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第一章
第七話 初めての依頼はドラゴン退治
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「もう一度言うぞ! 誰が俺の安眠妨害しやがった!」
ギルドマスター室から飛び出して来た男が、フロントを見渡しながら声を上げる。
この男がこのギルドのギルドマスターか。今、こいつ寝ていたとか言っていたよな。管理職がそんなことをしていて良いのかよ。
だけど多少なりともギルドに迷惑をかけてしまったことは事実だ。ここは素直に謝っておいたほうが良いだろうな。
「俺だ。悪いな。この男がちょっかいを出してきたから、気を失ってもらった」
「お前か!」
ギルドマスターが不機嫌そうな顔で近付いてくると、睨み付けてくる。
「その顔……もしかしてお前はテオか?」
「ああ、そうだが?」
「そうか……よくも俺の安眠を邪魔してくれたな! 貴族パーティーを追放された落ちこぼれなんかに依頼を受けさせるかよ! さっさと出て行け!」
自分がテオであることを伝えると、ギルドマスターは声を荒げてギルドから出て行くように言う。
「ちょっとおじさん! どうしてそうなるのよ! テオ君が悪いんじゃないのよ! それにギルドは冒険者に平等に扱うもの、特定の誰かを受けさせないってあり得ないわ!」
自分勝手な発言をするギルドマスターに対して、ルナさんが抗議する。
「そんなことはギルドマスターである以上、充分に承知だ。だけどこのギルドはイルムガルドの援助で成り立っている! 追放されたこいつに依頼を受けさせたと分かってしまえば、援助を打ち切られてしまう。そうなっては資金不足に陥ってしまうだろうが!」
ギルドマスターが俺に依頼を受けさせない理由を語る。だが、その理由も身勝手だと思ってしまった。
確かにギルドを運営するのは難しい。貴族から援助してもらわないと資金の調達は苦労するだろう。
このギルドマスターが真面目に働いている人物であるのなら、俺も少しは遠慮していたかもしれない。だが、仕事中に昼寝をするようなやつの言うことを聞くのは癪だ。
さて、どうやって彼を説得しようか。
「それにイルムガルドから追放されたようなザコが、依頼を成功できる訳がないだろうが! このギルドは上級者のためのギルドだ! 難易度の高い依頼しか受け付けていないぞ!」
「そんな訳ないわよ! テオ君の魔法は凄いんだから! このギルドにある高難易度の依頼なんて簡単にクリアしてしまうわよ! あ、分かった。自分がバカにした人が、難易度の高い依頼をクリアしてしまうのが怖いんだ。ギルドマスターなのにチキン野郎ね」
「何だと! もういっぺん言ってみろ!」
「ええ、何度も言ってあげるわよ! ギルドマスターは、見下した相手に依頼を達成されるのが怖い臆病者!」
どうやって彼を説得しようかと思考を巡らせていると、ルナさんとギルドマスターが言い合いを始め、互いに睨み始める。
これは困ったな。早く手を打たないとヒートアップしそうだ。
「良いだろう! なら、特別に1番難易度の高い依頼を受けさせてやる! その依頼でさっさと殺されて来い! おい、受付嬢! 例の依頼を持って来い!」
「あ、はい。ただいまお持ちします」
声を上げて受付嬢に命令すると、彼女は急いで依頼の紙を取り出し、ギルドマスターに手渡す。
「これをお前に受けさせてやる。さっさと行ってドラゴンに殺されて来い!」
ギルドマスターが丸まった依頼書を突きつけ、それを受け取る。
相当古いものらしく、依頼書の紙は色落ちしており、1部分が破けてボロボロになっていた。
紙を広げて内容を黙読する。
神殿のドラゴンの……なに? 肝心なところが破けて読めないじゃないか。
『神殿にいるドラゴンは……を求めている。やつを討伐……できれば……喜ばしいことだ』
ほとんど虫食いの穴ができている部分もあったが、全体的にはドラゴンの討伐願いの依頼であることがわかる。
ドラゴンとは戦ったことはないが、強い種族であるのは知っている。
確かに高難易度の依頼に相応しいな。
「分かった。ならこの依頼を受けよう」
「さっさと殺されて来い! お前のようなやつの顔なんか2度と見たくない」
まるで野良猫を追い払うかのように、ギルドマスターは右手を前後に動かす。
俺、このギルドマスター嫌いだな。この依頼が終わったら、さっさと次の街に移動するか。
踵を返してギルドを出て行くと、なぜかルナさんまでもが付いて来た。
「あれ? ルナさんは他の依頼を受けないの?」
「あんなギルドの依頼なんて受けたくないわ。それに私が口出しをしたことで、テオ君がドラゴン討伐をすることになってしまったから、私もできる限り協力するわよ」
「ありがとう。それじゃ行こうか」
ドラゴンの住む神殿に向かおうかとすると、ルナさんが俺の手を掴んだ。
「ルナさん?」
「できる限り協力するって言ったでしょう。ドラゴン討伐の前に装備を整えないと、ローブのみで戦うつもりなの?」
彼女の言葉に、すっかり忘れていたことを思い出した。
今の俺は、ローブ以外は身に付けていない変質者だ。もし、ドラゴンの炎でローブが燃えれば全裸で戦うことになる。
ここはまず、身支度を整えるところから始めた方がいいよな。
「そうですね。まずは装備を整えてから討伐に向かいましょうか」
俺たちはドラゴン退治の前準備として洋服屋に赴き、ルナさんのコーディネートで服を調達する。
すると時刻は夕方となってしまい、依頼は翌日に繰り越すことになった。
洋服屋を出た後、本日泊まるための宿屋に向かって歩く。
「本当にありがとうございます。服を買ってもらって、ドラゴンの討伐の依頼を達成することができたら、報酬の半分をルナさんに上げます」
「別に良いわよ。服なんてそんなに高いものじゃないから」
笑みを浮かべながら、ルナさんは服の代金を返さなくて良いと言う。だけどさすがに返さない訳にはいかない。追放されて貴族ではなくなってしまっても、ひもになる訳にはいかない。
それに俺が着ている服は、10000ゴルードもしている。全然安くはない金額だ。
それをさらりと安いって言えるってことは、やっぱりルナさんは――」
「はい、宿屋に着いたわよ」
彼女のことに付いて色々と考えていると、この町の宿屋に着いた。
見た目は普通の宿屋であり、豪華な作りではない。
まぁ、一般的な宿屋だからこんなものだろう。イルムガルドたちと行動していた時は、寝床がある馬車を使って移動していたからな。実際、宿屋と言うものに泊まるのは初めてだ。
「テオ君は宿屋に泊まったことってある?」
「いえ、今回が初めてです」
「そう。ならテオ君の初体験ね」
ルナさんが片目を瞑ってウインクをした。
別に深い意味はないのだろうけど、そんな風な言い方をされると語弊があるよな。
扉を開けて中に入ると、受付には四十代くらいだと思われる女性が居た。
「いらっしゃい。2人かい?」
「はい。この宿屋で1番良い部屋を1部屋お願いします」
「なら、2人1部屋で10000ゴルードになるけど良いかい?」
「ええ、それでお願いします」
ルナさんが財布を取り出し、1枚の紙幣を女性に渡す。
「毎度、これがお客さんたちの部屋の鍵だよ。シャワー付きだから体を綺麗にして旅の疲れを取ると良いさ」
「はい。ありがとうございます」
部屋の鍵を受け取り、ルナさんが礼を言う。
あれ? 宿の取り方が分からないから、ルナさんに任せたけど、これっておかしくないか?
年頃の男女が同じ部屋に泊まるなんて普通あり得ないだろう。
「さぁ、早く部屋に行きましょう」
ルナさんが声をかけ、部屋に向かって歩いて行く。
本当に大丈夫なのだろうか。何だか色々と問題が起きそうな気がしてならないのだが。
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この男がこのギルドのギルドマスターか。今、こいつ寝ていたとか言っていたよな。管理職がそんなことをしていて良いのかよ。
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自分勝手な発言をするギルドマスターに対して、ルナさんが抗議する。
「そんなことはギルドマスターである以上、充分に承知だ。だけどこのギルドはイルムガルドの援助で成り立っている! 追放されたこいつに依頼を受けさせたと分かってしまえば、援助を打ち切られてしまう。そうなっては資金不足に陥ってしまうだろうが!」
ギルドマスターが俺に依頼を受けさせない理由を語る。だが、その理由も身勝手だと思ってしまった。
確かにギルドを運営するのは難しい。貴族から援助してもらわないと資金の調達は苦労するだろう。
このギルドマスターが真面目に働いている人物であるのなら、俺も少しは遠慮していたかもしれない。だが、仕事中に昼寝をするようなやつの言うことを聞くのは癪だ。
さて、どうやって彼を説得しようか。
「それにイルムガルドから追放されたようなザコが、依頼を成功できる訳がないだろうが! このギルドは上級者のためのギルドだ! 難易度の高い依頼しか受け付けていないぞ!」
「そんな訳ないわよ! テオ君の魔法は凄いんだから! このギルドにある高難易度の依頼なんて簡単にクリアしてしまうわよ! あ、分かった。自分がバカにした人が、難易度の高い依頼をクリアしてしまうのが怖いんだ。ギルドマスターなのにチキン野郎ね」
「何だと! もういっぺん言ってみろ!」
「ええ、何度も言ってあげるわよ! ギルドマスターは、見下した相手に依頼を達成されるのが怖い臆病者!」
どうやって彼を説得しようかと思考を巡らせていると、ルナさんとギルドマスターが言い合いを始め、互いに睨み始める。
これは困ったな。早く手を打たないとヒートアップしそうだ。
「良いだろう! なら、特別に1番難易度の高い依頼を受けさせてやる! その依頼でさっさと殺されて来い! おい、受付嬢! 例の依頼を持って来い!」
「あ、はい。ただいまお持ちします」
声を上げて受付嬢に命令すると、彼女は急いで依頼の紙を取り出し、ギルドマスターに手渡す。
「これをお前に受けさせてやる。さっさと行ってドラゴンに殺されて来い!」
ギルドマスターが丸まった依頼書を突きつけ、それを受け取る。
相当古いものらしく、依頼書の紙は色落ちしており、1部分が破けてボロボロになっていた。
紙を広げて内容を黙読する。
神殿のドラゴンの……なに? 肝心なところが破けて読めないじゃないか。
『神殿にいるドラゴンは……を求めている。やつを討伐……できれば……喜ばしいことだ』
ほとんど虫食いの穴ができている部分もあったが、全体的にはドラゴンの討伐願いの依頼であることがわかる。
ドラゴンとは戦ったことはないが、強い種族であるのは知っている。
確かに高難易度の依頼に相応しいな。
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俺、このギルドマスター嫌いだな。この依頼が終わったら、さっさと次の街に移動するか。
踵を返してギルドを出て行くと、なぜかルナさんまでもが付いて来た。
「あれ? ルナさんは他の依頼を受けないの?」
「あんなギルドの依頼なんて受けたくないわ。それに私が口出しをしたことで、テオ君がドラゴン討伐をすることになってしまったから、私もできる限り協力するわよ」
「ありがとう。それじゃ行こうか」
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「ルナさん?」
「できる限り協力するって言ったでしょう。ドラゴン討伐の前に装備を整えないと、ローブのみで戦うつもりなの?」
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ここはまず、身支度を整えるところから始めた方がいいよな。
「そうですね。まずは装備を整えてから討伐に向かいましょうか」
俺たちはドラゴン退治の前準備として洋服屋に赴き、ルナさんのコーディネートで服を調達する。
すると時刻は夕方となってしまい、依頼は翌日に繰り越すことになった。
洋服屋を出た後、本日泊まるための宿屋に向かって歩く。
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笑みを浮かべながら、ルナさんは服の代金を返さなくて良いと言う。だけどさすがに返さない訳にはいかない。追放されて貴族ではなくなってしまっても、ひもになる訳にはいかない。
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それをさらりと安いって言えるってことは、やっぱりルナさんは――」
「はい、宿屋に着いたわよ」
彼女のことに付いて色々と考えていると、この町の宿屋に着いた。
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「ええ、それでお願いします」
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