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最終章
第十四話 集いし仲間達
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「そんな訳がないだろうがあああああぁぁぁぁぁぁ! 何をハッピーエンドで終わらせているうううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
男が大声を上げる声が耳に入り、そちらに顔を向ける。見知らぬ魔族が、怒りで顔を赤くしているのか、額の血管を浮き上がらせながらこちらを睨んでいた。
「魔王だから大目に見ていたが、もう我慢の限界だ! こうなったら、私自らが魔王となって、この世界を滅ぼしてくれる!」
男が声を上げると、彼は懐がから何かの液体が入った注射器を取り出した。
あの注射器はまさか!
嫌な予感がした瞬間、男は自身の腕に注射器を打つ。するとその数秒後、彼の肉体は膨張し、筋肉が膨れ上がった。さらに口は裂けて鋭い牙が剥き出しになり、巨大な悪魔の羽を背中から生やす。
やっぱり、アイビスの時と同じ薬か。自身の肉体を魔物へと変化させる効果を持つ薬物を投与しやがった。
『ガハハハハ! 魔王プリパラ! 貴様を倒し、私が真の魔王となってくれる』
「ほう、我を倒すか。面白いことを言うな。確かにレースで疲労はしているが、貴様如きを倒すのは造作もない」
『それはどうかな』
ニヤリと口角を上げ、巨大な魔物と化した男は指を鳴らした。その瞬間、ギミックエリアからモンスターが次々と現れる。そして俺たちを取り囲んだ。
『やれ!』
男が合図を送った瞬間、ハクギンロウやゴブリン、オークと言った様々な魔物たちが一斉に襲ってくる。
俺は襲って来る魔物たちを躱す中、視界に入る光景を見て目を大きく見開いた。
魔物がプリパラを襲っているのだ。
「そんなバカな! ギミックエリアのモンスターは魔族を攻撃しないように命じておったのに」
『悪いが、裏でその権限は私の物にした。今のこいつらは、私の命令に従う。さぁ、魔族たちよ。死にたくなければ、プリパラをやれ!』
「そうはさせるかよ! ストロングウインド!」
風の魔法を放ち、強風で小型の魔物たちを吹き飛ばす。
「シャカール!」
「どうやら、真の黒幕はあいつのようだな。なら、話は簡単だ。ここにいる魔物を全て吹き飛ばし、あいつを倒すだけだ! ユニークスキル発動! メディカルピックル!」
ユニークスキルの効果により、過去に投与された薬物の効果が肉体に現れたかのように脳に錯覚される。
今肉体に起きているのは、疲労を回復される薬物が投与されたと肉体に錯覚させている。これにより、疲れを一時的に感じなくなるはずだ。
「ファイヤーボール! アイシクル! ウォーターポンプ!」
体内の魔力回路に魔力を流し、全身に行き渡らせて魔法を発動させる。
俺の放った魔法により、次々と魔物たちは吹き飛ばされる。だが、倒しても倒しても、次々と魔物たちは現れ続ける。
くそう、イタチごっこじゃないか。
「ファイヤーボール!」
「ロック!」
「ウォーターボール!」
「ウインドカッター!」
「サンダースネーク!」
「ライトニング!」
倒してもきりがない魔物たちに渋面を作っていると、どこからか魔法が放たれ、魔法が飛んできた方向に顔を向ける。
「タマモ、クリープ、マーヤ、アイリン、ナナミ、ルビー」
後方から援護をしてくれたのは、シェアハウスのみんなだった。
「魔王様! ここは私たちに任せてください! ボルケーノ!」
「ウイニングライブさんが戦うのなら、私も戦います! シャイニングアロー!」
「ウイニングライブ! シャワー仮面! お主らは我が負けた段階で呪縛は解けたはずだ。戦わないで逃げれば良いだろうに、なぜ残っておる!」
プリパラが疑問の声を上げる。
「他の奴らは知らないが、アタシは楽しそうな展開になったから協力をするだけだ。さぁ、今回取り出すコルシーちゃんのドキドキアイテムボックスから取り出すアイテムはこれだ! ネンチャクトリガミ砲! 食らえ!」
「無関係かもしれないけど、ウチも協力させてもらうケン。シャカールにはウチが女であることを気付かせてくれた恩を返さないといけないタイ」
「コールドシーフ、サザンクロス」
「マッスルウウウウウウゥゥゥゥゥゥ! 今こそ、鍛え抜かれた筋肉を発揮する時! 生徒たちが頑張っている中、何もしないで逃げると言うのは教師にあるまじき行為! 生徒を守るのは教師の役目! この鍛えた筋肉に酔いしれるが良い! マッスルウウウウウウゥゥゥゥゥゥ!」
己の鍛え抜かれた筋肉を使い、マッスル先生が次々と魔物たちを薙ぎ倒していく。
「シャカール、本来は無敗の三冠王コレクターであるワタシがあの男を倒すべきなのかもしれない。だが、ワタシはお前ならやってくれると信じている。だから行け! ここで全ての種族が協力し合って魔物と戦っているんだ。もう、転生者たちがいた時代のように、暗黒時代になるようなことはない! お前の手で決着を付けて来い!」
「ルーナ」
「この俺を忘れては困るよ! 君には妹を倒して、世界は広いと言うことを教えてくれた借りがあるからね。俺が君の道を切り開く!」
「良く言ってくれました。さすが兄さんです。シャカールのために一度丸まった体勢を取ってください」
「え? 何か嫌な予感がするのだけど?」
「良いから私の命令に従いなさい」
「え、ええ? い、いやだあああああぁぁぁぁぁ絶対に碌なことにはならないって!」
「コールドシーフさん、お願いします」
「よっしゃ! ルビーのお兄さん行っちゃって! シュヴァルツ砲発射!」
コールドシーフの用意した砲台のようなものにシュヴァルツが押し込まれ直ぐに射出される。
「やっぱりこうなるのねええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
砲台から射出されたシュヴァルツは、次々と魔物を吹き飛ばし、巨大な魔物と化した男への道を切り開く。
「早く行ってください。兄さんの犠牲を無駄にしないために」
「あ、ああ」
本来であれば「任せろ!」など格好良いセリフでは吐くべきなのだろう。だが、シュヴァルツの扱いがあまりにも可哀想であったために、苦笑いを浮かべることしかできなかった。
「シャカール行くぞ! 我と貴様とで、あの男を倒す!」
先に走り出すプリパラを追いかけ、俺たちは巨大な魔物と化した男に接近する。
男が大声を上げる声が耳に入り、そちらに顔を向ける。見知らぬ魔族が、怒りで顔を赤くしているのか、額の血管を浮き上がらせながらこちらを睨んでいた。
「魔王だから大目に見ていたが、もう我慢の限界だ! こうなったら、私自らが魔王となって、この世界を滅ぼしてくれる!」
男が声を上げると、彼は懐がから何かの液体が入った注射器を取り出した。
あの注射器はまさか!
嫌な予感がした瞬間、男は自身の腕に注射器を打つ。するとその数秒後、彼の肉体は膨張し、筋肉が膨れ上がった。さらに口は裂けて鋭い牙が剥き出しになり、巨大な悪魔の羽を背中から生やす。
やっぱり、アイビスの時と同じ薬か。自身の肉体を魔物へと変化させる効果を持つ薬物を投与しやがった。
『ガハハハハ! 魔王プリパラ! 貴様を倒し、私が真の魔王となってくれる』
「ほう、我を倒すか。面白いことを言うな。確かにレースで疲労はしているが、貴様如きを倒すのは造作もない」
『それはどうかな』
ニヤリと口角を上げ、巨大な魔物と化した男は指を鳴らした。その瞬間、ギミックエリアからモンスターが次々と現れる。そして俺たちを取り囲んだ。
『やれ!』
男が合図を送った瞬間、ハクギンロウやゴブリン、オークと言った様々な魔物たちが一斉に襲ってくる。
俺は襲って来る魔物たちを躱す中、視界に入る光景を見て目を大きく見開いた。
魔物がプリパラを襲っているのだ。
「そんなバカな! ギミックエリアのモンスターは魔族を攻撃しないように命じておったのに」
『悪いが、裏でその権限は私の物にした。今のこいつらは、私の命令に従う。さぁ、魔族たちよ。死にたくなければ、プリパラをやれ!』
「そうはさせるかよ! ストロングウインド!」
風の魔法を放ち、強風で小型の魔物たちを吹き飛ばす。
「シャカール!」
「どうやら、真の黒幕はあいつのようだな。なら、話は簡単だ。ここにいる魔物を全て吹き飛ばし、あいつを倒すだけだ! ユニークスキル発動! メディカルピックル!」
ユニークスキルの効果により、過去に投与された薬物の効果が肉体に現れたかのように脳に錯覚される。
今肉体に起きているのは、疲労を回復される薬物が投与されたと肉体に錯覚させている。これにより、疲れを一時的に感じなくなるはずだ。
「ファイヤーボール! アイシクル! ウォーターポンプ!」
体内の魔力回路に魔力を流し、全身に行き渡らせて魔法を発動させる。
俺の放った魔法により、次々と魔物たちは吹き飛ばされる。だが、倒しても倒しても、次々と魔物たちは現れ続ける。
くそう、イタチごっこじゃないか。
「ファイヤーボール!」
「ロック!」
「ウォーターボール!」
「ウインドカッター!」
「サンダースネーク!」
「ライトニング!」
倒してもきりがない魔物たちに渋面を作っていると、どこからか魔法が放たれ、魔法が飛んできた方向に顔を向ける。
「タマモ、クリープ、マーヤ、アイリン、ナナミ、ルビー」
後方から援護をしてくれたのは、シェアハウスのみんなだった。
「魔王様! ここは私たちに任せてください! ボルケーノ!」
「ウイニングライブさんが戦うのなら、私も戦います! シャイニングアロー!」
「ウイニングライブ! シャワー仮面! お主らは我が負けた段階で呪縛は解けたはずだ。戦わないで逃げれば良いだろうに、なぜ残っておる!」
プリパラが疑問の声を上げる。
「他の奴らは知らないが、アタシは楽しそうな展開になったから協力をするだけだ。さぁ、今回取り出すコルシーちゃんのドキドキアイテムボックスから取り出すアイテムはこれだ! ネンチャクトリガミ砲! 食らえ!」
「無関係かもしれないけど、ウチも協力させてもらうケン。シャカールにはウチが女であることを気付かせてくれた恩を返さないといけないタイ」
「コールドシーフ、サザンクロス」
「マッスルウウウウウウゥゥゥゥゥゥ! 今こそ、鍛え抜かれた筋肉を発揮する時! 生徒たちが頑張っている中、何もしないで逃げると言うのは教師にあるまじき行為! 生徒を守るのは教師の役目! この鍛えた筋肉に酔いしれるが良い! マッスルウウウウウウゥゥゥゥゥゥ!」
己の鍛え抜かれた筋肉を使い、マッスル先生が次々と魔物たちを薙ぎ倒していく。
「シャカール、本来は無敗の三冠王コレクターであるワタシがあの男を倒すべきなのかもしれない。だが、ワタシはお前ならやってくれると信じている。だから行け! ここで全ての種族が協力し合って魔物と戦っているんだ。もう、転生者たちがいた時代のように、暗黒時代になるようなことはない! お前の手で決着を付けて来い!」
「ルーナ」
「この俺を忘れては困るよ! 君には妹を倒して、世界は広いと言うことを教えてくれた借りがあるからね。俺が君の道を切り開く!」
「良く言ってくれました。さすが兄さんです。シャカールのために一度丸まった体勢を取ってください」
「え? 何か嫌な予感がするのだけど?」
「良いから私の命令に従いなさい」
「え、ええ? い、いやだあああああぁぁぁぁぁ絶対に碌なことにはならないって!」
「コールドシーフさん、お願いします」
「よっしゃ! ルビーのお兄さん行っちゃって! シュヴァルツ砲発射!」
コールドシーフの用意した砲台のようなものにシュヴァルツが押し込まれ直ぐに射出される。
「やっぱりこうなるのねええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
砲台から射出されたシュヴァルツは、次々と魔物を吹き飛ばし、巨大な魔物と化した男への道を切り開く。
「早く行ってください。兄さんの犠牲を無駄にしないために」
「あ、ああ」
本来であれば「任せろ!」など格好良いセリフでは吐くべきなのだろう。だが、シュヴァルツの扱いがあまりにも可哀想であったために、苦笑いを浮かべることしかできなかった。
「シャカール行くぞ! 我と貴様とで、あの男を倒す!」
先に走り出すプリパラを追いかけ、俺たちは巨大な魔物と化した男に接近する。
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