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第五章
第七話 控え室でのやり取り
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~大和鮮赤視点~
出走する騎手の控え室に来ると、まだ全員が揃ってはいなかった。
まぁ、それもそうでしょう。今回は通常のレースではなく、全国各地から、選ばれた騎手のみが出走を許されるG Iレースなのですから。
部屋を見渡す。けれど、襟無衣装も明日屯麻茶无の姿も見当たらない。
その後、次々と騎手たちがこの控え室に入って来るも、彼女たちが入って来ることはなかった。
「後5分ですね」
解説担当の虎石が自身の持つタブレットを見ながらポツリと呟く。
時間以内に来なければ出走取り消しになる。だから遅れるようなことは流石にないと思うけれど、あまりにも遅すぎる。
「待たせて悪かったわね。ちょっと打ち合わせに時間がかかってしまったのよ」
残り1分となったところで、扉を開けて、銀髪のゆるふわロングヘアーの髪の女の子と、茶髪の髪をモテの王道であるクラシカルストレートにした女の子が入ってきた。
「どうやら間に合ったようですね。流石に桜花賞で出走取り消しは痛いので、間に合ってくれて安心しました。では、皆さん。今回出走する愛馬の顕現をお願いします」
愛馬を呼び出すように言われ、あたしは愛馬を顕現させる。
栗毛の毛色に水色のマスク、そしてマスクで一部が隠れているけれど、眉間から鼻へと続く白く細長い模様。そして優しくも力強さを感じさせる瞳を持つ馬が、あたしの隣に現れる。
「なるほど、今回出走する名馬は、ソールレデイ、コスモマーベラス、ショウナンタレント、アドマイヤキッス、サイコーキララ、ファレノプシス、ロンドンブリッジ、プリモディーネ、ワンダーガール、ゴッドインチーフ、シャイニンルビー、スマイルトゥモロー、ソーマジック、レジネッタ、アパパネ、ダイワスカーレット、アストンマーチャン、ローブデコルテですね。では、厩務員の皆さん、お願いします」
虎石が扉に向けて声をかけると、扉が開いて厩務員の人たちがやって来る。担当の人にダイワスカーレットを預け、名馬たちは次々と控え室を出て下見所へと向かう。
馬たちがこの場にいなくなり、騎手同士で視線が交差する。今回の出走する馬の中には、歴代の桜の女王となった名馬たちが複数いた。だから通常よりも、ピリピリとした空気感を醸し出す。
「学園のアイドル、ちょっと良いかしら?」
「なんですかぁ? 可憐なる貴族さん?」
「あなた、どう言うつもりなのよ。どうしてこいつの味方になったの。あなた、東海帝王を裏切るつもりなの!」
感情が昂ってしまったからか、いつもよりも声音が高くなってしまった。
「裏切るなんて人聞きが悪いですぅ。私は奇跡の名馬さんを裏切ってはいませんよぉ? どうしてそんな風に勘違いをしたのでしょうかぁ?」
明日屯麻茶无は人差し指を頬に当て、軽く小首を傾げる。
「だって、この女は言ったのよ。あなたと一緒にあたしを倒すって!」
「ああ、そのことですかぁ。彼女が言っていることは事実ですぅ。だって、私の最初の目標はぁ、ダイワスカーレットを倒すことなのですからぁ。だからぁ、彼女の条件を呑みましたぁ」
明日屯麻茶无の言葉に、あたしは一瞬言葉を失う。けれど、直ぐに顔を引き締めて言葉を放った。
「あなた、自分の願望のためにこの女と組んだの!」
「だってぇ、桜花賞に出走できるチャンスなのですよぉ。チャンスがあるのならぁ、誰だって手を伸ばそうとするぅ。それが人間ってやつじゃないですかぁ? 目の前にチャンスがあるのにぃ、飛びつかないなんてぇ嫌ですぅ。やらない後悔よりもぉ、やって後悔する方がいいじゃないですかぁ」
チャンスが自分の目に前に舞い降りた。だから悪魔と契約したみたいに、襟無衣装と手を組んだと言う。
「もう良いわよ! どっちにしろ、今回のレースで勝つのは、このあたしなんだから! あなたたちにだけは絶対に負けないわ。覚悟しなさい」
「その言葉、そっくりそのままお返しするわ。ダイワスカーレットを倒し、真の桜の女王となるのは私の愛馬、ローブデコルテなのだから。さぁ、そろそろ下見所行きましょうか。出走時刻も近付いて来ていることですし」
「そうですねぇ、では、参りましょうかぁ」
あたしの隣を横切り、襟無衣装と明日屯麻茶无は部屋から出て行く。
絶対に、このレースだけは負ける訳にはいかないわ。
下見所へと向かい、ダイワスカーレットに声をかける。
「調子はどう?」
『ええ、問題ないですわ。調子は絶好です。久しぶりのレースで、多少緊張をしますが、今回のレースも可憐に美しく勝利を掴んでみますわよ』
ダイワスカーレットの調子が良いようで、正直安心した。霊馬であっても、調子が良い時と悪い時がある。コンディションが良くないと、力を発揮できないこともあるわ。
「それじゃ、行くわよ。今年度の桜の女王の称号を得るために!」
あたしはダイワスカーレットに跨ぐと、下見所から出て行く。
『白馬入場から次々と名馬たちが芝へとやって来ました。今回の桜花賞に選ばれた名馬は全部で18頭。では、1頭ずつ紹介していきましょう』
実況席から解説担当の虎石の声が聞こえてきた。
『最初の桜花賞から千数百年、初代桜の女王が霊馬となって復活だ。果たして桜の女王の座を奪還なるか! 1番、ソールレデイ』
『桜花賞は初参加、逃げの走りで桜の女王の座を手に入れます。2番、コスモマーベラス』
『今年度2回目のレースを行うのは、第67回の桜花賞覇者、優雅で可憐な走りが多くの人々を魅了すること間違いなし! 3番、ダイワスカーレット』
『逃げきりの走りでそのまま桜の女王の座を手に入れることはできるのか。フラワーカップの覇者が桜花賞に出走だ。4番、ショウナンタレント』
『チューリップ賞に勝利するも、桜の女王へと一歩届かなかった生前を胸に秘め、霊馬となって初の桜の女王を目指します。5番、アドマイヤキッス』
『出遅れさえなければ優勝していたのはこの私! 生前の悔しさをバネに、霊馬となって芝を駆ける! 6番サイコーキララ』
『第58回桜花賞優勝牝馬が再びこの地に降り立った! 牝馬2冠の実力を特と見よ! 7番ファレノプシス』
『ファレノプシスには負けていられない! 生前の雪辱を霊馬となって果たして見せよう。8番、ロンドンブリッジ』
『強敵ばかりの大混戦を見事に勝ち抜いた名馬がここに現る! 今回のレースも強敵ばかり? そんなことは関係ない。どんなに強敵揃いでもねじ伏せてみせよう。第59回桜花賞優勝牝馬、プリモディーネは9番』
『強敵揃いの中どうして選ばれた? 理由は不明だが、とにかく頑張ります。10番、ワンダーガール』
『生前チューリップ賞2着、桜花賞4着、霊馬となった今年度は何着? それは決まっている1着だ! 11番、ゴッドインチーフ』
『生前惜しくも3着に敗れたが、今年ことは1着を取ってみせる。12番、シャイニンルビー』
『優駿牝馬では勝てたものの、やっぱり桜の女王の称号も欲しい。出遅れなければ未来は変わっていただろう。その名の通り、スマイルで芝を駆けます。13番、スマイルトゥモロー』
『3才限定牝馬戦を全て敗退。せめて霊馬となった今こそ優勝してみせる。14番、ソーマジック』
『召喚される名馬は全て全盛期、その名の通り、若い女王がもう一度桜の女王を目指します。第68回桜の女王の初号を持つ名牝馬、15番レジネッタ』
『今回の優勝候補が桜の前に舞い踊る! 史上3頭目の牝馬3冠を達成した名馬中の名馬、アパパネは外枠16番』
『2強の壁に阻まれ、7着となった悔しさをバネにして、霊馬競馬で桜の女王を目指します。17番、アストンマーチャン』
『優駿牝馬が勝てたのは2強がいなかったから? そんな訳がない。それを照明するためにも、このレースだけは絶対に譲れない。強い思いを秘め、桜の女王を勝ち取ろう。18番、ローブデコルテ。以上、18頭で行います』
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まぁ、それもそうでしょう。今回は通常のレースではなく、全国各地から、選ばれた騎手のみが出走を許されるG Iレースなのですから。
部屋を見渡す。けれど、襟無衣装も明日屯麻茶无の姿も見当たらない。
その後、次々と騎手たちがこの控え室に入って来るも、彼女たちが入って来ることはなかった。
「後5分ですね」
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時間以内に来なければ出走取り消しになる。だから遅れるようなことは流石にないと思うけれど、あまりにも遅すぎる。
「待たせて悪かったわね。ちょっと打ち合わせに時間がかかってしまったのよ」
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栗毛の毛色に水色のマスク、そしてマスクで一部が隠れているけれど、眉間から鼻へと続く白く細長い模様。そして優しくも力強さを感じさせる瞳を持つ馬が、あたしの隣に現れる。
「なるほど、今回出走する名馬は、ソールレデイ、コスモマーベラス、ショウナンタレント、アドマイヤキッス、サイコーキララ、ファレノプシス、ロンドンブリッジ、プリモディーネ、ワンダーガール、ゴッドインチーフ、シャイニンルビー、スマイルトゥモロー、ソーマジック、レジネッタ、アパパネ、ダイワスカーレット、アストンマーチャン、ローブデコルテですね。では、厩務員の皆さん、お願いします」
虎石が扉に向けて声をかけると、扉が開いて厩務員の人たちがやって来る。担当の人にダイワスカーレットを預け、名馬たちは次々と控え室を出て下見所へと向かう。
馬たちがこの場にいなくなり、騎手同士で視線が交差する。今回の出走する馬の中には、歴代の桜の女王となった名馬たちが複数いた。だから通常よりも、ピリピリとした空気感を醸し出す。
「学園のアイドル、ちょっと良いかしら?」
「なんですかぁ? 可憐なる貴族さん?」
「あなた、どう言うつもりなのよ。どうしてこいつの味方になったの。あなた、東海帝王を裏切るつもりなの!」
感情が昂ってしまったからか、いつもよりも声音が高くなってしまった。
「裏切るなんて人聞きが悪いですぅ。私は奇跡の名馬さんを裏切ってはいませんよぉ? どうしてそんな風に勘違いをしたのでしょうかぁ?」
明日屯麻茶无は人差し指を頬に当て、軽く小首を傾げる。
「だって、この女は言ったのよ。あなたと一緒にあたしを倒すって!」
「ああ、そのことですかぁ。彼女が言っていることは事実ですぅ。だって、私の最初の目標はぁ、ダイワスカーレットを倒すことなのですからぁ。だからぁ、彼女の条件を呑みましたぁ」
明日屯麻茶无の言葉に、あたしは一瞬言葉を失う。けれど、直ぐに顔を引き締めて言葉を放った。
「あなた、自分の願望のためにこの女と組んだの!」
「だってぇ、桜花賞に出走できるチャンスなのですよぉ。チャンスがあるのならぁ、誰だって手を伸ばそうとするぅ。それが人間ってやつじゃないですかぁ? 目の前にチャンスがあるのにぃ、飛びつかないなんてぇ嫌ですぅ。やらない後悔よりもぉ、やって後悔する方がいいじゃないですかぁ」
チャンスが自分の目に前に舞い降りた。だから悪魔と契約したみたいに、襟無衣装と手を組んだと言う。
「もう良いわよ! どっちにしろ、今回のレースで勝つのは、このあたしなんだから! あなたたちにだけは絶対に負けないわ。覚悟しなさい」
「その言葉、そっくりそのままお返しするわ。ダイワスカーレットを倒し、真の桜の女王となるのは私の愛馬、ローブデコルテなのだから。さぁ、そろそろ下見所行きましょうか。出走時刻も近付いて来ていることですし」
「そうですねぇ、では、参りましょうかぁ」
あたしの隣を横切り、襟無衣装と明日屯麻茶无は部屋から出て行く。
絶対に、このレースだけは負ける訳にはいかないわ。
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「調子はどう?」
『ええ、問題ないですわ。調子は絶好です。久しぶりのレースで、多少緊張をしますが、今回のレースも可憐に美しく勝利を掴んでみますわよ』
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あたしはダイワスカーレットに跨ぐと、下見所から出て行く。
『白馬入場から次々と名馬たちが芝へとやって来ました。今回の桜花賞に選ばれた名馬は全部で18頭。では、1頭ずつ紹介していきましょう』
実況席から解説担当の虎石の声が聞こえてきた。
『最初の桜花賞から千数百年、初代桜の女王が霊馬となって復活だ。果たして桜の女王の座を奪還なるか! 1番、ソールレデイ』
『桜花賞は初参加、逃げの走りで桜の女王の座を手に入れます。2番、コスモマーベラス』
『今年度2回目のレースを行うのは、第67回の桜花賞覇者、優雅で可憐な走りが多くの人々を魅了すること間違いなし! 3番、ダイワスカーレット』
『逃げきりの走りでそのまま桜の女王の座を手に入れることはできるのか。フラワーカップの覇者が桜花賞に出走だ。4番、ショウナンタレント』
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『出遅れさえなければ優勝していたのはこの私! 生前の悔しさをバネに、霊馬となって芝を駆ける! 6番サイコーキララ』
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『2強の壁に阻まれ、7着となった悔しさをバネにして、霊馬競馬で桜の女王を目指します。17番、アストンマーチャン』
『優駿牝馬が勝てたのは2強がいなかったから? そんな訳がない。それを照明するためにも、このレースだけは絶対に譲れない。強い思いを秘め、桜の女王を勝ち取ろう。18番、ローブデコルテ。以上、18頭で行います』
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