120 / 122
第八章
第十八話 どうして我がここまで追い込まれている。
しおりを挟む
~魔王視点~
パペットーズとメイデスが離れ、この場には我とハルトの生まれ変わりであるテオのみが残った。
互いに睨み合ったまま、一歩たりとも動こうとしない。
さすがハルトの生まれ変わりだけあって、隙がないな。だが、どちらかが動かなければ、このまま時間が過ぎて行くだけ。
やつはいったい何を考えている? 我を焦らし、我慢の限界を超えて攻撃に転じた時に、カウンターを狙っているのか?
テオの思考を読もうとしても、やつの考えていることは分からない。だが、仮に我の考えている通りの展開になれば、テオの攻撃を受けずに倒すこともできるはず。
まずはこちらから仕掛けるとするか。
『睨めっこも飽きてきたな。では、そろそろ始めるとするか』
足に力を込め、地を蹴ってテオに接近する。そして目の前に立つと、やつの顔面に拳を叩き込む。
だが、テオは後方に跳躍して一撃を躱した。その光景を目の当りにすると、思わず口角を上げる。
やはり我の予想通りだ。やつはハルトの生まれ変わりであり、ハルトだった頃の記憶を有している。なら、前回戦った時と同じ行動をすれば、記憶が蘇って反射的に同じ行動を取ると思っていた。
500年前と同じ展開だ。ハルトはこの後、俺の腕を掴んで投げ飛ばす。やつが反射的に同じ行動を取る可能性が高い以上、我はそれを逆手に取らせてもらう。
拳を掴まれる前に身を屈め、テオに足払いをかける。我の足はやつに当たり、転倒させることに成功した。
このまま一気に終わらせる!
仰向けとなったテオに覆いかぶさり、やつの腹部に拳を叩き込む。その瞬間、血が噴き出た……我の拳から。
いったああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!
『メ、メガヒール!』
拳にダメージを受け、我慢できない痛みに耐えながらも最上級の回復魔法を使う。
ハァー、ハァー、ハァー、ハァー。メ、メチャクチャ痛かった。思わず泣きそうな程に。だが、魔王であると言うプライドがどうにか勝り、涙を流すことを我慢した。
これはいったいどう言うことだ。どうして攻撃をした我が自滅をする。
思考を巡らせていると、ハルトが使っていた肉体強化の魔法を思い出す。
『エンハンスドボディーか』
「そうだ。お前が攻撃を仕掛ける前に、この魔法を使って肉体を強化した。エンハンスドボディーには、2つの効果がある」
ニヤリと口角を上げながら、テオは魔法の効果を話し始める。
「攻撃に使えば、瞬間的に神経による運動制御の抑制を外し、自分の筋肉の限界に近い力を発揮させることができる。そして防御に使えば体内の水分を利用し、攻撃を受けた際に生じる慣性力と粘性力によって、元の位置に留まろうとする力が働くのを利用し、一時的に体内の水分が硬化することで、肉体に強度を与えることができる。今の俺は、攻撃を受けるとコンクリート並みの硬さになる」
コンクリートと言うものがどんなものなのか分からないが、我の拳が破壊されるほど硬いと言うことは理解した。
一度立ち上がって後方に跳躍すると、再び身構える。
まだ完全に魔族の肉体に代わっていないのだろうか? そう言えば、どのくらいの時間が必要なのかも聞かずに、テオのところに来てしまったな。
もし、完全になるまでまだ時間を要するのであれば、我は間違った選択をしてしまったかもしれない。もしかしたら、中途半端な形でまた倒されてしまうかもしれない。
一瞬だけ弱気になるも、首を左右に振って思い浮かんだことを否定する。
心で負けてしまってどうする。我は魔王だぞ。魔王が二度も人間に負けては魔王の恥だ。
冷静に考えよう。やつが肉体強化でインファイトでのダメージを受けない体になっている以上、遠距離での魔法で倒すしか方法がない。
まずは追い詰められていることをテオに気付かれないように、魔王らしく余裕の態度でいなければ。
『ハハハ! さすがはハルトの生まれ変わりだ。こうでなければ面白くない。だが、お遊びはこのくらいに――』
言葉を連ねている途中に、いきなりテオは距離を詰めてきた。
魔王が喋っている時には、最後まで話しを聞くと言うマナーを知らないのか!
『おのれ! 我が喋っているときに攻撃を仕掛けてくるとは! それでもハルトの生まれ変わりか! ファイヤーボール!』
「戦闘中に喋っている方が悪いだろう。隙だらけだったから攻撃に転じさせてもらっただけだ! サンドストーム!」
魔力を練り込む時間がなく、下級の魔法を放つ。するとテオは土の魔法を発動して我の火球を砂で覆う。
「そんなバカな! いくら時間がなかったとはいえ、我の火球を掻き消すだと!」
「ファイヤーボールと言っても所詮は火の塊だ。炎が燃焼し続けるには、酸素の供給が必要だ。常に砂に覆われたことで、空気に触れることなく温度を下げて燃え尽きるのを待てば、炎は消えてなくなる」
テオの言っていることは何ひとつ理解できないが、水以外の魔法で我の火球を消すなど、信じられない。
我は悪い夢でも見ているのか。
「魔王と言っても所詮はこの程度だったか。評価を改める必要があるな。それじゃあ、こいつで終わらせるとするか」
テオが更に距離を詰め、拳を放つ。やつの拳は我の腹部に当たり、耐え難い激痛を感じながら後方に吹き飛ばされる。
『ゴハッ!』
気分が悪くなり、口から血を吐き出す。
くそう。時期早々であったか。我のこの肉体が完全に魔族の肉体になっていたのなら、勝負は代わっていただろう。
これが人間の肉体の限界か。脆い、脆すぎる。
悔しい感情が渦巻き、テオへの苛立ちと憎しみが湧き上がってくる。そんな時、我の肉体に少し変化が起きていることに気付く。
これは、もしかして。
口角を上げ、立ち上がるとテオを睨み付ける。
『お遊びは終わりだ。我の本当の力を見せ付けてくれる』
パペットーズとメイデスが離れ、この場には我とハルトの生まれ変わりであるテオのみが残った。
互いに睨み合ったまま、一歩たりとも動こうとしない。
さすがハルトの生まれ変わりだけあって、隙がないな。だが、どちらかが動かなければ、このまま時間が過ぎて行くだけ。
やつはいったい何を考えている? 我を焦らし、我慢の限界を超えて攻撃に転じた時に、カウンターを狙っているのか?
テオの思考を読もうとしても、やつの考えていることは分からない。だが、仮に我の考えている通りの展開になれば、テオの攻撃を受けずに倒すこともできるはず。
まずはこちらから仕掛けるとするか。
『睨めっこも飽きてきたな。では、そろそろ始めるとするか』
足に力を込め、地を蹴ってテオに接近する。そして目の前に立つと、やつの顔面に拳を叩き込む。
だが、テオは後方に跳躍して一撃を躱した。その光景を目の当りにすると、思わず口角を上げる。
やはり我の予想通りだ。やつはハルトの生まれ変わりであり、ハルトだった頃の記憶を有している。なら、前回戦った時と同じ行動をすれば、記憶が蘇って反射的に同じ行動を取ると思っていた。
500年前と同じ展開だ。ハルトはこの後、俺の腕を掴んで投げ飛ばす。やつが反射的に同じ行動を取る可能性が高い以上、我はそれを逆手に取らせてもらう。
拳を掴まれる前に身を屈め、テオに足払いをかける。我の足はやつに当たり、転倒させることに成功した。
このまま一気に終わらせる!
仰向けとなったテオに覆いかぶさり、やつの腹部に拳を叩き込む。その瞬間、血が噴き出た……我の拳から。
いったああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!
『メ、メガヒール!』
拳にダメージを受け、我慢できない痛みに耐えながらも最上級の回復魔法を使う。
ハァー、ハァー、ハァー、ハァー。メ、メチャクチャ痛かった。思わず泣きそうな程に。だが、魔王であると言うプライドがどうにか勝り、涙を流すことを我慢した。
これはいったいどう言うことだ。どうして攻撃をした我が自滅をする。
思考を巡らせていると、ハルトが使っていた肉体強化の魔法を思い出す。
『エンハンスドボディーか』
「そうだ。お前が攻撃を仕掛ける前に、この魔法を使って肉体を強化した。エンハンスドボディーには、2つの効果がある」
ニヤリと口角を上げながら、テオは魔法の効果を話し始める。
「攻撃に使えば、瞬間的に神経による運動制御の抑制を外し、自分の筋肉の限界に近い力を発揮させることができる。そして防御に使えば体内の水分を利用し、攻撃を受けた際に生じる慣性力と粘性力によって、元の位置に留まろうとする力が働くのを利用し、一時的に体内の水分が硬化することで、肉体に強度を与えることができる。今の俺は、攻撃を受けるとコンクリート並みの硬さになる」
コンクリートと言うものがどんなものなのか分からないが、我の拳が破壊されるほど硬いと言うことは理解した。
一度立ち上がって後方に跳躍すると、再び身構える。
まだ完全に魔族の肉体に代わっていないのだろうか? そう言えば、どのくらいの時間が必要なのかも聞かずに、テオのところに来てしまったな。
もし、完全になるまでまだ時間を要するのであれば、我は間違った選択をしてしまったかもしれない。もしかしたら、中途半端な形でまた倒されてしまうかもしれない。
一瞬だけ弱気になるも、首を左右に振って思い浮かんだことを否定する。
心で負けてしまってどうする。我は魔王だぞ。魔王が二度も人間に負けては魔王の恥だ。
冷静に考えよう。やつが肉体強化でインファイトでのダメージを受けない体になっている以上、遠距離での魔法で倒すしか方法がない。
まずは追い詰められていることをテオに気付かれないように、魔王らしく余裕の態度でいなければ。
『ハハハ! さすがはハルトの生まれ変わりだ。こうでなければ面白くない。だが、お遊びはこのくらいに――』
言葉を連ねている途中に、いきなりテオは距離を詰めてきた。
魔王が喋っている時には、最後まで話しを聞くと言うマナーを知らないのか!
『おのれ! 我が喋っているときに攻撃を仕掛けてくるとは! それでもハルトの生まれ変わりか! ファイヤーボール!』
「戦闘中に喋っている方が悪いだろう。隙だらけだったから攻撃に転じさせてもらっただけだ! サンドストーム!」
魔力を練り込む時間がなく、下級の魔法を放つ。するとテオは土の魔法を発動して我の火球を砂で覆う。
「そんなバカな! いくら時間がなかったとはいえ、我の火球を掻き消すだと!」
「ファイヤーボールと言っても所詮は火の塊だ。炎が燃焼し続けるには、酸素の供給が必要だ。常に砂に覆われたことで、空気に触れることなく温度を下げて燃え尽きるのを待てば、炎は消えてなくなる」
テオの言っていることは何ひとつ理解できないが、水以外の魔法で我の火球を消すなど、信じられない。
我は悪い夢でも見ているのか。
「魔王と言っても所詮はこの程度だったか。評価を改める必要があるな。それじゃあ、こいつで終わらせるとするか」
テオが更に距離を詰め、拳を放つ。やつの拳は我の腹部に当たり、耐え難い激痛を感じながら後方に吹き飛ばされる。
『ゴハッ!』
気分が悪くなり、口から血を吐き出す。
くそう。時期早々であったか。我のこの肉体が完全に魔族の肉体になっていたのなら、勝負は代わっていただろう。
これが人間の肉体の限界か。脆い、脆すぎる。
悔しい感情が渦巻き、テオへの苛立ちと憎しみが湧き上がってくる。そんな時、我の肉体に少し変化が起きていることに気付く。
これは、もしかして。
口角を上げ、立ち上がるとテオを睨み付ける。
『お遊びは終わりだ。我の本当の力を見せ付けてくれる』
0
お気に入りに追加
1,299
あなたにおすすめの小説

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる