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第五章
第十四話 久しぶりだな。ルナ
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~テオ視点~
「いやだあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ死にたくない!」
イルムガルドが悲鳴を上げ、そのまま地面に倒れる。俺の放った電気を纏った水は直撃してはいない。
きっと恐怖心から血流に異常が発生して、心臓に戻る血液の量が減少したことにより、失神したのだろう。
その姿を見て、俺は魔法を消す。
数秒前までは殺してやろうかと思ったが、こんな無様な姿を見せられては、その気も失せてしまった。
まだまだ俺も甘いな。最後の最後で慈悲深くなってしまう。
メルセデスの方を見ると、彼女は両手を上げて首を左右に振る。
どうやら抵抗する意思はないようだ。これなら変な手間が省けるってものだ。
「今だ! 罪人共を捕らえよ!」
どこからか男の声が聞こえて来ると、一斉に武装した兵士たちが現れ、イルムガルドたちを拘束していく。
これはいったい?
「罪人の捕獲に協力してくれて助かった。えーと、お前は確か……テオだったか?」
号令を出した男の声が背後から聞こえ、振り返る。すると、そこにはゲルマンがいた。そして彼の隣にもう1人40代半と思われる男性がいるが、そちらの人物には面識がない。
「ゲルマン……どうしてここに?」
「メルセデスからルナと思われる女性が発見されたと聞いて来たんだ。そしたら森の中に多くの赤髪の女の子たちが居てな。彼女たちから全て事情を聞いた」
ゲルマンの言葉の意味が半分理解できないでいる。
イルムガルドがルナさんを探していたことは知っている。だけど、どうしてそれがゲルマンと結び付くんだ? 更なる黒幕はゲルマンなのか? でも、彼はイルムガルドたちを捕まえた。現状を全て把握することができない。
「ゲルマン! これはどう言うことよ!」
「そう……だぜ……俺たちは……言われた通りにルナを……探していた……だけだぞ」
連行されたメルセデスとシモンが、すれ違い様に声を投げ掛ける。
「確かにルナを探せと言ったが、犯罪をしてまで探せとは言っていない。もう、お前たちは貴族の恥晒しだ。これからは平民以下の奴隷として生涯を過ごしてもらう。早くそいつらを連れ出せ」
「はっ! ほら、キリキリ歩け!」
縄を引っ張られ、彼らは連行されてこの場から姿を消す。
今ので事件の全貌は見えてきた。ゲルマンがイルムガルドたちにルナさんを探し出すように依頼し、彼らが実行した。でも、どうしてゲルマンがルナさんを探している?
「やめて、離してよ。自分の足で歩くわよ」
「ルナを離せ!」
「なんだこいつ……ぎゃあああ! こいつ、噛みやがった!」
ルナさんたちが叫ぶ声が聞こえて振り向くと、彼女たちは兵士たちと揉めていた。
完全に現状が理解できていないでいると、ゲルマンの隣にいた男性がルナさんに近付く。
「お前ら、ルナの知り合いに手洗いことをするな。彼女から離れなさい」
冷静さを感じさせる声音で男が指示を出すと、兵士たちはメリュジーナから離れる。
あの男性はルナさんの知り合いなのか?
「まさか隣国にいるとは思っていなかったぞ。お陰で探し出すのに苦労した」
「私は婚約などしないと言っているでしょう。お父様!」
ルナさんの言葉に再び衝撃が走る。
お、お父様だって! ゲルマンと対等な関係ぽかったし、そのことから考えると、あの人は貴族なのか。ってことは、やっぱりルナさんは貴族令嬢だったのか。それなら普通にアイテムボックスを持っていることにも納得することができる。
「ルナ、もう子どもではないのだから、貴族の娘として生まれてきた運命を受け入れろ」
「そんな運命受け入れられるわけがないでしょう! 私の人生は私のものよ! お父様の家名を守るための道具にはならないわ!」
「家名を守る道具だと! 私はお前をそのように思ったことなど一度もないぞ! 私はルナの幸せを思って言っているんだ!」
「幸せを考えているのなら好きにさせてよ! 私は家名を守るための道具には成り下がらない。あの人との婚約は破棄させてもらうわ!」
凄い剣幕で言葉を捲し立てるルナさん。彼女たちのやり取りを傍観して、少しは何が繰り広げられているのかを理解した。
グレイ家では、別の貴族との婚約が決まっていたのだろう。それが嫌だったルナさんは家を飛び出し、そして俺たちと出会った。
元貴族である俺は、ルナさんの気持ちも分かるし、グレイ家当主の気持ちも分かる。
父親からすれば、これまでご先祖様が培って築き上げた家柄を守っていきたい。でも、ルナさんからすれば、それは父親の独りよがりだと思っている。
これはグレイ家の問題だ。俺は何も口出しすることなどできない。
「もう良いわよ! 私が婚約しない……いや、できない理由を今から教えてあげる!」
声を上げ、ルナさんがこちらに駆け寄って来る。そして俺の前に立つと、彼女は顔を近付けて、自信の唇を押し付けてきた。
柔らかい感触と同時に、驚きと戸惑いの感情が一斉に発生して頭の中が真っ白になりそうになる。
一度触れた唇をルナさんが離し、父親の方に顔を向ける。
「今のを見たでしょう! 私は彼を愛しているし、彼も私ことを愛している。相思相愛なんだから! 彼には私の全てを捧げているわ! もう、純潔じゃないのよ」
ルナさん! どうしていきなりそんな出鱈目なことを言うの!
「マ、ご主人様! い、いつの間にル、ルナとそんな関係になっていたの!」
彼女の問題発言に頭の中が真っ白になっている中、メリュジーナが何かを言ったような気がした。だけど何て言っていたのか聞き取ることができない。
「お、おのれえええええぇぇぇぇぇぇぇ! 良くも私の大切な娘に手を出しやがったな! 絶対に許さない! 兵士共、ルナ共々その男を捕らえろ!」
少し時が経ち、頭の中がやっと落ち着きを取り戻した頃、グレイ家当主が怒りの形相で声を荒げる。
それもそうだよね。大切に育てて来た娘が、目の前で見知らぬ男とキスをしてしまったのだから。
兵士たちが捕らえようと走って来る中、ルナさんはショルダーバッグ型のアイテムボックスから転移石を取り出す。
「メリュジーナ、早くこっちに来て!」
転移石が発動して俺たちの体が発光する中、ルナさんがメリュジーナの名を呼び、彼女に手を差し伸べる。
メリュジーナが空中を飛びながらルナさんの手を握ると、俺の視界に移る光景がガラリと変わる。
どうやらここは、シモンと再会した港町のようだ。
それにしても、どうしてルナさんは俺にあんなことをしたんだ?
「いやだあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ死にたくない!」
イルムガルドが悲鳴を上げ、そのまま地面に倒れる。俺の放った電気を纏った水は直撃してはいない。
きっと恐怖心から血流に異常が発生して、心臓に戻る血液の量が減少したことにより、失神したのだろう。
その姿を見て、俺は魔法を消す。
数秒前までは殺してやろうかと思ったが、こんな無様な姿を見せられては、その気も失せてしまった。
まだまだ俺も甘いな。最後の最後で慈悲深くなってしまう。
メルセデスの方を見ると、彼女は両手を上げて首を左右に振る。
どうやら抵抗する意思はないようだ。これなら変な手間が省けるってものだ。
「今だ! 罪人共を捕らえよ!」
どこからか男の声が聞こえて来ると、一斉に武装した兵士たちが現れ、イルムガルドたちを拘束していく。
これはいったい?
「罪人の捕獲に協力してくれて助かった。えーと、お前は確か……テオだったか?」
号令を出した男の声が背後から聞こえ、振り返る。すると、そこにはゲルマンがいた。そして彼の隣にもう1人40代半と思われる男性がいるが、そちらの人物には面識がない。
「ゲルマン……どうしてここに?」
「メルセデスからルナと思われる女性が発見されたと聞いて来たんだ。そしたら森の中に多くの赤髪の女の子たちが居てな。彼女たちから全て事情を聞いた」
ゲルマンの言葉の意味が半分理解できないでいる。
イルムガルドがルナさんを探していたことは知っている。だけど、どうしてそれがゲルマンと結び付くんだ? 更なる黒幕はゲルマンなのか? でも、彼はイルムガルドたちを捕まえた。現状を全て把握することができない。
「ゲルマン! これはどう言うことよ!」
「そう……だぜ……俺たちは……言われた通りにルナを……探していた……だけだぞ」
連行されたメルセデスとシモンが、すれ違い様に声を投げ掛ける。
「確かにルナを探せと言ったが、犯罪をしてまで探せとは言っていない。もう、お前たちは貴族の恥晒しだ。これからは平民以下の奴隷として生涯を過ごしてもらう。早くそいつらを連れ出せ」
「はっ! ほら、キリキリ歩け!」
縄を引っ張られ、彼らは連行されてこの場から姿を消す。
今ので事件の全貌は見えてきた。ゲルマンがイルムガルドたちにルナさんを探し出すように依頼し、彼らが実行した。でも、どうしてゲルマンがルナさんを探している?
「やめて、離してよ。自分の足で歩くわよ」
「ルナを離せ!」
「なんだこいつ……ぎゃあああ! こいつ、噛みやがった!」
ルナさんたちが叫ぶ声が聞こえて振り向くと、彼女たちは兵士たちと揉めていた。
完全に現状が理解できていないでいると、ゲルマンの隣にいた男性がルナさんに近付く。
「お前ら、ルナの知り合いに手洗いことをするな。彼女から離れなさい」
冷静さを感じさせる声音で男が指示を出すと、兵士たちはメリュジーナから離れる。
あの男性はルナさんの知り合いなのか?
「まさか隣国にいるとは思っていなかったぞ。お陰で探し出すのに苦労した」
「私は婚約などしないと言っているでしょう。お父様!」
ルナさんの言葉に再び衝撃が走る。
お、お父様だって! ゲルマンと対等な関係ぽかったし、そのことから考えると、あの人は貴族なのか。ってことは、やっぱりルナさんは貴族令嬢だったのか。それなら普通にアイテムボックスを持っていることにも納得することができる。
「ルナ、もう子どもではないのだから、貴族の娘として生まれてきた運命を受け入れろ」
「そんな運命受け入れられるわけがないでしょう! 私の人生は私のものよ! お父様の家名を守るための道具にはならないわ!」
「家名を守る道具だと! 私はお前をそのように思ったことなど一度もないぞ! 私はルナの幸せを思って言っているんだ!」
「幸せを考えているのなら好きにさせてよ! 私は家名を守るための道具には成り下がらない。あの人との婚約は破棄させてもらうわ!」
凄い剣幕で言葉を捲し立てるルナさん。彼女たちのやり取りを傍観して、少しは何が繰り広げられているのかを理解した。
グレイ家では、別の貴族との婚約が決まっていたのだろう。それが嫌だったルナさんは家を飛び出し、そして俺たちと出会った。
元貴族である俺は、ルナさんの気持ちも分かるし、グレイ家当主の気持ちも分かる。
父親からすれば、これまでご先祖様が培って築き上げた家柄を守っていきたい。でも、ルナさんからすれば、それは父親の独りよがりだと思っている。
これはグレイ家の問題だ。俺は何も口出しすることなどできない。
「もう良いわよ! 私が婚約しない……いや、できない理由を今から教えてあげる!」
声を上げ、ルナさんがこちらに駆け寄って来る。そして俺の前に立つと、彼女は顔を近付けて、自信の唇を押し付けてきた。
柔らかい感触と同時に、驚きと戸惑いの感情が一斉に発生して頭の中が真っ白になりそうになる。
一度触れた唇をルナさんが離し、父親の方に顔を向ける。
「今のを見たでしょう! 私は彼を愛しているし、彼も私ことを愛している。相思相愛なんだから! 彼には私の全てを捧げているわ! もう、純潔じゃないのよ」
ルナさん! どうしていきなりそんな出鱈目なことを言うの!
「マ、ご主人様! い、いつの間にル、ルナとそんな関係になっていたの!」
彼女の問題発言に頭の中が真っ白になっている中、メリュジーナが何かを言ったような気がした。だけど何て言っていたのか聞き取ることができない。
「お、おのれえええええぇぇぇぇぇぇぇ! 良くも私の大切な娘に手を出しやがったな! 絶対に許さない! 兵士共、ルナ共々その男を捕らえろ!」
少し時が経ち、頭の中がやっと落ち着きを取り戻した頃、グレイ家当主が怒りの形相で声を荒げる。
それもそうだよね。大切に育てて来た娘が、目の前で見知らぬ男とキスをしてしまったのだから。
兵士たちが捕らえようと走って来る中、ルナさんはショルダーバッグ型のアイテムボックスから転移石を取り出す。
「メリュジーナ、早くこっちに来て!」
転移石が発動して俺たちの体が発光する中、ルナさんがメリュジーナの名を呼び、彼女に手を差し伸べる。
メリュジーナが空中を飛びながらルナさんの手を握ると、俺の視界に移る光景がガラリと変わる。
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