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第七章
第八話 変態メイドからは逃げられない
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~ルナ視点~
この屋敷に連れられて、今日でもう1週間になったわ。つまり、夢で何度も見たあの日がとうとうやってきたことになる。
少しの気だるさを感じつつも、上体を起こしてベッドから上がると、部屋の中にあるクローゼットに向かい、扉を開ける。
中には夢で出てきたドレスが収納されてあったけど、マネキンなんかではなく、ちゃんとハンガーに掛けられ、皺ができないようにされていた。
「こんな物、本当は着たくはないのだけどなぁ」
クローゼットの中にあるドレスを見ていると、部屋がノックされる音が聞こえてくる。
「私だ。部屋に入っても良いか?」
「どうぞ」
お父様の声が聞こえ、部屋に入る許可を与える。すると扉が開かれて、お父様が入ってきた。
「おお! ルナ! ドレスを見ているってことは、とうとう考え直してくれたと言うことか!」
「そんな訳ないでしょう! ただの気の迷いでドレスを見ていただけよ。私の考えは何ひとつとして変わっていないわ! 私は子爵の息子と婚約なんてしません」
「そうか。まぁ、その考えも一瞬で変わるだろうな。昨日子爵殿の息子と顔合わせをしてきたが、中々の美男子だった。きっとルナも気に入るだろう」
「悪いけど、私は面食いではないから。顔だけでは落ちないわよ」
世界中の女性がイケメンにしか興味がないなんて思わないでよね。最初は良くっても、ずっと見ていたら飽きるわよ。
「まぁ良い。1時間後にまた様子を見に来る。それまでにドレスに着替えておきなさい。今日が対面する大事な日だからな」
ニコニコと笑みを浮かべながら、お父様は私の部屋から出て行く。
多少夢の内容とは違ったけど、やっぱり正夢に近いことが起きているわ。夢では脱出した後、どうなったのか分からないけれど、絶対に逃げ出してみせる。
この屋敷に連れて来られてから1週間、私は何度もお父様に説得を試みた。けれど頑なになって考えを変えてはくれなかったわ。
「あんな頑固ジジイなんかもう知らない。私は絶対にこの屋敷から逃げ出してみせるんだから」
と言いつつも、未だにこの屋敷から脱出に成功したことがないのよね。
さすがに夢のような脱出ゲームのようなことは現実には起きないのだけど……。
頭の中で独り言を漏らしながら扉を開ける。
「あら? ルナお嬢様、お部屋を出られるのですか?」
扉を開けて廊下に出ると、廊下に立っていたメイドさんが声をかけてきた。
「ええ、ちょっとお花を摘みに行こうかと」
「では、わたくしもお供いたします」
「ええ、お願いするわね」
私には世話役兼監視役のメイドが配属されている。彼女がいるお陰で、私の脱出は悉く失敗に終わることになった。
もう、どうやったらこのメイドを撒けるのよ! 標的を逃さないためにジロジロと見て視線が怖いし、心臓に悪いわ。
廊下を歩き、トイレの前に来ると扉を開ける。そして中に入り、すぐに扉を閉めようとした。
その瞬間、ドアノブを掴まれて私以上の力で扉を強引に開けると、彼女は中に入って来る。
「どうしてトイレの中にまで入って来るのよ!」
「いえ、これが私の仕事ですので」
「仕事に意欲を燃やすことはいいことだけど、これはやり過ぎよ! 犯罪行為よ!」
「確かに犯罪一歩手前かもしれませんが、旦那様からは許可を貰っています。どんな時でもルナお嬢様から目を外してはならないと言われておりますので」
「良いから出て行って! これじゃあ落ち着いて出すものも出せないから!」
大声を出して、メイドさんにトイレから出て行ってもらうようにお願いする。けれど彼女は出て行く気配を見せない。
「いえ、トイレの窓から脱出される可能性がありますので、逃げ出さないように監視する義務がわたくしにはあります」
「あんな小さい窓からどうやって逃げ出すって言うのよ!」
声を張り上げながら、トイレの中にある窓を指差す。
確かにあの窓からワンチャン脱出できないかと考えたこともあった。でも、途中でつっかえて、どうにもならなくなりそうな気がしたので実行はしていない。
私が落ち着いて考えごとをするには、プライベートが守られている部屋だけね。
「出るからそこから退いてよ!」
「やらないのですか?」
「あなたから見られている前で出せる訳がないでしょう!」
「そうですか。では、私が変わりにします」
メイドさんが便器の前に移動するとスカートから白いパンツを下ろしてトイレに腰を下ろす。
冗談ではなく、本当に用を足すようね。音を聞く訳にはいかないから、今の内に廊下に出ようっと。
廊下に出ようとしたところで、頭の中で良いアイディアが思い浮かぶ。
そうだわ! 彼女がトイレに籠っている間に、走って離れることができるじゃない。時間は僅かしかないかもしれないけれど、その間に脱出する糸口を掴めるかもしれないわ。
「それじゃあ、私は廊下に出ているわね。ごゆっくり」
トイレから出ようとしたその時、右腕を掴まれる感触を感じ、視線を下に向ける。
メイドさんが私の腕を掴まえていた。
「私がトイレに籠っている間に逃げようとしましたね」
「そ、そそ、そんなことする訳ないでしょう。ちゃんと廊下で待っているわよ」
咄嗟に嘘を吐くも、図星をつかれてしまい、動揺してしまう。言葉を噛んでしまい、心臓の鼓動が激しく高鳴る。
「そうでしたか。疑ってすみません」
どうやら私の言葉を信じたようで、メイドさんは謝ってくる。
嘘を吐いて彼女を騙したことに心苦しさを覚えるけれど、これも仕方がない。心から望んでいない婚約をされるよりもマシよ。
「廊下で待っているから、その手を離してくれない。あなたも女だから、音とか聴かれると恥ずかしいでしょう?」
「いえ、そんなことはありませんよ」
サラッとトンデモ発言をするメイドさんに、思わず苦笑いを浮かべてしまう。
「すみません。わたくし、誰かに見て貰っていないと落ち着いて用を足すことができないのです。だから、終わるまで待っていてください」
なんなのよその性癖は! 頭可笑しいんじゃないの!
「ふ、普段はどうしているのよ!」
「普段は同僚にお願いして付いて来て貰っています。ですが、今はルナお嬢様しかいません。別に逃げる気がないのでしたら、廊下で待つのもトイレの中で待つのも一緒ですよね」
「そ、それはそうだけど」
完全に理論的にも物理的にも逃げ道を塞がれてしまった。
結局彼女が安心して用を足すまでの間、私はトイレの中に留まり、メイドさんと一緒にトイレから出ることになった。
こうしてまたしても私は脱出の機会を逃すことになる。
でも、諦めてたまるものですか! 必ずチャンスはあるはず。今はその時を待ちましょう。
この屋敷に連れられて、今日でもう1週間になったわ。つまり、夢で何度も見たあの日がとうとうやってきたことになる。
少しの気だるさを感じつつも、上体を起こしてベッドから上がると、部屋の中にあるクローゼットに向かい、扉を開ける。
中には夢で出てきたドレスが収納されてあったけど、マネキンなんかではなく、ちゃんとハンガーに掛けられ、皺ができないようにされていた。
「こんな物、本当は着たくはないのだけどなぁ」
クローゼットの中にあるドレスを見ていると、部屋がノックされる音が聞こえてくる。
「私だ。部屋に入っても良いか?」
「どうぞ」
お父様の声が聞こえ、部屋に入る許可を与える。すると扉が開かれて、お父様が入ってきた。
「おお! ルナ! ドレスを見ているってことは、とうとう考え直してくれたと言うことか!」
「そんな訳ないでしょう! ただの気の迷いでドレスを見ていただけよ。私の考えは何ひとつとして変わっていないわ! 私は子爵の息子と婚約なんてしません」
「そうか。まぁ、その考えも一瞬で変わるだろうな。昨日子爵殿の息子と顔合わせをしてきたが、中々の美男子だった。きっとルナも気に入るだろう」
「悪いけど、私は面食いではないから。顔だけでは落ちないわよ」
世界中の女性がイケメンにしか興味がないなんて思わないでよね。最初は良くっても、ずっと見ていたら飽きるわよ。
「まぁ良い。1時間後にまた様子を見に来る。それまでにドレスに着替えておきなさい。今日が対面する大事な日だからな」
ニコニコと笑みを浮かべながら、お父様は私の部屋から出て行く。
多少夢の内容とは違ったけど、やっぱり正夢に近いことが起きているわ。夢では脱出した後、どうなったのか分からないけれど、絶対に逃げ出してみせる。
この屋敷に連れて来られてから1週間、私は何度もお父様に説得を試みた。けれど頑なになって考えを変えてはくれなかったわ。
「あんな頑固ジジイなんかもう知らない。私は絶対にこの屋敷から逃げ出してみせるんだから」
と言いつつも、未だにこの屋敷から脱出に成功したことがないのよね。
さすがに夢のような脱出ゲームのようなことは現実には起きないのだけど……。
頭の中で独り言を漏らしながら扉を開ける。
「あら? ルナお嬢様、お部屋を出られるのですか?」
扉を開けて廊下に出ると、廊下に立っていたメイドさんが声をかけてきた。
「ええ、ちょっとお花を摘みに行こうかと」
「では、わたくしもお供いたします」
「ええ、お願いするわね」
私には世話役兼監視役のメイドが配属されている。彼女がいるお陰で、私の脱出は悉く失敗に終わることになった。
もう、どうやったらこのメイドを撒けるのよ! 標的を逃さないためにジロジロと見て視線が怖いし、心臓に悪いわ。
廊下を歩き、トイレの前に来ると扉を開ける。そして中に入り、すぐに扉を閉めようとした。
その瞬間、ドアノブを掴まれて私以上の力で扉を強引に開けると、彼女は中に入って来る。
「どうしてトイレの中にまで入って来るのよ!」
「いえ、これが私の仕事ですので」
「仕事に意欲を燃やすことはいいことだけど、これはやり過ぎよ! 犯罪行為よ!」
「確かに犯罪一歩手前かもしれませんが、旦那様からは許可を貰っています。どんな時でもルナお嬢様から目を外してはならないと言われておりますので」
「良いから出て行って! これじゃあ落ち着いて出すものも出せないから!」
大声を出して、メイドさんにトイレから出て行ってもらうようにお願いする。けれど彼女は出て行く気配を見せない。
「いえ、トイレの窓から脱出される可能性がありますので、逃げ出さないように監視する義務がわたくしにはあります」
「あんな小さい窓からどうやって逃げ出すって言うのよ!」
声を張り上げながら、トイレの中にある窓を指差す。
確かにあの窓からワンチャン脱出できないかと考えたこともあった。でも、途中でつっかえて、どうにもならなくなりそうな気がしたので実行はしていない。
私が落ち着いて考えごとをするには、プライベートが守られている部屋だけね。
「出るからそこから退いてよ!」
「やらないのですか?」
「あなたから見られている前で出せる訳がないでしょう!」
「そうですか。では、私が変わりにします」
メイドさんが便器の前に移動するとスカートから白いパンツを下ろしてトイレに腰を下ろす。
冗談ではなく、本当に用を足すようね。音を聞く訳にはいかないから、今の内に廊下に出ようっと。
廊下に出ようとしたところで、頭の中で良いアイディアが思い浮かぶ。
そうだわ! 彼女がトイレに籠っている間に、走って離れることができるじゃない。時間は僅かしかないかもしれないけれど、その間に脱出する糸口を掴めるかもしれないわ。
「それじゃあ、私は廊下に出ているわね。ごゆっくり」
トイレから出ようとしたその時、右腕を掴まれる感触を感じ、視線を下に向ける。
メイドさんが私の腕を掴まえていた。
「私がトイレに籠っている間に逃げようとしましたね」
「そ、そそ、そんなことする訳ないでしょう。ちゃんと廊下で待っているわよ」
咄嗟に嘘を吐くも、図星をつかれてしまい、動揺してしまう。言葉を噛んでしまい、心臓の鼓動が激しく高鳴る。
「そうでしたか。疑ってすみません」
どうやら私の言葉を信じたようで、メイドさんは謝ってくる。
嘘を吐いて彼女を騙したことに心苦しさを覚えるけれど、これも仕方がない。心から望んでいない婚約をされるよりもマシよ。
「廊下で待っているから、その手を離してくれない。あなたも女だから、音とか聴かれると恥ずかしいでしょう?」
「いえ、そんなことはありませんよ」
サラッとトンデモ発言をするメイドさんに、思わず苦笑いを浮かべてしまう。
「すみません。わたくし、誰かに見て貰っていないと落ち着いて用を足すことができないのです。だから、終わるまで待っていてください」
なんなのよその性癖は! 頭可笑しいんじゃないの!
「ふ、普段はどうしているのよ!」
「普段は同僚にお願いして付いて来て貰っています。ですが、今はルナお嬢様しかいません。別に逃げる気がないのでしたら、廊下で待つのもトイレの中で待つのも一緒ですよね」
「そ、それはそうだけど」
完全に理論的にも物理的にも逃げ道を塞がれてしまった。
結局彼女が安心して用を足すまでの間、私はトイレの中に留まり、メイドさんと一緒にトイレから出ることになった。
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