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第九章
第九章 第四話 親子の対立
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「お父様、どうしてここに?」
突如現れた男性は、どうやらマリーの父親のようだ。彼女と同様に、俺も驚かされる。何せここは深緑の森、ギルドから許可を得られないと入れないところだ。
「私は男爵だぞ。その気になればギルドから許可を得ることなど造作もない。これ以上は他の人にまで迷惑をかけないでくれ。お前もオルウィン家の娘として生まれたのだから、いずれこうなることは分かっていただろう? 抵抗するというのは大胆かもしれないが、優雅で可憐ではないと思うのだがな?」
マリーの父親は一歩、また一歩とこちらに近づく。
黒服の集団だけでは、マリーが追われている理由がわからなかった。けれど男爵様の登場で、なんとなくだが察することができた。マリーと父親の間で何かが有り、マリーは父親から逃げていたのだ。あの黒服たちは、男爵様の護衛的な立場の人たちなのだろう。
「言いましたわよね。ワタクシはまだ自由でいたいと。身を固めるつもりはまだありません。それにお相手はワタクシ自身で決めさせていただきますわ」
「マリーよ、もう子どもではないんだ。わがままを許される年齢ではないことは分かっているはず。親は子を幸せにさせる義務がある。そのためには婚儀の相手は親が決めるべきなんだ」
「それはもう古い考えですわ! 今の時代、恋愛は自由! 将来共に生きる殿方はワタクシ自身で決めます」
「それは平民だから許される。貴族はそう言うわけにはいかない」
傍観者のように二人の会話を聞いていると、なんとなく察した。
なるほどな。男爵様はマリーの幸せを考えて、彼女を貴族の誰かと結婚させようとしている。けれどマリーはそれに反発しているというわけか。
男爵様の気持ちも分かるし、マリーの言い分も理解できる。だけど親子の仲が悪いままというのは良くないよな。
「伯父様、わたしからもお願いします。どうか、マリーお姉様の気持ちも分かってほしいのです。同じ女性として、マリーお姉様の気持ちは凄く分かりますの」
エリーザが一歩前に出ると、男爵様にマリーの気持ちも分かってほしいと告げる。
「エリ」
「わたしもお父様のお決めになった方と婚約することになり、一度その場所に赴きました。ですが、結果は子爵様のご子息の戯言であり、弄ばれただけに終わりましたわ。わたしの実体験から申し上げますと、親が決めたことが絶対に幸せになるとは限りません」
「それはあいつがバカだっただけだ。しっかりと下調べをすることなく、上っ面だけの話を鵜呑みにしてしまった結果、起きてしまったに過ぎない。私は同じ過ちはしない」
エリーザの説得力のある言葉に、男爵様は顔を引き攣らせるが、直ぐに反論する。
うーん。エリーザも勇気を出して、男爵様に口答えをしたことだし、俺も何かを言ってあげるべきだよな。だけど普通に言うだけでは火に油を注ぐだけだ。なるべく冷静に話し合う環境にもっていかないといけないよな。よし、やってみるか。
「あのう。男爵様、私のほうからも一つ言わせてもらいます」
一応相手は、マリーの父親の男爵様だ。言葉遣いには気をつけて、一人称も私に変える。
「娘さんの不本意な形で強引に婚儀を行ったとしましょう。そうした場合、噂の一つや二つは立ってしまうものです。その噂が広まって尾鰭がついてしまえば、たとえ嘘であったとしても、オルウィン家の家名に傷が付きます。そうなってしまった場合は、男爵様も不本意なはず。ここはお互いが納得する形で、きちんと解決するほうがよいのではないかと考えますが?」
なるべく彼の感情を刺激するような言葉を避け、柔らかい口調で語りかける。俺の会話術が成功したようで、男爵様は少しだけ表情を柔らかくすると、胸の前で腕を組む。
「確かに君の言う通りかもしれないな。えーと君は確か」
「シロウです。マリーお嬢様が所属しているエグザイルドのリーダーを努めさせてもらっています」
「そうか、君がブリタニアの英雄と言われる。そうだな。ここは君の顔を立てて、もう一度娘と話し合おうかと思う。迷惑をかけたお詫びがしたい。よければ屋敷に来てくれないか?」
ふう、どうにかぶじに話を穏便にすることができた。だけど、俺にできることはここまでだろう。これ以上は男爵様とマリーの問題だ。俺が入る余地はない。
そんなことを考えていると、マリーが俺の腕を握ってきた。
「シロウ。ありがとうございます。あなたのお陰で首の皮一枚でつながりましたわ。絶対にお父様を説得して、シロウとずっと一緒にいられるようにしますわね」
ニッコリと笑みを浮かべながら、彼女はお礼を言ってくる。
そんなにエグザイルドで冒険者がしたいんだな。まぁ、マリーは皆んなと仲がいいし、離れ離れになるのは寂しいのだろう。
「おい、引っ張るなよ。俺は一度ギルドに戻って、採取した薬草を渡さないといけないんだからな」
俺は一旦ギルドに寄って依頼を終わらせ、宿屋でマリーの実家に行くことをクロエたちに伝えた。すると、彼女たちも付いて行きたいと言い出し、エグザイルド全員で俺の生まれた街に戻ることになった。
「ここだな」
オルウィン家の門の前に来ると、家の扉が開かれて礼服を着た男性が俺たちの前にやってきた。
彼は白い肌でニコニコと笑みを浮かべている。
「お待ちしておりました。シロウ。旦那様がお待ちです」
彼は門を開けると、俺たちを敷地内に入れた。
あれ? どうして彼は俺の名を知っている? ああ、そうか。男爵様やマリーたちから事前に聞いていたんだな。それにしても初対面でいきなり呼び捨てか。まぁ、別に気にはしないけど。
そんなことを考えていると、ミラーカが男をジーッと見ていることに気づいた。
「ミラーカ? どうかしたか?」
「いや、なんでもない。この男からなんとも言えない匂いがしたので気になってしまっただけだよ」
俺は鼻をひくつかせて匂いを嗅いでみる。しかし何も匂うことはなかった。
「ああ、それは先ほど僅かに香る香水をつけたからでしょう。匂いに敏感な人しか分からないのですが、お姉さんは嗅覚が鋭いですね。とにかく旦那様とお嬢様がお待ちです」
俺たちは屋敷内に通され、応接室に案内された。
応接室のソファーにはすでに、男爵様とマリーが座っている。
既に話し合っていたのか、マリーは少々不機嫌そうにしていた。
「遅くなってすみません。仲間達に声をかけたら、自分たちも行くと言い出したもので」
「別に構わない。そこのソファーに座ってくれ」
男爵様の対面に座るように言われ、俺は言われたように真正面に座る。
「では、早速本題に入ろうか。私はマリーに、そろそろ婚約をさせようと思っている。なので、先に冒険者を止めさせてもらおうと考えているのだ」
森の中での会話のやり取りから、何となく予想はしていたのだが、まさか冒険者までをも辞めさせることになっているとは思わなかった。
「私はそもそも反対していたのだよ。貴族の娘が冒険者になるなど品位が落ちる。貴族には似つかわしくない職業だ。マリーには、貴族としての教養を再度学ばせ、貴族の子息と婚約させるべきだ」
男爵様の言葉に、肯定も否定もしないで耳を傾ける。
「お父様、ご自分の意見ばかり主張しないでください。シロウの意見も聞きたいですわ。あなただって、ワタクシがエグザイルドから離れれば困りますわよね?」
マリーが俺の気持ちを訊ねてくる。
確かに、マリーは俺たちの大切な仲間だ。リーダーとしては納得できない。だけど、貴族の話しに、平民である俺が口出しをすることはできない。
「俺からは何も言えない。これは男爵様とマリーの問題だ」
「お待たせしました。紅茶をお持ちいたしました」
空気を読んだのか読んでいないのか、なんとも言えない微妙なタイミングで、俺たちを案内した男が扉を開けて中に入ると、それぞれの前に紅茶の入ったカップを置く。
「とりあえずは紅茶を飲んでリラックスをしようか。君たちも飲みたまえ」
紅茶を飲むように促され、俺は紅茶を一口飲む。
紅茶を飲む間は誰も口を開こうとはしなかった。
飲み終わったところで、再度親子の会話のやり取りを傍観していたのだが、お互い意地を張っており、先に進むことはなかった。
ヒートアップしそうなところで、俺が仲裁に入る。それぐらいしか、今の俺にはしてやれない。
「もうこんな時間か。お詫びをするつもりが、見苦しい姿を見せるだけになってしまったな。今日のところは悪いが、シロウ君たちは帰ってもらえるかな? お詫びはまた後日、改めてしようと思う」
「わかりました。紅茶美味しかったです」
「シロウ」
ソファーから立ち上がり、紅茶のお礼を言うと、マリーが悲しげな眼差しを向けてくる。
そんな顔をしないでくれ。今の俺にはどうすることもできないんだ。
だけど、何かしらの方法は考えてあげるよ。それがリーダーの役目なんだから。
後ろ髪を引かれる思いに駆られながらも、俺は部屋を出る。
何かいい方法を考えなければならないな。
突如現れた男性は、どうやらマリーの父親のようだ。彼女と同様に、俺も驚かされる。何せここは深緑の森、ギルドから許可を得られないと入れないところだ。
「私は男爵だぞ。その気になればギルドから許可を得ることなど造作もない。これ以上は他の人にまで迷惑をかけないでくれ。お前もオルウィン家の娘として生まれたのだから、いずれこうなることは分かっていただろう? 抵抗するというのは大胆かもしれないが、優雅で可憐ではないと思うのだがな?」
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男爵様の気持ちも分かるし、マリーの言い分も理解できる。だけど親子の仲が悪いままというのは良くないよな。
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エリーザが一歩前に出ると、男爵様にマリーの気持ちも分かってほしいと告げる。
「エリ」
「わたしもお父様のお決めになった方と婚約することになり、一度その場所に赴きました。ですが、結果は子爵様のご子息の戯言であり、弄ばれただけに終わりましたわ。わたしの実体験から申し上げますと、親が決めたことが絶対に幸せになるとは限りません」
「それはあいつがバカだっただけだ。しっかりと下調べをすることなく、上っ面だけの話を鵜呑みにしてしまった結果、起きてしまったに過ぎない。私は同じ過ちはしない」
エリーザの説得力のある言葉に、男爵様は顔を引き攣らせるが、直ぐに反論する。
うーん。エリーザも勇気を出して、男爵様に口答えをしたことだし、俺も何かを言ってあげるべきだよな。だけど普通に言うだけでは火に油を注ぐだけだ。なるべく冷静に話し合う環境にもっていかないといけないよな。よし、やってみるか。
「あのう。男爵様、私のほうからも一つ言わせてもらいます」
一応相手は、マリーの父親の男爵様だ。言葉遣いには気をつけて、一人称も私に変える。
「娘さんの不本意な形で強引に婚儀を行ったとしましょう。そうした場合、噂の一つや二つは立ってしまうものです。その噂が広まって尾鰭がついてしまえば、たとえ嘘であったとしても、オルウィン家の家名に傷が付きます。そうなってしまった場合は、男爵様も不本意なはず。ここはお互いが納得する形で、きちんと解決するほうがよいのではないかと考えますが?」
なるべく彼の感情を刺激するような言葉を避け、柔らかい口調で語りかける。俺の会話術が成功したようで、男爵様は少しだけ表情を柔らかくすると、胸の前で腕を組む。
「確かに君の言う通りかもしれないな。えーと君は確か」
「シロウです。マリーお嬢様が所属しているエグザイルドのリーダーを努めさせてもらっています」
「そうか、君がブリタニアの英雄と言われる。そうだな。ここは君の顔を立てて、もう一度娘と話し合おうかと思う。迷惑をかけたお詫びがしたい。よければ屋敷に来てくれないか?」
ふう、どうにかぶじに話を穏便にすることができた。だけど、俺にできることはここまでだろう。これ以上は男爵様とマリーの問題だ。俺が入る余地はない。
そんなことを考えていると、マリーが俺の腕を握ってきた。
「シロウ。ありがとうございます。あなたのお陰で首の皮一枚でつながりましたわ。絶対にお父様を説得して、シロウとずっと一緒にいられるようにしますわね」
ニッコリと笑みを浮かべながら、彼女はお礼を言ってくる。
そんなにエグザイルドで冒険者がしたいんだな。まぁ、マリーは皆んなと仲がいいし、離れ離れになるのは寂しいのだろう。
「おい、引っ張るなよ。俺は一度ギルドに戻って、採取した薬草を渡さないといけないんだからな」
俺は一旦ギルドに寄って依頼を終わらせ、宿屋でマリーの実家に行くことをクロエたちに伝えた。すると、彼女たちも付いて行きたいと言い出し、エグザイルド全員で俺の生まれた街に戻ることになった。
「ここだな」
オルウィン家の門の前に来ると、家の扉が開かれて礼服を着た男性が俺たちの前にやってきた。
彼は白い肌でニコニコと笑みを浮かべている。
「お待ちしておりました。シロウ。旦那様がお待ちです」
彼は門を開けると、俺たちを敷地内に入れた。
あれ? どうして彼は俺の名を知っている? ああ、そうか。男爵様やマリーたちから事前に聞いていたんだな。それにしても初対面でいきなり呼び捨てか。まぁ、別に気にはしないけど。
そんなことを考えていると、ミラーカが男をジーッと見ていることに気づいた。
「ミラーカ? どうかしたか?」
「いや、なんでもない。この男からなんとも言えない匂いがしたので気になってしまっただけだよ」
俺は鼻をひくつかせて匂いを嗅いでみる。しかし何も匂うことはなかった。
「ああ、それは先ほど僅かに香る香水をつけたからでしょう。匂いに敏感な人しか分からないのですが、お姉さんは嗅覚が鋭いですね。とにかく旦那様とお嬢様がお待ちです」
俺たちは屋敷内に通され、応接室に案内された。
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既に話し合っていたのか、マリーは少々不機嫌そうにしていた。
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「では、早速本題に入ろうか。私はマリーに、そろそろ婚約をさせようと思っている。なので、先に冒険者を止めさせてもらおうと考えているのだ」
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「私はそもそも反対していたのだよ。貴族の娘が冒険者になるなど品位が落ちる。貴族には似つかわしくない職業だ。マリーには、貴族としての教養を再度学ばせ、貴族の子息と婚約させるべきだ」
男爵様の言葉に、肯定も否定もしないで耳を傾ける。
「お父様、ご自分の意見ばかり主張しないでください。シロウの意見も聞きたいですわ。あなただって、ワタクシがエグザイルドから離れれば困りますわよね?」
マリーが俺の気持ちを訊ねてくる。
確かに、マリーは俺たちの大切な仲間だ。リーダーとしては納得できない。だけど、貴族の話しに、平民である俺が口出しをすることはできない。
「俺からは何も言えない。これは男爵様とマリーの問題だ」
「お待たせしました。紅茶をお持ちいたしました」
空気を読んだのか読んでいないのか、なんとも言えない微妙なタイミングで、俺たちを案内した男が扉を開けて中に入ると、それぞれの前に紅茶の入ったカップを置く。
「とりあえずは紅茶を飲んでリラックスをしようか。君たちも飲みたまえ」
紅茶を飲むように促され、俺は紅茶を一口飲む。
紅茶を飲む間は誰も口を開こうとはしなかった。
飲み終わったところで、再度親子の会話のやり取りを傍観していたのだが、お互い意地を張っており、先に進むことはなかった。
ヒートアップしそうなところで、俺が仲裁に入る。それぐらいしか、今の俺にはしてやれない。
「もうこんな時間か。お詫びをするつもりが、見苦しい姿を見せるだけになってしまったな。今日のところは悪いが、シロウ君たちは帰ってもらえるかな? お詫びはまた後日、改めてしようと思う」
「わかりました。紅茶美味しかったです」
「シロウ」
ソファーから立ち上がり、紅茶のお礼を言うと、マリーが悲しげな眼差しを向けてくる。
そんな顔をしないでくれ。今の俺にはどうすることもできないんだ。
だけど、何かしらの方法は考えてあげるよ。それがリーダーの役目なんだから。
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