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第五章
第二話 新たに得た情報による進展
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よく整馬係をしている子が満八反喫茶店で働いていると言う情報を入手し、俺たちは待ち合わせの時間に間に合うように、現地に向かう。
待ち合わせをしている喫茶店は、トレイセント学園から徒歩10分程で辿り着く近場だった。
店の名前が満八反喫茶店だからか、店の扉の前には競走馬のマンハッタンカフェの像が置かれており、看板にも同様の馬が描かれていた。
「それじゃ、今から入るわよ」
先頭に立った大和鮮赤が俺たちに声をかけると、扉を開け、俺たちは店内へと入って行く。
「いらっしゃいませ……あら! ダスカちゃんじゃない! もしかして喫茶店に会いに来てくれたの?」
「ええ、もう直ぐ休憩時間と聞いたので」
「そうなのね。なら、早めにあげようかしら。ちょっと言って来るから、7番席で待っていてね」
店員さんに親しく話す大和鮮赤。どうやら彼女はこの店の馴染のようだな。ダスカなんて愛称で呼ばれているし。
席を指定した店員さんは、厨房と思われる場所へと向かって行く。
『ねぇ、帝王。このお店、おかしいよ』
「何がおかしいんだ?」
何かが可笑しいとハルウララが言い出し、俺は彼女に訊ねる。
何だかしょうもないことを言いそうな気がするが、今はちょっとした情報でも欲しいところだ。念のためにも聞いていた方が良いだろう。
『このお店、お帰りなさいませ、牝馬様って言ってくれない』
「いや、メイド喫茶じゃないから。そもそも何だよ、牝馬様って」
ハルウララの通常運転に小さく息を吐きながらも、俺たちは店員さんの指示に従い、7番席に座った。
4人用の席だったので壁側が俺、その隣がクロ、そして俺の対面席に大和鮮赤が座る。
ただ情報を得るだけでは申し訳ながったので、飲み物を注文することにした。
メニュー表を見て、全員が飲み物を決めると、俺たちの前に女の子がやって来た。
このお店の制服を着用しており、長いロングの髪はきめ細やかで、キチンと手入れがされている。顔立ちも整っていている綺麗系の女の子だ。
「ダスカちゃんとそのお友達だね。私の名前は満八反喫茶店。今日はよろしくね」
「ちょっと、喫茶店! 何サラッと真名を明かしているのよ!」
「え、だって。お店自体が真名を明かしているし、それにダスカちゃんのお友達なら、私の口から真名を明かしても安心できるかなって」
「いや、どれだけあたしのことを信頼しているのよ。あたしが連む人=良い人って訳でもないでしょうに」
「え、ダスカちゃんのお友達ってそんなに悪いの?」
満八反喫茶店と名乗った女の子が、黒い瞳で俺のことを見てくる。
どうして俺のみに視線を向けて来るんだよ。
「いや、彼らは良い人よ。あたしが言いたいのは、信頼しすぎるのも良くないって言っているのよ。それよりも、先に注文いいかしら?」
「あ、そうだった。何にするの?」
「あたしは紅茶のダージリンで、お祭り娘と東海帝王は何にするの?」
「私はカフェオレにしようかな?」
「俺はコーヒーをブラックで」
「ご注文を受けたまわりました。お母さん! 紅茶ダージリン、ワン! カフェオレ、ワン! コーヒー、ブラック、ワン! あと、ロイヤルミルクティ、ワンで!」
声を大きく上げ、注文の品を告げる。ちゃっかり、自分の飲み物も注文しているな。どうやらこのお店の娘さんみたいだし、彼女にとっては飲み放題なのだろう。
「それで、私に何を聞きたいのかな?」
満八反喫茶店が要件を訊ねてくる。
ここは男として俺が話を切り出した方がいいだろうか。そのように思っていると、大和鮮赤が口を開いて語り始める。
「あたしたちは、兄さんの落馬事件に付いて調べているのよ。独自の調査で、あれは事故ではなく事件だと分かったわ。あたしたちは事故を起こした犯人を探しているのよ」
「あ、あれは私も驚いちゃった。いきなりの落馬だもの。自分の目が信じられなくって、一瞬頭の中が真っ白になっちゃった」
「それで、その犯人はダイワメジャーの整馬係を担当した女だって分かったのよ。よく、整馬係をしているあなたなら、顔を見ているのではないかなと思って」
「確かに、顔は見たよ。でも、フードを深く被っていたし、マスクもしていたから、細かいところは見ていない。でも、雰囲気だけは覚えている。何か容疑者となる人物の写真とかってあるかな?」
容疑者の写真はないかと訊ねられ、俺は胸ポケットからタブレットを取り出す。
「お待たせしました。こちらがご注文の品になります」
「あ、お母さんありがとう。ロイヤルミルクティは私だから」
店内に入って直ぐに大和鮮赤に話しかけた女性店員さんが注文の品を持ってきた。
それぞれが注文した飲み物が目の前に置かれ、俺はタブレットの画面を満八反喫茶店に見せる。
画面には魚華の写真が映っている。
「整馬係をしている時に、この子に見覚えはあるか?」
彼女に訊ね、俺はコーヒーを一口飲む。口の中にコーヒーの苦味が広がる中、それと同時にコクも味わう。
彼女がなんて言うのか注視していると、満八反喫茶店はタブレットに指をふれ、写真の魚華の頭部と口元を隠した。
何だか嫌な予感がする。頼む、気のせいであってくれ。
「あ、やっぱり、この子だよ! この子がダスカちゃんのお兄さんが騎乗していた馬の誘導役をしていた」
嫌な予感が的中した。その瞬間、俺の頭の中が真っ白になる。
どうして、お前がそんなことをした。魚華はそんなことをするやつじゃないだろう。
ほとんどの思考が停止する中、勢い良くテーブルが叩かれる音が耳に入り、俺は我に返る。
「そんな訳ないわ! 彼女がそんなことをするはずがない!」
大和鮮赤が声を荒げ、立ち上がっていた。
『大和鮮赤、ここお店の中だよ。他のお客さんの迷惑になる』
思考が停止して言葉が出なくなった俺に変わり、ハルウララが彼女を咎める。
「ごめんなさい。つい、感情的になってしまったわ」
着席し直すと、大和鮮赤は紅茶の入ったティーカップを掴み、ゆっくりと口に持って行く。
紅茶を飲んで、冷静さを取り戻してくれると良いのだが。
「私も、彼女が犯人だとは思えない。良く似た別人ってことは考えられないかな? 例えば双子とか?」
「そんな話は魚華から聞いたことがないわね。隠していると言う可能性はあるかもしれないけれど、可能性は低いと見て良いかもしれないわ」
クロが双子の可能性を提示してくるも、実際に彼女の口から双子が居るとは聞いていない。だから、俺もその可能性は低いと思っている。
「その魚華って子のことは殆ど知らないけれど、こうも考えられないかな? 誰かが魚華に変装して、彼女に罪を擦りつけようとしているとか? ほら、ダイワスカーレットとウオッカが活躍していた時代って2強って呼ばれて、他の馬たちの活躍は海の底に沈んだも同然じゃない? だから恨みを持った人が人気を下げるためにやったとか?」
満八反喫茶店が思い付いたことは口にする。
その瞬間、明日屯麻茶无が頭の中に浮かぶも、直ぐに否定する。
いくら何でも、彼女がそんなことをするはずがない。
仮に誰かの変装だとすると、犯人は別にいるはずだ。
待ち合わせをしている喫茶店は、トレイセント学園から徒歩10分程で辿り着く近場だった。
店の名前が満八反喫茶店だからか、店の扉の前には競走馬のマンハッタンカフェの像が置かれており、看板にも同様の馬が描かれていた。
「それじゃ、今から入るわよ」
先頭に立った大和鮮赤が俺たちに声をかけると、扉を開け、俺たちは店内へと入って行く。
「いらっしゃいませ……あら! ダスカちゃんじゃない! もしかして喫茶店に会いに来てくれたの?」
「ええ、もう直ぐ休憩時間と聞いたので」
「そうなのね。なら、早めにあげようかしら。ちょっと言って来るから、7番席で待っていてね」
店員さんに親しく話す大和鮮赤。どうやら彼女はこの店の馴染のようだな。ダスカなんて愛称で呼ばれているし。
席を指定した店員さんは、厨房と思われる場所へと向かって行く。
『ねぇ、帝王。このお店、おかしいよ』
「何がおかしいんだ?」
何かが可笑しいとハルウララが言い出し、俺は彼女に訊ねる。
何だかしょうもないことを言いそうな気がするが、今はちょっとした情報でも欲しいところだ。念のためにも聞いていた方が良いだろう。
『このお店、お帰りなさいませ、牝馬様って言ってくれない』
「いや、メイド喫茶じゃないから。そもそも何だよ、牝馬様って」
ハルウララの通常運転に小さく息を吐きながらも、俺たちは店員さんの指示に従い、7番席に座った。
4人用の席だったので壁側が俺、その隣がクロ、そして俺の対面席に大和鮮赤が座る。
ただ情報を得るだけでは申し訳ながったので、飲み物を注文することにした。
メニュー表を見て、全員が飲み物を決めると、俺たちの前に女の子がやって来た。
このお店の制服を着用しており、長いロングの髪はきめ細やかで、キチンと手入れがされている。顔立ちも整っていている綺麗系の女の子だ。
「ダスカちゃんとそのお友達だね。私の名前は満八反喫茶店。今日はよろしくね」
「ちょっと、喫茶店! 何サラッと真名を明かしているのよ!」
「え、だって。お店自体が真名を明かしているし、それにダスカちゃんのお友達なら、私の口から真名を明かしても安心できるかなって」
「いや、どれだけあたしのことを信頼しているのよ。あたしが連む人=良い人って訳でもないでしょうに」
「え、ダスカちゃんのお友達ってそんなに悪いの?」
満八反喫茶店と名乗った女の子が、黒い瞳で俺のことを見てくる。
どうして俺のみに視線を向けて来るんだよ。
「いや、彼らは良い人よ。あたしが言いたいのは、信頼しすぎるのも良くないって言っているのよ。それよりも、先に注文いいかしら?」
「あ、そうだった。何にするの?」
「あたしは紅茶のダージリンで、お祭り娘と東海帝王は何にするの?」
「私はカフェオレにしようかな?」
「俺はコーヒーをブラックで」
「ご注文を受けたまわりました。お母さん! 紅茶ダージリン、ワン! カフェオレ、ワン! コーヒー、ブラック、ワン! あと、ロイヤルミルクティ、ワンで!」
声を大きく上げ、注文の品を告げる。ちゃっかり、自分の飲み物も注文しているな。どうやらこのお店の娘さんみたいだし、彼女にとっては飲み放題なのだろう。
「それで、私に何を聞きたいのかな?」
満八反喫茶店が要件を訊ねてくる。
ここは男として俺が話を切り出した方がいいだろうか。そのように思っていると、大和鮮赤が口を開いて語り始める。
「あたしたちは、兄さんの落馬事件に付いて調べているのよ。独自の調査で、あれは事故ではなく事件だと分かったわ。あたしたちは事故を起こした犯人を探しているのよ」
「あ、あれは私も驚いちゃった。いきなりの落馬だもの。自分の目が信じられなくって、一瞬頭の中が真っ白になっちゃった」
「それで、その犯人はダイワメジャーの整馬係を担当した女だって分かったのよ。よく、整馬係をしているあなたなら、顔を見ているのではないかなと思って」
「確かに、顔は見たよ。でも、フードを深く被っていたし、マスクもしていたから、細かいところは見ていない。でも、雰囲気だけは覚えている。何か容疑者となる人物の写真とかってあるかな?」
容疑者の写真はないかと訊ねられ、俺は胸ポケットからタブレットを取り出す。
「お待たせしました。こちらがご注文の品になります」
「あ、お母さんありがとう。ロイヤルミルクティは私だから」
店内に入って直ぐに大和鮮赤に話しかけた女性店員さんが注文の品を持ってきた。
それぞれが注文した飲み物が目の前に置かれ、俺はタブレットの画面を満八反喫茶店に見せる。
画面には魚華の写真が映っている。
「整馬係をしている時に、この子に見覚えはあるか?」
彼女に訊ね、俺はコーヒーを一口飲む。口の中にコーヒーの苦味が広がる中、それと同時にコクも味わう。
彼女がなんて言うのか注視していると、満八反喫茶店はタブレットに指をふれ、写真の魚華の頭部と口元を隠した。
何だか嫌な予感がする。頼む、気のせいであってくれ。
「あ、やっぱり、この子だよ! この子がダスカちゃんのお兄さんが騎乗していた馬の誘導役をしていた」
嫌な予感が的中した。その瞬間、俺の頭の中が真っ白になる。
どうして、お前がそんなことをした。魚華はそんなことをするやつじゃないだろう。
ほとんどの思考が停止する中、勢い良くテーブルが叩かれる音が耳に入り、俺は我に返る。
「そんな訳ないわ! 彼女がそんなことをするはずがない!」
大和鮮赤が声を荒げ、立ち上がっていた。
『大和鮮赤、ここお店の中だよ。他のお客さんの迷惑になる』
思考が停止して言葉が出なくなった俺に変わり、ハルウララが彼女を咎める。
「ごめんなさい。つい、感情的になってしまったわ」
着席し直すと、大和鮮赤は紅茶の入ったティーカップを掴み、ゆっくりと口に持って行く。
紅茶を飲んで、冷静さを取り戻してくれると良いのだが。
「私も、彼女が犯人だとは思えない。良く似た別人ってことは考えられないかな? 例えば双子とか?」
「そんな話は魚華から聞いたことがないわね。隠していると言う可能性はあるかもしれないけれど、可能性は低いと見て良いかもしれないわ」
クロが双子の可能性を提示してくるも、実際に彼女の口から双子が居るとは聞いていない。だから、俺もその可能性は低いと思っている。
「その魚華って子のことは殆ど知らないけれど、こうも考えられないかな? 誰かが魚華に変装して、彼女に罪を擦りつけようとしているとか? ほら、ダイワスカーレットとウオッカが活躍していた時代って2強って呼ばれて、他の馬たちの活躍は海の底に沈んだも同然じゃない? だから恨みを持った人が人気を下げるためにやったとか?」
満八反喫茶店が思い付いたことは口にする。
その瞬間、明日屯麻茶无が頭の中に浮かぶも、直ぐに否定する。
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