26 / 122
第二章
第十一話 今度裏切ったら只では済まさないからな!
しおりを挟む
~イルムガルド視点~
「ここは……どこだ?」
俺ことイルムガルドは、目が覚めると視界がぼやけながらも辺りを見渡す。
ここは俺の屋敷か? タンスに壁時計、インテリアまで俺の部屋にあるものだ。
おかしい。俺はピサロとか言う人型のモンスターと戦い、メルセデスたちに裏切られたはずだ。
自分の足で屋敷まで戻って来た記憶がない。つまりは誰かが俺を助けて、この屋敷に連れて来てくれたと言う訳だ。
なかなか粋なことをしてくれるじゃないか。今度そいつに会った時は、礼をしなければな。そいつのお陰で、メルセデスやシモンを問い詰めることができる。
起き上がると、どこにもケガをしていないことに気付いた。
「まるでモンスターハウスの洞窟に向かう前の状態じゃないか。屋敷で雇っている使用人の中にも、回復魔法が使える人物はいる。だが、これほどの回復力がある上級魔法を習得してはいない」
つまりは、俺を運んでくれたやつは相当な人物だ。
「是非とも俺の手駒として欲しいな」
口角を上げ、脳内で俺を助けた人物を思い描く。
きっと相当な魔力の持ち主だ。年齢はおそらく若くとも50代だろう。最近の若者は他人に優しくはないからな。そして渋く、俺みたいなイケメンかもしれない。
「さて、取り敢えずはメルセデスたちを見つけて落とし前を付け、その後に俺を助けた人物を探すか」
今後の方針を決めると、扉が開かれる。廊下側から執事の男が入って来た。
「おお! 旦那様、目が覚められたのですね!」
「世話をかけたな。急で悪いが、俺を屋敷に送り届けた人物は誰だ? どんな容姿だった?」
「旦那様、申し訳ありません。その件については答えられません」
「何だと!」
思わず声を上げてしまった。
いや、冷静になれ。きっと言うなと口止めされているのだ。中々の聖人ぶりではないか。知られずに礼をされないまま去って行く。物語に登場する名もない英雄のようだ。
「旦那様は、転移石でこの屋敷に戻って来られました」
執事の言葉に、羞恥心が込み上がってくる。
先程まで考えていた事が全て妄想になってしまうのだから。
「旦那様、お顔が赤いですよ。もしかして風邪でも引かれましたか?」
「いや、何でもねぇ。俺は元気だ」
顔を背け、ぶっきらぼうにポツリと漏らす。
一部分は妄想になってしまったが、俺を助けてくれた人物がいるのは確かだ。
そいつの手がかりを探し出し、必ず手駒にしてやる。なぁに、あの洞窟に入っていたと言うことは冒険者だ。金をチラつかせれば、首を縦に振るだろう。
「執事、メルセデスたちの情報はあるか!」
「メルセデス嬢ですか? 確かこの町の食堂で見かけましたな」
「町の食堂だな!」
勢い良くベッドから立ち上がると、急いで部屋を出る。
そして屋敷を飛び出し、町の食堂に向かった。
食堂に辿り着き、窓から中の様子を伺う。
するとテーブル席に、長い紫の髪の女と茶髪の髪をアイビーカットにしている男の姿が見えた。
居た! メルセデスとシモンだ。
2人は食事を終えたばかりのようで、呑気にカップを口につけて談笑している。
さて、どのタイミングで突撃しようか。
店に入るタイミングを伺っていると、二人が立ち上がってレジに向かう。
今から店を出るのか。なら、出入り口で待ち伏せするとするか。
出入り口に先回りをして、扉の前で2人が出て来るのを待つ。
しばらくして扉が開かれると、メルセデスとシモンが外に出たが、俺と目が合った瞬間、時が止まったかのように動きを止める。
俺が目の前で待機していたことなど予想していなかったのだろう。2人は目を丸くしていた。
「イルム……ガルド」
メルセデスが声を振り絞ってようやく俺の名を口にする。
「よぉ、2人とも元気そうで何よりだ。ちょっとツラを貸してもらうぞ」
「あ、ああ」
「分かったわ」
2人が返事をすると、人気のない裏路地に連れて行く。
ここは丁度スラム街との境目になっており、特別な理由がない限りは、人が来ることはない。
ここなら、何をやっても見られることはないだろう。
「さぁ、聞かせてもらおうか。どうして俺を裏切った?」
「裏切ったなんてとんでもない。俺たちは助けを求めようとして、一旦避難しただけだ!」
ここに来るまでにある程度言い訳を考えていたようで、俺の質問にシモンが直ぐに返事をした。
「そうか。そうか。そうだったのか、それは悪かったな。どうやら勘違いをしていたようだ」
勘違いをしていたことを謝罪すると、2人の表情が緩む。
「そんな訳があるか! とっくにネタは上がっているんだよ!」
声を上げると、2人の顔が再度引き攣る。
「何が救助を呼ぶためだ! あの時、俺はお前に助けてもらおうと手を伸ばした! だけどお前は俺の手を握らなかった。これは完全に俺への裏切り、いや俺を見殺すための行動だ!」
声を上げると、つい感情的になってしまった。気がつくとシモンに拳を叩き込んでおり、彼はお腹を押さえて疼くまる。
「おえ! おええええええぇぇぇぇぇぇぇ!」
食事をしたばかりにも関わらず、腹に強い刺激を受けたシモンは、そのまま胃の中のものをぶち撒ける。
まったく、貴族ともあろう者がこんな場所で嘔吐をするとは情けない。少し、罰を与えてやろう。
「ふん!」
「グハッ!」
足を上げると、蹲っているシモンの頭に振り下ろす。
彼はそのまま頭を地面に付け、顔面吐瀉物塗れになる。
「うっわ! 汚ねぇなぁ。それでも貴族なのかよ。まるでこじきじゃないか。スラム街に住む連中でも、嘔吐したものを食べようとはしないぞ! ワハハハハハ!」
乗しかかる圧力に抵抗しようと、シモンは顔を上げようとしているようだ。
俺の足を押し上げようとする。だが、それ以上の力で押さえ付け、完全には上げさせない。
この俺を裏切った罰だ!
羞恥と怒りを感じながら、あの時の行いを後悔しろ!
「ここは……どこだ?」
俺ことイルムガルドは、目が覚めると視界がぼやけながらも辺りを見渡す。
ここは俺の屋敷か? タンスに壁時計、インテリアまで俺の部屋にあるものだ。
おかしい。俺はピサロとか言う人型のモンスターと戦い、メルセデスたちに裏切られたはずだ。
自分の足で屋敷まで戻って来た記憶がない。つまりは誰かが俺を助けて、この屋敷に連れて来てくれたと言う訳だ。
なかなか粋なことをしてくれるじゃないか。今度そいつに会った時は、礼をしなければな。そいつのお陰で、メルセデスやシモンを問い詰めることができる。
起き上がると、どこにもケガをしていないことに気付いた。
「まるでモンスターハウスの洞窟に向かう前の状態じゃないか。屋敷で雇っている使用人の中にも、回復魔法が使える人物はいる。だが、これほどの回復力がある上級魔法を習得してはいない」
つまりは、俺を運んでくれたやつは相当な人物だ。
「是非とも俺の手駒として欲しいな」
口角を上げ、脳内で俺を助けた人物を思い描く。
きっと相当な魔力の持ち主だ。年齢はおそらく若くとも50代だろう。最近の若者は他人に優しくはないからな。そして渋く、俺みたいなイケメンかもしれない。
「さて、取り敢えずはメルセデスたちを見つけて落とし前を付け、その後に俺を助けた人物を探すか」
今後の方針を決めると、扉が開かれる。廊下側から執事の男が入って来た。
「おお! 旦那様、目が覚められたのですね!」
「世話をかけたな。急で悪いが、俺を屋敷に送り届けた人物は誰だ? どんな容姿だった?」
「旦那様、申し訳ありません。その件については答えられません」
「何だと!」
思わず声を上げてしまった。
いや、冷静になれ。きっと言うなと口止めされているのだ。中々の聖人ぶりではないか。知られずに礼をされないまま去って行く。物語に登場する名もない英雄のようだ。
「旦那様は、転移石でこの屋敷に戻って来られました」
執事の言葉に、羞恥心が込み上がってくる。
先程まで考えていた事が全て妄想になってしまうのだから。
「旦那様、お顔が赤いですよ。もしかして風邪でも引かれましたか?」
「いや、何でもねぇ。俺は元気だ」
顔を背け、ぶっきらぼうにポツリと漏らす。
一部分は妄想になってしまったが、俺を助けてくれた人物がいるのは確かだ。
そいつの手がかりを探し出し、必ず手駒にしてやる。なぁに、あの洞窟に入っていたと言うことは冒険者だ。金をチラつかせれば、首を縦に振るだろう。
「執事、メルセデスたちの情報はあるか!」
「メルセデス嬢ですか? 確かこの町の食堂で見かけましたな」
「町の食堂だな!」
勢い良くベッドから立ち上がると、急いで部屋を出る。
そして屋敷を飛び出し、町の食堂に向かった。
食堂に辿り着き、窓から中の様子を伺う。
するとテーブル席に、長い紫の髪の女と茶髪の髪をアイビーカットにしている男の姿が見えた。
居た! メルセデスとシモンだ。
2人は食事を終えたばかりのようで、呑気にカップを口につけて談笑している。
さて、どのタイミングで突撃しようか。
店に入るタイミングを伺っていると、二人が立ち上がってレジに向かう。
今から店を出るのか。なら、出入り口で待ち伏せするとするか。
出入り口に先回りをして、扉の前で2人が出て来るのを待つ。
しばらくして扉が開かれると、メルセデスとシモンが外に出たが、俺と目が合った瞬間、時が止まったかのように動きを止める。
俺が目の前で待機していたことなど予想していなかったのだろう。2人は目を丸くしていた。
「イルム……ガルド」
メルセデスが声を振り絞ってようやく俺の名を口にする。
「よぉ、2人とも元気そうで何よりだ。ちょっとツラを貸してもらうぞ」
「あ、ああ」
「分かったわ」
2人が返事をすると、人気のない裏路地に連れて行く。
ここは丁度スラム街との境目になっており、特別な理由がない限りは、人が来ることはない。
ここなら、何をやっても見られることはないだろう。
「さぁ、聞かせてもらおうか。どうして俺を裏切った?」
「裏切ったなんてとんでもない。俺たちは助けを求めようとして、一旦避難しただけだ!」
ここに来るまでにある程度言い訳を考えていたようで、俺の質問にシモンが直ぐに返事をした。
「そうか。そうか。そうだったのか、それは悪かったな。どうやら勘違いをしていたようだ」
勘違いをしていたことを謝罪すると、2人の表情が緩む。
「そんな訳があるか! とっくにネタは上がっているんだよ!」
声を上げると、2人の顔が再度引き攣る。
「何が救助を呼ぶためだ! あの時、俺はお前に助けてもらおうと手を伸ばした! だけどお前は俺の手を握らなかった。これは完全に俺への裏切り、いや俺を見殺すための行動だ!」
声を上げると、つい感情的になってしまった。気がつくとシモンに拳を叩き込んでおり、彼はお腹を押さえて疼くまる。
「おえ! おええええええぇぇぇぇぇぇぇ!」
食事をしたばかりにも関わらず、腹に強い刺激を受けたシモンは、そのまま胃の中のものをぶち撒ける。
まったく、貴族ともあろう者がこんな場所で嘔吐をするとは情けない。少し、罰を与えてやろう。
「ふん!」
「グハッ!」
足を上げると、蹲っているシモンの頭に振り下ろす。
彼はそのまま頭を地面に付け、顔面吐瀉物塗れになる。
「うっわ! 汚ねぇなぁ。それでも貴族なのかよ。まるでこじきじゃないか。スラム街に住む連中でも、嘔吐したものを食べようとはしないぞ! ワハハハハハ!」
乗しかかる圧力に抵抗しようと、シモンは顔を上げようとしているようだ。
俺の足を押し上げようとする。だが、それ以上の力で押さえ付け、完全には上げさせない。
この俺を裏切った罰だ!
羞恥と怒りを感じながら、あの時の行いを後悔しろ!
2
お気に入りに追加
1,299
あなたにおすすめの小説

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる