34 / 191
第四章
第四話 おい、オルテガ! 話が違うじゃないか! どうして魔物の軍隊が東と西にも現れる!
しおりを挟む
俺は今、冒険者たちを引きつれ、町の北側の入り口付近に来ている。
彼らは今できる最大限の装備をしているようだが、正直防具に関してはあまり効果がないだろう。
なにせ、俺の魔法で肉体を強化すれば、平服でも防ぐことができる。
だけどまぁ、気持ち的にも安心したいのだろうなぁ。
そんなことを考えていると、上空に信号弾が発射された。赤色の煙が青空に伸びて行く。
赤色の信号弾は、魔物が現れたという合図だ。
「どうやら魔物が現れたようだな」
冒険者たちに手の平を向けると、俺は呪文を唱える。
「エンハンスドボディー、スピードスター」
この場にいる全員に、肉体強化と俊足魔法を付与する。
とりあえずはこれでバフは完了だな。あとは敵の魔物たちにデバフの魔法をかけるだけだ」
入口のほうを見ると『ウオオオォォォ』と唸り声を上げながらこちらに走ってくる魔物たちの姿が見えた。
敵はゴブリン、オーク、オーガといったごく普通の魔物たちだ。
「さて、もうひとつの仕事をしますかな。サルコペニア」
今度は魔物たちに手を向け、呪文を唱えた。
「これでよし、マリー頼めるか?」
「わかりましたわ!」
マリーは駆けて魔物に接近する。その瞬間、彼女が消えたかと思うと、前線の敵の前に現れた。そして鞭を横薙ぎに振ると、魔物たちは勢いよく吹き飛ばされた。
『ぐぎゃあああああぁぁぁぁ』
吹き飛ばされた魔物は悲鳴を上げながら後方に飛ばされ、更に後続の魔物を巻き込んでいく。
その光景を見て、俺は上手くデバフが作用したことに安堵する。
サルコペニアは筋肉の量を減少させる弱体化魔法。
あの魔法を受けると、筋肉の元となる筋タンパク質の分解が、筋タンパク質の合成を上回せる。それにより筋肉の量を減少させたのだ。
すると、全身の筋力低下が発生し、攻撃力、防御力、素早さが著しく低くなる。
この魔法はひとつで三つの効果を与えることができる。さらに、速度が落ちたことで回避率が下がり、攻撃側は必中に近い状態になる。
こんな魔法を考えられるのは俺ぐらいだろう。本当に異世界の知識さまさまだな。
「うおー! すげー!」
「俺たちもあんな感じで戦えるのかよ!」
マリーの戦いかたを見て、冒険者たちにやる気が出たようだ。彼らは闘志を燃やしている。
だけど変だ。情報では魔物の数は千体だったはず。それなのに、ざっと見ても三百体いるかいないかだ。
まだ第一陣しか来ていないということなのか?
「シ、シロウさーん」
戦場の様子に違和感を覚えていると、クロエの声が聞こえ、そちらに顔を向ける。
彼女は町民の避難誘導役を任せていた。
「どうした? 何かあったのか?」
「ハァ、ハァ、そ……それが」
どうやら彼女は急いで走ってきたようだ。息切れをしており、言葉が途切れ途切れになっている。
「スタビライティ―スピリット」
強制的にリラックスさせる魔法をクロエにかける。
魔法の効果がすぐに現れ、彼女の息切れは治った。
「ありがとう。シロウさん」
「それで何があった?」
「そ、そうでした! 大変なんです! 実は、東と西からも、魔物の軍団が現れそうなのです。魔物たちはもうすぐ町に近づくころかと」
「何だと!」
クロエの言葉にオルテガが驚きの声を上げる。
彼女はエルフだ。種族特有の遠くの音や小さい音を聞き取る力により、魔物の接近を把握したのだろうな。
「こうしてはいられないな。今から班を三つに分ける。こっちから一番端のやつまではこの場に残り、残りはオルテガと一緒に西のほうに向ってくれ。クロエは引き続き町民の避難誘導を頼む」
「シロウ! まさか一人で東側の魔物を相手にするというのか!」
「そうだけど」
「それはあまりにもむちゃですよ! 一人で東側の魔物を相手にするなんて」
俺はむちゃだと訴えるクロエの頭に手を置き、笑みを浮かべる。
「安心しろ。一人でも戦える策があるからこそだ。この策は最悪の場合は周囲に被害を及ぼすかもしれない。だから俺一人のほうがいいんだ」
「その言葉、信じてもいいのだろうな」
オルテガが厳しい目つきで俺を見てくる。
「ああ、信じろ! 絶対に勝ってみせる」
「わかった。おい、お前ら、俺たちは西側に向かうぞ!」
「おおー!」
オルテガは自分の班である冒険者たちに声をかけると走っていった。魔法の効果により、瞬く間に姿が見えなくなる。
「それじゃあ、俺も行ってくる」
「絶対に負けないでくださいよ。私との約束ですからね」
「ああ、約束しよう。もし、万が一にでも俺が負けるようなことになったのなら、その時はクロエのお願いをひとつ叶えてやるよ」
彼女にそういうと、俺は急ぎ街の東側へ向かった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽に書いていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
彼らは今できる最大限の装備をしているようだが、正直防具に関してはあまり効果がないだろう。
なにせ、俺の魔法で肉体を強化すれば、平服でも防ぐことができる。
だけどまぁ、気持ち的にも安心したいのだろうなぁ。
そんなことを考えていると、上空に信号弾が発射された。赤色の煙が青空に伸びて行く。
赤色の信号弾は、魔物が現れたという合図だ。
「どうやら魔物が現れたようだな」
冒険者たちに手の平を向けると、俺は呪文を唱える。
「エンハンスドボディー、スピードスター」
この場にいる全員に、肉体強化と俊足魔法を付与する。
とりあえずはこれでバフは完了だな。あとは敵の魔物たちにデバフの魔法をかけるだけだ」
入口のほうを見ると『ウオオオォォォ』と唸り声を上げながらこちらに走ってくる魔物たちの姿が見えた。
敵はゴブリン、オーク、オーガといったごく普通の魔物たちだ。
「さて、もうひとつの仕事をしますかな。サルコペニア」
今度は魔物たちに手を向け、呪文を唱えた。
「これでよし、マリー頼めるか?」
「わかりましたわ!」
マリーは駆けて魔物に接近する。その瞬間、彼女が消えたかと思うと、前線の敵の前に現れた。そして鞭を横薙ぎに振ると、魔物たちは勢いよく吹き飛ばされた。
『ぐぎゃあああああぁぁぁぁ』
吹き飛ばされた魔物は悲鳴を上げながら後方に飛ばされ、更に後続の魔物を巻き込んでいく。
その光景を見て、俺は上手くデバフが作用したことに安堵する。
サルコペニアは筋肉の量を減少させる弱体化魔法。
あの魔法を受けると、筋肉の元となる筋タンパク質の分解が、筋タンパク質の合成を上回せる。それにより筋肉の量を減少させたのだ。
すると、全身の筋力低下が発生し、攻撃力、防御力、素早さが著しく低くなる。
この魔法はひとつで三つの効果を与えることができる。さらに、速度が落ちたことで回避率が下がり、攻撃側は必中に近い状態になる。
こんな魔法を考えられるのは俺ぐらいだろう。本当に異世界の知識さまさまだな。
「うおー! すげー!」
「俺たちもあんな感じで戦えるのかよ!」
マリーの戦いかたを見て、冒険者たちにやる気が出たようだ。彼らは闘志を燃やしている。
だけど変だ。情報では魔物の数は千体だったはず。それなのに、ざっと見ても三百体いるかいないかだ。
まだ第一陣しか来ていないということなのか?
「シ、シロウさーん」
戦場の様子に違和感を覚えていると、クロエの声が聞こえ、そちらに顔を向ける。
彼女は町民の避難誘導役を任せていた。
「どうした? 何かあったのか?」
「ハァ、ハァ、そ……それが」
どうやら彼女は急いで走ってきたようだ。息切れをしており、言葉が途切れ途切れになっている。
「スタビライティ―スピリット」
強制的にリラックスさせる魔法をクロエにかける。
魔法の効果がすぐに現れ、彼女の息切れは治った。
「ありがとう。シロウさん」
「それで何があった?」
「そ、そうでした! 大変なんです! 実は、東と西からも、魔物の軍団が現れそうなのです。魔物たちはもうすぐ町に近づくころかと」
「何だと!」
クロエの言葉にオルテガが驚きの声を上げる。
彼女はエルフだ。種族特有の遠くの音や小さい音を聞き取る力により、魔物の接近を把握したのだろうな。
「こうしてはいられないな。今から班を三つに分ける。こっちから一番端のやつまではこの場に残り、残りはオルテガと一緒に西のほうに向ってくれ。クロエは引き続き町民の避難誘導を頼む」
「シロウ! まさか一人で東側の魔物を相手にするというのか!」
「そうだけど」
「それはあまりにもむちゃですよ! 一人で東側の魔物を相手にするなんて」
俺はむちゃだと訴えるクロエの頭に手を置き、笑みを浮かべる。
「安心しろ。一人でも戦える策があるからこそだ。この策は最悪の場合は周囲に被害を及ぼすかもしれない。だから俺一人のほうがいいんだ」
「その言葉、信じてもいいのだろうな」
オルテガが厳しい目つきで俺を見てくる。
「ああ、信じろ! 絶対に勝ってみせる」
「わかった。おい、お前ら、俺たちは西側に向かうぞ!」
「おおー!」
オルテガは自分の班である冒険者たちに声をかけると走っていった。魔法の効果により、瞬く間に姿が見えなくなる。
「それじゃあ、俺も行ってくる」
「絶対に負けないでくださいよ。私との約束ですからね」
「ああ、約束しよう。もし、万が一にでも俺が負けるようなことになったのなら、その時はクロエのお願いをひとつ叶えてやるよ」
彼女にそういうと、俺は急ぎ街の東側へ向かった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽に書いていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
21
お気に入りに追加
1,754
あなたにおすすめの小説
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる