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第六章
第十九話 皐月賞発走前
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下見所へと向かい、俺はクロにトウカイテイオーの様子を伺う。
「クロ、下見所でのトウカイテイオーの調子はどうだ?」
「うん、普段通りだと思うよ。調子もう良さそうだし、コンディションはバッチリだと思う」
「そうか。今日も頑張ろうな」
『ああ、他の馬たちも同じだろうが、皐月賞馬のプライドに賭けて絶対に1着を取ってみせる』
俺の声かけに、トウカイテイオーは意気込みで返してくれた。これなら、相手がエアシャカールやゴールドシップが相手でも、良い勝負ができそうだ。
トウカイテイオーに騎乗すると、赤いロングの髪に軽くパーマを当て、緩くウエーブがかけられている女性が視界に入る。
彼女は装飾が付けられた誘導馬に騎乗し、赤いドレスを着用していた。
髪色と同じく燃えるような赤い瞳と目が合い、彼女に近づく。
「大和鮮赤、どうしたんだ? その格好?」
「見て分からないの? 誘導馬役をすることになったのよ。今日担当する子が体調不良でできないから、あたしに話が回って来たの。この子も本来は担当する子が騎乗するはずだったのだけどね」
白馬の頭を撫でながら、大和鮮赤は誘導馬を担当することになった経緯を語る。
誘導馬は白毛の馬だと思われがちだが、芦毛の馬が、色素を失って白くなった姿の場合もある。その理由としては、白毛の馬は個体数が少ないからだろう。
人間の髪が色素を失って白髪になるのと同じだ。
でも、召喚される霊馬は全盛期の時の姿で召喚される。だから、霊馬競馬の場合は白毛の馬が採用されることが多い。
「大和鮮赤のドレス良いな。今度あたしも立候補しようかな? あ、でも契約している馬は白馬ではないから難しいかな?」
クロが大和鮮赤の着ているドレスを見て、羨ましがる。
彼女の言葉に釣られて、俺はもう一度大和鮮赤に視線を向ける。
真っ赤なドレスを来ている姿はどこかの貴族令嬢を思わせる雰囲気があり、普段以上に彼女が魅力的に映った。
「何よ? ジロジロと見て?」
「あ、いや、とても似合っているなと思って」
「当たり前でしょう。あたしは優雅で可憐な名馬、ダイワスカーレットと同じ名を持つ者よ。彼女の名に恥じないように、身に着ける物がどんなものでも、着こなしてみせるわ」
俺の褒め言葉に対して、大和鮮赤は動じることなく淡々と言葉を連ねる。
因みに誘導馬の騎乗する人の服装にはいくつかある。
ヴィクトリアマイルのように、牝馬限定レースの場合は、女性誘導騎手はドレス姿が多い。しかし他のレースでは、赤や黒のスーツ姿。男性はタキシードにシルクハットが多い。
どうして大和鮮赤が皐月賞なのにドレス姿なのかは不明だが、失った普通の競馬と、霊馬競馬の違いなのだろう。もしかしたら、個人の意思を尊重してあるのかもしれない。
「可憐なる貴族! 早く行かないと他の人たちに迷惑をかけるわよ!」
「あ、ごめんなさい!もう行かないといけないから、先に行くわね。さぁ、行きましょう。ユキチャン」
騎乗している白馬に声をかけ、大和鮮赤はこの場から離れて行く。
「さて、俺たちもそろそろ行くか」
手綱を操作してトウカイテイオーを歩かせ、コースへと向かって行った。
『白馬に誘導され、次々と名馬たちがやって来ました。では、1頭ずつ紹介していきましょう。生前最後のレースとなってしまったこの皐月賞の舞台で、リベンジを果たそうと言う意気込み。果たして生前のトラウマを克服することができるのか。1番、ラガーレクルス』
『これまで全戦全勝の負けなし。先行馬に取って有利な内枠での発走。テイオーの名に恥じぬ走りで1着を狙います。2番トウカイテイオー』
『マスクに書かれた『なぞ?』のマークはトレードマーク。OP馬だからと言って油断はできない。謎の走りで逃げ切りを狙います。3番ナゾ』
『生前ゴールドシップに敗れて2着に終わった悔しい生前の記憶を胸に、今日こそリベンジを果たそうではないか。4番ワールドエース』
『第73回の優勝馬、G I馬の誇りに賭けて、このレースは勝ってみせる。5番ロゴタイプ』
『第50回の優勝馬、しかし今回のレースは己を超える強敵ばかり! しかし、意地をみせて優勝を目指します。6番ハクタイセイ』
『第56回の優勝馬、7番イシノサンデーは、あのサンデーサイレンス四天王の一角だ! 四天王の名に恥じぬ走りで優勝を掻っ攫うことができるのか』
『祖父はあのスーパーカーと呼ばれたマルゼンスキー! 祖父と同じ逃げのスピードで会場をあっと言わせて見せよう。8番、サクラスピードオー』
『第77回の優勝馬! 父親はあのディープインパクト! 当初9番人気であったのに関わらず優勝した実績をもつダークホースだ! 9番アルアイン』
『皐月賞は4着に終わったが、13番人気で4着を取る実績はバカにできない! 例え人気がないからと言って油断のできない馬だ! 10番クリンチャー』
『生前アルアインとのクビ差で2着に終わった無念を晴らすべくリベンジに燃える。11番ペルシアンナイト』
『クビ差で無念の皐月賞を経験している名馬がここにも居る。打倒エアシャカールを達成することができるか! 12番ダイタクリーヴァ』
『人気はなくとも優勝に燃える馬、トップコマンダーは13番』
『生前皐月賞は2着で敗れた。ライバルのアグネスタキオンとジャングルポケットがいないこの皐月賞、なら1着を取るしかない! ダンツフレームは14番』
『生前4着。しかし霊馬となった今では1着を狙います。15番シンコウカリド』
『大きな大会での優勝経験はなくとも、生前稼いだ金額は億を超える! 16番ミスキャスト』
『第60回の優勝馬、斜行伝説がライバルたちに襲い掛かる! 17番エアシャカール』
『後方から追い縋るその脚質は、どの馬よりも驚異とも言える。G I6勝の走りが復活だ! 刮目して見よ! 18番ゴールドシップ! 以上、18頭が出走です』
「クロ、下見所でのトウカイテイオーの調子はどうだ?」
「うん、普段通りだと思うよ。調子もう良さそうだし、コンディションはバッチリだと思う」
「そうか。今日も頑張ろうな」
『ああ、他の馬たちも同じだろうが、皐月賞馬のプライドに賭けて絶対に1着を取ってみせる』
俺の声かけに、トウカイテイオーは意気込みで返してくれた。これなら、相手がエアシャカールやゴールドシップが相手でも、良い勝負ができそうだ。
トウカイテイオーに騎乗すると、赤いロングの髪に軽くパーマを当て、緩くウエーブがかけられている女性が視界に入る。
彼女は装飾が付けられた誘導馬に騎乗し、赤いドレスを着用していた。
髪色と同じく燃えるような赤い瞳と目が合い、彼女に近づく。
「大和鮮赤、どうしたんだ? その格好?」
「見て分からないの? 誘導馬役をすることになったのよ。今日担当する子が体調不良でできないから、あたしに話が回って来たの。この子も本来は担当する子が騎乗するはずだったのだけどね」
白馬の頭を撫でながら、大和鮮赤は誘導馬を担当することになった経緯を語る。
誘導馬は白毛の馬だと思われがちだが、芦毛の馬が、色素を失って白くなった姿の場合もある。その理由としては、白毛の馬は個体数が少ないからだろう。
人間の髪が色素を失って白髪になるのと同じだ。
でも、召喚される霊馬は全盛期の時の姿で召喚される。だから、霊馬競馬の場合は白毛の馬が採用されることが多い。
「大和鮮赤のドレス良いな。今度あたしも立候補しようかな? あ、でも契約している馬は白馬ではないから難しいかな?」
クロが大和鮮赤の着ているドレスを見て、羨ましがる。
彼女の言葉に釣られて、俺はもう一度大和鮮赤に視線を向ける。
真っ赤なドレスを来ている姿はどこかの貴族令嬢を思わせる雰囲気があり、普段以上に彼女が魅力的に映った。
「何よ? ジロジロと見て?」
「あ、いや、とても似合っているなと思って」
「当たり前でしょう。あたしは優雅で可憐な名馬、ダイワスカーレットと同じ名を持つ者よ。彼女の名に恥じないように、身に着ける物がどんなものでも、着こなしてみせるわ」
俺の褒め言葉に対して、大和鮮赤は動じることなく淡々と言葉を連ねる。
因みに誘導馬の騎乗する人の服装にはいくつかある。
ヴィクトリアマイルのように、牝馬限定レースの場合は、女性誘導騎手はドレス姿が多い。しかし他のレースでは、赤や黒のスーツ姿。男性はタキシードにシルクハットが多い。
どうして大和鮮赤が皐月賞なのにドレス姿なのかは不明だが、失った普通の競馬と、霊馬競馬の違いなのだろう。もしかしたら、個人の意思を尊重してあるのかもしれない。
「可憐なる貴族! 早く行かないと他の人たちに迷惑をかけるわよ!」
「あ、ごめんなさい!もう行かないといけないから、先に行くわね。さぁ、行きましょう。ユキチャン」
騎乗している白馬に声をかけ、大和鮮赤はこの場から離れて行く。
「さて、俺たちもそろそろ行くか」
手綱を操作してトウカイテイオーを歩かせ、コースへと向かって行った。
『白馬に誘導され、次々と名馬たちがやって来ました。では、1頭ずつ紹介していきましょう。生前最後のレースとなってしまったこの皐月賞の舞台で、リベンジを果たそうと言う意気込み。果たして生前のトラウマを克服することができるのか。1番、ラガーレクルス』
『これまで全戦全勝の負けなし。先行馬に取って有利な内枠での発走。テイオーの名に恥じぬ走りで1着を狙います。2番トウカイテイオー』
『マスクに書かれた『なぞ?』のマークはトレードマーク。OP馬だからと言って油断はできない。謎の走りで逃げ切りを狙います。3番ナゾ』
『生前ゴールドシップに敗れて2着に終わった悔しい生前の記憶を胸に、今日こそリベンジを果たそうではないか。4番ワールドエース』
『第73回の優勝馬、G I馬の誇りに賭けて、このレースは勝ってみせる。5番ロゴタイプ』
『第50回の優勝馬、しかし今回のレースは己を超える強敵ばかり! しかし、意地をみせて優勝を目指します。6番ハクタイセイ』
『第56回の優勝馬、7番イシノサンデーは、あのサンデーサイレンス四天王の一角だ! 四天王の名に恥じぬ走りで優勝を掻っ攫うことができるのか』
『祖父はあのスーパーカーと呼ばれたマルゼンスキー! 祖父と同じ逃げのスピードで会場をあっと言わせて見せよう。8番、サクラスピードオー』
『第77回の優勝馬! 父親はあのディープインパクト! 当初9番人気であったのに関わらず優勝した実績をもつダークホースだ! 9番アルアイン』
『皐月賞は4着に終わったが、13番人気で4着を取る実績はバカにできない! 例え人気がないからと言って油断のできない馬だ! 10番クリンチャー』
『生前アルアインとのクビ差で2着に終わった無念を晴らすべくリベンジに燃える。11番ペルシアンナイト』
『クビ差で無念の皐月賞を経験している名馬がここにも居る。打倒エアシャカールを達成することができるか! 12番ダイタクリーヴァ』
『人気はなくとも優勝に燃える馬、トップコマンダーは13番』
『生前皐月賞は2着で敗れた。ライバルのアグネスタキオンとジャングルポケットがいないこの皐月賞、なら1着を取るしかない! ダンツフレームは14番』
『生前4着。しかし霊馬となった今では1着を狙います。15番シンコウカリド』
『大きな大会での優勝経験はなくとも、生前稼いだ金額は億を超える! 16番ミスキャスト』
『第60回の優勝馬、斜行伝説がライバルたちに襲い掛かる! 17番エアシャカール』
『後方から追い縋るその脚質は、どの馬よりも驚異とも言える。G I6勝の走りが復活だ! 刮目して見よ! 18番ゴールドシップ! 以上、18頭が出走です』
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