20 / 191
第三章
第二話 エルフの女性、クロエは雑務担当です
しおりを挟む
スキンヘッドの男のパーティーと合同で依頼を受けることになった俺は、新しく発見されたダンジョンの中を歩いていた。
「そろそろ視界が悪くなってきたな。おい、クロエ! 早く松明を用意しろ!」
先頭を歩いていたスキンヘッドの男が大声を出すと、エルフの女性は背負っていたリュックを地面に下ろし、松明を探す。
「おい、なにチンタラしていやがる! 早くしないか! 普段から俺が言っているだろうが! ダンジョン攻略のときに一番必要なものは、すぐに取り出せるように考えて収納しろって!」
「ご、ごめんなさい」
男の怒声に、クロエと呼ばれたエルフの女性は、弱々しい声で謝りながら松明を探す。
女性はびくびくしながら探しているからか、中々松明が見つからないようだ。
このままではまたあの男が、喚き散らすのは時間の問題だろう。
「ファイヤーボール」
彼女のことが不憫に感じた俺は、呪文を唱えて火球を生み出すと、周囲を明るく照らす。
「お、急に明るくなりやがった」
「相方のパーティーリーダーのファイヤーボールのお陰なのか?」
「マジかよ! 火球の魔法でここまで明るくなるなんて聞いたことがないぞ」
男のパーティーメンバーが口々に驚きの声を上げる。しかし、俺は彼らを無視してエルフの女性に近づいた。
「明るくするのは俺がするから、君は魔物が出たときのためのアイテムの準備をしておいてくれるかい?」
「はい……わかりました」
「すまないな、クロエがグズのせいで迷惑をかけて」
「いや、問題ない」
クロエが散らかしたアイテムを収納し直したのを確認して、俺たちはダンジョン探索を再開する。
「本当にムカつきますわね。あのハゲ頭。いくらパーティーリーダーであっても、言って良いこと悪いことがありますわ」
俺の隣を歩いているマリーが、彼らに聞こえないように小声で言う。
「確かに、最初に感じた印象とはかなり変わっているな」
「シロウ、魔物が出てきたときに、どさくさに紛れてあの男を鞭で叩きのめしてもよろしくて」
「ダメに決まっているだろう。そんなことをしては、ギルドに報告されてしまう。最悪活動停止になるかもしれないぞ」
「さすがにそれは困りますわね。わかりました。では、魔物があの男を痛めつけるように、神にお願いをするしかありませんわね」
マリーの言葉に、俺は苦笑いを浮かべる。
「あ、止まってください」
前を歩いていたクロエが小さい声で足を止めるように言う。
後を歩いていた俺は、彼女の声がギリギリ聞こえていた。なので、その場で立ち止まったのだが、スキンヘッドの男たちは聞こえていないようだ。どんどん先に進んでいく。
「あ、止まって……ください」
クロエは右手を前に出してもう一度彼らに声をかけるが、先頭は次々と先に歩いて行った。
「どうしたのですクロエ? 急に止まるように言われましたが」
「魔物……こっちに……来ています」
「エルフ特有の能力だな」
エルフの耳が大きいのは、より多くの音を取り入れるためだ。そのような身体の作りになっているため、人間よりも遠くの音や小さい音を聞き入れることができる。
「うあああああぁぁぁぁぁぁ」
前方から絶叫する声が聞こえてきた。あの声は、スキンヘッドの仲間の声だ。彼女の言うとおりなら、魔物に襲われていることになる。
「どうやら魔物が現れたようだ。俺たちも急ごう」
マリーとクロエに声をかけ、先に進む。
すると、スキンヘッドの男たちがオオカミ型の魔物に襲われていた。
「シルバーファングだ。あいつらは集団で襲ってくる」
俺は周囲を見渡す。魔物の数は五体いた。
「シロウ、明かりがなくなったと思ったら、急に魔物が襲ってきやがった」
洞窟内を照らす明かりは、俺のファイヤーボールだ。俺から離れれば、当然真っ暗になる。クロエの声が聞こえないで、明かりの範囲外に入ってしまった者の結末としては、当然の結果だ。
「ふん、いい気味ですわ」
マリーがポツリと言葉を洩らす。彼女の気持ちはわからなくもないが、今はそれどころではない。
「俺たちも加勢するぞ」
「いや、その必要はない。明かりさえあれば、この程度の魔物は俺たちだけで十分だ。お前は明かりのほうに集中してくれ」
スキンヘッドの男が加勢はいらないと言う。彼からすれば、俺が戦いに加わわると明かりを失うとを懸念しているのかもしれない。けれど俺からすれば、明かりを維持しつつ戦うのは容易だ。これまで何度も同じことをしてきた。
しかしスキンヘッドの男は、俺のことをよく知らない。当然の反応とも言える。
戦いに参加してもいいのだが、彼らがどの程度の実力があるのかを知るチャンスでもある。
ここは彼に従って、見守ってもいいかもしれないな。
俺は傍観者として戦闘を見守る。
彼らの実力は本物だった。次々とシルバーファングを倒していく。
「シロウ、彼らは確かに強いようです。けれど」
「ああ、全然チームワークが取れていない。あれでは個人戦だ。だけど魔物はCランクの冒険者が相手にするシルバーファング。彼らがB以上の冒険者なら、あの戦い方も納得がいくのだが」
彼らの戦闘スタイルについてマリーと話していると、どうやら敵を全て倒したようだ。
動かなくなったオオカミ型の魔物が地面に横たわっている。
「大丈夫! しっかりして!」
スキンヘッドの仲間の女性が、傷を負った男性に駆け寄り、声をかける。
「この傷ではもう助からねぇ、俺はどうやらここでリタイアのようだ。俺のことはほっといて先に進んでくれ」
男は致命傷を負っているようであり、大量の血が流れている。
「待っていろ、今ヒールをかけるからな」
「止めろ、これだけ多くの血を失っているんだ。回復魔法をかけたところで手遅れだ。魔力を使うのなら、この先のためにとっておけ」
どうやら仲間同士は本当に仲がいいようだ。感動的なシーンに、思わず心が揺らぐ。
だけど、こんなところで死なれては寝覚めが悪い。
重症の男に近づくと、彼に手の平を向ける。
「ネイチャーヒーリング」
回復魔法を男にかけ、彼の細胞を活性化させる。すると自己修復が行われ、彼は傷跡すら残らない状態まで肉体が回復した。
「なんと!」
「嘘! ほんの数秒で傷がなくなっている! こんな魔法見たことがない!」
スキンヘッドの仲間が、目の前のできごとに驚きの声を上げた。
「ブラッドプリュース」
続けて血液生産魔法を唱える。傷が癒えた男の骨髄から血液を生産させ、失った分の血を補わせる。
「おお! さっきまで気分が悪かったのが嘘のようだ! むしろ、ダンジョンに入る前よりも絶好調だぜ!」
「ありがとう。君のお陰で仲間が死なずに済んだ。君は命の恩人だ」
「まるで神様のようだ」
スキンヘッドの仲間たちが、俺に感謝と称賛の言葉を言う。
まぁ、これぐらい朝飯前だ。だけど、さすがに神は言い過ぎだな。俺はそんな抽象的な存在ではない。せめて言うのならば現人神だ。
俺が称賛の言葉を浴びせられていると、エルフに近づく人物がいた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽に書いていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
「そろそろ視界が悪くなってきたな。おい、クロエ! 早く松明を用意しろ!」
先頭を歩いていたスキンヘッドの男が大声を出すと、エルフの女性は背負っていたリュックを地面に下ろし、松明を探す。
「おい、なにチンタラしていやがる! 早くしないか! 普段から俺が言っているだろうが! ダンジョン攻略のときに一番必要なものは、すぐに取り出せるように考えて収納しろって!」
「ご、ごめんなさい」
男の怒声に、クロエと呼ばれたエルフの女性は、弱々しい声で謝りながら松明を探す。
女性はびくびくしながら探しているからか、中々松明が見つからないようだ。
このままではまたあの男が、喚き散らすのは時間の問題だろう。
「ファイヤーボール」
彼女のことが不憫に感じた俺は、呪文を唱えて火球を生み出すと、周囲を明るく照らす。
「お、急に明るくなりやがった」
「相方のパーティーリーダーのファイヤーボールのお陰なのか?」
「マジかよ! 火球の魔法でここまで明るくなるなんて聞いたことがないぞ」
男のパーティーメンバーが口々に驚きの声を上げる。しかし、俺は彼らを無視してエルフの女性に近づいた。
「明るくするのは俺がするから、君は魔物が出たときのためのアイテムの準備をしておいてくれるかい?」
「はい……わかりました」
「すまないな、クロエがグズのせいで迷惑をかけて」
「いや、問題ない」
クロエが散らかしたアイテムを収納し直したのを確認して、俺たちはダンジョン探索を再開する。
「本当にムカつきますわね。あのハゲ頭。いくらパーティーリーダーであっても、言って良いこと悪いことがありますわ」
俺の隣を歩いているマリーが、彼らに聞こえないように小声で言う。
「確かに、最初に感じた印象とはかなり変わっているな」
「シロウ、魔物が出てきたときに、どさくさに紛れてあの男を鞭で叩きのめしてもよろしくて」
「ダメに決まっているだろう。そんなことをしては、ギルドに報告されてしまう。最悪活動停止になるかもしれないぞ」
「さすがにそれは困りますわね。わかりました。では、魔物があの男を痛めつけるように、神にお願いをするしかありませんわね」
マリーの言葉に、俺は苦笑いを浮かべる。
「あ、止まってください」
前を歩いていたクロエが小さい声で足を止めるように言う。
後を歩いていた俺は、彼女の声がギリギリ聞こえていた。なので、その場で立ち止まったのだが、スキンヘッドの男たちは聞こえていないようだ。どんどん先に進んでいく。
「あ、止まって……ください」
クロエは右手を前に出してもう一度彼らに声をかけるが、先頭は次々と先に歩いて行った。
「どうしたのですクロエ? 急に止まるように言われましたが」
「魔物……こっちに……来ています」
「エルフ特有の能力だな」
エルフの耳が大きいのは、より多くの音を取り入れるためだ。そのような身体の作りになっているため、人間よりも遠くの音や小さい音を聞き入れることができる。
「うあああああぁぁぁぁぁぁ」
前方から絶叫する声が聞こえてきた。あの声は、スキンヘッドの仲間の声だ。彼女の言うとおりなら、魔物に襲われていることになる。
「どうやら魔物が現れたようだ。俺たちも急ごう」
マリーとクロエに声をかけ、先に進む。
すると、スキンヘッドの男たちがオオカミ型の魔物に襲われていた。
「シルバーファングだ。あいつらは集団で襲ってくる」
俺は周囲を見渡す。魔物の数は五体いた。
「シロウ、明かりがなくなったと思ったら、急に魔物が襲ってきやがった」
洞窟内を照らす明かりは、俺のファイヤーボールだ。俺から離れれば、当然真っ暗になる。クロエの声が聞こえないで、明かりの範囲外に入ってしまった者の結末としては、当然の結果だ。
「ふん、いい気味ですわ」
マリーがポツリと言葉を洩らす。彼女の気持ちはわからなくもないが、今はそれどころではない。
「俺たちも加勢するぞ」
「いや、その必要はない。明かりさえあれば、この程度の魔物は俺たちだけで十分だ。お前は明かりのほうに集中してくれ」
スキンヘッドの男が加勢はいらないと言う。彼からすれば、俺が戦いに加わわると明かりを失うとを懸念しているのかもしれない。けれど俺からすれば、明かりを維持しつつ戦うのは容易だ。これまで何度も同じことをしてきた。
しかしスキンヘッドの男は、俺のことをよく知らない。当然の反応とも言える。
戦いに参加してもいいのだが、彼らがどの程度の実力があるのかを知るチャンスでもある。
ここは彼に従って、見守ってもいいかもしれないな。
俺は傍観者として戦闘を見守る。
彼らの実力は本物だった。次々とシルバーファングを倒していく。
「シロウ、彼らは確かに強いようです。けれど」
「ああ、全然チームワークが取れていない。あれでは個人戦だ。だけど魔物はCランクの冒険者が相手にするシルバーファング。彼らがB以上の冒険者なら、あの戦い方も納得がいくのだが」
彼らの戦闘スタイルについてマリーと話していると、どうやら敵を全て倒したようだ。
動かなくなったオオカミ型の魔物が地面に横たわっている。
「大丈夫! しっかりして!」
スキンヘッドの仲間の女性が、傷を負った男性に駆け寄り、声をかける。
「この傷ではもう助からねぇ、俺はどうやらここでリタイアのようだ。俺のことはほっといて先に進んでくれ」
男は致命傷を負っているようであり、大量の血が流れている。
「待っていろ、今ヒールをかけるからな」
「止めろ、これだけ多くの血を失っているんだ。回復魔法をかけたところで手遅れだ。魔力を使うのなら、この先のためにとっておけ」
どうやら仲間同士は本当に仲がいいようだ。感動的なシーンに、思わず心が揺らぐ。
だけど、こんなところで死なれては寝覚めが悪い。
重症の男に近づくと、彼に手の平を向ける。
「ネイチャーヒーリング」
回復魔法を男にかけ、彼の細胞を活性化させる。すると自己修復が行われ、彼は傷跡すら残らない状態まで肉体が回復した。
「なんと!」
「嘘! ほんの数秒で傷がなくなっている! こんな魔法見たことがない!」
スキンヘッドの仲間が、目の前のできごとに驚きの声を上げた。
「ブラッドプリュース」
続けて血液生産魔法を唱える。傷が癒えた男の骨髄から血液を生産させ、失った分の血を補わせる。
「おお! さっきまで気分が悪かったのが嘘のようだ! むしろ、ダンジョンに入る前よりも絶好調だぜ!」
「ありがとう。君のお陰で仲間が死なずに済んだ。君は命の恩人だ」
「まるで神様のようだ」
スキンヘッドの仲間たちが、俺に感謝と称賛の言葉を言う。
まぁ、これぐらい朝飯前だ。だけど、さすがに神は言い過ぎだな。俺はそんな抽象的な存在ではない。せめて言うのならば現人神だ。
俺が称賛の言葉を浴びせられていると、エルフに近づく人物がいた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽に書いていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
57
お気に入りに追加
1,948
あなたにおすすめの小説

薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜
仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。
森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。
その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。
これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語
今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ!
競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。
まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

無能扱いされた実は万能な武器職人、Sランクパーティーに招かれる~理不尽な理由でパーティーから追い出されましたが、恵まれた新天地で頑張ります~
詩葉 豊庸(旧名:堅茹でパスタ)
ファンタジー
鍛冶職人が武器を作り、提供する……なんてことはもう古い時代。
現代のパーティーには武具生成を役目とするクリエイターという存在があった。
アレンはそんなクリエイターの一人であり、彼もまたとある零細パーティーに属していた。
しかしアレンはパーティーリーダーのテリーに理不尽なまでの要望を突きつけられる日常を送っていた。
本当は彼の適性に合った武器を提供していたというのに……
そんな中、アレンの元に二人の少女が歩み寄ってくる。アレンは少女たちにパーティーへのスカウトを受けることになるが、後にその二人がとんでもない存在だったということを知る。
後日、アレンはテリーの裁量でパーティーから追い出されてしまう。
だが彼はクビを宣告されても何とも思わなかった。
むしろ、彼にとってはこの上なく嬉しいことだった。
これは万能クリエイター(本人は自覚無し)が最高の仲間たちと紡ぐ冒険の物語である。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~
m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。
書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。
【第七部開始】
召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。
一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。
だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった!
突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか!
魔物に襲われた主人公の運命やいかに!
※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。
※カクヨムにて先行公開中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる