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第二章
第一話 緊急クエスト発令
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~テオ視点~
ギルドの扉が開かれ、1人の男が現れる。
「た……助けてくれ……このままではイルムガルドどころか……この町が滅びる」
そのように告げ、彼は一歩足を前に出した瞬間、倒れ込んだ。
兵士の言葉を聞き、俺は心臓の鼓動が激しくなるのを実感した。
イルムガルドたちがこの町の近くに来ているだと。
「おい! それはどう言うことなんだ! もっと具体的に教えろ!」
ギルドマスターが駆け寄り、男に詳細を説明するように促す。
「それが、イルムガルドがモンスターハウスの洞窟にあった封印を解いてしまったんだ。そしたら数多くの魔物たちが、黒い渦から飛び出して来た。いくらイルムガルドでも、あの数はムリだ。いずれこの町にも魔物の大群が押し寄せてくる」
「何だと!」
ギルドマスターのやつ、驚いているなぁ。まぁ、規模がどれくらいなのか分からないが、魔物の大群がこの町に押し寄せる可能性が高いんだ。あのような反応をしても仕方がないだろうな。
遠くから様子を窺っていると、ギルドマスターは振り返る。彼は苦虫を噛み潰したかのような顔をしていた。
「ギルド内にいる冒険者に告げる! 緊急クエスト発令だ! 魔物の大群からこの町を守るぞ!」
威勢よく言葉を言い放つも、この場にいる冒険者は表情を暗くしている。
「おい、どうした! 俺の言ったことが聞こえなかったのか! 緊急クエストだ! 直ちに準備に取り掛かれ!」
再びギルドマスターが声を荒げる。しかし、誰も活気良く雄叫びを上げることや、慌ただしく防衛の準備を始めることはしない。
「おい、お前らどうして棒立ちしている。数多くの魔物が押し寄せて来ているんだぞ」
「そうは言ってもよ。あのイルムガルドですら抑えきれない軍勢なんだろう?」
「だったら俺たちが立ち向かったところで、勝てる訳がないじゃないか」
「そうそう。俺たちがこのギルドの依頼を受けているのは、金払いが良いからだ。その緊急クエストの報酬次第だな」
「金や自分の命が大事だと! それでも冒険者か! この町やギルドがなくなっても良いって言うのか!」
「「「「「良いに決まっている!」」」」」
この場にいる冒険者たちが声を揃えて言葉を放つと、ギルドマスターは顔面蒼白となる。
「だって、俺はこの町に何も思い出なんかないぜ」
「そうそう、金のために働きに来ているからな。故郷でもないこの町のことなんかどうでも良い」
冒険者たちの言葉を聞き、ギルドマスターは膝から崩れ落ちる。
ほんの少しだけ可哀想だなと思ってしまうが、自業自得のようなものだろう。このギルドマスター人望がないな。まぁ、勤務中に居眠りをするようなやつだ。こうなっても仕方がないのだろう。
ギルドマスターは顔をこちらに向けるが、俺は視線を逸らした。
散々俺のことをバカにしたんだ。そんなやつのお願いなんて聞いてやるかよ。
俺と同じ気持ちなのか、ルナさんも彼に声をかけようとはしない。
様子を窺っていると、ギルドマスターは立ち上がる。そしてこちらに来ると頭を下げた。
「これまでの非礼は詫びる。だからこの町の防衛に協力してくれ! ドラゴンの試練をクリアできるような優秀なお前の力が必要だ」
「悪いが断らせてもらう。俺もあいつらと同様、この町がどうなろうと知ったことではない」
この男はメリュジーナと戦わせ、俺を殺そうとした。そんなやつのお願いなんか聞いてあげるかよ。
1回断ると、ギルドマスターは両膝を床に付け、頭を下げて土下座をする。
「この通りだ! 俺はこの町やギルドを失う訳にはいかないんだよ。命令されればお前の靴だって喜んで嘗める。だからこの町の防衛に協力してくれ!」
喜んで靴を嘗めると言う言葉を聞き、俺のアレが立ってしまった。鳥肌が。
いくら追い詰められているからと言って、そんなことを言うなよ。マジで寒気を感じてしまったじゃないか。
でも、ここまでされてしまうと、決心が揺らいでしまう。
この町が大好きで、どうにかしてでも守り通したいと言う彼の思いが伝わってきた。
大の大人が土下座をしてまで懇願しているのだ。ここで断れば、俺自身もクズと化してしまう。それだけは避けたい。
「分かった。分かった。そこまでされたら断れない。だけど俺1人では防衛は難しいからな」
チラリとルナさんの方を見ると、彼女は小さく息を吐いた。
「テオ君が力を貸すと言うのなら、私も防衛に手伝うわ。でも、ギルドマスターのことを許さない気持ちは変わらないのだからね」
「それで充分だ。ありがとう。感謝する」
俺たちに礼を言うと、ギルドマスターは他の冒険者たちの方を向き、再び土下座をする。
「この通りだ。報酬を約束してやることはできないが、貢献してくれた者にはランク上げの手続きをする。だからこの町を守ってくれ」
「え、俺は嫌だけど」
「どう見たって戦況的に不利なのは変わらないからな。ランク上げ程度では、首を縦には触れない」
「ギルドマスターの土下座ショーも見ることができたし、モンスターの大群が来る前にとんずらさせてもらうとするか」
ギルドから出て行く冒険者たちの姿に、唖然とさせられてしまった。
ギルドマスターが土下座してまでお願いしているのに断るのかよ。本当にこいつは人望がないな。
冒険者たちの態度に驚愕しているギルドマスターの肩に、そっと手を置く。
「安心しろ。さっきはあんな風に言ったが、俺たちだけでもモンスターたちを倒してやるさ」
絶望の底に叩き落とされたギルドマスターに希望の光を与えると、俺たちはギルドから出る。
「さて、早速始めるとしますかエコーロケーション」
ギルドの扉が開かれ、1人の男が現れる。
「た……助けてくれ……このままではイルムガルドどころか……この町が滅びる」
そのように告げ、彼は一歩足を前に出した瞬間、倒れ込んだ。
兵士の言葉を聞き、俺は心臓の鼓動が激しくなるのを実感した。
イルムガルドたちがこの町の近くに来ているだと。
「おい! それはどう言うことなんだ! もっと具体的に教えろ!」
ギルドマスターが駆け寄り、男に詳細を説明するように促す。
「それが、イルムガルドがモンスターハウスの洞窟にあった封印を解いてしまったんだ。そしたら数多くの魔物たちが、黒い渦から飛び出して来た。いくらイルムガルドでも、あの数はムリだ。いずれこの町にも魔物の大群が押し寄せてくる」
「何だと!」
ギルドマスターのやつ、驚いているなぁ。まぁ、規模がどれくらいなのか分からないが、魔物の大群がこの町に押し寄せる可能性が高いんだ。あのような反応をしても仕方がないだろうな。
遠くから様子を窺っていると、ギルドマスターは振り返る。彼は苦虫を噛み潰したかのような顔をしていた。
「ギルド内にいる冒険者に告げる! 緊急クエスト発令だ! 魔物の大群からこの町を守るぞ!」
威勢よく言葉を言い放つも、この場にいる冒険者は表情を暗くしている。
「おい、どうした! 俺の言ったことが聞こえなかったのか! 緊急クエストだ! 直ちに準備に取り掛かれ!」
再びギルドマスターが声を荒げる。しかし、誰も活気良く雄叫びを上げることや、慌ただしく防衛の準備を始めることはしない。
「おい、お前らどうして棒立ちしている。数多くの魔物が押し寄せて来ているんだぞ」
「そうは言ってもよ。あのイルムガルドですら抑えきれない軍勢なんだろう?」
「だったら俺たちが立ち向かったところで、勝てる訳がないじゃないか」
「そうそう。俺たちがこのギルドの依頼を受けているのは、金払いが良いからだ。その緊急クエストの報酬次第だな」
「金や自分の命が大事だと! それでも冒険者か! この町やギルドがなくなっても良いって言うのか!」
「「「「「良いに決まっている!」」」」」
この場にいる冒険者たちが声を揃えて言葉を放つと、ギルドマスターは顔面蒼白となる。
「だって、俺はこの町に何も思い出なんかないぜ」
「そうそう、金のために働きに来ているからな。故郷でもないこの町のことなんかどうでも良い」
冒険者たちの言葉を聞き、ギルドマスターは膝から崩れ落ちる。
ほんの少しだけ可哀想だなと思ってしまうが、自業自得のようなものだろう。このギルドマスター人望がないな。まぁ、勤務中に居眠りをするようなやつだ。こうなっても仕方がないのだろう。
ギルドマスターは顔をこちらに向けるが、俺は視線を逸らした。
散々俺のことをバカにしたんだ。そんなやつのお願いなんて聞いてやるかよ。
俺と同じ気持ちなのか、ルナさんも彼に声をかけようとはしない。
様子を窺っていると、ギルドマスターは立ち上がる。そしてこちらに来ると頭を下げた。
「これまでの非礼は詫びる。だからこの町の防衛に協力してくれ! ドラゴンの試練をクリアできるような優秀なお前の力が必要だ」
「悪いが断らせてもらう。俺もあいつらと同様、この町がどうなろうと知ったことではない」
この男はメリュジーナと戦わせ、俺を殺そうとした。そんなやつのお願いなんか聞いてあげるかよ。
1回断ると、ギルドマスターは両膝を床に付け、頭を下げて土下座をする。
「この通りだ! 俺はこの町やギルドを失う訳にはいかないんだよ。命令されればお前の靴だって喜んで嘗める。だからこの町の防衛に協力してくれ!」
喜んで靴を嘗めると言う言葉を聞き、俺のアレが立ってしまった。鳥肌が。
いくら追い詰められているからと言って、そんなことを言うなよ。マジで寒気を感じてしまったじゃないか。
でも、ここまでされてしまうと、決心が揺らいでしまう。
この町が大好きで、どうにかしてでも守り通したいと言う彼の思いが伝わってきた。
大の大人が土下座をしてまで懇願しているのだ。ここで断れば、俺自身もクズと化してしまう。それだけは避けたい。
「分かった。分かった。そこまでされたら断れない。だけど俺1人では防衛は難しいからな」
チラリとルナさんの方を見ると、彼女は小さく息を吐いた。
「テオ君が力を貸すと言うのなら、私も防衛に手伝うわ。でも、ギルドマスターのことを許さない気持ちは変わらないのだからね」
「それで充分だ。ありがとう。感謝する」
俺たちに礼を言うと、ギルドマスターは他の冒険者たちの方を向き、再び土下座をする。
「この通りだ。報酬を約束してやることはできないが、貢献してくれた者にはランク上げの手続きをする。だからこの町を守ってくれ」
「え、俺は嫌だけど」
「どう見たって戦況的に不利なのは変わらないからな。ランク上げ程度では、首を縦には触れない」
「ギルドマスターの土下座ショーも見ることができたし、モンスターの大群が来る前にとんずらさせてもらうとするか」
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ギルドマスターが土下座してまでお願いしているのに断るのかよ。本当にこいつは人望がないな。
冒険者たちの態度に驚愕しているギルドマスターの肩に、そっと手を置く。
「安心しろ。さっきはあんな風に言ったが、俺たちだけでもモンスターたちを倒してやるさ」
絶望の底に叩き落とされたギルドマスターに希望の光を与えると、俺たちはギルドから出る。
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