95 / 180
第六章
第二十話 新堀学園長トウカイテイオーを応援する
しおりを挟む
~新堀学園長視点~
「ただいま返し馬が終わったところですが、今回出走する馬たちは、殆どが実績のある馬たちですね。皆さんの予想は終わったでしょうか?」
女子アナが司会進行を行い、ワシたちに声をかける。ワシは今、ウイニングホースと言うテレビ番組に出演しているのだ。
本当は面倒臭いので、辞退したいところであったが、この番組のディレクターは霊馬学園に寄付金をしてくれるスポンサーだ。なので、断ることができずに、渋々参加しておる。
女子アナの言葉に、ワシは無言で頷く。
「どうやら皆さんの予想は終わったようですね。では、まず新堀学園長からお願いします」
予想を発表するように促され、ワシはフリップボードを出す。
「ワシの予想はトウカイテイオーですね。今の開始馬を見た感じも元気よく走っていますし、馬体もしっかりしているので、きっと良いレースをしてくれるでしょう」
苦笑いを浮かべ、テーブルで隠れている自身の腕を抓った。
こうしていないと、うっかり本音を言ってしまいそうになる。
番組が始まる前、ワシはディレクターに今回の皐月賞はゴールドシップが勝つと予想していることを告げた。
だが、あやつはそれだと番組が面白くないと言い、トウカイテイオーの馬券を買うように強要してきたのである。
たく、寄付をしてくれているディレクターの番組でなければ、本当の予想を言っていたのに。
しかも腹立たしいことに、予想だけではなく、馬券までトウカイテイオーを買わされてしまった。馬券の内容は応援馬券、単勝と複勝のダブル効果を持ち、初心者にはオススメの馬券だ。
だが、この馬券には、その馬のことを応援しているよ。ファンだから頑張ってね! などの意味も含まれている。
このワシが! 嘘でも! トウカイテイオーのファンで! 応援しているなど! 虫唾が走る!
「お、新堀学園長はやはり息子さんの騎乗するトウカイテイオーが勝つと」
「ええ、親バカだと思われますが、やはり息子には活躍して欲しいですからね」
「いえいえ、そんなことはないと思いますよ。では、他の方の予想はどうでしょうか?」
女子アナが他の出演者の予想を訊ねる。
くそう。今にも発狂しそうだ。こうなったら、裏でゴールドシップの単勝を買うか。ククク、このレースは100パーセントゴールドシップが勝つように仕組んでいる。例えトウカイテイオーが有利にレースを進めても、第四コーナーを曲がったところでゴールドシップが追い抜くだろう。
「ガハハハハ!」
「新堀学園長、私の予想がそんなに可笑しいのですか? そんなに大声で笑うほどダメな予想をしているのでしょうか?」
出演者の男性がワシのことを睨んできた。どうやら声に出して笑ってしまったらしい。
「あ、いや……別にあなたの予想を笑った訳では」
生放送だと言うのに、場の雰囲気が悪くなった。
ゲッ! ディレクターがワシのことを睨んでいる。まずい。早く何とかしないと寄付金が!
~東海帝王視点~
『馬場状態が悪いな。これは少しばかり走り難いかもしれない』
芝の上を駆け抜けている中、トウカイテイオーがポツリと言葉を漏らす。
そう言えば、クロの説明で皐月賞の馬場は悪いと言っていたな。やっぱり、多少なりとも走りに影響が出そうだ。
そんなことを思いつつ、開始馬が終わったところでポケットに向かおうとする。すると1頭の馬が近付いて来た。
芦毛で頭に黒いマスクを被っており、額には英語でGold Shipと描かれてある。
ゴールドシップだ。
『そこの馬、君トウカイテイオーだよね。メジロマックイーンに負けて泣かされた馬』
『メジロマックイーンに負けたことは事実だが、泣かされていねーよ!』
いきなりの暴言に、トウカイテイオーが声を荒げる。
感情が乱されて声を上げるトウカイテイオーって珍しいな。余程無敗の夢を絶たれたことを気にしているようだ。
『今のは冗談だって。まぁ、メジロマックイーンと同じで最終的に勝つのは俺だから、負けても泣かないでね』
捨て台詞を吐くと、ゴールドシップはこの場から離れ、ポケットへと向かって行った。
『だから泣いていない!』
彼の背中に吠えるようにして言葉を投げ付けるトウカイテイオーの首筋をなで、落ち着くように促す。
「落ち着け、これもあいつの作戦だ。挑発して冷静な判断ができないようにさせる作戦に決まっている」
『絶対にゴールドシップには負けない。そしてあいつを泣かす』
だめだこりゃ、メジロマックイーンの話題が出て興奮してしまっている。レース発走までに冷静になってくれれば良いのだが。
冷静になるように願いつつ、ポケットの中に入ると、他の馬たちと同様にぐるぐると歩かせる。
しばらくの間鼻息が荒かったトウカイテイオーだったが、10周以上周りながら歩くと落ち着きを取り戻してくれた。
さて、そろそろ開始時間だな。
レース発走時刻が近づき、俺は手綱を操ってトウカイテイオーをポケットの外に出す。
その瞬間、頬に水滴のようなものが落ちた。頬に手を当てると、それは間違いなく水だ。
そして落下してくる水滴は次第に数が増え、芝を濡らしていく。
「嘘だろう。今日のレースは晴れのはずだ。それなのに、どうしていきなり雨が降り出した?」
「ただいま返し馬が終わったところですが、今回出走する馬たちは、殆どが実績のある馬たちですね。皆さんの予想は終わったでしょうか?」
女子アナが司会進行を行い、ワシたちに声をかける。ワシは今、ウイニングホースと言うテレビ番組に出演しているのだ。
本当は面倒臭いので、辞退したいところであったが、この番組のディレクターは霊馬学園に寄付金をしてくれるスポンサーだ。なので、断ることができずに、渋々参加しておる。
女子アナの言葉に、ワシは無言で頷く。
「どうやら皆さんの予想は終わったようですね。では、まず新堀学園長からお願いします」
予想を発表するように促され、ワシはフリップボードを出す。
「ワシの予想はトウカイテイオーですね。今の開始馬を見た感じも元気よく走っていますし、馬体もしっかりしているので、きっと良いレースをしてくれるでしょう」
苦笑いを浮かべ、テーブルで隠れている自身の腕を抓った。
こうしていないと、うっかり本音を言ってしまいそうになる。
番組が始まる前、ワシはディレクターに今回の皐月賞はゴールドシップが勝つと予想していることを告げた。
だが、あやつはそれだと番組が面白くないと言い、トウカイテイオーの馬券を買うように強要してきたのである。
たく、寄付をしてくれているディレクターの番組でなければ、本当の予想を言っていたのに。
しかも腹立たしいことに、予想だけではなく、馬券までトウカイテイオーを買わされてしまった。馬券の内容は応援馬券、単勝と複勝のダブル効果を持ち、初心者にはオススメの馬券だ。
だが、この馬券には、その馬のことを応援しているよ。ファンだから頑張ってね! などの意味も含まれている。
このワシが! 嘘でも! トウカイテイオーのファンで! 応援しているなど! 虫唾が走る!
「お、新堀学園長はやはり息子さんの騎乗するトウカイテイオーが勝つと」
「ええ、親バカだと思われますが、やはり息子には活躍して欲しいですからね」
「いえいえ、そんなことはないと思いますよ。では、他の方の予想はどうでしょうか?」
女子アナが他の出演者の予想を訊ねる。
くそう。今にも発狂しそうだ。こうなったら、裏でゴールドシップの単勝を買うか。ククク、このレースは100パーセントゴールドシップが勝つように仕組んでいる。例えトウカイテイオーが有利にレースを進めても、第四コーナーを曲がったところでゴールドシップが追い抜くだろう。
「ガハハハハ!」
「新堀学園長、私の予想がそんなに可笑しいのですか? そんなに大声で笑うほどダメな予想をしているのでしょうか?」
出演者の男性がワシのことを睨んできた。どうやら声に出して笑ってしまったらしい。
「あ、いや……別にあなたの予想を笑った訳では」
生放送だと言うのに、場の雰囲気が悪くなった。
ゲッ! ディレクターがワシのことを睨んでいる。まずい。早く何とかしないと寄付金が!
~東海帝王視点~
『馬場状態が悪いな。これは少しばかり走り難いかもしれない』
芝の上を駆け抜けている中、トウカイテイオーがポツリと言葉を漏らす。
そう言えば、クロの説明で皐月賞の馬場は悪いと言っていたな。やっぱり、多少なりとも走りに影響が出そうだ。
そんなことを思いつつ、開始馬が終わったところでポケットに向かおうとする。すると1頭の馬が近付いて来た。
芦毛で頭に黒いマスクを被っており、額には英語でGold Shipと描かれてある。
ゴールドシップだ。
『そこの馬、君トウカイテイオーだよね。メジロマックイーンに負けて泣かされた馬』
『メジロマックイーンに負けたことは事実だが、泣かされていねーよ!』
いきなりの暴言に、トウカイテイオーが声を荒げる。
感情が乱されて声を上げるトウカイテイオーって珍しいな。余程無敗の夢を絶たれたことを気にしているようだ。
『今のは冗談だって。まぁ、メジロマックイーンと同じで最終的に勝つのは俺だから、負けても泣かないでね』
捨て台詞を吐くと、ゴールドシップはこの場から離れ、ポケットへと向かって行った。
『だから泣いていない!』
彼の背中に吠えるようにして言葉を投げ付けるトウカイテイオーの首筋をなで、落ち着くように促す。
「落ち着け、これもあいつの作戦だ。挑発して冷静な判断ができないようにさせる作戦に決まっている」
『絶対にゴールドシップには負けない。そしてあいつを泣かす』
だめだこりゃ、メジロマックイーンの話題が出て興奮してしまっている。レース発走までに冷静になってくれれば良いのだが。
冷静になるように願いつつ、ポケットの中に入ると、他の馬たちと同様にぐるぐると歩かせる。
しばらくの間鼻息が荒かったトウカイテイオーだったが、10周以上周りながら歩くと落ち着きを取り戻してくれた。
さて、そろそろ開始時間だな。
レース発走時刻が近づき、俺は手綱を操ってトウカイテイオーをポケットの外に出す。
その瞬間、頬に水滴のようなものが落ちた。頬に手を当てると、それは間違いなく水だ。
そして落下してくる水滴は次第に数が増え、芝を濡らしていく。
「嘘だろう。今日のレースは晴れのはずだ。それなのに、どうしていきなり雨が降り出した?」
10
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説

薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜
仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。
森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。
その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。
これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語
今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ!
競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。
まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
拾った子犬がケルベロスでした~実は古代魔法の使い手だった少年、本気出すとコワい(?)愛犬と楽しく暮らします~
荒井竜馬
ファンタジー
旧題: ケルベロスを拾った少年、パーティ追放されたけど実は絶滅した古代魔法の使い手だったので、愛犬と共に成り上がります。
=========================
<<<<第4回次世代ファンタジーカップ参加中>>>>
参加時325位 → 現在5位!
応援よろしくお願いします!(´▽`)
=========================
S級パーティに所属していたソータは、ある日依頼最中に仲間に崖から突き落とされる。
ソータは基礎的な魔法しか使えないことを理由に、仲間に裏切られたのだった。
崖から落とされたソータが死を覚悟したとき、ソータは地獄を追放されたというケルベロスに偶然命を助けられる。
そして、どう見ても可愛らしい子犬しか見えない自称ケルベロスは、ソータの従魔になりたいと言い出すだけでなく、ソータが使っている魔法が古代魔であることに気づく。
今まで自分が規格外の古代魔法でパーティを守っていたことを知ったソータは、古代魔法を扱って冒険者として成長していく。
そして、ソータを崖から突き落とした本当の理由も徐々に判明していくのだった。
それと同時に、ソータを追放したパーティは、本当の力が明るみになっていってしまう。
ソータの支援魔法に頼り切っていたパーティは、C級ダンジョンにも苦戦するのだった……。
他サイトでも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる