54 / 122
第四章
第五話 盗まれた龍玉
しおりを挟む
宝物庫を見張っていた兵士が、何者かに襲われたと聞き、心臓の鼓動が早鐘を打つ。
もしかして、あのモンスターが言っていたことはこれだったのか。
「何が盗まれた!」
王様が問い質すと、宝物庫に向かった兵士は首を横に振る。
「申し訳ありません。仲間が倒れているのを見て、急いで戻って来たので、まだ確認をしておりません」
「そうか。なら一刻も早く、宝物庫に向かうとしよう」
王様たちが急ぎ宝物庫へと向かい、彼の後を追う。
宝物庫と思われる扉の前に来ると、2人の兵士が横たわっていた。扉は破壊されており、ここからでも中の物を視認することができる。
「おい、大丈夫か」
倒れている兵士に近付き、声をかける。
返事がない。脈の方はどうだ?
手首を握り、脈を測る。すると心臓の動きに合わせて、血液が押し出されているのを感じることができた。
兵士は死んでいない。気を失っているだけか。
「私は宝物庫の中身を確認してくる」
王様が宝物庫の中に入ろうと足を前に踏み出した。その瞬間、宝物庫の奥から何かが飛び出して来た。
『国宝の龍玉はこの俺、パーぺと』
『この僕、マーペが頂いたよ!』
宝物庫の奥から飛び出して来たのは、黒子の両手に嵌められていたあのパペット人形たちだった。
2体は赤い玉を抱えている。あれが俺たちの求めていた龍玉か。
パペット人形が動いていることに驚くが、今思えばおかしな点があった。2体が歌い出した時『2人合わせてパペットーズ♪ 小さな野望から大きな野望まで♪ 実現してみ~せる~♪』の部分が、声がふたつ聞こえていた。
つまり、あの黒子は本体だと誤認させるフェイクで、本体はあのパペット人形たちだったのだ。
このままでは龍玉を奪われてしまう。
「逃さないわよ! ファイヤーボール!」
ルナさんがパーぺとマーペに向けて火球を放つ。だが、彼女の火球はすんなりと躱されてしまった。
「ルナ、何をしているんだよ。ここはわたしが食い止める。アイスランス!」
続けてメリュジーナが氷の槍を放つも、モンスターの小さい体に当たることはなかった。
『兄ちゃん、こいつらさっきから僕たちの逃走を邪魔してくるよ!』
『こうなっては仕方がない。こいつらの身動きを封じて、その隙に逃げるぞ』
『『オペレーションエモーショナル』』
モンスターが魔法と思われる言葉を発した瞬間、突然笑いが込み上がってきた。
「ワハハハハハ!」
「アハハハハハ!」
「ギャハハハハ!」
王様や兵士、そしてルナさんたちまでもが一斉に笑いだし、お腹を抑えて苦しそうにしている。
俺も必死に笑いを堪えているが、腹筋が痛い。
モンスターの魔法を直訳すると、感情の操作。つまり、喜怒哀楽の楽しいと言う感情を操作されてしまい、何も起こっていないのに、脳が面白いと錯覚させられていると言うことだ。
人は、笑うと免疫のコントロール機能を司っている脳幹に興奮が伝わり、情報伝達物質のペプチドが活発に生産される。
しかしモンスターの魔法を受けると、強制的にペプチドが活発化され、それにより脳が面白いと錯覚している状態にさせられているのだろう。
『今だよ兄ちゃん!』
『おう、さっさと逃げてあの方にこれをお渡しするのだ!』
笑い声が響く中、パペット人形たちは颯爽と逃げて行く。
そうはさせるか。
「ブレインセラピー!」
笑いそうになるのを堪え、魔法を発動させる。
脳に異常が起きたときに使用する回復魔法を発動し、脳を正常化させる。すると、俺だけではなく、王様たちも笑うのを止めた。
しかし、笑った影響は持続しているようで、彼らはお腹を抑えている。今は満足に体を動かせる状態ではないみたいだ。
今動けるのは俺しかいない。
モンスターを追いかけ、後ろ姿を捉える。
「待て!」
『うそ! 1人だけ追いかけて来ているよ! 兄ちゃん!』
『そんなバカな! 俺たちの魔法は完璧のはず! やっぱりあのお方の言ったとおりだな。なら、次の段取りといこう』
『次の段取りって? 僕何も聞いていないよ?』
前方にいる2体の会話が聞こえてくるまで距離を詰めた。このまま行けば追い付く。
そう確信した瞬間、1体のパペット人形がこちらに吹き飛ぶ。
『お前を犠牲にすることだ。俺はこの龍玉をあの方に届ける。お前は足止めしてくれ』
『酷いよ兄ちゃん! 僕を踏み台にするなんて! 手柄は2体で分け合う約束だったでしょう!』
そんな会話が耳に入る中、1体のパペット人形が俺の顔面にぶつかる。
一瞬視界が塞がれてしまい、目の前が真っ暗になった。
顔面にぶつかったパペット人形を引き剥がし、廊下の奥を見る。しかしもう1体のパペット人形の姿は見当たらなかった。
「どこに逃げやがった。エコーロケーション!」
探査魔法を発動して音波を放つ。しばらくして返ってくる音をキャッチするも、モンスターらしき反応はなかった。
「逃げられたか」
拳を強く握りしめる。
逃げられてしまったが、まだ終わった訳ではない。まだ追いかけるチャンスは残されている。
顔面にぶつかったパーぺを掴み、口角を上げる。
「さぁ、尋問の時間だ」
もしかして、あのモンスターが言っていたことはこれだったのか。
「何が盗まれた!」
王様が問い質すと、宝物庫に向かった兵士は首を横に振る。
「申し訳ありません。仲間が倒れているのを見て、急いで戻って来たので、まだ確認をしておりません」
「そうか。なら一刻も早く、宝物庫に向かうとしよう」
王様たちが急ぎ宝物庫へと向かい、彼の後を追う。
宝物庫と思われる扉の前に来ると、2人の兵士が横たわっていた。扉は破壊されており、ここからでも中の物を視認することができる。
「おい、大丈夫か」
倒れている兵士に近付き、声をかける。
返事がない。脈の方はどうだ?
手首を握り、脈を測る。すると心臓の動きに合わせて、血液が押し出されているのを感じることができた。
兵士は死んでいない。気を失っているだけか。
「私は宝物庫の中身を確認してくる」
王様が宝物庫の中に入ろうと足を前に踏み出した。その瞬間、宝物庫の奥から何かが飛び出して来た。
『国宝の龍玉はこの俺、パーぺと』
『この僕、マーペが頂いたよ!』
宝物庫の奥から飛び出して来たのは、黒子の両手に嵌められていたあのパペット人形たちだった。
2体は赤い玉を抱えている。あれが俺たちの求めていた龍玉か。
パペット人形が動いていることに驚くが、今思えばおかしな点があった。2体が歌い出した時『2人合わせてパペットーズ♪ 小さな野望から大きな野望まで♪ 実現してみ~せる~♪』の部分が、声がふたつ聞こえていた。
つまり、あの黒子は本体だと誤認させるフェイクで、本体はあのパペット人形たちだったのだ。
このままでは龍玉を奪われてしまう。
「逃さないわよ! ファイヤーボール!」
ルナさんがパーぺとマーペに向けて火球を放つ。だが、彼女の火球はすんなりと躱されてしまった。
「ルナ、何をしているんだよ。ここはわたしが食い止める。アイスランス!」
続けてメリュジーナが氷の槍を放つも、モンスターの小さい体に当たることはなかった。
『兄ちゃん、こいつらさっきから僕たちの逃走を邪魔してくるよ!』
『こうなっては仕方がない。こいつらの身動きを封じて、その隙に逃げるぞ』
『『オペレーションエモーショナル』』
モンスターが魔法と思われる言葉を発した瞬間、突然笑いが込み上がってきた。
「ワハハハハハ!」
「アハハハハハ!」
「ギャハハハハ!」
王様や兵士、そしてルナさんたちまでもが一斉に笑いだし、お腹を抑えて苦しそうにしている。
俺も必死に笑いを堪えているが、腹筋が痛い。
モンスターの魔法を直訳すると、感情の操作。つまり、喜怒哀楽の楽しいと言う感情を操作されてしまい、何も起こっていないのに、脳が面白いと錯覚させられていると言うことだ。
人は、笑うと免疫のコントロール機能を司っている脳幹に興奮が伝わり、情報伝達物質のペプチドが活発に生産される。
しかしモンスターの魔法を受けると、強制的にペプチドが活発化され、それにより脳が面白いと錯覚している状態にさせられているのだろう。
『今だよ兄ちゃん!』
『おう、さっさと逃げてあの方にこれをお渡しするのだ!』
笑い声が響く中、パペット人形たちは颯爽と逃げて行く。
そうはさせるか。
「ブレインセラピー!」
笑いそうになるのを堪え、魔法を発動させる。
脳に異常が起きたときに使用する回復魔法を発動し、脳を正常化させる。すると、俺だけではなく、王様たちも笑うのを止めた。
しかし、笑った影響は持続しているようで、彼らはお腹を抑えている。今は満足に体を動かせる状態ではないみたいだ。
今動けるのは俺しかいない。
モンスターを追いかけ、後ろ姿を捉える。
「待て!」
『うそ! 1人だけ追いかけて来ているよ! 兄ちゃん!』
『そんなバカな! 俺たちの魔法は完璧のはず! やっぱりあのお方の言ったとおりだな。なら、次の段取りといこう』
『次の段取りって? 僕何も聞いていないよ?』
前方にいる2体の会話が聞こえてくるまで距離を詰めた。このまま行けば追い付く。
そう確信した瞬間、1体のパペット人形がこちらに吹き飛ぶ。
『お前を犠牲にすることだ。俺はこの龍玉をあの方に届ける。お前は足止めしてくれ』
『酷いよ兄ちゃん! 僕を踏み台にするなんて! 手柄は2体で分け合う約束だったでしょう!』
そんな会話が耳に入る中、1体のパペット人形が俺の顔面にぶつかる。
一瞬視界が塞がれてしまい、目の前が真っ暗になった。
顔面にぶつかったパペット人形を引き剥がし、廊下の奥を見る。しかしもう1体のパペット人形の姿は見当たらなかった。
「どこに逃げやがった。エコーロケーション!」
探査魔法を発動して音波を放つ。しばらくして返ってくる音をキャッチするも、モンスターらしき反応はなかった。
「逃げられたか」
拳を強く握りしめる。
逃げられてしまったが、まだ終わった訳ではない。まだ追いかけるチャンスは残されている。
顔面にぶつかったパーぺを掴み、口角を上げる。
「さぁ、尋問の時間だ」
0
お気に入りに追加
1,299
あなたにおすすめの小説

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる