15 / 122
第一章
第十五話 嘘だろう!俺を裏切ったのか!
しおりを挟む
~イルムガルド視点~
『さぁ、俺と遊ぼうじゃないか。人間よ』
俺ことイルムガルドは、黒い渦から現れた男を前にして、冷や汗を掻いてしまっている。
やつから放たれるこのオーラ、並大抵の人型モンスターではないな。
「お前はいったい何者だ!」
『俺か? 俺の名はピサロ、魔王軍幹部だ!』
「魔王軍……だと」
魔王って言えば、古の時代に人間界を滅ぼしに来たと言う魔界の王だったよな。その幹部を、俺は呼び寄せてしまったと言うわけか。
握っている剣を構え直し、メルセデスたちに視線を向ける。
彼女たちは無言で頷き、返答してくれた。
どうやら俺が言いたいことを理解したようだな。どう考えても、今の戦力では勝てない。メルセデスとシモンを殿にして、俺だけ先に逃げる算段だ。
まずは隙を作るために攻撃をする。
「ライトニングボルト!」
雷撃の魔法を放ち、ピサロにダメージを与える。
敵を攻撃しながら、懐に手を伸ばしてあるものを探す。
よしよし、緊急事用の転移石は落としていないな。こいつは発動するまで数秒かかる。無事に逃げ切るための時間を稼がなければ。
「シモン、お前は俺のところに来い、メルセデスは遠距離から攻撃だ!」
「分かったわ。ファイヤーボール!」
メルセデスが火球を放ち、敵に直撃する。
「どう? 最大まで魔力を込めたワタクシの魔法は?」
『ワハハハハ! この程度か。あれから500年も時が経ったが、その間人間共は退化したようだな。痛気持ち良い程度だ』
雷撃と火球を受けたと言うのに、ピサロは笑いながらメルセデスに返答する。
あいつの火球でもあの程度のダメージしか与えられないのかよ。
『本当の最大まで魔力を込めた攻撃と言うのはこうするんだ! ファイヤーボールフィンガー!』
男の指先から5つの火球が現れ、どんどん大きくなっていく。
「うそ! ファイヤーボール5つを同時に展開させるなんて!」
『喰らえ!』
5つの火球が俺たちに襲い掛かる。
「きゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!
「ダメだ。俺の大楯でも防ぎきれねぇ! グハァ!」
「くそおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
メルセデスは直撃を受け、俺を守る体勢に入っていたシモンも防ぐことができなかった。必然的に俺にも火球を浴びてしまい、全身に焼けるような高熱を感じる。
地面に倒れ、歯を食い縛った。
くそう、くそう、くそう! どうしてこうなってしまったんだ。可笑しいだろう。こんなことになるなんて、俺の予定にはなかったぞ。
『ワハハハハハ! 無様だな。これが今の世を生きる人間の力か。クソザコではないか。魔界へのゲートを封印したあいつと比べると、足元にも及ばないではないか』
高笑いを浮かべながら、ピサロは俺たちを見下すように視線を送ってくる。
言いたければ好きに言うが良いさ。お前が油断しているうちに、俺は転移石を使って避難する。
まともに動かせられない体を気合いで動かし、懐にある転移石を発動しようとする。
しかし、服の内側をいくら弄っても転移石がある感触がなかった。
嘘だろう。まさか。
目がかすむ中、必死に転移石を探す。すると倒れているシモンの近くに転移石が転がっていた。
くそう。あんなところに落ちていやがる。早く転移石を掴まなければ。
腕を動かす度に全身に激しい痛みを感じる。しかし、今はそのようなものを気にしている場合ではない。
生き残っていれば勝ちだ。生き残ってさえいればいくらでもやり直せれる。
あともう少し、あともう少しで転移石に手が届く。
ハハハ! あばよ。俺は先に逃げさせてもらう。
転移石に指先が触れようとした瞬間、石を掴んだ者がいた。シモンだ。彼が石を掴むと立ち上がり、体が光り輝く。
止めろ! それは俺のだ! 使うのなら、せめて俺も一緒に連れて行け!
声に出して叫びたかった。だが、ダメージがでかいせいで声を出そうとすると痛みが走る。
「シモン! ワタクシも連れて行きなさい!」
意識が朦朧とする中、メルセデスの声がはっきりと聞こえてくる。
どうしてメルセデスはあんなに元気な声を出して駆け寄って来る? 俺たちと同様に甚大なダメージを受けたはずだろう。
彼女が倒れていた場所に視線を向けると、地面に空の瓶が落ちていた。
あの瓶は回復ポーションの瓶! メルセデスのやつ、アイテムを持って来ていないと言っておきながら隠し持っていやがったな!
メルセデスが杖の先をシモンに向け、彼は先端部分を掴む。
転移石は、使用者が触れているものも転移に巻き込むことができる。これでメルセデスも、この洞窟から逃げることが可能になった。後は俺だけだ。
頼む。俺も連れて行ってくれ! 俺たち仲間だろう!
心の中で叫びながら、何度も懇願する。そして最後の力を振り絞って手を伸ばした。しかし、シモンは俺の手を握ろうとはしない。
ああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
転移が発動して俺の視界から2人が消えるのを見た瞬間、心の中で絶叫せざるを得なかった。
ちくしょう。ちくしょう。俺が何をしたって言うんだよ。何も悪いことなんかしていないじゃないか。
惚れられている女に裏切られ、学生時代の同期に裏切られ、心が崩壊しそうになる中、次第に意識が薄れていく。
俺、このまま死んでしまうのか。いったい何を間違えたって言うんだよ。
『さぁ、俺と遊ぼうじゃないか。人間よ』
俺ことイルムガルドは、黒い渦から現れた男を前にして、冷や汗を掻いてしまっている。
やつから放たれるこのオーラ、並大抵の人型モンスターではないな。
「お前はいったい何者だ!」
『俺か? 俺の名はピサロ、魔王軍幹部だ!』
「魔王軍……だと」
魔王って言えば、古の時代に人間界を滅ぼしに来たと言う魔界の王だったよな。その幹部を、俺は呼び寄せてしまったと言うわけか。
握っている剣を構え直し、メルセデスたちに視線を向ける。
彼女たちは無言で頷き、返答してくれた。
どうやら俺が言いたいことを理解したようだな。どう考えても、今の戦力では勝てない。メルセデスとシモンを殿にして、俺だけ先に逃げる算段だ。
まずは隙を作るために攻撃をする。
「ライトニングボルト!」
雷撃の魔法を放ち、ピサロにダメージを与える。
敵を攻撃しながら、懐に手を伸ばしてあるものを探す。
よしよし、緊急事用の転移石は落としていないな。こいつは発動するまで数秒かかる。無事に逃げ切るための時間を稼がなければ。
「シモン、お前は俺のところに来い、メルセデスは遠距離から攻撃だ!」
「分かったわ。ファイヤーボール!」
メルセデスが火球を放ち、敵に直撃する。
「どう? 最大まで魔力を込めたワタクシの魔法は?」
『ワハハハハ! この程度か。あれから500年も時が経ったが、その間人間共は退化したようだな。痛気持ち良い程度だ』
雷撃と火球を受けたと言うのに、ピサロは笑いながらメルセデスに返答する。
あいつの火球でもあの程度のダメージしか与えられないのかよ。
『本当の最大まで魔力を込めた攻撃と言うのはこうするんだ! ファイヤーボールフィンガー!』
男の指先から5つの火球が現れ、どんどん大きくなっていく。
「うそ! ファイヤーボール5つを同時に展開させるなんて!」
『喰らえ!』
5つの火球が俺たちに襲い掛かる。
「きゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!
「ダメだ。俺の大楯でも防ぎきれねぇ! グハァ!」
「くそおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
メルセデスは直撃を受け、俺を守る体勢に入っていたシモンも防ぐことができなかった。必然的に俺にも火球を浴びてしまい、全身に焼けるような高熱を感じる。
地面に倒れ、歯を食い縛った。
くそう、くそう、くそう! どうしてこうなってしまったんだ。可笑しいだろう。こんなことになるなんて、俺の予定にはなかったぞ。
『ワハハハハハ! 無様だな。これが今の世を生きる人間の力か。クソザコではないか。魔界へのゲートを封印したあいつと比べると、足元にも及ばないではないか』
高笑いを浮かべながら、ピサロは俺たちを見下すように視線を送ってくる。
言いたければ好きに言うが良いさ。お前が油断しているうちに、俺は転移石を使って避難する。
まともに動かせられない体を気合いで動かし、懐にある転移石を発動しようとする。
しかし、服の内側をいくら弄っても転移石がある感触がなかった。
嘘だろう。まさか。
目がかすむ中、必死に転移石を探す。すると倒れているシモンの近くに転移石が転がっていた。
くそう。あんなところに落ちていやがる。早く転移石を掴まなければ。
腕を動かす度に全身に激しい痛みを感じる。しかし、今はそのようなものを気にしている場合ではない。
生き残っていれば勝ちだ。生き残ってさえいればいくらでもやり直せれる。
あともう少し、あともう少しで転移石に手が届く。
ハハハ! あばよ。俺は先に逃げさせてもらう。
転移石に指先が触れようとした瞬間、石を掴んだ者がいた。シモンだ。彼が石を掴むと立ち上がり、体が光り輝く。
止めろ! それは俺のだ! 使うのなら、せめて俺も一緒に連れて行け!
声に出して叫びたかった。だが、ダメージがでかいせいで声を出そうとすると痛みが走る。
「シモン! ワタクシも連れて行きなさい!」
意識が朦朧とする中、メルセデスの声がはっきりと聞こえてくる。
どうしてメルセデスはあんなに元気な声を出して駆け寄って来る? 俺たちと同様に甚大なダメージを受けたはずだろう。
彼女が倒れていた場所に視線を向けると、地面に空の瓶が落ちていた。
あの瓶は回復ポーションの瓶! メルセデスのやつ、アイテムを持って来ていないと言っておきながら隠し持っていやがったな!
メルセデスが杖の先をシモンに向け、彼は先端部分を掴む。
転移石は、使用者が触れているものも転移に巻き込むことができる。これでメルセデスも、この洞窟から逃げることが可能になった。後は俺だけだ。
頼む。俺も連れて行ってくれ! 俺たち仲間だろう!
心の中で叫びながら、何度も懇願する。そして最後の力を振り絞って手を伸ばした。しかし、シモンは俺の手を握ろうとはしない。
ああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
転移が発動して俺の視界から2人が消えるのを見た瞬間、心の中で絶叫せざるを得なかった。
ちくしょう。ちくしょう。俺が何をしたって言うんだよ。何も悪いことなんかしていないじゃないか。
惚れられている女に裏切られ、学生時代の同期に裏切られ、心が崩壊しそうになる中、次第に意識が薄れていく。
俺、このまま死んでしまうのか。いったい何を間違えたって言うんだよ。
4
お気に入りに追加
1,299
あなたにおすすめの小説

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる