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第五章
第五話 クリスタルも所詮は物質であることには変わらない
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ルナさんとメリュジーナが魔法で攻撃するも、全ての魔法攻撃はクリスタルの力により弾かれてしまっている。
これまで火、水、氷など、様々な魔法を発動するも、ダメージを与えることができていなかった。
『あーあ、あんなに頑張っているのに、全然ダメージを与えていないね。どうする? 逃げる? でも、依頼を受けておきながら途中で逃げ出すのは格好悪いと僕は思うね』
中々決定打を与えていない俺たちを見て、パーペは挑発してくる。
散々好きなだけバカにしていれば良いさ。最終的に勝つのは俺たちだからな。
「魔法がダメなら、息吹ならどうだ!」
メリュジーナが大きく息を吸い、口を窄めて火炎を吐き出す。だが、クリスタルの肉体を持つクリスタウロスは、たじろぐ様子さえ見せない。
フェアリードラゴンの火炎でも無理か。そうなってくると、気温を利用した風化で倒すことは難しいかもしれないな。
いや、そもそも魔法で風化させようとしても、時間が多少かかってしまう。その間に逃げ回らないといけないから、こちらの体力が先に消耗してしまう可能性が出てくる。
そうなってくると、あの魔法を使った方が敵を早く倒せるよな。
だけどこの魔法はタイミングが重要だ。敵が静止している状態では効果を発揮しない。
「ルナさん、メリュジーナ。とにかく動き回って敵を撹乱してくれ。その間に俺がクリスタウロスを倒す」
「分かったわ」
「任せてよ、ご主人様! 鬼さんこっちだ! 手のなる方へ!」
敵の注意を俺に向けさせないようにお願いすると、メリュジーナは背中から妖精の羽を出した。そして空中浮遊をするとモンスターの周囲を飛び回る。
「ファイヤーボール!」
効果がないと分かっておきながらも、俺から注意を逸らすために、ルナさんは魔法を使い続けてくれている。
『何をするつもりか分からないけど、やるだけ無駄だと僕は思うな。どうせやっても失敗するのだから、最初からしない方がいいと思うよ』
俺が諦めていないこと、そして敵を倒す算段があることに気付いたのか、マーペは冷静な口調で言ってくる。
お前の言葉で士気を下げられるほど、俺の心は弱くはない。そのまま口を開けていろ。塞がらないようにしてやる。
彼女たちのお陰で、今の俺はフリーだ。余裕で魔法を当てることができる。
「クリスタウロス、こいつを食らえ! カーボネイテッド・ウォーター!」
空気中にある複数の水素と酸素が結合し、水素結合を起こすとそれらが集合し、水を形成する。
そして今度はその水に対して二酸化炭素が溶解し、炭酸飽和を起こす。これにより炭酸水が生まれると、クリスタウロスに向けて放った。
炭酸水を浴びたモンスターはベトベトとなるが、それ以外は何も起きない。
『あーあ、だから言ったのにさ。何を企んでいるのか分からないけど、結局は無駄打ちに終わっただけじゃないか。だから僕は最初から警告をしたんだよ。まったく、これだから人形の話を聞かないで先走る人は嫌いなんだよ』
魔法が直接モンスターに影響を与えなかったのを見て、パーペが散々バカにしてくる。
だけど、こいつの目的は俺がクリスタウロスと戦い、負けること。暴言を吐き、冷静な判断を失わせようとしていることは明白だ。
「悪いな。あれは失敗じゃないんだ。ただの布石なんだよ」
『何だって!』
「本命の攻撃はこっちだ! 食らえ! ゼイレゾナンス・バイブレーション!」
続けて魔法を放つ。
この魔法を直訳すると、共鳴する振動。
ゼイレゾナンス・バイブレーションの影響を受けると、物質の固有振動数と同じ周波数の音を浴びせることにより、対象を破壊することを可能にする。
クリスタウロスの動いた際に生じる振動に合わせ、同じ周波数の音を出して振動を加え続けると疲労破壊を起こすことができる。
物質系のモンスターを倒すのに有効な魔法だ。
だけど、この魔法だけではあれだけ大きなモンスターを一撃で倒すことは不可能。
「さぁ、仕上げと行こう。砕け散れ! 合成魔法、キャブテーション!」
魔法が発動した瞬間、クリスタルは砕け散り、地面に落下していく。
直接の魔法は通用しない。なら、魔法を組み合わせて現象を引き起こせばダメージを与えられるかもしれないと思ったが、読みが当たったようだ。
炭酸水塗れとなったクリスタウロスに、同じ周波数が当たったことで、炭酸水を浴びたモンスターの圧力が下がる。それにより、液体に溶け込んでいた気体が泡となって出てくる。
そこに低周波を当てることで炭酸の泡を潰しては新な泡を発生、1秒間に数万回以上のサイクルで繰り返された泡は成長し、大きくなったものが急激に潰された際に衝撃波を発生させ、破壊したのだ。
『あわわわわ! そんなバカな! クリスタウロスが負けるなんて! 兄ちゃんがメイデス様に虐められる……まぁ、いいか。怒られるのは僕じゃないから』
モンスターがただの残骸になったのを目の当たりにして、マーペが驚きの声を漏らす。しかし直ぐに開き直ったようで、普段の彼に戻った。
「全然魔法が効かなかったあのモンスターを倒してしまうなんて、さすがテオ君ね。うん、これだけ小さければ、私のに入りそう」
クリスタウロスを倒した俺を称賛しつつ、ルナさんはモンスターの残骸であるクリスタルを、ショルダーバッグ型のアイテムボックスに収納していく。
先ほどは国の資源だから取ってはダメだと言ったけど、モンスターを討伐した証を見せないといけないし、まぁ、あれくらいならいいか。
「ルナ、わたしも手伝うよ」
クリスタルを収納するルナさんを見て、メリュジーナも回収を手伝い始める。
さてと、クリスタウロスは倒した。きっとパーぺはマーペに連絡しているはず。次はどんな手を使ってくるのか、盗み聞きさせてもらうとしよう。
『え! なに! いきなり何するの!』
鳥籠を開けてパーぺを出すと、パペット人形の中に腕を突っ込む。
「マーペが移動したりしていないかの確認だ」
『兄ちゃんは移動していないよ! あ、ダメ! そんなに一気に突っ込まないで!』
パーぺの言葉を無視して、盗聴を開始した。
これまで火、水、氷など、様々な魔法を発動するも、ダメージを与えることができていなかった。
『あーあ、あんなに頑張っているのに、全然ダメージを与えていないね。どうする? 逃げる? でも、依頼を受けておきながら途中で逃げ出すのは格好悪いと僕は思うね』
中々決定打を与えていない俺たちを見て、パーペは挑発してくる。
散々好きなだけバカにしていれば良いさ。最終的に勝つのは俺たちだからな。
「魔法がダメなら、息吹ならどうだ!」
メリュジーナが大きく息を吸い、口を窄めて火炎を吐き出す。だが、クリスタルの肉体を持つクリスタウロスは、たじろぐ様子さえ見せない。
フェアリードラゴンの火炎でも無理か。そうなってくると、気温を利用した風化で倒すことは難しいかもしれないな。
いや、そもそも魔法で風化させようとしても、時間が多少かかってしまう。その間に逃げ回らないといけないから、こちらの体力が先に消耗してしまう可能性が出てくる。
そうなってくると、あの魔法を使った方が敵を早く倒せるよな。
だけどこの魔法はタイミングが重要だ。敵が静止している状態では効果を発揮しない。
「ルナさん、メリュジーナ。とにかく動き回って敵を撹乱してくれ。その間に俺がクリスタウロスを倒す」
「分かったわ」
「任せてよ、ご主人様! 鬼さんこっちだ! 手のなる方へ!」
敵の注意を俺に向けさせないようにお願いすると、メリュジーナは背中から妖精の羽を出した。そして空中浮遊をするとモンスターの周囲を飛び回る。
「ファイヤーボール!」
効果がないと分かっておきながらも、俺から注意を逸らすために、ルナさんは魔法を使い続けてくれている。
『何をするつもりか分からないけど、やるだけ無駄だと僕は思うな。どうせやっても失敗するのだから、最初からしない方がいいと思うよ』
俺が諦めていないこと、そして敵を倒す算段があることに気付いたのか、マーペは冷静な口調で言ってくる。
お前の言葉で士気を下げられるほど、俺の心は弱くはない。そのまま口を開けていろ。塞がらないようにしてやる。
彼女たちのお陰で、今の俺はフリーだ。余裕で魔法を当てることができる。
「クリスタウロス、こいつを食らえ! カーボネイテッド・ウォーター!」
空気中にある複数の水素と酸素が結合し、水素結合を起こすとそれらが集合し、水を形成する。
そして今度はその水に対して二酸化炭素が溶解し、炭酸飽和を起こす。これにより炭酸水が生まれると、クリスタウロスに向けて放った。
炭酸水を浴びたモンスターはベトベトとなるが、それ以外は何も起きない。
『あーあ、だから言ったのにさ。何を企んでいるのか分からないけど、結局は無駄打ちに終わっただけじゃないか。だから僕は最初から警告をしたんだよ。まったく、これだから人形の話を聞かないで先走る人は嫌いなんだよ』
魔法が直接モンスターに影響を与えなかったのを見て、パーペが散々バカにしてくる。
だけど、こいつの目的は俺がクリスタウロスと戦い、負けること。暴言を吐き、冷静な判断を失わせようとしていることは明白だ。
「悪いな。あれは失敗じゃないんだ。ただの布石なんだよ」
『何だって!』
「本命の攻撃はこっちだ! 食らえ! ゼイレゾナンス・バイブレーション!」
続けて魔法を放つ。
この魔法を直訳すると、共鳴する振動。
ゼイレゾナンス・バイブレーションの影響を受けると、物質の固有振動数と同じ周波数の音を浴びせることにより、対象を破壊することを可能にする。
クリスタウロスの動いた際に生じる振動に合わせ、同じ周波数の音を出して振動を加え続けると疲労破壊を起こすことができる。
物質系のモンスターを倒すのに有効な魔法だ。
だけど、この魔法だけではあれだけ大きなモンスターを一撃で倒すことは不可能。
「さぁ、仕上げと行こう。砕け散れ! 合成魔法、キャブテーション!」
魔法が発動した瞬間、クリスタルは砕け散り、地面に落下していく。
直接の魔法は通用しない。なら、魔法を組み合わせて現象を引き起こせばダメージを与えられるかもしれないと思ったが、読みが当たったようだ。
炭酸水塗れとなったクリスタウロスに、同じ周波数が当たったことで、炭酸水を浴びたモンスターの圧力が下がる。それにより、液体に溶け込んでいた気体が泡となって出てくる。
そこに低周波を当てることで炭酸の泡を潰しては新な泡を発生、1秒間に数万回以上のサイクルで繰り返された泡は成長し、大きくなったものが急激に潰された際に衝撃波を発生させ、破壊したのだ。
『あわわわわ! そんなバカな! クリスタウロスが負けるなんて! 兄ちゃんがメイデス様に虐められる……まぁ、いいか。怒られるのは僕じゃないから』
モンスターがただの残骸になったのを目の当たりにして、マーペが驚きの声を漏らす。しかし直ぐに開き直ったようで、普段の彼に戻った。
「全然魔法が効かなかったあのモンスターを倒してしまうなんて、さすがテオ君ね。うん、これだけ小さければ、私のに入りそう」
クリスタウロスを倒した俺を称賛しつつ、ルナさんはモンスターの残骸であるクリスタルを、ショルダーバッグ型のアイテムボックスに収納していく。
先ほどは国の資源だから取ってはダメだと言ったけど、モンスターを討伐した証を見せないといけないし、まぁ、あれくらいならいいか。
「ルナ、わたしも手伝うよ」
クリスタルを収納するルナさんを見て、メリュジーナも回収を手伝い始める。
さてと、クリスタウロスは倒した。きっとパーぺはマーペに連絡しているはず。次はどんな手を使ってくるのか、盗み聞きさせてもらうとしよう。
『え! なに! いきなり何するの!』
鳥籠を開けてパーぺを出すと、パペット人形の中に腕を突っ込む。
「マーペが移動したりしていないかの確認だ」
『兄ちゃんは移動していないよ! あ、ダメ! そんなに一気に突っ込まないで!』
パーぺの言葉を無視して、盗聴を開始した。
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