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第五章
第三話 犯人の特定
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ダイワメジャーの落馬事件の犯人は、魚華だったことが満八反喫茶店の証言で明らかになった。しかし、彼女がどんな性格なのかを理解している俺たちは信じられず、最終的には何者かの変装ではないかと言う結論に至った。
ウオッカやダイワスカーレットという2強の陰に隠れるようになった存在の馬と契約している人物が、この騒動の真犯人と言う可能性が出て来ている。
一番に思い浮かんでしまったのは、3強の座を逃してしまったアストンマーチャンだが、彼女と契約している明日屯麻茶无は、一度彼女を消滅させてしまった。そのことがきっかけで、彼女は考えを改めるようになった。
今更復讐をするような子ではないことは分かりきっている。
となると、一体犯人は誰なのだろうか。
思考を巡らせても、当然真犯人に心当たりがない。
ここに来て、振り出しに戻ったような気がする。
何とも言えない空気が張り巡らされる中、俺はコーヒーカップを掴み、一口飲んで喉を潤す。
さて、ここからどうしたものか。
新たな情報を得るために、どのように行動をするべきなのかを思考していると、大和鮮赤に着信があったようで、彼女はタブレットを取り出して耳に当てる。
「え、今……なんて言ったの? 嘘……でしょう?」
彼女の顔色が悪くなり、声が震えていた。いったい、電話の主は誰なのだろう。
「待って、今からそっちに行くから。絶対にそこから離れるんじゃないわよ!」
通信が終わったようだが、彼女の表情は優れていない。
「何かあったのか?」
「魚華から電話があったわ。今回の騒動は自分がしたと自白した」
「何だって!」
「とにかく、学園に戻るわよ。屋上に居るらしい」
「分かった。急ごう。料金は俺が払う」
タブレットを操作して手早くポイントを消費して支払いを済ませる。
そして俺たちは店から出ると、急いで学園に戻り、屋上へと向かった。
扉を開けると、黒髪の毛先が白くなっている、ツートンカラーのショートヘアーの女の子がこちらに向けて背を向けていた。
「魚華! あれはどう言うことよ!」
大和鮮赤が駆け寄り、彼女に近付く。しかし、魚華の肩に手を触れようとした瞬間、大和鮮赤は後方に跳躍して距離を開ける。
「やっぱり、あなたは偽物ね。これはいったいどう言うことなのよ!」
「偽物? 何を言っているんだ? アタイは本物だぜ? お前の兄を落馬させ、大怪我に導いたのはアタイだ」
女の子は振り返る。後ろ姿だけではなく、前も同じだった。どこからどう見ても、魚華にしか見えない。
「いくら信じたくなくとも、良いかげんに現実を受け入れてくれないか? 今回の騒動の真犯人はアタイだ」
「ええ、あなたが真犯人だと言うことは、理解しているわ。魚華の真似事をして、彼女を犯人に仕立て上げようとしているってことはね」
自分の信念を曲げない大和鮮赤に、魚華は小さく息をはく。
「たく、どうしたら、この堅物は信じてくれるのかね。そもそも、アタイが偽物だって証拠はあるのか?」
「もちろんあるわ。だからさっき、あなたに近付いた際に違和感を覚えて離れたじゃない」
「大和鮮赤が感じた違和感?」
『分かった! お前が魚華じゃない証拠はそこだ!』
俺の肩から飛び降り、ハルウララが偽物の魚華に駆け寄る。すると、彼女の足元で立ち止まり、頭を上げる。
『見えた! 白のパンツ! 帝王! この子、白のパンツを履いている!』
「それがどうしたんだよ」
『だって、魚華がウオッカのパンツを履いていないっておかしいもん! 前にクロちゃんに蹴りを放った時、ウオッカのパンツだったよ!』
ハルウララの言動に頭痛を感じる。
毎回ウオッカのパンツを履いている訳ではないだろうに。全く、こいつは何を持って、自身満々に答えるんだよ。
額に手を置いてため息を吐きたくなる。しかしその瞬間、あることに気付いた。
あの時、クロが魚華から蹴りを放たれたのは、ある条件が重なったからだ。大和鮮赤が偽物の魚華に近付いた時も、条件は同じ。そうか分かったぞ!
「お前は偽物の魚華で間違いない! 彼女は背後に気配を感じると、蹴りを入れてしまう癖がある! でも、お前は大和鮮赤が近付いても、蹴ろうとはしなかった! これが証拠だ!」
人差し指を彼女に向け、証拠を突き付ける。すると、偽物の魚華は口角を上げた。
「さすがナゾね。まさかそんなところでワタシの正体がバレるとは思わなかったナゾ?」
聞き覚えのある語尾を口にしながら、偽物の魚華は顔に手を持って行くと、皮膚を引き剥がすようにパックのようなものを剥がし、着ている衣服を脱ぎ捨てる。
すると、偽物の魚華の姿が消え、今度は馬耳のフードを被り直し、袖の長い制服があらわになった。
「ダイワメジャーの落馬事故の真犯人は、魚華ではなく、なぞなぞ博士でしたナゾ? 私の問題はどうだったナゾ? 楽しんでいただけたかナゾ?」
真犯人はなぞなぞ博士だと知り、鼓動が早鐘を打つ。
『そうか。なら、こちらも真の正体を見せるしかないね。ウララ仮面とは、世を忍ぶ仮の姿。しかしその実態は! 高知競馬場の救世主! ハルウララ!』
頭のマスクを外し、素顔を晒すハルウララ。あのヌイグルミって、マスク部分は着脱式だったのか。それにしても、何対抗しているんだよ。
それにしても、本当になぞなぞ博士が真犯人なのだろうか。1回だけしか話していないが、彼女があんなことをするなんて思えない。それになんでだろうか?確信は持てないが、何か妙に違和感を覚えてしまう。
この違和感の正体はいったい?
『悪いお前なんかは、この救世主のハルウララが倒してやる! 謎かけ勝負だ! お題は【恨みを買う男】と【ゴール手前で抜かれた競走馬】だ』
「何を言っているナゾ? ハルウララのお遊びに付き合っている場合ではないナゾ?」
なぞなぞ博士の言葉が耳に入った瞬間、俺は違和感の正体に気付く。
このなぞなぞ博士も偽物だ。
『それじゃあ、私の勝ちだね! 正解は、恨みを買う男と掛けまして、ゴール手前で抜かれた競走馬と解きます。その心は、どちらも最後にササレタでしょう。あ、因みに【刺す】と【差す】をかけたんだ!』
俺の隣で、ハルウララが勝ち誇っているが、彼女の謎解きが鍵となった。
「好い加減に本当の姿を見せたらどうだ! なぞなぞ博士も本当のお前が被っている仮面にすぎない! 本物のなぞなぞ博士なら、謎かけとあれば、どんなお題でも答えてくれる!」
そう、なぞなぞ博士は俺と会って話をした時、どんなお題でも謎解きをしてくれると言っていた。即興で謎解きができない以上、目の前のなぞなぞ博士も偽物と言うことになる。
「アハハハハ!」
再び偽物の証拠を突き付けると、なぞなぞ博士に成り済ました人物が笑い声を上げた。
「まさか、二重の変装まで見破られてしまうとは、恐れ入ったよ。確かに、どんなに変装の達人であっても、完全に本人になることは不可能だ。些細な癖や仕草、言動に違いが起きると、それは違和感として残るわ。それを見逃さないとは、あなたたちを侮りすぎたようね」
なぞなぞ博士に成り済ました人物は再び顔のパックを外す。
銀髪のゆるふわロングヘアーの髪に、赤い瞳の女性だ。彼女は真の正体を明かすと、俺たちのことを見つめてきた。
ウオッカやダイワスカーレットという2強の陰に隠れるようになった存在の馬と契約している人物が、この騒動の真犯人と言う可能性が出て来ている。
一番に思い浮かんでしまったのは、3強の座を逃してしまったアストンマーチャンだが、彼女と契約している明日屯麻茶无は、一度彼女を消滅させてしまった。そのことがきっかけで、彼女は考えを改めるようになった。
今更復讐をするような子ではないことは分かりきっている。
となると、一体犯人は誰なのだろうか。
思考を巡らせても、当然真犯人に心当たりがない。
ここに来て、振り出しに戻ったような気がする。
何とも言えない空気が張り巡らされる中、俺はコーヒーカップを掴み、一口飲んで喉を潤す。
さて、ここからどうしたものか。
新たな情報を得るために、どのように行動をするべきなのかを思考していると、大和鮮赤に着信があったようで、彼女はタブレットを取り出して耳に当てる。
「え、今……なんて言ったの? 嘘……でしょう?」
彼女の顔色が悪くなり、声が震えていた。いったい、電話の主は誰なのだろう。
「待って、今からそっちに行くから。絶対にそこから離れるんじゃないわよ!」
通信が終わったようだが、彼女の表情は優れていない。
「何かあったのか?」
「魚華から電話があったわ。今回の騒動は自分がしたと自白した」
「何だって!」
「とにかく、学園に戻るわよ。屋上に居るらしい」
「分かった。急ごう。料金は俺が払う」
タブレットを操作して手早くポイントを消費して支払いを済ませる。
そして俺たちは店から出ると、急いで学園に戻り、屋上へと向かった。
扉を開けると、黒髪の毛先が白くなっている、ツートンカラーのショートヘアーの女の子がこちらに向けて背を向けていた。
「魚華! あれはどう言うことよ!」
大和鮮赤が駆け寄り、彼女に近付く。しかし、魚華の肩に手を触れようとした瞬間、大和鮮赤は後方に跳躍して距離を開ける。
「やっぱり、あなたは偽物ね。これはいったいどう言うことなのよ!」
「偽物? 何を言っているんだ? アタイは本物だぜ? お前の兄を落馬させ、大怪我に導いたのはアタイだ」
女の子は振り返る。後ろ姿だけではなく、前も同じだった。どこからどう見ても、魚華にしか見えない。
「いくら信じたくなくとも、良いかげんに現実を受け入れてくれないか? 今回の騒動の真犯人はアタイだ」
「ええ、あなたが真犯人だと言うことは、理解しているわ。魚華の真似事をして、彼女を犯人に仕立て上げようとしているってことはね」
自分の信念を曲げない大和鮮赤に、魚華は小さく息をはく。
「たく、どうしたら、この堅物は信じてくれるのかね。そもそも、アタイが偽物だって証拠はあるのか?」
「もちろんあるわ。だからさっき、あなたに近付いた際に違和感を覚えて離れたじゃない」
「大和鮮赤が感じた違和感?」
『分かった! お前が魚華じゃない証拠はそこだ!』
俺の肩から飛び降り、ハルウララが偽物の魚華に駆け寄る。すると、彼女の足元で立ち止まり、頭を上げる。
『見えた! 白のパンツ! 帝王! この子、白のパンツを履いている!』
「それがどうしたんだよ」
『だって、魚華がウオッカのパンツを履いていないっておかしいもん! 前にクロちゃんに蹴りを放った時、ウオッカのパンツだったよ!』
ハルウララの言動に頭痛を感じる。
毎回ウオッカのパンツを履いている訳ではないだろうに。全く、こいつは何を持って、自身満々に答えるんだよ。
額に手を置いてため息を吐きたくなる。しかしその瞬間、あることに気付いた。
あの時、クロが魚華から蹴りを放たれたのは、ある条件が重なったからだ。大和鮮赤が偽物の魚華に近付いた時も、条件は同じ。そうか分かったぞ!
「お前は偽物の魚華で間違いない! 彼女は背後に気配を感じると、蹴りを入れてしまう癖がある! でも、お前は大和鮮赤が近付いても、蹴ろうとはしなかった! これが証拠だ!」
人差し指を彼女に向け、証拠を突き付ける。すると、偽物の魚華は口角を上げた。
「さすがナゾね。まさかそんなところでワタシの正体がバレるとは思わなかったナゾ?」
聞き覚えのある語尾を口にしながら、偽物の魚華は顔に手を持って行くと、皮膚を引き剥がすようにパックのようなものを剥がし、着ている衣服を脱ぎ捨てる。
すると、偽物の魚華の姿が消え、今度は馬耳のフードを被り直し、袖の長い制服があらわになった。
「ダイワメジャーの落馬事故の真犯人は、魚華ではなく、なぞなぞ博士でしたナゾ? 私の問題はどうだったナゾ? 楽しんでいただけたかナゾ?」
真犯人はなぞなぞ博士だと知り、鼓動が早鐘を打つ。
『そうか。なら、こちらも真の正体を見せるしかないね。ウララ仮面とは、世を忍ぶ仮の姿。しかしその実態は! 高知競馬場の救世主! ハルウララ!』
頭のマスクを外し、素顔を晒すハルウララ。あのヌイグルミって、マスク部分は着脱式だったのか。それにしても、何対抗しているんだよ。
それにしても、本当になぞなぞ博士が真犯人なのだろうか。1回だけしか話していないが、彼女があんなことをするなんて思えない。それになんでだろうか?確信は持てないが、何か妙に違和感を覚えてしまう。
この違和感の正体はいったい?
『悪いお前なんかは、この救世主のハルウララが倒してやる! 謎かけ勝負だ! お題は【恨みを買う男】と【ゴール手前で抜かれた競走馬】だ』
「何を言っているナゾ? ハルウララのお遊びに付き合っている場合ではないナゾ?」
なぞなぞ博士の言葉が耳に入った瞬間、俺は違和感の正体に気付く。
このなぞなぞ博士も偽物だ。
『それじゃあ、私の勝ちだね! 正解は、恨みを買う男と掛けまして、ゴール手前で抜かれた競走馬と解きます。その心は、どちらも最後にササレタでしょう。あ、因みに【刺す】と【差す】をかけたんだ!』
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そう、なぞなぞ博士は俺と会って話をした時、どんなお題でも謎解きをしてくれると言っていた。即興で謎解きができない以上、目の前のなぞなぞ博士も偽物と言うことになる。
「アハハハハ!」
再び偽物の証拠を突き付けると、なぞなぞ博士に成り済ました人物が笑い声を上げた。
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