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第八章
第三話 お母さんと呼びなさい。ママやマミーでも可
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メイデスの時空転移魔法により、彼女に連れ去られたはずだった。しかし転移先にはメイデスがおらず、変わりに女王様らしき人物からの抱擁を受ける。
「お帰りなさい。私の可愛い坊や。こんなに大きく成長して母さんは嬉しいわ。見つけ出すのにここまで時間がかかってしまってごめんなさいね」
女王様が抱きしめながら言葉を漏らすが、俺には現状が分かっておらず、困惑しかない。
「王子様! よくぞご無事でいてくれました!」
「これでこ国の後継問題も解決だ!」
「この国も安泰だぞ!」
口々に兵士が喜びの声を上げる。
「女王様、久しぶりの再会で喜んでいるところを誠に申し訳ございませんが、王子様は現状が理解していない様子。ここは説明するのが先だと」
どうするのが正解なのかが分からないでいると、大臣と思われる男性が女王様に声をかける。
「そ、そうでしたね。わたくしたら、嬉しくってつい。テオとそのお仲間様、わたくしに付いて来てください」
抱擁を止めて踵を返すと、女王様は扉に向かって行く。
俺たちはお互いに顔を見合わせ、頷くと彼女に続いて扉に向かって歩く。
女王様が扉を開けて廊下を歩く中、周囲を見渡す。
何でだろう。初めて訪れた場所にのはずなのに、不思議と懐かしい気がしてくる。
この感覚、やっぱり俺はこの城で生まれ育った王子なのか?
「着きました。ここが宝物庫になります」
女王様が扉を開けて中に入るように促す。
宝物庫に入ると、中には多くの物が置かれてあった。
「何コレ! 数百年生きているけど、見たことがないものばかりだ!」
宝物庫の中は、今まで見たことがないものばかりだった。しかし、見たことがないはずなのに、俺には分かる。
掃除機、ガスコンロ、テレビ、マイク。どれもこれも手に取るように分かる。
「本当、まるで御伽話に出てくる魔道具みたい!」
「みたいではなく本物です。この中にあるのは、初代国王であるハルト様が異世界より持ってこられたものばかりです。伝説上では、全て魔道具扱いにされていますがね」
ルナさんの言葉を聞き、女王様がくすりと笑いながら本物であることを告げる。しかし、もっと重要なことを俺が聞き逃さなかった。
今、女王様は初代国王がハルトと言った。そして俺は、前世の記憶でハルトの知識や記憶の一部を知っている。
「テオ、これを使って火を出してください。疑ってはいないけれど、正真正銘のわたくしの息子なら、火を出すことできます」
女王様がライターを持ち出すと、俺に手渡して使ってみるように促す。
実物を見たのは初めてだ。確かに俺は使い方を知っている。
手に持ちながら隅々まで観察するとあることに気付いた。
「女王様、悪いですが、火を出すことができません」
火を出すことができないと告げる。すると女王様は目を細めた。
「ほう、火を出すことができないと言いますか」
彼女の視線は睨み付けるものではない。何かを見守る暖かさの感じる視線だ。
「このライターはオイルライターですが、肝心のオイルが入っていません。オイルがなければ、発火石であるフリントを回転式のヤスリと擦り合わせても、火花は出ますが、燃料に着火させて火を出すことができません」
どうしてライターが使えないのか、その原理を答える。すると女王様は暖かい笑みを浮かべながら、手を叩く。
「素晴らしいわ。正解よ。やっぱりあなたは、伝説の転生者物語の元となったハルト様の生まれ変わりである、正真正銘のわたくしの息子だわ。」
「テオ君が転生者物語に出てくる転生者の子孫」
「ご主人様がそんなに凄い人物だったなんて」
やっぱり、俺はこの城の生まれだったんだ。でも、そうなると新たな疑問が生まれてくる。
「あのう女王様」
「お母さん」
「はい?」
「わたくしのことはお母さんと言いなさい。ママでも良いです」
「いやいやいや、そんな訳には!」
首を左右に振って遠慮する。
さすがに今日出会ったばかりの人を母と呼ぶのには抵抗がある。
「それじゃあ、妥協してマミーで」
「全然妥協していないではないですか! ただ呼び方を変えただけで意味は同じじゃないですか!」
相手がこの国を統べる女王であることを忘れ、ノリツッコミを入れる。
「テオ君、せっかくだから女王様のことをお母さんって呼んであげれば?」
「そうだよ。せっかく血の繋がった親と再会したのだから」
彼女たちは女王様の肩を持ち始める。
「いや、それはちょっと……それよりも教えてくれませんか。どうして俺は、赤子の時に橋の下に捨てられていたのかを」
呼び方で話しが脱線してしまったが、今1番知るべきことがある。どうして俺は生まれた後に、イルムガルドが収めているあの町に捨てられていたのか、その理由を知る権利がある。
「教えてください。どうして俺は、この国から離れた場所に捨てられていたのですか!」
「嫌です」
もう一度訊ねると、女王様は笑みを浮かべながら拒否する。
「どうして教えてくれないのですか? 俺が知ってしまうと困ることでも?」
「いいえ、わたくしのことを母と読んでくれないからです。さぁ、わたくしを母さん、若しくはママ、マミーでも可です。呼んでくだされば、わたくしは話して差し上げます」
捨てられた理由を人質に取られ、歯を食い縛る。
女王様を母さんと呼ぶのは抵抗がある。だけど、ここで彼女を満足させないと、平行線のままだ。
真実を知るためには、自分の恥ずかしい気持ちを抑える必要がある。
「わ、分かった。俺はどうして橋の下で捨てられていたのかを知りたい。だから話してください。母さん」
「お帰りなさい。私の可愛い坊や。こんなに大きく成長して母さんは嬉しいわ。見つけ出すのにここまで時間がかかってしまってごめんなさいね」
女王様が抱きしめながら言葉を漏らすが、俺には現状が分かっておらず、困惑しかない。
「王子様! よくぞご無事でいてくれました!」
「これでこ国の後継問題も解決だ!」
「この国も安泰だぞ!」
口々に兵士が喜びの声を上げる。
「女王様、久しぶりの再会で喜んでいるところを誠に申し訳ございませんが、王子様は現状が理解していない様子。ここは説明するのが先だと」
どうするのが正解なのかが分からないでいると、大臣と思われる男性が女王様に声をかける。
「そ、そうでしたね。わたくしたら、嬉しくってつい。テオとそのお仲間様、わたくしに付いて来てください」
抱擁を止めて踵を返すと、女王様は扉に向かって行く。
俺たちはお互いに顔を見合わせ、頷くと彼女に続いて扉に向かって歩く。
女王様が扉を開けて廊下を歩く中、周囲を見渡す。
何でだろう。初めて訪れた場所にのはずなのに、不思議と懐かしい気がしてくる。
この感覚、やっぱり俺はこの城で生まれ育った王子なのか?
「着きました。ここが宝物庫になります」
女王様が扉を開けて中に入るように促す。
宝物庫に入ると、中には多くの物が置かれてあった。
「何コレ! 数百年生きているけど、見たことがないものばかりだ!」
宝物庫の中は、今まで見たことがないものばかりだった。しかし、見たことがないはずなのに、俺には分かる。
掃除機、ガスコンロ、テレビ、マイク。どれもこれも手に取るように分かる。
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「みたいではなく本物です。この中にあるのは、初代国王であるハルト様が異世界より持ってこられたものばかりです。伝説上では、全て魔道具扱いにされていますがね」
ルナさんの言葉を聞き、女王様がくすりと笑いながら本物であることを告げる。しかし、もっと重要なことを俺が聞き逃さなかった。
今、女王様は初代国王がハルトと言った。そして俺は、前世の記憶でハルトの知識や記憶の一部を知っている。
「テオ、これを使って火を出してください。疑ってはいないけれど、正真正銘のわたくしの息子なら、火を出すことできます」
女王様がライターを持ち出すと、俺に手渡して使ってみるように促す。
実物を見たのは初めてだ。確かに俺は使い方を知っている。
手に持ちながら隅々まで観察するとあることに気付いた。
「女王様、悪いですが、火を出すことができません」
火を出すことができないと告げる。すると女王様は目を細めた。
「ほう、火を出すことができないと言いますか」
彼女の視線は睨み付けるものではない。何かを見守る暖かさの感じる視線だ。
「このライターはオイルライターですが、肝心のオイルが入っていません。オイルがなければ、発火石であるフリントを回転式のヤスリと擦り合わせても、火花は出ますが、燃料に着火させて火を出すことができません」
どうしてライターが使えないのか、その原理を答える。すると女王様は暖かい笑みを浮かべながら、手を叩く。
「素晴らしいわ。正解よ。やっぱりあなたは、伝説の転生者物語の元となったハルト様の生まれ変わりである、正真正銘のわたくしの息子だわ。」
「テオ君が転生者物語に出てくる転生者の子孫」
「ご主人様がそんなに凄い人物だったなんて」
やっぱり、俺はこの城の生まれだったんだ。でも、そうなると新たな疑問が生まれてくる。
「あのう女王様」
「お母さん」
「はい?」
「わたくしのことはお母さんと言いなさい。ママでも良いです」
「いやいやいや、そんな訳には!」
首を左右に振って遠慮する。
さすがに今日出会ったばかりの人を母と呼ぶのには抵抗がある。
「それじゃあ、妥協してマミーで」
「全然妥協していないではないですか! ただ呼び方を変えただけで意味は同じじゃないですか!」
相手がこの国を統べる女王であることを忘れ、ノリツッコミを入れる。
「テオ君、せっかくだから女王様のことをお母さんって呼んであげれば?」
「そうだよ。せっかく血の繋がった親と再会したのだから」
彼女たちは女王様の肩を持ち始める。
「いや、それはちょっと……それよりも教えてくれませんか。どうして俺は、赤子の時に橋の下に捨てられていたのかを」
呼び方で話しが脱線してしまったが、今1番知るべきことがある。どうして俺は生まれた後に、イルムガルドが収めているあの町に捨てられていたのか、その理由を知る権利がある。
「教えてください。どうして俺は、この国から離れた場所に捨てられていたのですか!」
「嫌です」
もう一度訊ねると、女王様は笑みを浮かべながら拒否する。
「どうして教えてくれないのですか? 俺が知ってしまうと困ることでも?」
「いいえ、わたくしのことを母と読んでくれないからです。さぁ、わたくしを母さん、若しくはママ、マミーでも可です。呼んでくだされば、わたくしは話して差し上げます」
捨てられた理由を人質に取られ、歯を食い縛る。
女王様を母さんと呼ぶのは抵抗がある。だけど、ここで彼女を満足させないと、平行線のままだ。
真実を知るためには、自分の恥ずかしい気持ちを抑える必要がある。
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