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第三章
第八話 テオ君の隠された戦略
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~ルナ・グレイ視点~
「さすがテオ君ね。いきなり襲ってきて驚いたけれど、直ぐに捕まえてしまうから安心したわ」
私ことルナ・グレイは、地面に這いつくばって気絶しているショーンを見て、テオ君を称賛します。
少し怪しいとは思っていたけれど、まさか追いかけて奇襲を仕掛けてくるような人とは思わなかったわ。
「ありがとう。助かった。もし、お前さんがいなければ、フラワーディジーズは伐採されていたかもしれない。心から感謝をする」
彼の活躍を見て、町長さんも感謝の言葉を述べます。
まぁ、当たり前の結果よね。だってテオ君は、この世界を救う救世主なんだから。
そう、彼は救世主として、この世界を救う者。だからこんなやつには絶対に負けたりなんかしないわ。
私がテオ君と一緒に居れば、彼は私を救ってくれるはず。だからこれまで、彼に意識してもらうように色々な策を講じてきた。
きっと彼なら、あの人から私を守ってくれるはず。
「ルナさん、俺の顔に何か付いているか? さっきから視線を感じて気になるのだけど」
ジッと彼の顔を見ていたからか、テオ君が照れた様子で訊ねてきます。
「あ、ごめんね。直ぐに襲って来た男を倒すから、テオ君はやっぱり強いなぁと思って」
「まぁ、これくらいなら普通だよ。別にモンスターを相手にしている訳じゃないからな」
「ご主人様、この男はどうするの?」
「さすがにこの場に放置しておく訳にもいかないから連れて帰るよ。でも、拘束くらいはしておかないとね」
「なら、この蔓はどうだ? 中々丈夫で、簡単には切れない。ロープ並みに頑丈なはずだ」
町長さんが蔓を取り出してテオ君に手渡します。
あれ? あの蔓どこから持って来たの?
気になった私は周辺を見渡しました。
この場には蔓がない。どこかで拾って来たのかな? それにしても、あれだけ長いものを隠せるような場所はないと思うのだけど?
疑問に思う中、私は気にしないようにしました。
まぁ、何かあればテオ君がどうにかしてくれるよね。だってテオ君は預言にある救世主なんだもの。
「エンハンスドボディー」
テオ君が蔓を使ってショーンを縛り、彼を担ぎ上げます。
あの魔法は、一時的に使用者の力のリミッターを外す効果があったわよね。だからあんなに軽々と持ち上げることができるのか。
「こやつは町の牢にでも入れておくとしよう。悪いが付いて来てくれ」
ショーンを牢屋に連れて行くこととなり、私たちは町へと戻りました。
来た道を引き返し、町に戻ると牢屋までの道を歩きます。
町の様子を見ると、病魔に体を冒されて辛そうにしている者、元気そうにしている者に別れていることに気付いたわ。
元気な人はあのモンスターの蜜を飲んだのね。でも、こうして見ると、流行病にかかっている人の方が多いわ。
「着いたぞ。ここが牢屋だ」
牢屋に辿り着き、町長が扉を開けて中に入るように促しました。
テオ君を先頭に、メリュジーナ、私、最後に町長が建物の中に入り、階段を降りていきます。
階段を降り終えると、そこにはいくつもの鉄格子で作られた牢屋がありました。
町長さんが扉を開け、テオ君がショーンを中に入れると扉を閉め、彼を閉じ込めます。
「ご協力ありがとう。これでワシの計画を邪魔する者はいなくなった。感謝する。では、ワシは他にもやることがあるのでな。ここら辺で失礼させてもらうよ」
町長さんが牢屋の部屋から出て行くと、私たちは互いに顔を見合わせます。
「テオ君、この後はどうするの?」
「そうだな」
テオ君に今後の方針を訊ねると、彼は胸の前で腕を組みます。そして何かを考えているようで、思案顔を作りました。
「ご主人様、提案なのだけど、あのモンスターが害悪ではないと分かった以上は、この町から出て行くべきだと思う。ご主人様はあの蜜を飲んではいないだろう? なら、早くこの町から出るべきだ」
「メリュジーナ、気付いていたのか!」
「もちろんだよ。だってご主人様はわたしのパートナーだからね。ずっと見ているさ」
メリュジーナの言葉にテオ君は驚きます。もちろん私もびっくりしました。
あの時、テオ君は飲んだフリをしていたの。全然気づかなかった!
「それなら早くこの町から出ようよ。テオ君が流行病に罹ったら、この先の旅に支障が出るよ」
私は咄嗟にテオ君の手握り、牢屋の部屋から出ようとします。
彼が流行病に罹って万全ではない状態で、あの人が現れたらまずいわ。いくらテオ君でも勝てないかもしれない。
少しでも、私があの人から逃れる可能性を高めないと。
「待ってくれよ。そんなに急ぐなって」
1秒でも早く、この町から出ようとすると、牢屋の中から物音が聞こえてきました。どうやらショーンが目を覚ましたようです。
「うーん、あれ? ここは……どこだ?」
「目が覚めたようだな。ここは町の牢屋だ」
「牢屋……だと? くそう! よくも私を裏切ったな! このままでは私が大変なことになるぞ!」
ショーンが私たちを睨み、声を荒げました。
私たちを騙そうとしたのはあなたじゃないの!
そう言おうとしましたが、私よりもテオ君が先に口を開きました。彼の言葉を聞いた瞬間、続けて言おうとした言葉を呑み込みます。
「分かっている。だけどあの時はああするのが1番だった。必ず最悪の事態は回避してみせるさ」
え? それってどういう意味なの? 私が気付けていないところで、テオ君は何かを仕掛けていたの?
彼の言葉の真意を考えようとしたその時、頭上から爆発音が聞こえて来ました。
今度はいったい何が起きたと言うの!
「さすがテオ君ね。いきなり襲ってきて驚いたけれど、直ぐに捕まえてしまうから安心したわ」
私ことルナ・グレイは、地面に這いつくばって気絶しているショーンを見て、テオ君を称賛します。
少し怪しいとは思っていたけれど、まさか追いかけて奇襲を仕掛けてくるような人とは思わなかったわ。
「ありがとう。助かった。もし、お前さんがいなければ、フラワーディジーズは伐採されていたかもしれない。心から感謝をする」
彼の活躍を見て、町長さんも感謝の言葉を述べます。
まぁ、当たり前の結果よね。だってテオ君は、この世界を救う救世主なんだから。
そう、彼は救世主として、この世界を救う者。だからこんなやつには絶対に負けたりなんかしないわ。
私がテオ君と一緒に居れば、彼は私を救ってくれるはず。だからこれまで、彼に意識してもらうように色々な策を講じてきた。
きっと彼なら、あの人から私を守ってくれるはず。
「ルナさん、俺の顔に何か付いているか? さっきから視線を感じて気になるのだけど」
ジッと彼の顔を見ていたからか、テオ君が照れた様子で訊ねてきます。
「あ、ごめんね。直ぐに襲って来た男を倒すから、テオ君はやっぱり強いなぁと思って」
「まぁ、これくらいなら普通だよ。別にモンスターを相手にしている訳じゃないからな」
「ご主人様、この男はどうするの?」
「さすがにこの場に放置しておく訳にもいかないから連れて帰るよ。でも、拘束くらいはしておかないとね」
「なら、この蔓はどうだ? 中々丈夫で、簡単には切れない。ロープ並みに頑丈なはずだ」
町長さんが蔓を取り出してテオ君に手渡します。
あれ? あの蔓どこから持って来たの?
気になった私は周辺を見渡しました。
この場には蔓がない。どこかで拾って来たのかな? それにしても、あれだけ長いものを隠せるような場所はないと思うのだけど?
疑問に思う中、私は気にしないようにしました。
まぁ、何かあればテオ君がどうにかしてくれるよね。だってテオ君は預言にある救世主なんだもの。
「エンハンスドボディー」
テオ君が蔓を使ってショーンを縛り、彼を担ぎ上げます。
あの魔法は、一時的に使用者の力のリミッターを外す効果があったわよね。だからあんなに軽々と持ち上げることができるのか。
「こやつは町の牢にでも入れておくとしよう。悪いが付いて来てくれ」
ショーンを牢屋に連れて行くこととなり、私たちは町へと戻りました。
来た道を引き返し、町に戻ると牢屋までの道を歩きます。
町の様子を見ると、病魔に体を冒されて辛そうにしている者、元気そうにしている者に別れていることに気付いたわ。
元気な人はあのモンスターの蜜を飲んだのね。でも、こうして見ると、流行病にかかっている人の方が多いわ。
「着いたぞ。ここが牢屋だ」
牢屋に辿り着き、町長が扉を開けて中に入るように促しました。
テオ君を先頭に、メリュジーナ、私、最後に町長が建物の中に入り、階段を降りていきます。
階段を降り終えると、そこにはいくつもの鉄格子で作られた牢屋がありました。
町長さんが扉を開け、テオ君がショーンを中に入れると扉を閉め、彼を閉じ込めます。
「ご協力ありがとう。これでワシの計画を邪魔する者はいなくなった。感謝する。では、ワシは他にもやることがあるのでな。ここら辺で失礼させてもらうよ」
町長さんが牢屋の部屋から出て行くと、私たちは互いに顔を見合わせます。
「テオ君、この後はどうするの?」
「そうだな」
テオ君に今後の方針を訊ねると、彼は胸の前で腕を組みます。そして何かを考えているようで、思案顔を作りました。
「ご主人様、提案なのだけど、あのモンスターが害悪ではないと分かった以上は、この町から出て行くべきだと思う。ご主人様はあの蜜を飲んではいないだろう? なら、早くこの町から出るべきだ」
「メリュジーナ、気付いていたのか!」
「もちろんだよ。だってご主人様はわたしのパートナーだからね。ずっと見ているさ」
メリュジーナの言葉にテオ君は驚きます。もちろん私もびっくりしました。
あの時、テオ君は飲んだフリをしていたの。全然気づかなかった!
「それなら早くこの町から出ようよ。テオ君が流行病に罹ったら、この先の旅に支障が出るよ」
私は咄嗟にテオ君の手握り、牢屋の部屋から出ようとします。
彼が流行病に罹って万全ではない状態で、あの人が現れたらまずいわ。いくらテオ君でも勝てないかもしれない。
少しでも、私があの人から逃れる可能性を高めないと。
「待ってくれよ。そんなに急ぐなって」
1秒でも早く、この町から出ようとすると、牢屋の中から物音が聞こえてきました。どうやらショーンが目を覚ましたようです。
「うーん、あれ? ここは……どこだ?」
「目が覚めたようだな。ここは町の牢屋だ」
「牢屋……だと? くそう! よくも私を裏切ったな! このままでは私が大変なことになるぞ!」
ショーンが私たちを睨み、声を荒げました。
私たちを騙そうとしたのはあなたじゃないの!
そう言おうとしましたが、私よりもテオ君が先に口を開きました。彼の言葉を聞いた瞬間、続けて言おうとした言葉を呑み込みます。
「分かっている。だけどあの時はああするのが1番だった。必ず最悪の事態は回避してみせるさ」
え? それってどういう意味なの? 私が気付けていないところで、テオ君は何かを仕掛けていたの?
彼の言葉の真意を考えようとしたその時、頭上から爆発音が聞こえて来ました。
今度はいったい何が起きたと言うの!
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