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最終章
第十二話 残り1000メートル
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マッスル先生のギミックを突破し、俺はアイリンと合流を目指しつつも次のギミックへと向かっていた。
でも不思議なことに何故かデジャブを感じつにはいられない。どこかでこの光景を見たことがあるような気がするが、思い出せない。
「アイリン、待たせたな」
「シャカールトレーナー……良かった……無事に突破することができたのですね」
無事にアイリンと合流することができた。でも、彼女は息を乱している。
そろそろ限界なのかもしれない。彼女は長距離が苦手である中、俺の風避けとして奮闘してくれていたのだから。
『我々の運命をかけた魔王杯も終盤に差し掛かりました。残り1000メートルです』
『まだまだ差し返せる距離です。諦めるにはまだ早いですよ』
『それでは順位を振り返りましょう。依然先頭を走るのは魔王プリパラ、5メートル離れてウイニングライブ、3メートル離れてタマモ、その後方にサザナミ、右側を走りましてマーヤ。その左側をサイレントキル、ここでカルディアが並んできた。1メートル離れてルビー、彼女を追いかけるようにしてガロンが走る。追い越そうとしているのか、キリングが速度を上げて来たぞ! 2メートル程離れてクリープが足を溜めている。その外を走りましてナナミ、そして内を走りますコールドシーフ。その横ロバートが続いて行く。そしてその後方にブリーザ、そしてシャンデリアン。更に1メートル後方にアイリン。彼女と背にピッタリとくっ付く形でシャカールの順番となっています』
『先頭から殿までおよそ12メートルの縦長の隊列となっていますね。この開きはとても気になります』
実況解説席から、アルティメットとサラブレットが状況を教えてくれている。
一応、今は予定通りの隊列になっているな。アイリンの背にピッタリとくっつけながら、スリップストリーム走行をしているお陰で、風の抵抗を受けることはない。このまま彼女に陰に隠れつつ、スタミナの消費を軽減することはできるが、彼女の体力は限界に近づいている。そろそろリタイアさせてあげるべきだろう。
「トレーナー! シャカールトレーナー!」
次の段階に踏み込むために冷静にレースを分析していると、俺の壁役を担当しているアイリンが走りながら声をかけてくる。
「どうした?」
「ご、ごめんなさい。わたし、もう……ムリです。これ以上は走れません。せっかくシャカールトレーナーの風避けと言う大役を請負ったと言うのに、全然使えない弟子で申し訳ありません」
アイリンが謝罪をしながら謝ってくる。彼女はエルフだ。人間よりも走れるとは言え、亜人の中では下位に位置する。これ以上は、やはりスタミナの限界か。
「ここまでサンキュ! お陰でスタミナの消費を抑えることができた。お前はリタイアして休め」
「はい。ご武運をお祈りしています」
次第に速度を落とすアイリンの隣を横切り、速度を上げる。
『ここでアイリン走者が速度を緩める! その間にシャカールが追い越した! 現在17位』
『隊列が縦長になっているので、まだ外、内からでも追い上げることは可能です。果たして、彼がどこまで追い上げてくれるのか』
アイリンが脱落したことで、次の段階に入る必要があるな。とりあえずはこのまま加速して、クリープとナナミのところまで順位を押し上げる。
走っていると、魔王軍側の走者の背中が見えた。長い赤い髪に背中から生えている悪魔の翼、それに柔からかそうな尻から察するに女性だ。
速度を上げて彼女の横に並ぶ。
「おや? 追いつかれてしまったかい。あんたとこうして走るのは、無限回路賞以来だね」
女性の魔族は顔見知りのように話してくる。だが、正直俺は彼女のことを覚えていない。
「うん? お前誰だ?」
「シャンデリアンよ! 一緒に無限回路賞を走ったじゃない! 転倒したタマモに巻き込まれて派手に転んだ挙句、最後の最後であんたに負けた!」
「あー、すまん。俺、あの時後方に居たからその瞬間を見ていなかった。それにラストスパートで、タマモを落とさないように走るように集中していたから、全く覚えていないや」
俺が覚えていないと言うことは、所詮モブだ。こんなやつに構っていないで、先に進むとしよう。
「このあたしを忘れやがって! あたしはあんたのことを覚えていたのに!」
後方からシャンデリアンの声が耳に入ってくる。だが、三冠王となった俺なら、誰の記憶にも残っているだろう。
『ここでシャカール走者、更に速度を上げてシャンデリアンを追い抜く! 現在16位』
『順調に順位を上げています。いい調子ですね』
順位を上げて行くと、今度は死人みたいに青白い魔族の男と、タキシードを着た魔族の姿が視界に入る。
「くそう! もう追い付きやがったか!」
「これ以上は進ませない! ここでお前を叩き潰す!」
2人の魔族の体から、練り上げた魔力を魔力回路全体に行き渡らせるのを体感で感じとる。
こいつら、俺に魔法を放つつもりか。そうはさせるかよ!
「うるさい! 雑魚は雑魚らしく! 俺の炎に焼かれろ! ファイヤーボール!」
「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁ!」
「モブにもちゃんと名前があるのだからなぁ!」
『シャカール走者が放った火球がブリーザとロバートに直撃! 火だるまとなって芝の上を転げ回る! その間にシャカール走者が追い抜き、現在14位だ!』
『ブリーザ、ロバート共にG I優勝経験がありますが、モブ顔なのは事実ですからね。彼の言葉に頷く人は多いでしょう』
これでまた順位を上げた。だけどまだ魔王との差はさほど縮まってはいない。
走っていると、次に金髪の長い髪に赤い服を着た目立つ走者が視界に入る。
俺の前を走っているのはコールドシーフか。
徐々に近付き、彼女の横に並ぶ。
「マッスル先生がやられたのか! シャカール相手じゃ時間稼ぎにしかならないと思っていたが、まさかこんなに早く追い付いて来るとは思わなかったな。ここで君を倒して、レコンドル杯の借りを返させてもらうか」
コールドシーフが話しかけてくるが、今は無視だ。一番危険なのは彼女の妨害だが、スルーできるところはスルーしておきたい。
「この私が話しかけているのに無視するとか、流石に傷つくんだけど? あ、そうだ。せっかくだから、君にプレゼントがあるんだ。はい、これ。コールドシーフちゃんのヌードチェキ。前回とは違って、完全全裸! しかも無修正版コールドシーフちゃんの大事な部分も丸見えだぞ」
視界の端に、コールドシーフが何かを手渡すのが見える。
なるほど、レコンドル杯と同じ手で俺を妨害するつもりか。なら、俺の方もしかけさせてもらう。
「あー、なるほど。だから勝負服から乳首が浮き出ているのか。どおりで、男共がお前の胸に視線を送る訳だ」
「え! うそ! チェキを撮った後、ブラをし忘れていたの!」
横目でチラッと見ると、コールドシーフは服を引っ張って自身の胸をみる。すると彼女の顔は一気に赤くなった。
「って、普通にブラをつけているじゃないか! 騙したな! バカ! バカ! バカ! 変態!」
俺の嘘に引っ掛かったことに気付くと、彼女は俺に暴言を吐いてきた。
これでよし、コールドシーフはメンタルが弱い。一度心を乱せば、本来の走りを取り戻すのに時間がかかってしまう。
『ここでコールドシーフの走りに異変が起きた! 彼女が何か怪しげな作戦を実行していたようだが、失敗に終わったのか?』
『彼女は他の走者を惑わして順位を上げるのが得意ですが、失敗すれば一気に乱れることがあります。この光景はレコンドル杯でも見たような気がしますね』
『さぁ、ここで更にシャカール走者が順位を上げ、13位になりました。ですが、先頭を進む魔王プリパラは、ここで最後のギミックであるモンスターゾーンに突入だ!』
ついに最後のギミックか。確か次々とモンスターが現れて、クリープとナナミが……あれ? どうして先の展開が分かる? またデジャブを感じているな。
でも不思議なことに何故かデジャブを感じつにはいられない。どこかでこの光景を見たことがあるような気がするが、思い出せない。
「アイリン、待たせたな」
「シャカールトレーナー……良かった……無事に突破することができたのですね」
無事にアイリンと合流することができた。でも、彼女は息を乱している。
そろそろ限界なのかもしれない。彼女は長距離が苦手である中、俺の風避けとして奮闘してくれていたのだから。
『我々の運命をかけた魔王杯も終盤に差し掛かりました。残り1000メートルです』
『まだまだ差し返せる距離です。諦めるにはまだ早いですよ』
『それでは順位を振り返りましょう。依然先頭を走るのは魔王プリパラ、5メートル離れてウイニングライブ、3メートル離れてタマモ、その後方にサザナミ、右側を走りましてマーヤ。その左側をサイレントキル、ここでカルディアが並んできた。1メートル離れてルビー、彼女を追いかけるようにしてガロンが走る。追い越そうとしているのか、キリングが速度を上げて来たぞ! 2メートル程離れてクリープが足を溜めている。その外を走りましてナナミ、そして内を走りますコールドシーフ。その横ロバートが続いて行く。そしてその後方にブリーザ、そしてシャンデリアン。更に1メートル後方にアイリン。彼女と背にピッタリとくっ付く形でシャカールの順番となっています』
『先頭から殿までおよそ12メートルの縦長の隊列となっていますね。この開きはとても気になります』
実況解説席から、アルティメットとサラブレットが状況を教えてくれている。
一応、今は予定通りの隊列になっているな。アイリンの背にピッタリとくっつけながら、スリップストリーム走行をしているお陰で、風の抵抗を受けることはない。このまま彼女に陰に隠れつつ、スタミナの消費を軽減することはできるが、彼女の体力は限界に近づいている。そろそろリタイアさせてあげるべきだろう。
「トレーナー! シャカールトレーナー!」
次の段階に踏み込むために冷静にレースを分析していると、俺の壁役を担当しているアイリンが走りながら声をかけてくる。
「どうした?」
「ご、ごめんなさい。わたし、もう……ムリです。これ以上は走れません。せっかくシャカールトレーナーの風避けと言う大役を請負ったと言うのに、全然使えない弟子で申し訳ありません」
アイリンが謝罪をしながら謝ってくる。彼女はエルフだ。人間よりも走れるとは言え、亜人の中では下位に位置する。これ以上は、やはりスタミナの限界か。
「ここまでサンキュ! お陰でスタミナの消費を抑えることができた。お前はリタイアして休め」
「はい。ご武運をお祈りしています」
次第に速度を落とすアイリンの隣を横切り、速度を上げる。
『ここでアイリン走者が速度を緩める! その間にシャカールが追い越した! 現在17位』
『隊列が縦長になっているので、まだ外、内からでも追い上げることは可能です。果たして、彼がどこまで追い上げてくれるのか』
アイリンが脱落したことで、次の段階に入る必要があるな。とりあえずはこのまま加速して、クリープとナナミのところまで順位を押し上げる。
走っていると、魔王軍側の走者の背中が見えた。長い赤い髪に背中から生えている悪魔の翼、それに柔からかそうな尻から察するに女性だ。
速度を上げて彼女の横に並ぶ。
「おや? 追いつかれてしまったかい。あんたとこうして走るのは、無限回路賞以来だね」
女性の魔族は顔見知りのように話してくる。だが、正直俺は彼女のことを覚えていない。
「うん? お前誰だ?」
「シャンデリアンよ! 一緒に無限回路賞を走ったじゃない! 転倒したタマモに巻き込まれて派手に転んだ挙句、最後の最後であんたに負けた!」
「あー、すまん。俺、あの時後方に居たからその瞬間を見ていなかった。それにラストスパートで、タマモを落とさないように走るように集中していたから、全く覚えていないや」
俺が覚えていないと言うことは、所詮モブだ。こんなやつに構っていないで、先に進むとしよう。
「このあたしを忘れやがって! あたしはあんたのことを覚えていたのに!」
後方からシャンデリアンの声が耳に入ってくる。だが、三冠王となった俺なら、誰の記憶にも残っているだろう。
『ここでシャカール走者、更に速度を上げてシャンデリアンを追い抜く! 現在16位』
『順調に順位を上げています。いい調子ですね』
順位を上げて行くと、今度は死人みたいに青白い魔族の男と、タキシードを着た魔族の姿が視界に入る。
「くそう! もう追い付きやがったか!」
「これ以上は進ませない! ここでお前を叩き潰す!」
2人の魔族の体から、練り上げた魔力を魔力回路全体に行き渡らせるのを体感で感じとる。
こいつら、俺に魔法を放つつもりか。そうはさせるかよ!
「うるさい! 雑魚は雑魚らしく! 俺の炎に焼かれろ! ファイヤーボール!」
「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁ!」
「モブにもちゃんと名前があるのだからなぁ!」
『シャカール走者が放った火球がブリーザとロバートに直撃! 火だるまとなって芝の上を転げ回る! その間にシャカール走者が追い抜き、現在14位だ!』
『ブリーザ、ロバート共にG I優勝経験がありますが、モブ顔なのは事実ですからね。彼の言葉に頷く人は多いでしょう』
これでまた順位を上げた。だけどまだ魔王との差はさほど縮まってはいない。
走っていると、次に金髪の長い髪に赤い服を着た目立つ走者が視界に入る。
俺の前を走っているのはコールドシーフか。
徐々に近付き、彼女の横に並ぶ。
「マッスル先生がやられたのか! シャカール相手じゃ時間稼ぎにしかならないと思っていたが、まさかこんなに早く追い付いて来るとは思わなかったな。ここで君を倒して、レコンドル杯の借りを返させてもらうか」
コールドシーフが話しかけてくるが、今は無視だ。一番危険なのは彼女の妨害だが、スルーできるところはスルーしておきたい。
「この私が話しかけているのに無視するとか、流石に傷つくんだけど? あ、そうだ。せっかくだから、君にプレゼントがあるんだ。はい、これ。コールドシーフちゃんのヌードチェキ。前回とは違って、完全全裸! しかも無修正版コールドシーフちゃんの大事な部分も丸見えだぞ」
視界の端に、コールドシーフが何かを手渡すのが見える。
なるほど、レコンドル杯と同じ手で俺を妨害するつもりか。なら、俺の方もしかけさせてもらう。
「あー、なるほど。だから勝負服から乳首が浮き出ているのか。どおりで、男共がお前の胸に視線を送る訳だ」
「え! うそ! チェキを撮った後、ブラをし忘れていたの!」
横目でチラッと見ると、コールドシーフは服を引っ張って自身の胸をみる。すると彼女の顔は一気に赤くなった。
「って、普通にブラをつけているじゃないか! 騙したな! バカ! バカ! バカ! 変態!」
俺の嘘に引っ掛かったことに気付くと、彼女は俺に暴言を吐いてきた。
これでよし、コールドシーフはメンタルが弱い。一度心を乱せば、本来の走りを取り戻すのに時間がかかってしまう。
『ここでコールドシーフの走りに異変が起きた! 彼女が何か怪しげな作戦を実行していたようだが、失敗に終わったのか?』
『彼女は他の走者を惑わして順位を上げるのが得意ですが、失敗すれば一気に乱れることがあります。この光景はレコンドル杯でも見たような気がしますね』
『さぁ、ここで更にシャカール走者が順位を上げ、13位になりました。ですが、先頭を進む魔王プリパラは、ここで最後のギミックであるモンスターゾーンに突入だ!』
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