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第八章
第七話 シロウ! 今日こそ決着をつけてやるぜ!
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~レオ視点~
俺ことレオは、今日という日を待ち望んでいた。
何せ、今日は親善試合当日だ。今までの恨みを晴らすことができる。
「ゴホッ、ゴホッ」
そんなことを考えていると、何の前触れもなく、突然咽てしまった。
風邪でも引いたのだろうか? 妙に身体がだるいような気がする。だけど、そんなもの気合いでどうにかなるだろう。これまで風邪を引いたことはあるが、気合いで一日を乗り切ったことなど何度もある。今日も問題はないはずだ。
「よし、そろそろ準備をするか」
腰掛けていたベッドから立ち上がったところで扉が開かれ、エリナが入ってくる。
「はいこれ?」
彼女が渡してきたのは小瓶だ。中には液体が入っている。
「何だ? これは?」
「さぁ? ブラゴから渡すように言われたのよ。詳細は教えてくれなかったけど、万が一にでもピンチになってしまったのなら、それを飲むように言えって」
「どうして直接俺のところに持ってこないんだ?」
「自分が渡しても、受け取ってもらえないと思うかららしいわ」
なるほど、確かにブラゴから直接渡され、ピンチのときに使えなんて言われたら、俺はそのまま瓶を床に叩きつけていただろう。
「まあ、俺が負けるなんてことは、奇跡が起きない限りはあり得ないだろうな」
俺はベッドの上に置いてあったローブを着ると、フードを頭に欠けて素顔が分からないようにした。
わざわざこんなことをする必要はないのかもしれないが、これも演出の一環だ。
闘技場のリングの上でローブを脱いで姿を見せる。するとシロウは驚くも、対戦相手が俺だと知り、油断するだろう。そこで完膚なきまで叩きのめす。すると、ボコボコにされたシロウを見て、やつの評価は一気に下がる。代わりに俺の評価が上がり、英雄として持て囃され、ざまぁするってわけだ。
ニヤリと口角を上げ、俺は部屋から出ると闘技場へと向かった。
闘技場に入り、通路から会場内を見る。多くの観客が客席を埋めていた。
これだけ多くの客がいれば、どれだけシロウのやつが、本当は弱いのかを世間に知らしめることができる。
そのまま歩き出し、俺はリングに上がる。すると観客たちが一斉に沸き、デンバー国の名を口にした。
いいぞ、デンバー国=俺だ。観客の殆どは俺を応援している。
しばらくすると、五人組が闘技場内に入ってくる。シロウたちだ。
マリー以外は知らないが、いつの間にか仲間が増えていやがる。
チッ、シロウのやつめ、あんなに美少女たちを引き連れやがって。本当にムカつくやつだ! 俺のほうは、顔が白くてヘラヘラしているような男としか縁がなかったっていうのに!
だけどまぁ、考え方によってはあいつの好感度を下げる絶好の機会とも言える。
シロウを余裕で倒せば、彼女たちはあいつに幻滅するだろう。そうなれば俺のほうにつくだろうな。女は強い男が好きだ。それは生き物の本能のようなもの。あの女たちを俺のものにしてざまぁするのも、あいつに屈辱を与えられるだろうな。
「遅くなってすまない。あんたがデンバー国代表の選手で合っているか?」
シロウがリングに上がり、尋ねてくる。
「ああ、そうだ。久しぶりだな。シロウ」
ローブを脱ぎ捨て、俺はやつに姿を見せた。当然、俺の予想通りに驚いた顔をしやがった。
「レオ! ブリタニアの選手なんかぶっ倒せ!」
「我々デンバーのほうが上だと知らしめろ!」
観客たちは俺に向けて声援を送ってくる。しかし、シロウに対しての応援は何一つなかった。
「おいおい、どうやらお前を応援している観客はいないようだな。どうやらお前がブリタニアで英雄になったっていう噂はガセネタだったようだ」
「何を言っている? お前には聞こえていないのか? 一応俺に声援を送ってくれている人はいるぞ」
「ハハハハ! どうやら幻聴が聞こえているようだな! 俺には全然聞こえないぞ! あまりにも哀れだ。可愛そうだから。さっさと終わらせてくれる。おい審判! さっさと始めやがれ!」
審判に始めるように要求すると、やつは慌てて右手を上げる。
「では、これよりブリタニア国とデンバー国の親善試合を始めます。お二人とも準備はいいですね……始め!」
審判が開始宣言を行ったのと同時に下がったのを見て、俺はティルヴィングを鞘から抜く。
十字鍔であるキヨンから触手のようなものが飛び出す。そして俺の右腕に突き刺さった。
最初は気色悪かったが、これにもなれてきた。
「いくぞオラ!」
剣を水平に向けて俊足の突き技である一閃突きを放つ。
これで終わりだ!
心の中で叫ぶ。しかしシロウは、剣が触れるスレスレで横にずれて俺の攻撃を躱しやがった。
「こんなに早い速度が出せるとは思ってもいなかったな。ギリギリで躱せれた」
シロウの言葉に俺はホッとした。
なんだ。避けられたのはたまたまかよ。それもそうだよな。俺の攻撃は早い。例えシロウでも避けることは困難だ。
「それじゃあ今度は俺の番だな。スピードスター」
魔法を発動した瞬間、シロウは素早く俺に接近してきた。
気がついたときには目の前にいやがる。
「エンハンスドボディー」
続いて肉体強化の魔法を使いやがる。
その瞬間、俺の脳裏には、ギルドでやつにぶっ飛ばされた光景が浮かんできた。
まずい! またぶっ飛ばされる。早く避けなければ。
そう思った瞬間、俺の身体はいつの間にか後方に下がっており、シロウの攻撃を回避していた。
「ハハ、ハハハハハ! その程度か! どうやら弱くなったようだな。シロウ?」
今の一撃を躱して俺は確信した。
俺は確実にシロウより強い!
「今度こそ膝を突かせてやる!」
勝利を確信した俺は、勢いよくシロウに突っ込む。
どうやら俺は更に強くなったようだ。頭の中で思い浮かんだ通りに身体が動いてくれる。
コーウのときみたいに血の雨を降らせてやるからな。
そんなことを考えた瞬間、俺の身体は両腕を上げて大切斬の構えを取る。
やっぱりそうだ。俺が考えた瞬間、自動的に身体が勝手に動いてくれる。
シロウの左肩から右腰にかけて斬るように、ティルヴィングを振り下ろす。
「早い一撃だが、肉体強化で動体視力も上がっているんだ。残念だが当たらない」
宣言通り、シロウは一歩後退した。
俺の軌道が見えていたのか、やつは僅かな動きで回避しやがった。
「前よりも強くなったじゃないか。一体どんな修行をしたんだ?」
「修行なんてものは何一つしていない。俺には隠された才能という名のスキルがあった。それは【強剣依存】強い剣を所持していればそれだけで強くなれる!」
「何!」
俺の説明に、シロウのやつは驚いた表情をしやがった。いいぞ。どうやら俺の強さというものを理解したようだ。このままぶっ潰す!
今から一閃突きを放とうと身体が構えた瞬間、突然気持ち悪さを覚える。そして胃の中のものが逆流する感覚を覚え、口から吐き出した。
「ガハッ、ゴホ、ゴホ」
しかし、俺の口から出たものは胃の中で消化しきれなかったものではなく、赤い液体だった。
バカな! 俺は一度もシロウの攻撃を受けてはいないんだぞ! 一体何が起きやがった。
「ガ、ガアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ!」
訳が分からないでいると、今度は全身に強烈な痛みを覚える。まるで全身を引き裂かれるような痛みだ。
耐えられない痛みを感じた刹那、俺は目の前が真っ暗になった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽に書いていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
俺ことレオは、今日という日を待ち望んでいた。
何せ、今日は親善試合当日だ。今までの恨みを晴らすことができる。
「ゴホッ、ゴホッ」
そんなことを考えていると、何の前触れもなく、突然咽てしまった。
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「よし、そろそろ準備をするか」
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「何だ? これは?」
「さぁ? ブラゴから渡すように言われたのよ。詳細は教えてくれなかったけど、万が一にでもピンチになってしまったのなら、それを飲むように言えって」
「どうして直接俺のところに持ってこないんだ?」
「自分が渡しても、受け取ってもらえないと思うかららしいわ」
なるほど、確かにブラゴから直接渡され、ピンチのときに使えなんて言われたら、俺はそのまま瓶を床に叩きつけていただろう。
「まあ、俺が負けるなんてことは、奇跡が起きない限りはあり得ないだろうな」
俺はベッドの上に置いてあったローブを着ると、フードを頭に欠けて素顔が分からないようにした。
わざわざこんなことをする必要はないのかもしれないが、これも演出の一環だ。
闘技場のリングの上でローブを脱いで姿を見せる。するとシロウは驚くも、対戦相手が俺だと知り、油断するだろう。そこで完膚なきまで叩きのめす。すると、ボコボコにされたシロウを見て、やつの評価は一気に下がる。代わりに俺の評価が上がり、英雄として持て囃され、ざまぁするってわけだ。
ニヤリと口角を上げ、俺は部屋から出ると闘技場へと向かった。
闘技場に入り、通路から会場内を見る。多くの観客が客席を埋めていた。
これだけ多くの客がいれば、どれだけシロウのやつが、本当は弱いのかを世間に知らしめることができる。
そのまま歩き出し、俺はリングに上がる。すると観客たちが一斉に沸き、デンバー国の名を口にした。
いいぞ、デンバー国=俺だ。観客の殆どは俺を応援している。
しばらくすると、五人組が闘技場内に入ってくる。シロウたちだ。
マリー以外は知らないが、いつの間にか仲間が増えていやがる。
チッ、シロウのやつめ、あんなに美少女たちを引き連れやがって。本当にムカつくやつだ! 俺のほうは、顔が白くてヘラヘラしているような男としか縁がなかったっていうのに!
だけどまぁ、考え方によってはあいつの好感度を下げる絶好の機会とも言える。
シロウを余裕で倒せば、彼女たちはあいつに幻滅するだろう。そうなれば俺のほうにつくだろうな。女は強い男が好きだ。それは生き物の本能のようなもの。あの女たちを俺のものにしてざまぁするのも、あいつに屈辱を与えられるだろうな。
「遅くなってすまない。あんたがデンバー国代表の選手で合っているか?」
シロウがリングに上がり、尋ねてくる。
「ああ、そうだ。久しぶりだな。シロウ」
ローブを脱ぎ捨て、俺はやつに姿を見せた。当然、俺の予想通りに驚いた顔をしやがった。
「レオ! ブリタニアの選手なんかぶっ倒せ!」
「我々デンバーのほうが上だと知らしめろ!」
観客たちは俺に向けて声援を送ってくる。しかし、シロウに対しての応援は何一つなかった。
「おいおい、どうやらお前を応援している観客はいないようだな。どうやらお前がブリタニアで英雄になったっていう噂はガセネタだったようだ」
「何を言っている? お前には聞こえていないのか? 一応俺に声援を送ってくれている人はいるぞ」
「ハハハハ! どうやら幻聴が聞こえているようだな! 俺には全然聞こえないぞ! あまりにも哀れだ。可愛そうだから。さっさと終わらせてくれる。おい審判! さっさと始めやがれ!」
審判に始めるように要求すると、やつは慌てて右手を上げる。
「では、これよりブリタニア国とデンバー国の親善試合を始めます。お二人とも準備はいいですね……始め!」
審判が開始宣言を行ったのと同時に下がったのを見て、俺はティルヴィングを鞘から抜く。
十字鍔であるキヨンから触手のようなものが飛び出す。そして俺の右腕に突き刺さった。
最初は気色悪かったが、これにもなれてきた。
「いくぞオラ!」
剣を水平に向けて俊足の突き技である一閃突きを放つ。
これで終わりだ!
心の中で叫ぶ。しかしシロウは、剣が触れるスレスレで横にずれて俺の攻撃を躱しやがった。
「こんなに早い速度が出せるとは思ってもいなかったな。ギリギリで躱せれた」
シロウの言葉に俺はホッとした。
なんだ。避けられたのはたまたまかよ。それもそうだよな。俺の攻撃は早い。例えシロウでも避けることは困難だ。
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魔法を発動した瞬間、シロウは素早く俺に接近してきた。
気がついたときには目の前にいやがる。
「エンハンスドボディー」
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その瞬間、俺の脳裏には、ギルドでやつにぶっ飛ばされた光景が浮かんできた。
まずい! またぶっ飛ばされる。早く避けなければ。
そう思った瞬間、俺の身体はいつの間にか後方に下がっており、シロウの攻撃を回避していた。
「ハハ、ハハハハハ! その程度か! どうやら弱くなったようだな。シロウ?」
今の一撃を躱して俺は確信した。
俺は確実にシロウより強い!
「今度こそ膝を突かせてやる!」
勝利を確信した俺は、勢いよくシロウに突っ込む。
どうやら俺は更に強くなったようだ。頭の中で思い浮かんだ通りに身体が動いてくれる。
コーウのときみたいに血の雨を降らせてやるからな。
そんなことを考えた瞬間、俺の身体は両腕を上げて大切斬の構えを取る。
やっぱりそうだ。俺が考えた瞬間、自動的に身体が勝手に動いてくれる。
シロウの左肩から右腰にかけて斬るように、ティルヴィングを振り下ろす。
「早い一撃だが、肉体強化で動体視力も上がっているんだ。残念だが当たらない」
宣言通り、シロウは一歩後退した。
俺の軌道が見えていたのか、やつは僅かな動きで回避しやがった。
「前よりも強くなったじゃないか。一体どんな修行をしたんだ?」
「修行なんてものは何一つしていない。俺には隠された才能という名のスキルがあった。それは【強剣依存】強い剣を所持していればそれだけで強くなれる!」
「何!」
俺の説明に、シロウのやつは驚いた表情をしやがった。いいぞ。どうやら俺の強さというものを理解したようだ。このままぶっ潰す!
今から一閃突きを放とうと身体が構えた瞬間、突然気持ち悪さを覚える。そして胃の中のものが逆流する感覚を覚え、口から吐き出した。
「ガハッ、ゴホ、ゴホ」
しかし、俺の口から出たものは胃の中で消化しきれなかったものではなく、赤い液体だった。
バカな! 俺は一度もシロウの攻撃を受けてはいないんだぞ! 一体何が起きやがった。
「ガ、ガアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ!」
訳が分からないでいると、今度は全身に強烈な痛みを覚える。まるで全身を引き裂かれるような痛みだ。
耐えられない痛みを感じた刹那、俺は目の前が真っ暗になった。
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