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第十二章
第十六話 ルーナの弟の過去と思い
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~ルーナ視点~
これは、シャカールが私の弟を追いかけ、そして崖に落ち、何者かに助けられた頃にまで遡る。
どうして、私の弟が現れた? しかもシャカールにそっくりで。
元々シャカールと同じ顔だったのだから容姿は同じでもおかしくはない。だが、背丈や骨格、肉付きの仕方まで同様とは、あからさまにおかしい。
亡くなったはずの弟が現れたことで動揺してしまい、先ほどは気付かなかった。けれど冷静になって考えれば、おかしな点が多すぎる。
「あの男には何かがある。ワタシの方でも調べておくか」
学園のリピートバードを使い、言伝を言うと研究所へと向かわせた。
2時間程経過すると、リピートバードが学園へと帰ってきた。足には丸められた紙を持っている。
『メッセージがあります。お聞きになりますか?』
「ああ、話してくれ」
『おい! テメー! この忙しい時に余計な仕事を持ってきやがって!』
リピートバードは所長の声を真似、語気を強めて言葉を放ってくる。
『言われた通り、1時間以内に資料を纏めてやった。おそらく、今起きている事件は、こいつが関わっているのだろうと思う。今はブッヒーの所在をお前たちの代わりに探っているんだ。これ以上、余計な仕事は増やさないでもらいたい』
文句を言い終えると、リピートバードは無言になる。どうやらメッセージを言い終えたようだな。
鳥の足に握られている丸められた紙を受け取る。そして内容に目を通した。
「はぁー、何ということをしてくれたんだ。あのバカは、今度クリープに頼んで再手術をしてもらう必要がありそうだ」
ため息をついて右手を額に当てる。
しかしこれで、どうしてワタシの弟が現れたのか、そしてその正体を知ることができた。
「悲劇と言わざるを得ないな。ワタシの弟も被害者ではないか。私はどうすればいい」
真実を知ってしまったワタシは悩みに悩んだ。どっちに転ぶにしろ、ハッピーエンドとはいかない結末になってしまうだろう。
弟を選ぶか、それともシャカールを選ぶか。人生とは本当に試練だらけだな。
しかし神は乗り越えられない試練を与えることはない。きっと、乗り越えられるからこそ、今のような事件が起こっているのだろう。
ワタシは悩みに悩み、そして決断をした。
「弟のしがらみを断つ。そのためにも、ワタシの手で弟の命を刈り取る」
必要なものを準備すると、部屋からワタシは出ていく。
~ルーナの弟視点~
正確に偽者だけを攻撃しているな。良いぞ良いぞ。思った通りの展開だ。
さぁ、お前たち、そのまま偽者を攻撃し続けろ。
心の中で命令を下すと、偽者の取り巻きたちは偽者を攻撃し始める。
仲間からの攻撃を受け、偽者は戸惑いつつも必死に攻撃を避けている。仲間から攻撃され、手も足も出ない状況はどこからどう見ても俺が有利なのは明らかだ。
お前の女たちに渡したあの指輪は、魔力回路同士での繋がりを視認するだけの代物ではない。魔力回路の繋がりを利用し、こちらの指示通り動かすことができる。
魔力を魔力回路全体に行き渡らせることで魔法が使えるように、俺の魔力を魔力回路の繋がりを利用して他者へと送る。
俺の魔力が流れ込んだ人物は、魔力回路を通じて脳へと届き、脳を汚染させる。それにより脳は、俺の指示がまるで自分の考えだと誤認して肉体を動かすと言う訳だ。
彼女たちは、これは自分の意志だと思い込んでいる。
偽者を倒すべき敵だと認識している。
多勢に無勢の状況を見ると、あの時を思い出す。俺が姉さんを庇って死んだあの時を。
俺と姉さんは引っ越しのために隣町へと向かっていた。両親が事故で亡くなり、姉さんと俺は引き取ってくれる親戚の家へと向かっていたんだ。
子ども2人の隣町までの移動、危険がないとは言えなかったので、護衛の仕事をしてくれる人を数人雇った。
森の中を歩いていたそんな時、盗賊が現れた。盗賊の数は護衛の10倍の人数がおり、盗賊は次々と護衛の人を斬っていく。俺と姉さんだけが残った状況の中、盗賊の1人が姉さんの命を絶とうと剣を振った。
このままでは姉さんが殺される。そう思った俺は、姉さんを守ろうと前に出た。
体から感じる痛みに視界に入る赤い液体を見た俺は、斬られたことを実感した。
この時、俺は姉さんが助かることを願ったよ。
それからどうなったのかは、記憶はない。死んだ者の記憶が死後の世界でも意識があるかのように現代を見続けることなんてできないのだから。
だからどうしてあの後姉さんが生き残っていたのかは不明だ。でも、俺はきっと神様が助けてくれたんだと思っている。
だって優しくって強くて、でも怒ると少しだけ怖い姉さんは、俺の自慢の姉さんだ。そんな姉さんを神様が見殺しにするなんて思えない。きっと神様の凄い力で、姉さんを救ってくれたんだと思っている。
今のお前は、あの時の俺たちのようだよ。偽者。
多勢に無勢での攻撃を見続けていると、吐き気を感じてきた。
過去のことを思い出され、あの時の記憶が蘇ってくる。多くの者で少数の者を襲うのは戦略としては正しい。けれど裏を返せば、自分1人では立ち向かえないから、多くの者で共闘して強者に立ち向かっているのではないのか?
あれ? 俺ってもしかして、あの盗賊たちと同じ?
他者を利用し、自分が欲しいものを得ようとする。そんな汚いやり方をやっている時点で、俺はあの死ぬ程嫌いな盗賊たちと同じレベルに堕ちてしまっているのではないか?
いや、そんな訳ない。俺が盗賊たちと同じ訳ではない。これは戦略だ。軍師として戦略的に戦っているのだ。別に卑怯な行いではない。
だけど、自覚してしまった段階で吐き気は強くなっていく。
認めたくはない。俺はあんなクズなんかと一緒ではない。
良くない方へと思考を巡らせていると、女たちの動きが鈍くなり始めている。
余計なことを考えてしまったことで、指示に遅れが生じているようだ。
俺のやり方は間違ってはいない。だって、あれは俺の魔術回路なんだ。奪われたものを取り返そうとして何が悪い。
どんな手を使ってでも取り返してみせるんだ。
確か異世界の言葉で、勝てば官軍負ければ賊軍と言う言葉があったな。そうだ。勝ちさえすれば良いんだ。勝った者こそが正義、シンプルで良いじゃないか。勝てば良いんだ。勝ちさえすれば、俺のしていることは正しいとみなされ、この罪悪感から解放されるはず。
これは、シャカールが私の弟を追いかけ、そして崖に落ち、何者かに助けられた頃にまで遡る。
どうして、私の弟が現れた? しかもシャカールにそっくりで。
元々シャカールと同じ顔だったのだから容姿は同じでもおかしくはない。だが、背丈や骨格、肉付きの仕方まで同様とは、あからさまにおかしい。
亡くなったはずの弟が現れたことで動揺してしまい、先ほどは気付かなかった。けれど冷静になって考えれば、おかしな点が多すぎる。
「あの男には何かがある。ワタシの方でも調べておくか」
学園のリピートバードを使い、言伝を言うと研究所へと向かわせた。
2時間程経過すると、リピートバードが学園へと帰ってきた。足には丸められた紙を持っている。
『メッセージがあります。お聞きになりますか?』
「ああ、話してくれ」
『おい! テメー! この忙しい時に余計な仕事を持ってきやがって!』
リピートバードは所長の声を真似、語気を強めて言葉を放ってくる。
『言われた通り、1時間以内に資料を纏めてやった。おそらく、今起きている事件は、こいつが関わっているのだろうと思う。今はブッヒーの所在をお前たちの代わりに探っているんだ。これ以上、余計な仕事は増やさないでもらいたい』
文句を言い終えると、リピートバードは無言になる。どうやらメッセージを言い終えたようだな。
鳥の足に握られている丸められた紙を受け取る。そして内容に目を通した。
「はぁー、何ということをしてくれたんだ。あのバカは、今度クリープに頼んで再手術をしてもらう必要がありそうだ」
ため息をついて右手を額に当てる。
しかしこれで、どうしてワタシの弟が現れたのか、そしてその正体を知ることができた。
「悲劇と言わざるを得ないな。ワタシの弟も被害者ではないか。私はどうすればいい」
真実を知ってしまったワタシは悩みに悩んだ。どっちに転ぶにしろ、ハッピーエンドとはいかない結末になってしまうだろう。
弟を選ぶか、それともシャカールを選ぶか。人生とは本当に試練だらけだな。
しかし神は乗り越えられない試練を与えることはない。きっと、乗り越えられるからこそ、今のような事件が起こっているのだろう。
ワタシは悩みに悩み、そして決断をした。
「弟のしがらみを断つ。そのためにも、ワタシの手で弟の命を刈り取る」
必要なものを準備すると、部屋からワタシは出ていく。
~ルーナの弟視点~
正確に偽者だけを攻撃しているな。良いぞ良いぞ。思った通りの展開だ。
さぁ、お前たち、そのまま偽者を攻撃し続けろ。
心の中で命令を下すと、偽者の取り巻きたちは偽者を攻撃し始める。
仲間からの攻撃を受け、偽者は戸惑いつつも必死に攻撃を避けている。仲間から攻撃され、手も足も出ない状況はどこからどう見ても俺が有利なのは明らかだ。
お前の女たちに渡したあの指輪は、魔力回路同士での繋がりを視認するだけの代物ではない。魔力回路の繋がりを利用し、こちらの指示通り動かすことができる。
魔力を魔力回路全体に行き渡らせることで魔法が使えるように、俺の魔力を魔力回路の繋がりを利用して他者へと送る。
俺の魔力が流れ込んだ人物は、魔力回路を通じて脳へと届き、脳を汚染させる。それにより脳は、俺の指示がまるで自分の考えだと誤認して肉体を動かすと言う訳だ。
彼女たちは、これは自分の意志だと思い込んでいる。
偽者を倒すべき敵だと認識している。
多勢に無勢の状況を見ると、あの時を思い出す。俺が姉さんを庇って死んだあの時を。
俺と姉さんは引っ越しのために隣町へと向かっていた。両親が事故で亡くなり、姉さんと俺は引き取ってくれる親戚の家へと向かっていたんだ。
子ども2人の隣町までの移動、危険がないとは言えなかったので、護衛の仕事をしてくれる人を数人雇った。
森の中を歩いていたそんな時、盗賊が現れた。盗賊の数は護衛の10倍の人数がおり、盗賊は次々と護衛の人を斬っていく。俺と姉さんだけが残った状況の中、盗賊の1人が姉さんの命を絶とうと剣を振った。
このままでは姉さんが殺される。そう思った俺は、姉さんを守ろうと前に出た。
体から感じる痛みに視界に入る赤い液体を見た俺は、斬られたことを実感した。
この時、俺は姉さんが助かることを願ったよ。
それからどうなったのかは、記憶はない。死んだ者の記憶が死後の世界でも意識があるかのように現代を見続けることなんてできないのだから。
だからどうしてあの後姉さんが生き残っていたのかは不明だ。でも、俺はきっと神様が助けてくれたんだと思っている。
だって優しくって強くて、でも怒ると少しだけ怖い姉さんは、俺の自慢の姉さんだ。そんな姉さんを神様が見殺しにするなんて思えない。きっと神様の凄い力で、姉さんを救ってくれたんだと思っている。
今のお前は、あの時の俺たちのようだよ。偽者。
多勢に無勢での攻撃を見続けていると、吐き気を感じてきた。
過去のことを思い出され、あの時の記憶が蘇ってくる。多くの者で少数の者を襲うのは戦略としては正しい。けれど裏を返せば、自分1人では立ち向かえないから、多くの者で共闘して強者に立ち向かっているのではないのか?
あれ? 俺ってもしかして、あの盗賊たちと同じ?
他者を利用し、自分が欲しいものを得ようとする。そんな汚いやり方をやっている時点で、俺はあの死ぬ程嫌いな盗賊たちと同じレベルに堕ちてしまっているのではないか?
いや、そんな訳ない。俺が盗賊たちと同じ訳ではない。これは戦略だ。軍師として戦略的に戦っているのだ。別に卑怯な行いではない。
だけど、自覚してしまった段階で吐き気は強くなっていく。
認めたくはない。俺はあんなクズなんかと一緒ではない。
良くない方へと思考を巡らせていると、女たちの動きが鈍くなり始めている。
余計なことを考えてしまったことで、指示に遅れが生じているようだ。
俺のやり方は間違ってはいない。だって、あれは俺の魔術回路なんだ。奪われたものを取り返そうとして何が悪い。
どんな手を使ってでも取り返してみせるんだ。
確か異世界の言葉で、勝てば官軍負ければ賊軍と言う言葉があったな。そうだ。勝ちさえすれば良いんだ。勝った者こそが正義、シンプルで良いじゃないか。勝てば良いんだ。勝ちさえすれば、俺のしていることは正しいとみなされ、この罪悪感から解放されるはず。
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