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第二章
第八話 ポイズンリザードの肝臓
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「悪いが、お前の肝臓を頂く! シャクルアイス!」
小川が流れている場所でポイズンリザードを発見した俺は、直様魔法を発動する。
空気中の酸素と水素が磁石のように引き合い、電気的な力によって水素結合を起こす。
これにより水分子間がつながり、水分子のクラスターが形成され、水の塊が出現。
水の一部を切り離し、蛇のようにモンスターに向けて飛び出すと、敵の足首に巻きつく。
すると今度は巻きついた水に限定して気温が下がり、水分子が運動するための熱エネルギーが極端に低くなる。
それにより、水分子は動きを止めてお互いに結合して氷へと変化した。
分子同士の間にできた隙間の分だけ体積が増えると、氷の拘束具はポイズンリザードの足に密着し、その場から動けなくする。
「よし」
これである程度は行動に制限をかけることができた。でも、やつは身動きを封じても、攻撃に出る手段はいくつかある。
思考を巡らせていると、ポイズンリザードが口を開けて長い舌を伸ばす。
ポイズンリザードの長い舌は伸縮性がある。最大で3メートルまで伸ばすことが可能だ。だけど、リーチの長さが分かっている以上、範囲内に入らなければ済む話だ。
後方に跳躍して間合いから離れると、伸びきった舌は俺を捕らえることなく、地面に落ちる。
やっぱり予想通りだ。これなら遠距離から攻撃すれば問題ない。
「ファイ――」
魔法を発動しようとした直後、モンスターの舌が地面にある岩に触れる。すると岩が持ち上がり、こちらに向けて放たれた。
横に跳躍して投げ飛ばされた岩を躱す。
ポイズンリザードの舌は粘着性の高い液体を分泌する。それにより触れたものを密着させ、物を投げることも可能だ。
舌が避けられることも考え、二段構えの攻撃を仕掛けたと言う訳か。
このポイズンリザードは、通常のやつよりも知能が高い。と言うことは、ハイクラスのポイズンリザードかもしれないな。
舌を口内に仕舞うと、再び口が開かれる。今度は紫色の液体を放ってきた。
次は毒液かよ。まぁ、ポイズンリザードらしい攻撃と言えばらしいよな。
「さすがに毒液を食らう訳にはいかない。当然避けさせてもらう」
毒液は雨粒のように降り注ぐ。普通に避けては、躱すことができない。
「ロックウォール!」
魔法を発動させ、地面から岩壁が飛び出す。俺を覆うように、岩壁はドーム状になると毒液に触れるのを防ぐ。
あまり時間は残されてはいない。早急に決着を付けるとするか。
「ピサロには効果を発揮できなかったが、お前程度なら通用するよな。ショック!」
無敵貫通魔法である失神魔法を発動する。
『ギャオオオオオオォォォォォォォォォン!』
ポイズンリザードは悲鳴を上げるとその場から動かなくなる。
迷走神経を活性化させたことにより血管が広がり、心臓に戻る血流量が減少して心拍数が低下する。これが原因で失神を起こしたのだ。
「これで苦しむことなく死んでくれる。悪いな。メリュジーナを救うために犠牲になってもらう」
気を失っているモンスターに近付くと、懐からナイフを取り出す。そしてポイズンリザードの腹を掻っ捌くと、肝臓を取り出した。
あとはこれをメリュジーナに食べさせるだけだ。
「スピードスター」
再び俊足の魔法を発動すると、急いで森を抜けて町に戻る。
町の入り口が見えて来ると、門の前で赤い髪をモテの王道であるクラシカルストレートにしている女性が、小型のドラゴンを抱き抱えている姿が見えた。
「ルナさん!」
門の前にたどり着くと、彼女の名を呼ぶ。
「テオ君!」
「ルナさん、その小型のドラゴンって」
「メリュジーナよ。急に小さくなって私も驚いたけど、フェアリードラゴンは命の危険が迫ると、魔力の消費を抑えるために体を小さくさせるらしいわ」
あの漆黒のドラゴンが急に縮んで驚いてしまったが、この大きさはこれで可愛らしいものだ。
「ポイズンリザードの肝臓は手に入れた。早く食べさせよう」
「獣医のおじいさんが言うには、スープの具材として使った方が良いって。私が調理するから貸してもらえるかしら?」
「分かった」
手に持っている肝臓を見せると、ルナさんの頬が引き攣った。
まぁ、どちらかと言うとモンスターの肝臓はグロテスクだからな。女の子ならあんな表情をしてしまうだろう。
「やっぱりテオ君が持っていて、調理方法は教えるから」
苦笑いを浮かべながら、ルナさんは調理を頼んできた。
彼女にとって、この肝臓は触れたくもない代物のようだ。調理経験はほぼないが、ルナさんが教えてくれるなら失敗することはないだろう。
俺たちは急いで宿屋に向かうと、部屋のベッドにメリュジーナを寝かせる。そしてキッチンを借り、モンスターの肝臓を調理してスープを作った。
肝臓の成分がスープに溶け込んでいるからなのか、最初は透明であった液体が紫色に変色している。
これはさすがに俺も食べるのに勇気がいるな。
完成したスープを器に盛り付け、部屋に戻ると小型のドラゴンに声をかける。
「メリュジーナ、薬を持ってきたぞ」
メリュジーナに声をかけるも、返事はない。
まだ意識がはっきりしていないか。でも、どうにかしてでも食べさせなければ。
寝ている小型のドラゴンを抱き抱えると、スプーンを持って器に入ったスープを掬う。そして溢さないようにしてメリュジーナの口に運ぶ。
目を開けてはいないが、体は反応しているようで、スープを食べてくれた。
「やったわね、テオ君! メリュジーナが食べてくれた」
「ああ、この調子で食べさせよう」
ゆっくりと時間をかけて、ポイズンリザードの肝臓スープを小型のドラゴンに全て飲ませる。
これでよし、あとはメリュジーナの回復力を信じてあげるだけだ。
「テオ君疲れたでしょう。今日はゆっくりと休んで。私、隣の部屋を新しく借りたから、何かあったら呼んでね」
俺に気を使っているのか、彼女はわざわざ隣の部屋を借りたようだ。ルナさんは部屋から出て行く。
この場に残された俺は、ベッドでメリュジーナを抱きしめる。
心の中で仲間の回復を神に祈りながら、両の瞼を閉じる。するといつの間にか眠ってしまっていた。
ちょっと待てよ! これってどういうことだ。
次に目が覚めた俺は、視界に移る光景が信じられなかった。
目の前には、綺麗な顔立ちの女の子が全裸で俺と抱き合っていた。
小川が流れている場所でポイズンリザードを発見した俺は、直様魔法を発動する。
空気中の酸素と水素が磁石のように引き合い、電気的な力によって水素結合を起こす。
これにより水分子間がつながり、水分子のクラスターが形成され、水の塊が出現。
水の一部を切り離し、蛇のようにモンスターに向けて飛び出すと、敵の足首に巻きつく。
すると今度は巻きついた水に限定して気温が下がり、水分子が運動するための熱エネルギーが極端に低くなる。
それにより、水分子は動きを止めてお互いに結合して氷へと変化した。
分子同士の間にできた隙間の分だけ体積が増えると、氷の拘束具はポイズンリザードの足に密着し、その場から動けなくする。
「よし」
これである程度は行動に制限をかけることができた。でも、やつは身動きを封じても、攻撃に出る手段はいくつかある。
思考を巡らせていると、ポイズンリザードが口を開けて長い舌を伸ばす。
ポイズンリザードの長い舌は伸縮性がある。最大で3メートルまで伸ばすことが可能だ。だけど、リーチの長さが分かっている以上、範囲内に入らなければ済む話だ。
後方に跳躍して間合いから離れると、伸びきった舌は俺を捕らえることなく、地面に落ちる。
やっぱり予想通りだ。これなら遠距離から攻撃すれば問題ない。
「ファイ――」
魔法を発動しようとした直後、モンスターの舌が地面にある岩に触れる。すると岩が持ち上がり、こちらに向けて放たれた。
横に跳躍して投げ飛ばされた岩を躱す。
ポイズンリザードの舌は粘着性の高い液体を分泌する。それにより触れたものを密着させ、物を投げることも可能だ。
舌が避けられることも考え、二段構えの攻撃を仕掛けたと言う訳か。
このポイズンリザードは、通常のやつよりも知能が高い。と言うことは、ハイクラスのポイズンリザードかもしれないな。
舌を口内に仕舞うと、再び口が開かれる。今度は紫色の液体を放ってきた。
次は毒液かよ。まぁ、ポイズンリザードらしい攻撃と言えばらしいよな。
「さすがに毒液を食らう訳にはいかない。当然避けさせてもらう」
毒液は雨粒のように降り注ぐ。普通に避けては、躱すことができない。
「ロックウォール!」
魔法を発動させ、地面から岩壁が飛び出す。俺を覆うように、岩壁はドーム状になると毒液に触れるのを防ぐ。
あまり時間は残されてはいない。早急に決着を付けるとするか。
「ピサロには効果を発揮できなかったが、お前程度なら通用するよな。ショック!」
無敵貫通魔法である失神魔法を発動する。
『ギャオオオオオオォォォォォォォォォン!』
ポイズンリザードは悲鳴を上げるとその場から動かなくなる。
迷走神経を活性化させたことにより血管が広がり、心臓に戻る血流量が減少して心拍数が低下する。これが原因で失神を起こしたのだ。
「これで苦しむことなく死んでくれる。悪いな。メリュジーナを救うために犠牲になってもらう」
気を失っているモンスターに近付くと、懐からナイフを取り出す。そしてポイズンリザードの腹を掻っ捌くと、肝臓を取り出した。
あとはこれをメリュジーナに食べさせるだけだ。
「スピードスター」
再び俊足の魔法を発動すると、急いで森を抜けて町に戻る。
町の入り口が見えて来ると、門の前で赤い髪をモテの王道であるクラシカルストレートにしている女性が、小型のドラゴンを抱き抱えている姿が見えた。
「ルナさん!」
門の前にたどり着くと、彼女の名を呼ぶ。
「テオ君!」
「ルナさん、その小型のドラゴンって」
「メリュジーナよ。急に小さくなって私も驚いたけど、フェアリードラゴンは命の危険が迫ると、魔力の消費を抑えるために体を小さくさせるらしいわ」
あの漆黒のドラゴンが急に縮んで驚いてしまったが、この大きさはこれで可愛らしいものだ。
「ポイズンリザードの肝臓は手に入れた。早く食べさせよう」
「獣医のおじいさんが言うには、スープの具材として使った方が良いって。私が調理するから貸してもらえるかしら?」
「分かった」
手に持っている肝臓を見せると、ルナさんの頬が引き攣った。
まぁ、どちらかと言うとモンスターの肝臓はグロテスクだからな。女の子ならあんな表情をしてしまうだろう。
「やっぱりテオ君が持っていて、調理方法は教えるから」
苦笑いを浮かべながら、ルナさんは調理を頼んできた。
彼女にとって、この肝臓は触れたくもない代物のようだ。調理経験はほぼないが、ルナさんが教えてくれるなら失敗することはないだろう。
俺たちは急いで宿屋に向かうと、部屋のベッドにメリュジーナを寝かせる。そしてキッチンを借り、モンスターの肝臓を調理してスープを作った。
肝臓の成分がスープに溶け込んでいるからなのか、最初は透明であった液体が紫色に変色している。
これはさすがに俺も食べるのに勇気がいるな。
完成したスープを器に盛り付け、部屋に戻ると小型のドラゴンに声をかける。
「メリュジーナ、薬を持ってきたぞ」
メリュジーナに声をかけるも、返事はない。
まだ意識がはっきりしていないか。でも、どうにかしてでも食べさせなければ。
寝ている小型のドラゴンを抱き抱えると、スプーンを持って器に入ったスープを掬う。そして溢さないようにしてメリュジーナの口に運ぶ。
目を開けてはいないが、体は反応しているようで、スープを食べてくれた。
「やったわね、テオ君! メリュジーナが食べてくれた」
「ああ、この調子で食べさせよう」
ゆっくりと時間をかけて、ポイズンリザードの肝臓スープを小型のドラゴンに全て飲ませる。
これでよし、あとはメリュジーナの回復力を信じてあげるだけだ。
「テオ君疲れたでしょう。今日はゆっくりと休んで。私、隣の部屋を新しく借りたから、何かあったら呼んでね」
俺に気を使っているのか、彼女はわざわざ隣の部屋を借りたようだ。ルナさんは部屋から出て行く。
この場に残された俺は、ベッドでメリュジーナを抱きしめる。
心の中で仲間の回復を神に祈りながら、両の瞼を閉じる。するといつの間にか眠ってしまっていた。
ちょっと待てよ! これってどういうことだ。
次に目が覚めた俺は、視界に移る光景が信じられなかった。
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