15 / 191
第二章
第二話 卵の調査だけど、ギルド直々の依頼なら、報酬金額は期待してもいいよな
しおりを挟む
~シロウ視点~
「シロウ。こいつをお前に頼みたい」
ギルドに立ち寄って、何か上手い依頼はないかと吟味をしていると、オルテガが話しかけてきた。
彼は手に持っていた紙を俺に無理やり渡し、無言の圧力を向けてくる。
いったい俺に何をさせようと言うのだこのオッサンは? まぁ、つまらないものなら断ればいいだけだし、上手い話しなら乗ればいい。
とりあえずは目を通すだけでもしておこう。
えーと、なになに、依頼主はギルド直々だって! おいおい、マジかよ! ギルド直々の依頼となれば、報酬金額も高いじゃないのか! これは期待できる! 依頼内容は卵の調査?
「卵の調査?」
依頼内容を見た俺は、正直がっかりした。ギルドマスターが持ってきたのだから、どれだけ凄い依頼なのかと期待していた。だけどとんだ肩透かしだ。
こんな依頼は、Dランクの冒険者がするものなのだから。
いくらギルド直々であったとしても、こんな依頼なら報酬金額は期待できない。
「どうして俺が、こんな簡単で面倒臭い依頼を受けないといけない」
「まぁ、待て。話を聞いても損はしない。数日前に東のダンジョンで大量の卵が発見されたらしいのだ」
俺の言葉を無視して、オルテガが勝手に話し出す。
「らしいとは、また曖昧な表現だな」
「まぁ、正直正確な情報は入っていないんだよ。最初はDランクの依頼にしていたのだが、この依頼を受けた冒険者は、それ以来帰って来ていない。なのでCランク、そしてBランクとランクを上げたのだが、Bランクの冒険者も同じ道を辿った」
「だからAランクである俺のところに来たと」
オルテガは無言で頷く。
彼の言ったことが事実であるならば、確かに気になるな。ただの卵の調査で行方不明者が出ていると言うことは、強い魔物がいると見ていい。
「わかった。その依頼を引き受けるよ」
「そうか。そいつは助かる。手続きは俺のほうからしておくから、今から向かってくれ」
「今からって急すぎるな」
「何せ、多くの冒険者が犠牲になったからな。できるだけ早く終わらせたいんだ」
「その依頼、このマリー・オルウィンも受けますわ!」
ギルドの出入口のほうから声が聞こえ、そちらに顔を向ける。
毛先をゆる巻にしている金髪の女性が俺のところに歩いてきた。
「シロウが依頼を受けるのであれば、当然ワタクシもその依頼に参加しますわ」
「いや、それは無理だろう」
「それは無理だ」
俺とオルテガは同時に言い、言葉が被った。
「ど、どうして無理なのですか!」
「だって、マリーは赤いバラを抜けてソロとして活動しているじゃないか。今のマリーのランクは最初のランクであるEだ。ランクに違いがあるから参加できないぞ」
「そ、そんなー! ワタクシもシロウと依頼を受けたいですわ」
そういうと、マリーは俺の腕に自身の腕を絡ませ、上目遣いで俺を見てきた。
女性の上目遣いほど威力が高いものはない。
「ワタクシ、シロウと一緒がいいですの……ダメ……ですの?」
彼女は目尻に涙を溜めながら言ってくる。
マジでそんなお願いの仕方は止めてくれ! 女の涙ほど弱いものはないのだから。
まぁ、実際はひとつだけマリーも参加できる方法があるんだよな。だけどそれをしてしまっては、俺のソロとしての信念を曲げることになるし。
「まぁ、マリー嬢も参加できる方法はある。それはシロウとチームを組むことだ。パーティーリーダーがAランクであるのなら、問題はない」
ちょっと、オルテガ! どうしてマリーに参加方法を教えるんだよ!
「それは本当ですの! わかりました。確かによく考えれば、ワタクシがパーティーのリーダーに拘る必要はありません。では早速チーム結成の申請をしましょう」
「おい、ちょっと待て! 俺は一言もいいとは言っていないぞ」
「別にいいではないですか。以前は同じチームを組んでいたのですから。前回はワタクシがパーティーのリーダー、そして今回はあなたがパーティーリーダーになるのですよ。リーダーの指示は絶対に従うこと。ワタクシをパーティーに加えて下されば、あなたの好きにしていいのですよ」
マリーが耳元で囁いてくる。俺は男だ。そんな言いかたをされれば、あっち系の妄想を膨らませてしまう。
って、騙されるな俺! これはマリーの巧妙な罠だ。俺がチームを結成したことをいいことに、俺の力を利用するに決まっている。
こうなったのも、ギルドマスターが余計なことを言ったせいだ。責任を取って説得してもらおう。
助けを求めようと彼を見る。すると、オルテガはなぜか額に青筋を浮かべていた。
どうしてそんな怖い顔をする。俺が困っているのだから助けてくれよ。
「人の前で堂々といちゃつくな! 全然話が先に進まないではないか! もういい、俺がギルドマスターの権限を使って、お前たち二人にパーティーを組ませる。リーダーはシロウ! お前だ」
はぁ?
「ちょっと待てよ、どうしてそうなる!」
「いいからさっさと行け! でないと冒険者資格を剥奪するぞ!」
「職権乱用じゃないか!」
「さぁ、ギルドマスターの許可も得られましたし、さっそく行きますわよ!」
マリーが絡ませている腕に力を入れ、俺をギルドの外に引っ張る。
こうなったら仕方がない。とりあえずこの依頼だけは、マリーとチームを組もう。そして終わったあとに解散だ。
そのように意気込みつつ、俺たちは東のダンジョンの入り口に来た。
「さて、マリーが強引に連れてきたせいで、まともな準備をせずに依頼を受けることになったのだが」
ポツリと呟きながら、マリーを見る。
「シロウなら大丈夫ですわ。ワタクシは信じております」
一時的にパーティーとなったマリーは、俺に期待の眼差しを向けてきた。
「まぁ、俺のスキルがあれば問題ないだろう」
飲み物は魔法で空気中の水分子を集めればいいし、ケガをしても肉体の損傷を治すことも可能だ。万が一にでも、俺が魔法を封じられるなんてことにならなければ、何も問題はないだろう。
どうして俺に【魔学者】なんてスキルが与えられたのかはわからないが、本当にこのスキルは応用が利く。それに魔学者のおまけで異世界の知識も手に入れているお陰で、この世界には存在しない魔法も生み出すことが可能だ。
例えばこの世界の回復魔法はヒールが主だ。だけどヒールは傷を癒すことはできるが、失った血液を元に戻すことはできない。
そのせいで外傷を治しても意識不明となるケースもあり、時にはまともに生活ができないほどの障がいを引き起こすこともあるのだ。
だけど異世界の知識を用いた魔法ならば、血液を生産させることができる。
そのお陰で大けがをしたとしても、即効で元気になるのだ。
「それじゃあ、入って行くとしますか」
「ええ、頑張りましょう」
マリーと二人でダンジョンの中に入る。ここも入り口だけは明るいが、奥に進むと次第に暗くなり、先が見えない状態だ。
「ファイヤーボール」
火球を生み出す魔法を唱え、周囲を明るく照らす。
『キュウ、キュウ』
奥に向って歩いていると、さっそく魔物が出迎えてくれた。
人間の生き血を吸う魔物、吸血コウモリだ。全長一メートルほどの魔物だが、俺にとってはただの大きいコウモリでしかない。
やつは常に音波を放っており、跳ね返ってくる反射の強さで相手が自分よりも格下かどうかを判断する。
つまり、あの魔物は俺たちを格下だと思い込んでいる。だから襲ってきたと言うわけだ。
まったく、相手の力量を正確に測れないなんて、魔物も所詮はただの生き物だな。
ならば、その驕りを後悔させてやろう。
吸血コウモリは翼を羽ばたかせて空中浮遊しているが、その場に留まったままだ。今なら直ぐに倒せれるだろう。
「アイシクル」
氷系の呪文を唱える。すると、吸血コウモリの上にある空気の水分子を集め、水にすると三角柱に象る。そしてその水の気温を下げて氷に変えると、魔物に落とす。
先端の尖った氷は、吸血コウモリの肉体を貫いて地面に突き刺さる。
魔物は、まるで標本にされた昆虫のような状態になった。
「さすがシロウですわ。あっと言う間に魔物を倒すなんて! でも、変わった呪文ですわね。今まで聞いたことがありませんわ」
「まぁ、俺のオリジナルだからな」
身動きの取れなくなっている魔物を横切り、先を急ぐ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽に書いていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
「シロウ。こいつをお前に頼みたい」
ギルドに立ち寄って、何か上手い依頼はないかと吟味をしていると、オルテガが話しかけてきた。
彼は手に持っていた紙を俺に無理やり渡し、無言の圧力を向けてくる。
いったい俺に何をさせようと言うのだこのオッサンは? まぁ、つまらないものなら断ればいいだけだし、上手い話しなら乗ればいい。
とりあえずは目を通すだけでもしておこう。
えーと、なになに、依頼主はギルド直々だって! おいおい、マジかよ! ギルド直々の依頼となれば、報酬金額も高いじゃないのか! これは期待できる! 依頼内容は卵の調査?
「卵の調査?」
依頼内容を見た俺は、正直がっかりした。ギルドマスターが持ってきたのだから、どれだけ凄い依頼なのかと期待していた。だけどとんだ肩透かしだ。
こんな依頼は、Dランクの冒険者がするものなのだから。
いくらギルド直々であったとしても、こんな依頼なら報酬金額は期待できない。
「どうして俺が、こんな簡単で面倒臭い依頼を受けないといけない」
「まぁ、待て。話を聞いても損はしない。数日前に東のダンジョンで大量の卵が発見されたらしいのだ」
俺の言葉を無視して、オルテガが勝手に話し出す。
「らしいとは、また曖昧な表現だな」
「まぁ、正直正確な情報は入っていないんだよ。最初はDランクの依頼にしていたのだが、この依頼を受けた冒険者は、それ以来帰って来ていない。なのでCランク、そしてBランクとランクを上げたのだが、Bランクの冒険者も同じ道を辿った」
「だからAランクである俺のところに来たと」
オルテガは無言で頷く。
彼の言ったことが事実であるならば、確かに気になるな。ただの卵の調査で行方不明者が出ていると言うことは、強い魔物がいると見ていい。
「わかった。その依頼を引き受けるよ」
「そうか。そいつは助かる。手続きは俺のほうからしておくから、今から向かってくれ」
「今からって急すぎるな」
「何せ、多くの冒険者が犠牲になったからな。できるだけ早く終わらせたいんだ」
「その依頼、このマリー・オルウィンも受けますわ!」
ギルドの出入口のほうから声が聞こえ、そちらに顔を向ける。
毛先をゆる巻にしている金髪の女性が俺のところに歩いてきた。
「シロウが依頼を受けるのであれば、当然ワタクシもその依頼に参加しますわ」
「いや、それは無理だろう」
「それは無理だ」
俺とオルテガは同時に言い、言葉が被った。
「ど、どうして無理なのですか!」
「だって、マリーは赤いバラを抜けてソロとして活動しているじゃないか。今のマリーのランクは最初のランクであるEだ。ランクに違いがあるから参加できないぞ」
「そ、そんなー! ワタクシもシロウと依頼を受けたいですわ」
そういうと、マリーは俺の腕に自身の腕を絡ませ、上目遣いで俺を見てきた。
女性の上目遣いほど威力が高いものはない。
「ワタクシ、シロウと一緒がいいですの……ダメ……ですの?」
彼女は目尻に涙を溜めながら言ってくる。
マジでそんなお願いの仕方は止めてくれ! 女の涙ほど弱いものはないのだから。
まぁ、実際はひとつだけマリーも参加できる方法があるんだよな。だけどそれをしてしまっては、俺のソロとしての信念を曲げることになるし。
「まぁ、マリー嬢も参加できる方法はある。それはシロウとチームを組むことだ。パーティーリーダーがAランクであるのなら、問題はない」
ちょっと、オルテガ! どうしてマリーに参加方法を教えるんだよ!
「それは本当ですの! わかりました。確かによく考えれば、ワタクシがパーティーのリーダーに拘る必要はありません。では早速チーム結成の申請をしましょう」
「おい、ちょっと待て! 俺は一言もいいとは言っていないぞ」
「別にいいではないですか。以前は同じチームを組んでいたのですから。前回はワタクシがパーティーのリーダー、そして今回はあなたがパーティーリーダーになるのですよ。リーダーの指示は絶対に従うこと。ワタクシをパーティーに加えて下されば、あなたの好きにしていいのですよ」
マリーが耳元で囁いてくる。俺は男だ。そんな言いかたをされれば、あっち系の妄想を膨らませてしまう。
って、騙されるな俺! これはマリーの巧妙な罠だ。俺がチームを結成したことをいいことに、俺の力を利用するに決まっている。
こうなったのも、ギルドマスターが余計なことを言ったせいだ。責任を取って説得してもらおう。
助けを求めようと彼を見る。すると、オルテガはなぜか額に青筋を浮かべていた。
どうしてそんな怖い顔をする。俺が困っているのだから助けてくれよ。
「人の前で堂々といちゃつくな! 全然話が先に進まないではないか! もういい、俺がギルドマスターの権限を使って、お前たち二人にパーティーを組ませる。リーダーはシロウ! お前だ」
はぁ?
「ちょっと待てよ、どうしてそうなる!」
「いいからさっさと行け! でないと冒険者資格を剥奪するぞ!」
「職権乱用じゃないか!」
「さぁ、ギルドマスターの許可も得られましたし、さっそく行きますわよ!」
マリーが絡ませている腕に力を入れ、俺をギルドの外に引っ張る。
こうなったら仕方がない。とりあえずこの依頼だけは、マリーとチームを組もう。そして終わったあとに解散だ。
そのように意気込みつつ、俺たちは東のダンジョンの入り口に来た。
「さて、マリーが強引に連れてきたせいで、まともな準備をせずに依頼を受けることになったのだが」
ポツリと呟きながら、マリーを見る。
「シロウなら大丈夫ですわ。ワタクシは信じております」
一時的にパーティーとなったマリーは、俺に期待の眼差しを向けてきた。
「まぁ、俺のスキルがあれば問題ないだろう」
飲み物は魔法で空気中の水分子を集めればいいし、ケガをしても肉体の損傷を治すことも可能だ。万が一にでも、俺が魔法を封じられるなんてことにならなければ、何も問題はないだろう。
どうして俺に【魔学者】なんてスキルが与えられたのかはわからないが、本当にこのスキルは応用が利く。それに魔学者のおまけで異世界の知識も手に入れているお陰で、この世界には存在しない魔法も生み出すことが可能だ。
例えばこの世界の回復魔法はヒールが主だ。だけどヒールは傷を癒すことはできるが、失った血液を元に戻すことはできない。
そのせいで外傷を治しても意識不明となるケースもあり、時にはまともに生活ができないほどの障がいを引き起こすこともあるのだ。
だけど異世界の知識を用いた魔法ならば、血液を生産させることができる。
そのお陰で大けがをしたとしても、即効で元気になるのだ。
「それじゃあ、入って行くとしますか」
「ええ、頑張りましょう」
マリーと二人でダンジョンの中に入る。ここも入り口だけは明るいが、奥に進むと次第に暗くなり、先が見えない状態だ。
「ファイヤーボール」
火球を生み出す魔法を唱え、周囲を明るく照らす。
『キュウ、キュウ』
奥に向って歩いていると、さっそく魔物が出迎えてくれた。
人間の生き血を吸う魔物、吸血コウモリだ。全長一メートルほどの魔物だが、俺にとってはただの大きいコウモリでしかない。
やつは常に音波を放っており、跳ね返ってくる反射の強さで相手が自分よりも格下かどうかを判断する。
つまり、あの魔物は俺たちを格下だと思い込んでいる。だから襲ってきたと言うわけだ。
まったく、相手の力量を正確に測れないなんて、魔物も所詮はただの生き物だな。
ならば、その驕りを後悔させてやろう。
吸血コウモリは翼を羽ばたかせて空中浮遊しているが、その場に留まったままだ。今なら直ぐに倒せれるだろう。
「アイシクル」
氷系の呪文を唱える。すると、吸血コウモリの上にある空気の水分子を集め、水にすると三角柱に象る。そしてその水の気温を下げて氷に変えると、魔物に落とす。
先端の尖った氷は、吸血コウモリの肉体を貫いて地面に突き刺さる。
魔物は、まるで標本にされた昆虫のような状態になった。
「さすがシロウですわ。あっと言う間に魔物を倒すなんて! でも、変わった呪文ですわね。今まで聞いたことがありませんわ」
「まぁ、俺のオリジナルだからな」
身動きの取れなくなっている魔物を横切り、先を急ぐ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽に書いていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
57
お気に入りに追加
1,948
あなたにおすすめの小説

薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜
仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。
森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。
その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。
これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語
今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ!
競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。
まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

無能扱いされた実は万能な武器職人、Sランクパーティーに招かれる~理不尽な理由でパーティーから追い出されましたが、恵まれた新天地で頑張ります~
詩葉 豊庸(旧名:堅茹でパスタ)
ファンタジー
鍛冶職人が武器を作り、提供する……なんてことはもう古い時代。
現代のパーティーには武具生成を役目とするクリエイターという存在があった。
アレンはそんなクリエイターの一人であり、彼もまたとある零細パーティーに属していた。
しかしアレンはパーティーリーダーのテリーに理不尽なまでの要望を突きつけられる日常を送っていた。
本当は彼の適性に合った武器を提供していたというのに……
そんな中、アレンの元に二人の少女が歩み寄ってくる。アレンは少女たちにパーティーへのスカウトを受けることになるが、後にその二人がとんでもない存在だったということを知る。
後日、アレンはテリーの裁量でパーティーから追い出されてしまう。
だが彼はクビを宣告されても何とも思わなかった。
むしろ、彼にとってはこの上なく嬉しいことだった。
これは万能クリエイター(本人は自覚無し)が最高の仲間たちと紡ぐ冒険の物語である。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~
m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。
書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。
【第七部開始】
召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。
一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。
だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった!
突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか!
魔物に襲われた主人公の運命やいかに!
※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。
※カクヨムにて先行公開中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる