
そんなふうに考えていると、窓に何か当たったような音が聞こえた。
「もしかしたらマリーお姉様かもしれませんわ」
「本当!」
エリーザの言葉にクロエが反応し、窓のほうに視線を向ける。
いや、その可能性はないだろう。ここは二階だぞ? 合流しようとしたら普通は扉を叩くだろう?
念のために窓を見る。外には一匹のフクロウのような鳥が、窓の前で羽ばたいていた。
「リピートバードか」
上体を起こしてベッドから立ち上がり、窓を開ける。するとリピートバードは部屋の中に入ってきた。鳥はテーブルの上に着地する。
「何だ。マリーさんじゃなかったんだ」
「予想が外れてわたしはがっかりですわ」
「リピートバードがこの部屋に訪れたと言うことは、もしかしたらマリーからのメッセージなのではないのかい?」
ミラーカの言葉に、クロエとエリーザは顔を見合わせる。
「早く聞きましょう!」
「シロウさんも早くこちらに来てくださいな」
集まるように言われ、リピートバードに近づく。
『シロウさん宛にメッセージがあります。お聞きになりますか?』
「ああ、頼む」
メッセージを言うように促すと、鳥は嘴を動かして教えられた内容を口にする。
『シロウ……ワタクシ』
俺の名と一人称からして、送り主はマリーで間違いないだろう。中々続きを言わないところからすると、言い出し難いようなことをこれから言おうとしているのかもしれないな。
『ワタクシ……お父様の言う通りにします。そして冒険者を辞めます。なので、二度とワタクシの前に顔を出さないでください』
「うそ! そんな!」
リピートバードの言葉に、クロエが驚く。
「この鳥、絶対に嘘を吐いていますわ! あのマリーお姉様が冒険者を辞めて、伯父様の言う通りにするなんてあり得ませんもの」
「エリーザ、気持ちは分かるが、リピートバードは言われたメッセージをそのまま繰り返す鳥だ。一言一句間違えて言うことはない。何があったのかは、私には分からないが、これが彼女の決めた道だ」
リピートバードの言葉に納得がいかなかったエリーザが激昂すると、それをミラーカが宥める。
可能性のひとつとしては普通に考えられたことだが、まさかこうも早く考えを変えるとは思わなかった。
メッセージを伝え終わったリピートバードは、翼を羽ばたかせて窓から外へと出て行く。
「わたし、明日お屋敷に行ってマリーお姉様からお話を聞きに行きますわ」
「私も行く!」
「待ってくれ! これはマリーが決めたことなんだ。ここは彼女のやりたいようにさせるべきだ」
感情的になっている二人を止めようと、俺はマリーの決めたことを尊重すべきと主張する。
「何を言っていますのシロウさん!」
「そうだよ! あのマリーさんが本心で言っているとは思えない!」
「確かにリピートバートの記憶力は凄まじい。相手の声のトーンや場の雰囲気も記憶し、本当に本人が喋っているように錯覚させることができる。それらからして、私もマリーが本気で私たちと縁を切ろうとしているとは思えないね」
ミラーカの説得力のある言葉に、俺は歯を食い縛る。
「そんなことは俺だって言われなくとも分かっている。だけど、貴族の問題に庶民である俺が口を挟むわけにはいかないだろう」
「庶民であるから、口出しができないと言うのであれば、シロウさん、わたしと結婚しましょう」
「ええー!」
唐突な言葉にクロエが驚きの声を上げる。
彼女の驚きも最もだ。エリーザはいったい何を考えている?
「なるほど、考えたね。確かにそれなら、シロウの言う庶民という壁はなくなる。だけど、そのまま既成事実を作ろうという魂胆ではないだろうね?」
ミラーカは彼女の言葉の意味を理解したようだ。そしてエリーザの言葉に裏があるのではないかと勘繰った彼女は、目を細めて鋭い視線を騎士爵の令嬢に向ける。
「そ、それは……もし、運が良ければそのままゴールインできればと思いもしましたけれど、多分そんなに都合よくはいかないに決まっていますわ」
「ふむ、確かにそうだな。万が一のことが起きた場合は、私が全力で邪魔をするからね。シロウは皆んなのもの。その関係性に亀裂を入れるようであれば、私が許さないよ。まぁ、最終的には私たちで決着をつける必要が出てくると思うが」
「二人だけで話しを進めないでくださいよ! 私にも分かるように教えてください! どうしてシロウさんとエリちゃんが結婚しなければならないのですか!」
クロエは未だにエリーザの考えが読めていないようで、彼女に尋ねる。
なるほどなぁ。二人の会話から、俺も何となくは察したよ。だけど、少し強引すぎじゃないか?
「クロエ、エリーザの作戦はこうだ。俺と彼女が演技として結婚をする。すると俺は一時的に貴族になる。そうなれば、親戚というポジションを利用し、多少なりとも口出しができるのではないかと考えたんだ」
クロエに説明をしながら、俺は答えがあっているのかを確認するために、エリーザを見た。
彼女は無言で頷く。
「なるほど、そう言うことでしたか。それでミラーカさんが不安になったと」
「クロエ、私は別に不安にはなっていないさ。変な妄想はしないでもらえるかい?」
「あう! ごめんなさい」
クロエの言葉が気に障ったのか、ミラーカは彼女を睨む。するとクロエは俺の後ろに隠れた。
「とにかく、マリーお姉様の真意を確かめるためにも、明日早速行動に移りましょう!」
こうして、マリーの本当の気持ちを確かめるために、俺とエリーザの結婚(仮)の作戦が始まった。
頭の中で、マリーの悲しげな顔が思い浮かび、歯を食い縛る。
「あんな顔をしないでくれよ。お前が言いたいことは分かっている。俺に止めて欲しかったんだろう。だけど、英雄と呼ばれているとは言え、俺はただの一般庶民でしかない。貴族の問題に首を突っ込むようなことはできないんだ」
ポツリと独り言を呟く。
「だけど、何とかなる方法を見つけてやるからな」
「マリーさん、これからどうするのでしょうか?」
「さあね? でも、最終的にはマリーが決めることだ。私たちが口出しをすることはできない」
「マリーお姉様のことですから、きっと屋敷を抜け出すと思いますわ。多分、こっそりこちらに来るのではないでしょうか?」
同じ部屋にいるクロエたちの話し声が耳に入ってくる。
まぁ、マリーのことだから可能性としてはあるよな。もし、家名を捨てる覚悟で、俺たちと合流しようとした場合のことも考えていたほうがいいかもしれない。
そんなふうに考えていると、窓に何か当たったような音が聞こえた。
「もしかしたらマリーお姉様かもしれませんわ」
「本当!」
エリーザの言葉にクロエが反応し、窓のほうに視線を向ける。
いや、その可能性はないだろう。ここは二階だぞ? 合流しようとしたら普通は扉を叩くだろう?
念のために窓を見る。外には一匹のフクロウのような鳥が、窓の前で羽ばたいていた。
「リピートバードか」
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「何だ。マリーさんじゃなかったんだ」
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ミラーカの言葉に、クロエとエリーザは顔を見合わせる。
「早く聞きましょう!」
「シロウさんも早くこちらに来てくださいな」
集まるように言われ、リピートバードに近づく。
『シロウさん宛にメッセージがあります。お聞きになりますか?』
「ああ、頼む」
メッセージを言うように促すと、鳥は嘴を動かして教えられた内容を口にする。
『シロウ……ワタクシ』
俺の名と一人称からして、送り主はマリーで間違いないだろう。中々続きを言わないところからすると、言い出し難いようなことをこれから言おうとしているのかもしれないな。
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「うそ! そんな!」
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可能性のひとつとしては普通に考えられたことだが、まさかこうも早く考えを変えるとは思わなかった。
メッセージを伝え終わったリピートバードは、翼を羽ばたかせて窓から外へと出て行く。
「わたし、明日お屋敷に行ってマリーお姉様からお話を聞きに行きますわ」
「私も行く!」
「待ってくれ! これはマリーが決めたことなんだ。ここは彼女のやりたいようにさせるべきだ」
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「何を言っていますのシロウさん!」
「そうだよ! あのマリーさんが本心で言っているとは思えない!」
「確かにリピートバートの記憶力は凄まじい。相手の声のトーンや場の雰囲気も記憶し、本当に本人が喋っているように錯覚させることができる。それらからして、私もマリーが本気で私たちと縁を切ろうとしているとは思えないね」
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「そんなことは俺だって言われなくとも分かっている。だけど、貴族の問題に庶民である俺が口を挟むわけにはいかないだろう」
「庶民であるから、口出しができないと言うのであれば、シロウさん、わたしと結婚しましょう」
「ええー!」
唐突な言葉にクロエが驚きの声を上げる。
彼女の驚きも最もだ。エリーザはいったい何を考えている?
「なるほど、考えたね。確かにそれなら、シロウの言う庶民という壁はなくなる。だけど、そのまま既成事実を作ろうという魂胆ではないだろうね?」
ミラーカは彼女の言葉の意味を理解したようだ。そしてエリーザの言葉に裏があるのではないかと勘繰った彼女は、目を細めて鋭い視線を騎士爵の令嬢に向ける。
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