35 / 122
第三章
第六話 花の蜜は病気を治す?
しおりを挟む
何者かの妨害を潜り抜け、俺たちはようやく目的の魔物を発見することができた。
茂みに隠れながら再度確認する。
1メートルはありそうな大きさで、花弁は黄色をしている。そして中央には口があり、獣のような鋭い牙があるな。間違いなく、ショーンが言っていたフラワーディジーズだ。
目的の魔物は発見したが、次はどちらの言っていることが本当なのかを確かめるとしよう。
「待って、ご主人様。誰かが来た」
モンスターに近づき、真相を確かめようと立ちあがろうとしたその時、メリュジーナが俺の腕を握って誰かが来たことを告げる。
あれは誰だ? 町の中では見かけなかったな。
周りは髪の毛があるのに頭頂部だけが禿げている頭に、大きく見開かれた目。そして皺が多いことから、70代から80代の老人であることが推察できる。
彼の横には同年代と思われる男性が並んで歩いていた。しかし彼は顔色が悪く、時々咳き込んでいる。
どう見たって流行病に感染しているな。
「もう少しですので、頑張ってください」
「ありがとうございます町長」
感染者が隣を歩いている老人のことを町長と言ったな。彼があの町の町長か。
2人はモンスターに近付くと、町長が両手で器を作り、フラワーディジーズの口元に持って行く。
するとモンスターの口からハチミツ色の液体が吐き出された。
何だ? あの液体は? あれを使って何をしようとしている?
「さぁ、これを飲みなされ」
様子を伺っていると、町長はハチミツ色の液体を感染者に飲ませる。その瞬間、液体を飲んだ人の顔色が良くなり、本当に同一人物なのかと思うほどの元気を見せる。
町長の孫が言った通りだな。どうやらあのモンスターは、本当に流行病を治す力がある見たいだ。
「す、すごい! さっきまで頭痛と吐き気が酷かったのに、あの液体を飲んだ瞬間にミルミル元気になっていく」
「それは良かったです。これでもう、あなたは大丈夫ですよ」
「ありがとうございます町長」
「いえいえ、あなたは選ばれたのです。だからこそ、病気が治った。ですが、このことは他言無用ですよ。このモンスターが作る蜜は多くない。多くの者が群がると助かる者が助からなくなります」
「分かりました。このことは内緒にします」
男性は町長と約束を交わすと、この場から離れて行った。
「さて、そこに隠れていることは分かっています。私に用があるのなら姿を見せてください。それとも、こっちのモンスターに用があるのですかな?」
町長の観察眼に思わず驚かされてしまう。
デタラメを言っているのか? いや、彼の目線は俺たちの方を見ている。確実に居場所が分かって言っている。
この町長何者何だ? いや、今は推察している場合ではないな。早く姿を見せたほうが良さそうだ。
「隠れていて悪かった。ちょっとした依頼を受けていてね。そのフラワーディジーズのことを調べに来たんだ」
茂みから立ち上がって姿を見せ、町長に友好的な笑みを浮かべる。
すると、俺の行動に倣ってか、ルナさんとメリュジーナまでが立ち上がった。
「そうですか。このモンスターを調べに。ですが、このモンスターは何も悪いことはしていません。寧ろ、町民を病魔から助ける力を持っております。ですので、伐採などは考えないでください。もし、このモンスターに危害を加えるようならタダでは済まさないですよ」
睨みを効かせながら、町長が警告をしてくる。
俺たちの隠れ場所を特定していたし、今はこの男を刺激しない方がいいかもしれないな。
状況を分析し、今取るべき行動を瞬時に判断すると再び笑みを浮かべる。
この男の警戒を解くのであれば、ショーンの依頼を正直に話した方がいい。
今の光景を見る限りは、町長は善の行いをしている。
「待ってください。俺たちがこの森に来た目的を話しますので、警戒を緩めてください。決してそのモンスターに危害は加えませんので」
「そうか。分かった。ではこちらに来るが良い。お前たちを信じる。だが、妙な動きをしたら、拘束させてもらうからな」
近付く許可を貰い、ゆっくりと町長に近付く。彼に近付く度に、香水の強烈な匂いが鼻腔を刺激し、思わず鼻を摘みたくなった。
ショーンが香水のような匂いを撒き散らすって言っていたし、あのモンスターの匂いだろう。
町長との距離が約1メートルになったところで立ち止まり、彼を見る。
「では、話してもらおうか。お前さんたちにこの森に入るように言った人物が誰なのかを」
話すように促され、ショーンとディジーのことを話した。
「そうか。あの男がそのようなことを考えていたとは。それにディジーが真実であることを教えてくれたのだな」
嘘偽りのない真実を語ると、町長は納得してくれたようだ。表情が柔らかくなる。
「お前さんたちもあの町に入ったのなら、感染し始めているかもしれない。このモンスターが作りだす蜜は、予防効果もある。ぜひ飲んでいきなさい。まだ皆さんが飲める分は出せるはずです」
町長が飲むように促すが、正直に言って遠慮したい。だって、モンスターの口から出るものを飲むことになるんだ。潔癖症なところがあるのかもしれないが、衛生的に考えても飲みたくない。
だけど飲まなければ警戒されるだろうな。ここは飲むふりをするか。
分かりました。では、いただきます。
両手で器を作ると、モンスターに近付く。すると、モンスターの口からハチミツ色の液体が吐き出された。
匂いは良いな。様々な花の香りがする。
「ファイヤー」
両手を口に持って行くと、小声で呪文を唱えて液体を煮詰める。そして飴状にすると町長に気付かれないように捨てた。
ルナさんとメリュジーナは、少し引いた顔つきをしながらも蜂蜜色の液体を口に含む。
「あ、思ったよりも甘いわね」
「うん、思ったよりも美味しいかも」
「そうか。それは良かった。では、ワシたちも帰るとするか。このモンスターが害ある存在でないと分かった以上、伐採などを考えるなよ」
町長が俺たちに背を向け、山を降りようとしたその時。
「おのれ! どうしてそのモンスターを伐採しない! やっぱりお前も町長側の人間になったのか!」
突然ショーンが現れ、短剣を構えながらこちらに突進してきた。
茂みに隠れながら再度確認する。
1メートルはありそうな大きさで、花弁は黄色をしている。そして中央には口があり、獣のような鋭い牙があるな。間違いなく、ショーンが言っていたフラワーディジーズだ。
目的の魔物は発見したが、次はどちらの言っていることが本当なのかを確かめるとしよう。
「待って、ご主人様。誰かが来た」
モンスターに近づき、真相を確かめようと立ちあがろうとしたその時、メリュジーナが俺の腕を握って誰かが来たことを告げる。
あれは誰だ? 町の中では見かけなかったな。
周りは髪の毛があるのに頭頂部だけが禿げている頭に、大きく見開かれた目。そして皺が多いことから、70代から80代の老人であることが推察できる。
彼の横には同年代と思われる男性が並んで歩いていた。しかし彼は顔色が悪く、時々咳き込んでいる。
どう見たって流行病に感染しているな。
「もう少しですので、頑張ってください」
「ありがとうございます町長」
感染者が隣を歩いている老人のことを町長と言ったな。彼があの町の町長か。
2人はモンスターに近付くと、町長が両手で器を作り、フラワーディジーズの口元に持って行く。
するとモンスターの口からハチミツ色の液体が吐き出された。
何だ? あの液体は? あれを使って何をしようとしている?
「さぁ、これを飲みなされ」
様子を伺っていると、町長はハチミツ色の液体を感染者に飲ませる。その瞬間、液体を飲んだ人の顔色が良くなり、本当に同一人物なのかと思うほどの元気を見せる。
町長の孫が言った通りだな。どうやらあのモンスターは、本当に流行病を治す力がある見たいだ。
「す、すごい! さっきまで頭痛と吐き気が酷かったのに、あの液体を飲んだ瞬間にミルミル元気になっていく」
「それは良かったです。これでもう、あなたは大丈夫ですよ」
「ありがとうございます町長」
「いえいえ、あなたは選ばれたのです。だからこそ、病気が治った。ですが、このことは他言無用ですよ。このモンスターが作る蜜は多くない。多くの者が群がると助かる者が助からなくなります」
「分かりました。このことは内緒にします」
男性は町長と約束を交わすと、この場から離れて行った。
「さて、そこに隠れていることは分かっています。私に用があるのなら姿を見せてください。それとも、こっちのモンスターに用があるのですかな?」
町長の観察眼に思わず驚かされてしまう。
デタラメを言っているのか? いや、彼の目線は俺たちの方を見ている。確実に居場所が分かって言っている。
この町長何者何だ? いや、今は推察している場合ではないな。早く姿を見せたほうが良さそうだ。
「隠れていて悪かった。ちょっとした依頼を受けていてね。そのフラワーディジーズのことを調べに来たんだ」
茂みから立ち上がって姿を見せ、町長に友好的な笑みを浮かべる。
すると、俺の行動に倣ってか、ルナさんとメリュジーナまでが立ち上がった。
「そうですか。このモンスターを調べに。ですが、このモンスターは何も悪いことはしていません。寧ろ、町民を病魔から助ける力を持っております。ですので、伐採などは考えないでください。もし、このモンスターに危害を加えるようならタダでは済まさないですよ」
睨みを効かせながら、町長が警告をしてくる。
俺たちの隠れ場所を特定していたし、今はこの男を刺激しない方がいいかもしれないな。
状況を分析し、今取るべき行動を瞬時に判断すると再び笑みを浮かべる。
この男の警戒を解くのであれば、ショーンの依頼を正直に話した方がいい。
今の光景を見る限りは、町長は善の行いをしている。
「待ってください。俺たちがこの森に来た目的を話しますので、警戒を緩めてください。決してそのモンスターに危害は加えませんので」
「そうか。分かった。ではこちらに来るが良い。お前たちを信じる。だが、妙な動きをしたら、拘束させてもらうからな」
近付く許可を貰い、ゆっくりと町長に近付く。彼に近付く度に、香水の強烈な匂いが鼻腔を刺激し、思わず鼻を摘みたくなった。
ショーンが香水のような匂いを撒き散らすって言っていたし、あのモンスターの匂いだろう。
町長との距離が約1メートルになったところで立ち止まり、彼を見る。
「では、話してもらおうか。お前さんたちにこの森に入るように言った人物が誰なのかを」
話すように促され、ショーンとディジーのことを話した。
「そうか。あの男がそのようなことを考えていたとは。それにディジーが真実であることを教えてくれたのだな」
嘘偽りのない真実を語ると、町長は納得してくれたようだ。表情が柔らかくなる。
「お前さんたちもあの町に入ったのなら、感染し始めているかもしれない。このモンスターが作りだす蜜は、予防効果もある。ぜひ飲んでいきなさい。まだ皆さんが飲める分は出せるはずです」
町長が飲むように促すが、正直に言って遠慮したい。だって、モンスターの口から出るものを飲むことになるんだ。潔癖症なところがあるのかもしれないが、衛生的に考えても飲みたくない。
だけど飲まなければ警戒されるだろうな。ここは飲むふりをするか。
分かりました。では、いただきます。
両手で器を作ると、モンスターに近付く。すると、モンスターの口からハチミツ色の液体が吐き出された。
匂いは良いな。様々な花の香りがする。
「ファイヤー」
両手を口に持って行くと、小声で呪文を唱えて液体を煮詰める。そして飴状にすると町長に気付かれないように捨てた。
ルナさんとメリュジーナは、少し引いた顔つきをしながらも蜂蜜色の液体を口に含む。
「あ、思ったよりも甘いわね」
「うん、思ったよりも美味しいかも」
「そうか。それは良かった。では、ワシたちも帰るとするか。このモンスターが害ある存在でないと分かった以上、伐採などを考えるなよ」
町長が俺たちに背を向け、山を降りようとしたその時。
「おのれ! どうしてそのモンスターを伐採しない! やっぱりお前も町長側の人間になったのか!」
突然ショーンが現れ、短剣を構えながらこちらに突進してきた。
1
お気に入りに追加
1,299
あなたにおすすめの小説

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる