32 / 149
第三章
第九話 奇跡の名馬召喚
しおりを挟む
明日屯麻茶无からトウカイテイオーの蹄鉄を受け取った俺は、霊馬召喚システムの機材が置かれている教室へと向かう。
すると、教室の前には茶髪の髪をゆるふわ縦ロールにした長身の女性が立っていた。
「あ、どうやら来たみたいね。準備は整っているわ。いつでも使うことができるわよ。
「丸善好学園長、ありがとうございます」
彼女に礼を言いつつ俺たちは教室の中に入る。そして、俺だけが魔法陣の中に一旦入ると、触媒となる蹄鉄を置き、魔法陣から離れる。
そして丸善好学園長の方に顔を向けると、彼女は無言で頷いた。
いつでも詠唱を行っても良いという意思を受け取り、俺は一度深呼吸をして精神を整える。そして顔を引き締めると、再びトウカイテイオーの再召喚を行った。
「我名は東海帝王! この名と同じ名馬、トウカイテイオーよ! 名と蹄鉄の縁に従い、我元へ姿を表せ! 顕現せよ! 競馬界の名馬よ!」
霊馬を顕現させるための詠唱を行うと、魔法陣が青白く発光し始める。
霊馬の召喚には成功した。後は、トウカイテイオーが俺の呼び声に応えてくれるかどうかだ。
魔法陣の中央には、馬のシルエットが光の粒子として模る。素粒子が集まって物質となり、さらに物質たちが馬の肉体を形成した。
茶褐色の毛に、額から鼻付近に伸びる白い模様は、額の部分はトランプのダイヤのようになっている。人間で言う膝や肘の部分にあたる腕節部分から、おそらく人間で言うところの足首部分だろうと思われる球節にかけて黒色に変わり、そして左前足部分だけが、そこから白色になっている。
召喚した馬は、力強い瞳で俺のことを見てきた。
『オレの名はトウカイテイオー。皇帝の息子なり。問おう。貴殿がオレの騎手か?』
「ああ、そうだ」
馬が自分の名を名乗り、見間違いではないことを知った俺は、拳を握って小さくガッツポーズを取った。
『まさか、再召喚を行うとは思ってもいなかったぞ』
トウカイテイオーの言葉が耳に入り、自身の耳を疑った。
今、こいつは再召喚を行うとは思わなかったと言ったのか。
「それってどう言うことなの? その口振りだとすると、敢えて召喚に応じなかったって言うように聞こえるのだけど?」
遠くから見守っていたクロがトウカイテイオーに語りかける。
『その通りだ。オレはあの皇帝と呼ばれたあの牡馬の息子であり、その期待からテイオーと名付けられた。オレと釣り合いの取れない騎手なんかと契約を結ぶことはできない。だから敢えて召喚には応じず、変わりの馬が貴殿と契約を結んだ』
実力不足であることを理由に、召喚を応じられなかったことを知り、驚愕せざるを得ない。
馬が騎手を決める。こんなことがあるのかと思い知らされた。だけど、今はそんなことなどどうでもいい。
「だが、今回俺の召喚に応じたと言うことは、俺の実力を認めたってことで良いんだよな」
『ああ、あの伝説の負け馬と呼ばれたハルウララを2連勝させたその実力は本物だ。このオレの背に乗せるに相応しい。これよりトウカイテイオーは、貴殿を相応しい霊馬騎手と認め、最善を尽くす。このオレの力を借りたい時は、呼ぶが良い。直ぐに馳せ参じようぞ』
その言葉を最後に、トウカイテイオーは姿を消す。
俺は振り返り、見守っていたクロたちの方を向く。
「召喚と契約は完了した。これで俺は、正真正銘の複数契約者だ」
無事に終わったことを告げると、クロと明日屯麻茶无の顔が綻ぶ。
「良かったね! これで弥生賞もなんとかなりそう」
「本当に良かったですぅ。もし失敗となったらぁ、私に貢いでくれたファンの方にぃ、申し訳ないところでしたぁ」
俺のところに近付き、無事に契約できたことを2人は喜ぶ。しかし、大和鮮赤だけは複雑そうな顔をしていた。
「大和鮮赤さんもぉ、これで納得してくれますよねぇ? だって、嘘が真実になったのですからぁ?」
俺たちから距離を置いている大和鮮赤に、明日屯麻茶无が近付いて声をかける。
「あーもう! 分かっているわよ! 分かっている……頭の中では分かっている。でも、今は気持ちの整理ができていない。ごめん、ちょっと席を外すわ。レースが始まる頃には、観戦には行くから」
声を上げたかと思うと、急に顔を俯かせて声のトーンを落とし、複雑な心境であることを彼女は明かす。そして一人になりたいことを告げると、この部屋から出て行った。
「うーん、どうやらまだまだのようですねぇ。嘘を吐かれたと言うことが余程ショックだったのでしょう。でもぉ、彼女ならきっと大丈夫でしょう。ご自分の中で解決してくれると、私は思いますぅ」
人差し指を自身の頬に向け、明日屯麻茶无はポツリと言葉を漏らす。
「帝王、大和鮮赤のことも気になるけれど、今はレースに集中しないと。せっかくだからここで作戦会議をしようよ。丸善好学園長、良いですよね?」
「別に構わないわよ。生徒たちが普段、どのように考えてレースに挑んでいるのかを知るのも、教師としての立派な仕事ですもの」
クロが丸善好学園長の許可をもらい、俺たちは弥生賞に向けての作戦会議を始める。
大和鮮赤のことも気になるが、クロの言う通り、レースに集中しなければいけない。
レースで優勝を逃せば、俺は転校することになる。それだけは絶対に回避しなければ。
きっと大丈分だ。大和鮮赤なら、自分で答えを出し、今後の接し方をどうするのかくらいは、自分で決められる。俺が彼女にしてあげられることは、信じてやることしかできない。
まぁ、嘘を言って裏切ってしまった俺が言えたセリフではないのかもしれないが。
すると、教室の前には茶髪の髪をゆるふわ縦ロールにした長身の女性が立っていた。
「あ、どうやら来たみたいね。準備は整っているわ。いつでも使うことができるわよ。
「丸善好学園長、ありがとうございます」
彼女に礼を言いつつ俺たちは教室の中に入る。そして、俺だけが魔法陣の中に一旦入ると、触媒となる蹄鉄を置き、魔法陣から離れる。
そして丸善好学園長の方に顔を向けると、彼女は無言で頷いた。
いつでも詠唱を行っても良いという意思を受け取り、俺は一度深呼吸をして精神を整える。そして顔を引き締めると、再びトウカイテイオーの再召喚を行った。
「我名は東海帝王! この名と同じ名馬、トウカイテイオーよ! 名と蹄鉄の縁に従い、我元へ姿を表せ! 顕現せよ! 競馬界の名馬よ!」
霊馬を顕現させるための詠唱を行うと、魔法陣が青白く発光し始める。
霊馬の召喚には成功した。後は、トウカイテイオーが俺の呼び声に応えてくれるかどうかだ。
魔法陣の中央には、馬のシルエットが光の粒子として模る。素粒子が集まって物質となり、さらに物質たちが馬の肉体を形成した。
茶褐色の毛に、額から鼻付近に伸びる白い模様は、額の部分はトランプのダイヤのようになっている。人間で言う膝や肘の部分にあたる腕節部分から、おそらく人間で言うところの足首部分だろうと思われる球節にかけて黒色に変わり、そして左前足部分だけが、そこから白色になっている。
召喚した馬は、力強い瞳で俺のことを見てきた。
『オレの名はトウカイテイオー。皇帝の息子なり。問おう。貴殿がオレの騎手か?』
「ああ、そうだ」
馬が自分の名を名乗り、見間違いではないことを知った俺は、拳を握って小さくガッツポーズを取った。
『まさか、再召喚を行うとは思ってもいなかったぞ』
トウカイテイオーの言葉が耳に入り、自身の耳を疑った。
今、こいつは再召喚を行うとは思わなかったと言ったのか。
「それってどう言うことなの? その口振りだとすると、敢えて召喚に応じなかったって言うように聞こえるのだけど?」
遠くから見守っていたクロがトウカイテイオーに語りかける。
『その通りだ。オレはあの皇帝と呼ばれたあの牡馬の息子であり、その期待からテイオーと名付けられた。オレと釣り合いの取れない騎手なんかと契約を結ぶことはできない。だから敢えて召喚には応じず、変わりの馬が貴殿と契約を結んだ』
実力不足であることを理由に、召喚を応じられなかったことを知り、驚愕せざるを得ない。
馬が騎手を決める。こんなことがあるのかと思い知らされた。だけど、今はそんなことなどどうでもいい。
「だが、今回俺の召喚に応じたと言うことは、俺の実力を認めたってことで良いんだよな」
『ああ、あの伝説の負け馬と呼ばれたハルウララを2連勝させたその実力は本物だ。このオレの背に乗せるに相応しい。これよりトウカイテイオーは、貴殿を相応しい霊馬騎手と認め、最善を尽くす。このオレの力を借りたい時は、呼ぶが良い。直ぐに馳せ参じようぞ』
その言葉を最後に、トウカイテイオーは姿を消す。
俺は振り返り、見守っていたクロたちの方を向く。
「召喚と契約は完了した。これで俺は、正真正銘の複数契約者だ」
無事に終わったことを告げると、クロと明日屯麻茶无の顔が綻ぶ。
「良かったね! これで弥生賞もなんとかなりそう」
「本当に良かったですぅ。もし失敗となったらぁ、私に貢いでくれたファンの方にぃ、申し訳ないところでしたぁ」
俺のところに近付き、無事に契約できたことを2人は喜ぶ。しかし、大和鮮赤だけは複雑そうな顔をしていた。
「大和鮮赤さんもぉ、これで納得してくれますよねぇ? だって、嘘が真実になったのですからぁ?」
俺たちから距離を置いている大和鮮赤に、明日屯麻茶无が近付いて声をかける。
「あーもう! 分かっているわよ! 分かっている……頭の中では分かっている。でも、今は気持ちの整理ができていない。ごめん、ちょっと席を外すわ。レースが始まる頃には、観戦には行くから」
声を上げたかと思うと、急に顔を俯かせて声のトーンを落とし、複雑な心境であることを彼女は明かす。そして一人になりたいことを告げると、この部屋から出て行った。
「うーん、どうやらまだまだのようですねぇ。嘘を吐かれたと言うことが余程ショックだったのでしょう。でもぉ、彼女ならきっと大丈夫でしょう。ご自分の中で解決してくれると、私は思いますぅ」
人差し指を自身の頬に向け、明日屯麻茶无はポツリと言葉を漏らす。
「帝王、大和鮮赤のことも気になるけれど、今はレースに集中しないと。せっかくだからここで作戦会議をしようよ。丸善好学園長、良いですよね?」
「別に構わないわよ。生徒たちが普段、どのように考えてレースに挑んでいるのかを知るのも、教師としての立派な仕事ですもの」
クロが丸善好学園長の許可をもらい、俺たちは弥生賞に向けての作戦会議を始める。
大和鮮赤のことも気になるが、クロの言う通り、レースに集中しなければいけない。
レースで優勝を逃せば、俺は転校することになる。それだけは絶対に回避しなければ。
きっと大丈分だ。大和鮮赤なら、自分で答えを出し、今後の接し方をどうするのかくらいは、自分で決められる。俺が彼女にしてあげられることは、信じてやることしかできない。
まぁ、嘘を言って裏切ってしまった俺が言えたセリフではないのかもしれないが。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
薬漬けレーサーの異世界学園生活〜無能被験体として捨てられたが、神族に拾われたことで、ダークヒーローとしてナンバーワン走者に君臨します〜
仁徳
ファンタジー
少年はとある研究室で実験動物にされていた。毎日薬漬けの日々を送っていたある日、薬を投与し続けても、魔法もユニークスキルも発動できない落ちこぼれの烙印を押され、魔の森に捨てられる。
森の中で魔物が現れ、少年は死を覚悟したその時、1人の女性に助けられた。
その後、女性により隠された力を引き出された少年は、シャカールと名付けられ、魔走学園の唯一の人間魔競走者として生活をすることになる。
これは、薬漬けだった主人公が、走者として成り上がり、ざまぁやスローライフをしながら有名になって、世界最強になって行く物語
今ここに、新しい異世界レースものが開幕する!スピード感のあるレースに刮目せよ!
競馬やレース、ウマ娘などが好きな方は、絶対に楽しめる内容になっているかと思います。レース系に興味がない方でも、異世界なので、ファンタジー要素のあるレースになっていますので、楽しめる内容になっています。
まずは1話だけでも良いので試し読みをしていただけると幸いです。
ワイルド・ソルジャー
アサシン工房
SF
時は199X年。世界各地で戦争が行われ、終戦を迎えようとしていた。
世界は荒廃し、辺りは無法者で溢れかえっていた。
主人公のマティアス・マッカーサーは、かつては裕福な家庭で育ったが、戦争に巻き込まれて両親と弟を失い、その後傭兵となって生きてきた。
旅の途中、人間離れした強さを持つ大柄な軍人ハンニバル・クルーガーにスカウトされ、マティアスは軍人として活動することになる。
ハンニバルと共に任務をこなしていくうちに、冷徹で利己主義だったマティアスは利害を超えた友情を覚えていく。
世紀末の荒廃したアメリカを舞台にしたバトルファンタジー。
他の小説サイトにも投稿しています。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
幻想遊撃隊ブレイド・ダンサーズ
黒陽 光
SF
その日、1973年のある日。空から降りてきたのは神の祝福などではなく、終わりのない戦いをもたらす招かれざる来訪者だった。
現れた地球外の不明生命体、"幻魔"と名付けられた異形の怪異たちは地球上の六ヶ所へ巣を落着させ、幻基巣と呼ばれるそこから無尽蔵に湧き出て地球人類に対しての侵略行動を開始した。コミュニケーションを取ることすら叶わぬ異形を相手に、人類は嘗てない絶滅戦争へと否応なく突入していくこととなる。
そんな中、人類は全高8mの人型機動兵器、T.A.M.S(タムス)の開発に成功。遂に人類は幻魔と対等に渡り合えるようにはなったものの、しかし戦いは膠着状態に陥り。四十年あまりの長きに渡り続く戦いは、しかし未だにその終わりが見えないでいた。
――――これは、絶望に抗う少年少女たちの物語。多くの犠牲を払い、それでも生きて。いなくなってしまった愛しい者たちの遺した想いを道標とし、抗い続ける少年少女たちの物語だ。
表紙は頂き物です、ありがとうございます。
※カクヨムさんでも重複掲載始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる