Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳

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第七章

第十話 どうしてただの護衛のはずが、魔物討伐になってしまう

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 ~シロウ視点~



 野盗の頭が半透明の石を取り出し、それを地面に叩きつけた瞬間、石から黒煙が立ち込めると魔物が姿を現した。

 二足歩行の魔物だ。鋭利な牙を持つイノシシの頭部に膨れ上がった筋肉、片手には棘のある棍棒が握られてある。

 あいつ、デスファンゴを召喚しやがった。

「ち、違う! 敵は俺様ではない」

 デスファンゴは召喚者である男のほうを向くと、握っていた棍棒を振り上げる。

 まさかあいつ、召喚者であるあの男を殺そうとしているのか!

「嫌だ! じにだくない! だ、誰かだずげで!」

 自分が召喚した魔物の殺気に気づいたのだろう。男は無様にも、涙で顔をくしゃくしゃにさせている。

 そんな彼を見て、俺は助けようとは思わない。もし、あの男が何の罪もないただの民のような存在であれば助けていただろうな。だけどあいつは野盗の頭であり、多くの人々から金品を奪って他人の金で暮らしていた。そんなやつの最後としては相応しい展開だ。

 彼女たちも同じ気持ちなのだろう。ミラーカはともかく、マリーもクロエも助けようとは一言も言わなかった。

 ことの顛末を見守っていると、デスファンゴは振り上げた棍棒を振り下ろし、野盗の頭に叩きつける。

 その一撃に男の肉体は衝撃に耐えることができずに潰れ、肉塊を中心に血が広がっていく。肢体もバラバラとなり、残骸はとても見られたものではない。

 野盗の頭を倒したデスファンゴは振り返る。やつの握っている棍棒には男の血液が付着しており、血が滴り落ちていた。

『次はお前たちだ』

 棍棒を持っていないほうの指で俺たちを指差し、次は俺たちを狙うことを宣言してくる。

 ハァー、やっぱりこういう展開になってしまうか。正直依頼外の魔物を倒しても報酬が入ってはこない。つまり今からタダ働きをすることになる。だからといって、彼女たちだけで戦わせるわけにはいかないもんな。

 デスファンゴはAランクに設定されてある魔物だ。ミラーカはともかく、まだAランクに達していないマリーやクロエたちが相手になっても負けてしまうだろう。

 やっぱりここは、俺が相手をしてやるしかないよな。

「デスファンゴの相手は俺がする。三人は後方から支援をしてくれ」

「分かりましたわ」

「わかったよ」

「了解した」

 三人の返事を聞き、俺は身構える。さて、どうやってこいつを倒そうか?

 俺は魔物を見る。やつの握っている棍棒に嫌悪感を抱く。

 そうだな。まずはあの男の血がついた棍棒が触れるようなことになっては気分が悪くなってしまいそうだ。まずはあれを破壊しよう。

「ゼイレゾナンス・バイブレーション」

 物質の固有振動数と同じ周波数の音を浴びせ、対象の破壊を試みる。

 棍棒と同じ周波数の音を出して振動を加え続けたことで、武器が疲労破壊を起こした。

 やつの握っていた得物は砕け散り、地面に落下していく。

『棍棒が!』

「さて、得物を失ったお前は俺たちにどんな戦いを見せてくれる」

『調子に乗りおって! 人間如き下等生物の分際で!』

「シロウを下等生物と見てしまうなんて、知能のある魔物とはいえ、所詮は獣だね。あんたのほうが余程下等だよ」

 ミラーカの声が後方から聞こえたかと思うと、横から緑色の液体が入った瓶が投げ込まれる。その瓶はデスファンゴの身体に当たって割れると、液体をやつにぶち撒けた。

『ブヒイイイイイイィィィィィィィィィィィィィィィィ!』

 デスファンゴは悲鳴を上げる。液体が付着した箇所の肉体は赤く爛れていた。

「クロエ、今だよ!」

「はい!」

 ミラーカが合図を送り、クロエが返事をした。その瞬間、矢が放たれる。矢は魔物の赤く爛れた皮膚の部分に命中した。

『ブヒイイイイイイィィィィィィィィィィィィィィィィ!』

 ダメージを負っている箇所に更に追撃を喰らい、デスファンゴは再び悲鳴を上げる。

「クロエに続いてワタクシもやりますわよ」

「サルコペニア! エンハンスドボディー!」

 前に出たマリーを見て、俺はデスファンゴに弱体化の魔法、マリーに肉体強化の呪文をかける。

「喰らいなさいな!」

 マリーが鞭による一撃を放つ。

 攻撃がヒットしたデスファンゴは後方にぶっ飛び、地面に接触した後もひたすら転がり続けた。

 デスファンゴにかけた弱体化の魔法は、筋肉の量を減少させる。

 魔法の影響により、筋肉の元となる筋タンパク質の分解が、筋タンパク質の合成を上回せる。それにより筋肉の量を減少させ、攻撃力、防御力、素早さが著しく低くなる。

 さらに、速度が落ちたことで回避率が下がり、攻撃側は必中に近い状態になるのだ。

 それに加えて、マリーは肉体強化の魔法で筋力が上がり、攻撃力が上昇している。あれぐらいならできて当然だろう。

「これがワタクシとシロウとの共同作業の結果ですわ!」

『ブ、ブヒー! バ、バカな! 下等生物如きに、翻弄されるとは』

 息を荒くしながらも、デスファンゴは立ち上がり、こちらを睨みつける。

「ワタクシのシロウを侮ったからです。当然の結果ですわ。さぁ、早くこんなやつ、ちょちょいのちょいと倒しますわよ!」

 今の戦闘を見て、マリーは自分たちが上だと確信したようだ。威勢よく魔物に言葉を放つ。

『まだ俺は負けていない。俺の身体が動ける限り、絶対にお前たちを倒す。上等生物が、下等生物なんかに負けるはずがないんだ!』

 デスファンゴが吠える。

 やつの言葉を聞いた直後、いいアイディアが思い浮かんだ。

「なら、身体が動けなくなれば、負けを認めてくれるのか?」

『ブッヒー! いいぜ、俺が行動不能になったのなら、潔く負けを認めてやろうではないか! 俺は麻痺、スタン、睡眠、石化無効の特殊体質だ! 魔法で動けなくなるなど万が一にもありえない! ブーヒブヒブヒ』

 魔物が笑い出すと地を蹴って俺との距離を詰めてくる。

 相当自分の生まれ持った体質に自信満々なようだ。あれだけ自信満々に言うということは、嘘ではないはず。

 だけど逆に、先ほど言ったもの以外の拘束手段には、耐性をもっていないと宣言しているようなもの。

 実はあるんだよな。麻痺でもスタンでも睡眠でも石化でもない拘束魔法が。だけどまぁ、知らないのも仕方がないだろう。何せ、異世界の知識をもとに、俺が考えついた新魔法なんだからな。

「アスフィケイション」

 俺は呪文を唱えた。すると、デスファンゴはいきなり足を滑らせてその場に転倒した。

『ば、ばかな! 俺にはスタンは効かないはずだぞ!』

 急に自分の意思とは関係なく転んだことに、デスファンゴは驚く。

 魔法が上手くいったのだと自覚した俺は、ニヤリと笑みを浮かべる。

「誰がスタンをかけたって言うんだよ。俺はスタンの魔法なんか使っていないぞ」

『嘘だ! でなければ無様に転ぶかよ!』

「さっき自分でスタンは効かないって言っていたじゃないか? つまり、この魔法はスタンではない。今使ったアスフィケイションは、身体に腫れ物を形成することで体内の物質に変化が起き、それが原因で遺伝子に変異が生じる。細胞が別の細胞に成り代わることで、その細胞が筋肉に集積する。それにより関節の動きに制限をかけて動けられないようにした。まぁ、一言で言うと、骨化の魔法だ」

『骨化だと! 何を言っている!』

 魔物の反応に俺はため息を吐きそうになる。

 これでもかなりの専門用語を削って簡潔に説明したつもりなのだけど、今ので理解できないとか、どれだけ脳味噌が詰まっていないんだよ。まぁ、例えランクが高くとも、所詮は階級を持っていないノーマル種だ。ストラテジスト級のような知能を持てと言っても、それは流石にムリな話か。

 仕方がない。どんなバカでも理解できるように一言で説明してやろうじゃないか。

「つまり、筋肉を骨に変えたんだ。それでお前は動かれなくなっている」

『筋肉が骨になる? そんなバカな話があるわけがないだろう? お前バカか?』

 魔物の言葉に、少々カチンとくる。

 いや、バカはお前だ。普通なら、実際に自分の身体に起きていることなんだから信じようとするだろう。

 何だか、こいつを相手にするのも疲れてきた。さっさ終わらせよう。

「わかった。なら、今からそれを証明しようじゃないかウォーターカッター!」

 呪文を唱えた瞬間、空中に水が出現し、勢いよくデスファンゴに向けて射出される。

 水が触れた瞬間、魔物の身体は真っ二つに裂けた。

「ほら、俺が教えた通りになっているじゃないか。あ、既に死んでいるから、聞こえなかったな」

 デスファンゴの体内の筋肉は、骨に変わっていた。

 魔物を倒し、護衛の障がいとなるものを排除した俺は振り返る。

「さぁ、デンバー国はもう少しだ。早くこの依頼を終わらせよう」

 仲間たちに声をかけ、俺たちは馬車に戻る。

 目指すはデンバー国の領土内だ。










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